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渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo



「学校って調理室がある筈だよね」

殺し合い1日目も午前を迎え、そろそろ小腹が空いた頃。もこみちは唐突にそう言いだした。

「……狂ったんですか?」

研は、何時でも戦闘が出来るように身構えながら尋ねる

「腹が減っては戦は出来ぬ。かといって、僕らに支給された食料は食べ物と言うには、あまりにも酷い。
 そこで調理室でちゃんとした料理でも作ろうかと思って」

確かに支給された食料はクッソ不味い硬いパン。
口にするのも苦痛になる程酷かった。

「それに、あそこならオリーブオイルがあってもおかしくない。……つまり、ムラクモも」

そこまで、もこみちが口にしたところで研は、はっとした。

「ムラクモが来ていれば、そこで倒すも良し。来てなくてもオリーブオイルを全て回収すれば良し。
 おまけに食事も作れる。どうだい? 研君。学校に向かわないか」

もう研に断る理由は無い。
一回首をコクンと縦に振ると、二人は見滝原中学校に向かった。




その後を一つの不穏な影が追って来ているとは知らずに。





――――――――――――
(これは……。どれ程の戦闘が、この場で起こったというの?)

アルセーヌがヨコハマ埠頭を出発し、次に辿り着いたのはMOCO'Sキッチン収録スタジオ。
しかし、既に収録スタジオはその姿を留めておらず、見るも無残な瓦礫の山と化している。

(シャーロックは無事かしら)

脳裏に浮かぶのは、あのシャーロック・シェリンフォード。
あの小さく華奢な体が、もしあの瓦礫の下に埋もれていたとしたら……。
トイズを失った彼女は為す術も無く。

「シャーロック!」

声を荒げ瓦礫の山に向かって叫ぶ。

幸いな事に返事は無い。いや、もしや既に力尽きた後なのだろうか。

「シャーロック!!!」

冷静になれなければいけない事は分かっている。だがそれでも、この焦りは抑えきれない。

「なんや? 誰か居るんですか!」

関西の訛りが入った男性の声。
シャーロックが発したものとは、とても考えられない。
つまり、他参加者が今の声を聞き、近づいてきている。

しまった。と、後悔しても既に遅い。今アルセーヌに出来るのは、その参加者が殺し合いには乗っていない者であるように祈る事だけだ。

「えーと、俺らは殺し合いには乗ってないんやけど……」
「ああオッチャンの言うとおりだゾ」
「バトルドーム!」

(ショッピングカート? に怪我人を乗せている?)

現れたのは、温和そうな中年の男性に片言の少女、そしてやかましい謎の玩具。
更に男性の押している、ショッピングカーらしきものに乗せられ、寝息を立てている、もう一人の少女。

「それより。オネエサンは殺し合いに乗っているのカ?」

あのショッピングカートと呼ぶには、あまりにも禍々しく歪な物に少々驚かされたものの、相手に戦意は無いらしい。

「いえ、私は殺し合いには反対です」

怪我人を連れている事からも嘘を付いてはいないだろう。
そう判断したアルセーヌは、一先ず警戒を解いた。

「俺は、有野晋哉。よゐこって、テレビで見たことあると思うんやけど」
「いえ」
「あっ、そう……」
「私はエイラ・イルマタル・ユーティライネン」
「アルセーヌです」

アルセーヌの名には反応しない。つまり自分の住んでいる世界とは、別の世界から呼ばれた可能性が高い。

「ところで、そこの彼女」

思考を切り替え、アルセーヌはカートの上で寝ている少女に注目。
その右肩には刺し傷があった。

「ああ。この娘は聖白蓮って言って、ついさっき……」

有野の口から語られるありがとウサギの襲撃。そして既に倒壊していた、MOCO'Sキッチン収録スタジオ。

「それで、学校へ?」
「そうダ」

適切な判断だろう。間違っているとは思えない。
だが少々、手当てが雑だ。いくら医療道具があろうと、彼らにこれ以上の治療が出来るとは考えずらい。

「少し怪我を見せていただいても?」

そこで、幻惑のトイズを用い、医療道具を具現化させてここで治療しようと思い、傷を見る。
こう見えてもアルセーヌはホームズ探偵学院では、生徒会長アンリエットとして生活している。
探偵たる物、あるゆる分野の知識を要求される。それは生徒会長であるアンリエットも例外ではない。
故に本職ではないものの、それなりの治療を施せる自信はあった。

(なっ? 具現化出来ない!!?)

しかし、アルセーヌの思惑に通りには行かない。
幻惑のトイズの具現化すらも制限されてしまったようだ。

「どうしたんダ?」
「い、いえ。こう見えても少し医療の知識があったもので」

適当に誤魔化すが、内心動揺は隠せない。

(効果範囲だけではなく。具現化まで制限されたとなると、安易にトイズには頼れない。
 何処かで、トイズの制限を確認する必要がありますわね)

ここまで他参加者との戦闘が無かったのは、本当の運が良かったといえる。
もし、この事を知らずに戦闘を行っていた場合。アルセーヌはもうこの世には居なかったかもしれない。

「そうなんか。実は俺らも学校に医療道具があったとしても、ちゃんと治療出来る自信が無いんや。
 良かったら、一緒に来てくれへんか? 貴女の方が適切な治療ができそうやし」

「…そうですね。私も仲間が欲しかったところです。分かりました、学校まで同行しましょう」

シャーロックの事も気にはなったが、少なくともこの様子ではこの辺には居ないはずだ。
何より、殺し合いを打破する為には仲間も必要。ここで彼らに着いていくのも良いだろう。
最後に、もう一度瓦礫の山を見渡し踵を返した。





――――――――――――

「そうですか。それで皆さんは学校へ」

見滝原中学校の保健室に響く、もこみちの声。
流石、朝のニュース番組のワンコーナーを任せられているだけあって声は大きい。

保健室は右肩の治療を終え、ベッドに寝かせ付けられている聖。
更に、有野、エイラ、アルセーヌ。そして新たに出会った泉研、速水もこみちの姿もあった。

「それにしても、もこみちさん…でしたわね? 本当にオリーブオイルで首輪を外したんですか?」
「そうですよ。貴女も外して差し上げましょうか?」

聖の治療を終えた有野達は、偶然にも遭遇した、もこみち達と情報交換をかわした。

有野達がありがとウサギに襲われた事。アルセーヌが最初に聞いた少年に叫び声に、その声の主を襲ったであろう危険人物。
そしてホテルで出会った、シェルブリットのカズマ、フランク。そのフランクから聞いた危険人物。

もこみちが首輪でオリーブオイルを外したこと。誤解ではあるが、リュウセイ、シャーロックと交戦したこと。
本命の爆弾は頭の中(勝手に断定)。
黒幕はジュラル星人(これも勝手に断定)、ジュラルの魔王は生きている(やっぱり勝手に断定)
ムラクモやありがとウサギ等の危険人物など。

アルセーヌはこれらの情報を頭の中で整理する。
取り合えず、ジュラル星人は訳が分からないので放っておく。
今考えるべきは、もこみちが交戦したというシャーロックの行方と、オリーブオイルで外れる首輪に頭の中にあると言っている爆弾の事だ。

(オリーブオイルで首輪が外れたとは到底考えづらい。でも、目の前に外している参加者が居る以上、少なくとも首輪を外す方法は存在する?
 だとしたら、頭の中に爆弾を仕掛けたとしてもおかしくない。
 いや、そもそも首輪を外せるような方法があるぐらいなら、最初から頭の中に爆弾があると脅した方が手っ取り早いんじゃ…。一体主催は何を考えているの?)

アルセーヌの中で新たに疑問が生まれるが、今はそれを明らかにする事は出来ない。
やはり、情報がまだ足りない。結論を出すにはもっと情報を集めるべきだ。
ならば優先すべきはシャーロックの行方。

「もこみちさん。貴方を今更、責めるつもりはありません。ただ、貴方が襲ったという、二人の行方を教えて下さい」
「いやー。川に落ちたから、分からないんですよ」
「……」

殴りたくなったがこらえる。
一応、首輪を外した参加者で殺し合いからの脱出の鍵になるかも分からないからだ。

「なあ、そこのニイチャンは首輪を外せるんだダロ? なら私達のも外してくレ」
「そうやなあ。頭の中に爆弾があるにしろ、無いにしろ。まずは首輪を外さな始まらへんしなあ」

エイラと有野の台詞を聞き、アルセーヌは思考を切り替える。
この首輪を外すのは優先事項であるのには変わりなく、目の前にそれが出来る人間が居るのなら尚更だ。
一先ず首輪を外して貰ってから、後の事を考える事にする。

「そうだね。よし調理室に行こう! 一応、料理をするのには変わり無いからね」

意味が分からなかった。

料理? と、その場に居た全員は首を傾げた。




「ド、ドラ、えも・・・ん、出たぁ!!!!!」

「「「「!!?」」」

「 !? バトルドーム!!!!」


その瞬間。何処からとも無く奇声が鳴り響き。同時に、今まで沈黙を続けていたバトルドームが騒ぎ出した。




最初に発せられた奇声はアルセーヌの背後、咄嗟に木刀を引き抜き横薙ぎへ振るう。
何も無い虚空へと振るわれた筈の木刀が、突如空中で停止したかと思うと木と木がぶつかり合う、鈍く乾いた音が響いた。
そして、木刀の刀身を伝わりやってくる確かな手応え。
アルセーヌは今この瞬間、この場にもう一人の招かざる客が居ると理解した。


「皆さん、気をつけて!! 姿は見えませんが、何者かが居ます!!」




――――――――――――

『皆さん、気をつけて!! 姿は見えませんが、何者かが居ます!!』


誤算だった。
と、言い訳は出来ない。自業自得だ。

にとりはアルセーヌを睨みながら、心の中で舌打ちをした。

最初に、もこみちと研を発見したにとりは即座に襲い彼らを食そうと考えた。
しかし、ふともこみちの首輪が無い事に気付く。
いくら人間大好きのにとりはと言えども、首輪の無い参加者を見つけた以上、無意味に襲いはしない。
幸い、腹はそこまで減ってない。しばらく様子を見てから、二人を殺して食べても問題ない。
そう考えもこみち達の後を追い、見滝原中学校へ逆戻り。あの勘違いから、自分が襲った妖怪の事を気にしつつも首輪解除の方法。
頭の中に爆弾。黒幕はジュラル星人。これらの重要な情報を得る。

そして、情報を得た後はもう用済みだ。
気付けば更に人数が増えていて人数的にはこちらが不利だ。撤退も一つの手かもしれないが、ベッドで寝ている聖も知らない仲じゃない。
下手に人間の下に置いておくよりはここで助け出しておきたい。

何より、もう我慢の限界だった。腹もペコちゃんで、涎がだらだらと口の周りを汚している。

スタイリッシュ爪楊枝を構え、まずは一番厄介そうだと判断したアルセーヌへと突進。
その瞬間だった、自分のティバッグから奇声が響き、アルセーヌがこちらの反撃に気付いたのは。

そう、ジャギとの戦闘の後にとりはドラえもんを解体し修理を行っている。
もこみち達を発見し、すぐに修理を止めバックに適当に放り込んでそのままにしていたが
結果、完全にとは言えずともドラえもんは声を発する事くらいは可能なくらいに修復されたのだ。

冷静な状態だったのなら、ドラえもんの存在を忘れる事など有り得ない。
何せ、ついさっきまでドラえもんの修復を行っていたのは他の誰でも無いにとりである。
更に言えば、ジャギとの戦闘でこれは奇声を発すると理解していたし、修復してそのままにしておけば、また奇声を上げる可能性もあった。
だが、にとりはそれを綺麗さっぱり忘れていた。やはり人間が好き過ぎて、興奮していたのだろう。
これはにとりの完全なミスというより自業自得だ。

更に、ここでもう一回にとりはミスを犯してしまう。
それは振るわれた木刀を回避しようとするが、間に合わず咄嗟に楊枝で防いでしまったこと。
あれをかわせればまだ気のせい程度で済んだかもしれない。
これで完全に自分の存在がばれてしまった。
見れば、アルセーヌは完全に姿の見えない自分へと意識を集中させている。
あれでは攻めても、ジャギの様に防がれるのがオチだ。しかもここは室内、適当に放った攻撃が当たらないとも言い切れない。
もっと言えば、あのドラえもんがまた何時叫び出すか分からない状況。
声の乱れ具合から、恐らく修復したと言っても何度も叫べる程ではないのだろうが。

戦局は最悪。

「――仕方ない」

楊枝を持った手とは逆の手をバックに入れる。
そこから取り出した物をにとりは投げた。

にとりの手から放たれたのは黒きカブトボーグ。名をダークサイド・プレジデントという。

にとりの手から離れ、姿を現したダークサイド・プレジデントが突如黒い閃光を纏い爆発を起した。

適当な駄目なチャージインだ。まずは素振りをしよう。

「なんやいきなり!」

ベッドで寝てる聖を気遣って出来れば使いたくなかったが、この際止むを得まい。
幸い“ボーガー”とやらでなくては、ダークサイド・プレジデントの本来の力を引き出す事が出来ないらしく
爆発というよりは土煙を撒き起した程度で人間達を殺し損ねたが、逆に聖も被害を受けてない。
被害を強いて言うなら、周りの薬棚が倒れ薬品が撒き散らかった程度か

「ジュラル星人!?」

ジュラル星人と勘繰る研の横をにとりがすり抜け、再びアルセーヌへと接近する。
この爆発で反応が遅れたアルセーヌへと楊枝を向け、今度こそその胸を貫かんと迫る。

「が、ああああ!」

そこへショッピングカートが向かってきた。
しかも、それは先端に干し草用フォークや包丁、ガスバーナーが付けられた武器といっても過言ではないもの。
いくら妖怪といえども、それをモロに喰らえば吹き飛ばされ激痛に苦しめられる。

「行って、下さい……。ここは私が何とかします」

にとりがショッピングカートが向かってきた方法へ視線を向ける。
そこには意識を戻しベッドから降りた聖が立っていた。

「うん分かった。僕、悪いけど先に行ってるよ」

誰よりも早く即決した研はその場から離脱した。


【C-03 見滝原中学校/一日目・午前】

【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(小)
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:聖さんありがとう。僕、悪いけど先に行ってるよ。
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。



「いやちょっと待ちや! 駄目や、聖はんはまだ怪我が……」

聖の怪我はまだ癒えていない。
そんな彼女をこの場に残したらどんな事になるか。

「有野さん。今襲ってきている彼女は、妖怪である私でないと姿が見えません。
 お願いです。行ってください、皆さんが無事で居られる保証はありません」

にとりの光化学迷彩は妖怪には通用しない。故に妖怪である聖には効果は無い。
だからこそ、この場でにとりを足止めする気だ。

「私はここに残ル!!」
「そや! 聖はん一人を残す訳にはいかへん!!」

だが有野とエイラは譲らない。意地でもここに残る気だ。
確かに、ありがとウサギとの戦闘では彼らが居なかったら危なかった。
しかし、相手は透明。エイラの先読みもそれでは意味が無い。


「駄目です。姿が見えないだけならともかく相手はまだ何をしてくるか……!」

更に相手は姿を消すだけじゃない。さっきの爆発のように複数の攻撃手段を持っている。
いくら姿が見えている聖であろうとそれだけは分からない。


「―――それでは、本日のお便りを読んでいきましょう」


 自分は、この場に居る皆に折角会えたドラえもんを死なせたくない。
 でも、このままじゃ誰かが死んでしまう。
 何とかしたいけど、所詮自分は玩具。

 もこみちさん。こんな時に役立つ簡単料理を教えてください。


                      PNバトルドームさん


「そうですね……。よくあり過ぎて困っちゃいますよね。そこで今日は――」

そんな時、もこみちがいきなりバトルドームが書いた手紙を読んだかと思うとオリーブオイルの瓶を掴み

「僕が聖さんとここに残る事にします」

先っちょで有野とエイラを殴った。
二人は死んだように意識を失ってしまった。

「え?」
「アルセーヌさん二人をお願いします」
「え?」

二回、間抜けな声を上げてしまったアルセーヌにもこみちはそう言うと、オリーブオイルを有野とエイラの頭からぶっかける。
そのまま床で寝てる二人の胸倉を掴むと、アイスホッケーのように保健室の扉に向かって投げ飛ばした。
オリーブオイルでヌルヌルした二人は、そのままツルツル~とギャグマンガの様な音をあげ滑りながら扉から出て行った。

「ちょっ」

滑っていく二人を追いアルセーヌもこの場から離脱する。

こうして残ったのは聖、もこみち、にとり。

「超エキサイティンッ!!」

そして、バトルドーム。

「すみません。私に付き合わせちゃって……」

聖がもこみちへ一回頭を下げる。


「構いませんよ。それよりいいのかい。君は有野さん達と行かなくて」
「バトルドーム!(当たり前です。聖さんをこのまま置いていく訳には行かないし、バトルドーム仲間のドラえもんを見捨てる訳にもいかないッ!)」
「うん。何言ってるか分からないや」

まったく意思疎通が取れてない、もこみちとバトルドーム。その横で聖はにとりを睨んでいた。

「どうして、貴女がこんな事を……!」

何を言っているのか、逆ににとりには分からなかった。妖怪が人間を食べるのは当たり前だというのに。

(もしかして、人間に洗脳されているんじゃ……!?)

真実は定かでは無いが、このまま人間と置いておくのは彼女の為にならない。
少し痛い目を見てもらうしかない。

にとりは一旦姿を表す。

「話し合う気になりましたか?」

無論、そんなつもりなど無い。ただ聖には姿が見えている以上、姿を消しての不意打ちは効き目が無い。
ならば姿を見せた方が油断を誘える。瞬時にバックからドラえもんを取り出して聖へ投げつける。

「――ッ!」
「ド、ドラ……」

怪我をしていない左の手でそれを受け止める。

「少し眠ってて貰うよ!」

視界、そして自由に動かせる唯一の手を塞がれた事でにとりの接近を許してしまう。
そのままにとりの拳が聖の鳩尾に向かって行く。

「なっ」

鳩尾へと叩き込まれた拳に横から、突如謎のオリーブオイルがぶっかけられる。
ぬるんっという音を上げ滑りながら、にとりの拳は完全に威力を殺された。

(右肩にオリーブオイルが掛かって、染みる……)

「ふぅ。間一髪だったね」

「え、ええ」
「バトルドーム!」



もこみちのドヤ顔に笑みを返すが内心かなり右肩が痛かった。

でも文句は言えない。拳を滑らしてバランスを崩したにとりを蹴り飛ばす。
傷付けたくは無い。元々、河童は人間に友好的な妖怪、何か理由がある筈だ。

「何故、貴女は……」

再び立ち上がるにとりへ聖はそう問いかける。

だがその顔は既に元の可愛らしいものではなく。


人食い妖怪「にちょり」のものだった。



【C-03 見滝原中学校/一日目・午前】

【有野晋哉@現実】
[状態]:気絶、疲労(小)、オリーブオイル塗れでヌルヌル
[装備]:店長のショッピングカート@デッドライジング
[道具]:基本支給品、M202ロケットランチャー(説明書付き)(0/4)@コマンドー、ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:嫁の下にかえらんとなぁ
0:……。
1:聖が心配。
2:殺し合いはしない。
3:もこみちが少し心配。
4:濱口君はおらんのか…。
※名簿と地図を確認しました。また、地図に見覚えのある施設がある事に気付きました。

【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:気絶、疲労(中)、オリーブオイル塗れでヌルヌル
[装備]:ボム@東方Project×3
[道具]:基本支給品、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
0:……。
1:聖が心配。
2:サーニャを探し出す。
3:殺し合いはしない。

※アルセーヌ、もこみち達と情報交換しました。

【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康、アルセーヌの怪盗服
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム品×1、 シャロの探偵服@探偵オペラミルキィホームズ
[思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。
0:有野とエイラを連れこの場から離れる。
1:施設を巡り調査する。
2:シャーロック・シェリンフォードを探し出す。
4:アルセーヌとして行動するが、協力者を集める。
4:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。
5:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。
6:黒幕は神……そんなわけないですわね。
7:オリーブオイルを一応探しておく?
8:頭の中に爆弾がある事も考慮。
※幻惑のトイズは制限により弱まっています(具現化も不可能)。
※トイズの制限に気付いています。
※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。
※有野、もこみち達と情報交換しました。

【C-03 見滝原中学校保健室/一日目・午前】

【速水もこみち@現実】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、首輪解除。
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、速水もこみち御用達調味料一式@現実、大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。でもムラクモは殺す。
0:聖と共ににとりを止める。
1:研君の決断力は凄いなあ。
2:ムラクモを探し出す。
3:そうか頭の中に爆弾が……。
4:頭の爆弾を何とかする。
5:シャーロックと再会したら襲った事を謝っておこう。

※アルセーヌ、有野達と情報交換しました。

【聖白蓮@東方Project】
[状態]:右肩に刺し傷(治癒不可。保健室で手当て済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム
   ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ(修復済み。ただし少し叫べる程度で下手をすればまた壊れる)
[思考・状況]
基本:弱きものを助ける。殺しはしない
0:にとりを止める。
1:弱き人を助ける。
2:もう早とちりはしない。
3:右肩の傷が治らない事に疑問。
4:傷にオリーブオイルが染みる……。

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×3(確認済み)、きゅうりチャーハン(タッパーに入ってる)@現地調達×人間半分程度の量、
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
     ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖を説得して人間を食べる。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:オリーブオイルを探しておく?
9:人間……大好き!!
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。

《支給品紹介》
【ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ V×V】
天野河リュウセイの父ビッグバンの持つカブトボーグ。
必殺技はビッグバンファイナルエクスプローション。






sm111:ひとりぼっちは、寂しいもんな 時系列順 sm116:只のお酒です、まったく問題ありません!
sm111:ひとりぼっちは、寂しいもんな 投下順 sm113:ニコロワγ~破壊者と野獣と時々、使徒~
sm89:Want to be controlled……DoRaeMooooooooooooN!!!! 河城にとり sm126:食戟のにとり
sm72:シャーロックを探せ アルセーヌ sm126:食戟のにとり
sm79:よくもこんなキチガイSSを! 泉研 sm119:激戦の!ソウル・バーニングバトル!
sm79:よくもこんなキチガイSSを! 速水もこみち sm126:食戟のにとり
sm97:保健室へどうぞ!! 有野晋哉 sm126:食戟のにとり
sm97:保健室へどうぞ!! エイラ・イルマタル・ユーティライネン sm126:食戟のにとり
sm97:保健室へどうぞ!! 聖白蓮 sm126:食戟のにとり




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