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最期の戦い ◆FbzPVNOXDo



「大丈夫ですか? 勝治くん」

シャーロックが、ペットボトルのキャップを開けて勝治に手渡す。
申し訳なさそうな顔をしながら、勝治はペットボトルを受け取り喉を潤した。

「うん、ごめんね。こんなことしてる暇ないのに」
「そんなことありませんよ。私も疲れてきてましたし」

シャーロックと勝治は権兵衛と離れた後、しばらく走り続けていたが勝治の発作が始まったのを見て、シャーロックの提案で近くの手頃な日陰で休憩をすることになった。
勝治はそんな暇はないと反対したのだが、今にも死にそうな勝治の顔を見たシャーロックがどうしても譲らないので、渋々その提案を受け入れ体を休めている。

「そうだ、休憩がてら暇だし、この辺で少し殺し合いで分かっている事を整理してみないかい?」
「整理…ですか?」
「うん、君のお爺さんも、難解な謎に挑む時は良くやってるからね。
 ここは名探偵のやり方を踏襲しようと思うんだ」

そう言うと、勝治は筆記用具を取り出し文字を書き出す。

「まず分かっているのは―――」


殺し合いを開いた連中は、優勝した者にあらゆる願いを叶えることが出来ると豪語している。
→嘘か本当かは不明。本当であるならば、恐ろしい力を持っている可能性がある。
 メイトリックスと呼ばれた男との会話から、死者の蘇生は可能?

死人でもない者が二回も呼ばれるなど、故意なのか故意でないのか分からない不可解な放送。
→遊星さんの仮説では、主催に何か異常が起きている。

幾つか書いてみるものの筆は進まない。

「参ったな、言いだしっぺの僕が分かってることのほうが少ないや」
「あっ、勝治くん。私も書き出していいですか!」

シャーロックは必死に権兵衛の書いたメモを思い出し再現していく。
その時、不思議なことが起こった。
奇跡的な確立で、お馬鹿なシャーロックがメモを完全再現することに成功したのだ。

[基本的な疑問]
?ここは何処なのか?
?主催者は何者なのか?
?殺し合いの目的は何か?

[小さな疑問]
?主催者が参加者へ情報を伝える手段
?参加者の人数
?参加者の選出方法
?放送の時間
?禁止エリアの選定方法

★この内主催者が参加者へ情報を伝える手段が最も重要。
★この島にはスピーカー等の通信機器は無し→魔法、妖術、トイズ等の通常の放送とは別の手段を使う可能性がある。
★参加者はそれぞれ別の世界=パラレルワールドより集められた?(トイズやボーグといった概念の存在が証拠?)→★☆異世界人と出会った可能性有り!!★☆
★放送手段が解れば主催者の世界=主催者の正体が解る可能性大→最初に主催者と会話していた男性と遭遇出来ればそちらの方が単純かつ迅速

[首輪について]
?首輪を付ける目的は反乱の抑止と殺し合いの促進
?殺し合いに反抗心を抱く者達は一般的に意志の強い者が多い→反抗心を抱く者達が集団を組んだ場合、下手に一人の首輪を爆破すれば余計残った者の反抗心を掻き立てる恐れ
?集団全員の首輪を爆破するのは主催者の本意では無い
?以上の事柄より、主催者による反逆者の殺害はほぼあり得ない
★あくまで希望的観測
★反抗心を抱く者が単独行動を取っている場合はこの限りでは無い


「凄いよ、シャーロックちゃん! 流石名探偵だ!」
「そんなことありませんよ。全部、権兵衛さんのメモを覚えたまま書いただけですから」

シャーロック自身、内心奇跡だと思いつつメモを勝治に渡す。
それを勝治が清書しそれを元に二人は考察を始めていく。

?参加者の人数

「まず、分かっていることから進めよう。参加者の人数は70人、名簿を信じるならこれは間違いないよ」
「ふむふむ、人数は何か関係があるんですかね?」
「主催が管理しきれる上限……、かな?」
「今でも、十分ガバガバだと思うんですけど(名推理)」

?主催者が参加者へ情報を伝える手段
★この内主催者が参加者へ情報を伝える手段が最も重要。

「権兵衛さんが、わざわざ重要とまで記してるんだ。これは考察する余地があると思うよ」
「うーん、普通にスピーカーじゃないんでしょうか?」

シャーロックは過去二回、定期放送を耳にしているが、正直な話ただの放送にしか聞こえなかったというのが率直な感想だ。

「でも権兵衛さんは、スピーカー等の通信機器は無しと書いているんだ。
 それに僕個人の疑問だけど、機器を使った放送にしては非常に音質が良すぎる気がする」
「あっ、言われてみれば……。まるで、目の前でお話を聞いているような感じでしたね」
「つまり、放送の手段は、何らかの超常の力を使っているはず、メモの通り通常の放送とは違うと見て間違いないかもしれない」

?放送の時間
?禁止エリアの選定方法

「放送は、六時間に一度という認識でいいと思う」
「これは疑う余地もありませんね」
「問題は禁止エリアだけど、一見バラバラであまり意味があるとは思えない」
「でたらめに決めてるとか、じゃないでしょうか」
「だとすれば、主催の目的は娯楽として楽しんでるという可能性が高いかもしれないね」

こうして幾つか話し合いメモを書き加えていき新たなメモを作成していく。



[基本的な疑問]
?ここは何処なのか?
?主催者は何者なのか?
?殺し合いの目的は何か?
→娯楽目的?

[小さな疑問]
?主催者が参加者へ情報を伝える手段
→通常放送とは違う別の手段
?参加者の人数
→名簿の通りなら70人
?参加者の選出方法
?放送の時間
?禁止エリアの選定方法
→でたらめ? 娯楽目的ならおかしくはないかもしれない

★この内主催者が参加者へ情報を伝える手段が最も重要。
★この島にはスピーカー等の通信機器は無し→魔法、妖術、トイズ等の通常の放送とは別の手段を使う可能性がある。
→放送に別の手段を使ったのはほぼ確定。
★参加者はそれぞれ別の世界=パラレルワールドより集められた?(トイズやボーグといった概念の存在が証拠?)→★☆異世界人と出会った可能性有り!!★☆
★放送手段が解れば主催者の世界=主催者の正体が解る可能性大→最初に主催者と会話していた男性と遭遇出来ればそちらの方が単純かつ迅速
→放送手段そのものは未だ不明

[首輪について]
?首輪を付ける目的は反乱の抑止と殺し合いの促進
?殺し合いに反抗心を抱く者達は一般的に意志の強い者が多い→反抗心を抱く者達が集団を組んだ場合、下手に一人の首輪を爆破すれば余計残った者の反抗心を掻き立てる恐れ
?集団全員の首輪を爆破するのは主催者の本意では無い
?以上の事柄より、主催者による反逆者の殺害はほぼあり得ない
★あくまで希望的観測
★反抗心を抱く者が単独行動を取っている場合はこの限りでは無い

首輪について追記
・遊星の推測では勝治の首輪に何らかの異変、少なくとも主催側に何か異常が起こっている可能性がある。


「一応色々書いてみましたけど、確定的なものはありませんね」
「焦ることはないよ。まだ推理の材料が足りないだけさ」

落ち込むシャーロックを勝治が慰める。
今はまだ勝治の言うとおり、推理などできる段階などではない。それこそ予知能力者でもない限り不可能だ。
だとしても、シャーロックは自分の力不足に苛立ちを覚えてきてしまう。

「せめて、トイズが戻れば……勝治くんを守るくらいは」

サイコキネシスのトイズ。以前とは違い、現在は戦闘に応用し強力な武器にもなり得るまでに高められたトイズが戻れば……

「権兵衛さんの時に戻ってさえいれば、一人にしなくても済んだかもしれない。なのに……」

あの場で一人でも戦えるものがいれば、話は別だったかもしれない。
だが過ぎてしまった事だ。シャーロックが悪いわけじゃない。

「……シャーロックちゃん、シャーロック・ホームズには女性説があるのを知っているかな?」
「え?」

唐突にそんな事を言い出した勝治にシャーロックは目を丸くする。

「おじいちゃんは男なんですけど……」
「熱狂なファンには、そう考えた人も居るってことさ、面白いことに論文まで書かれてるらしいよ。
 権兵衛さんならもっと詳しいかもしれないけど、確かその中の根拠の一つにホームズが荒事は基本的にワトソンを頼ってるから、女性なんじゃないかというのがあってね」
「それが、一体……」
「あのホームズだってこんな説が出るくらい、ワトソンに頼るんだ。シャーロックちゃんも一人で抱え込む必要なんかないんだよ」

そうだ。いつもシャーロックの周りには仲間が居た。
一人では困難な事件も仲間と共に解決してきた。例えトイズがなくとも、ミルキィホームズの四人が揃えば超えられないことなんてなかった。

「ごめんなさい勝治くん、私……」
「大丈夫、それに権兵衛さんは頭が良いからね。今頃あの変な女をやっつけてるよ」

そして、ここにも仲間が居る。それはとても幸運な事であり、頼もしいことだ。
シャーロックの顔に明るさが戻ってくる。それを見た勝治は一安心した。

「行け、ダークサイド・プレジデント!」

二人の仲を裂くように一機のカブトボーグが飛来した。

「勝治くん!!」


――――


私は早々に学校から離れた。
理由は簡単だ。あのオリーブオイル使いが逃がし、尚且つ戻ってこなかった黄色タイツとおっぱい女が気になるからだ。
あいつらが他の仲間を集めて、学校に乗り込んでくる可能性は十分にある。流石にこんなボロボロの状態で戦闘は避けたい。
今は弱い人間を狩って、体力を回復するしかない。
そう考えて、光学迷彩スーツを使いながら移動していると、二人組みの美味しそうな子供を見つけた。
少し前にあった大爆発の方からやってくるのを見る限り、誰か戦える大人が殺し合いに乗った奴の足止めをしている内に逃げてきたに違いない。
あいつらなら簡単に狩れるだろう。
一つだけ問題があるとすれば、あの病弱な子供はあまり美味しくなさそうだ。……というか、変な病気を映されそうで困る。
その点、ピンクの幼女は非常に健康そうで美味しそうだ。もう涎が止まらない。
さっさと病弱なほうを始末して、あの幼女を食べてしまおう。

私はダークサイド・プレジデントを取り出し、少年へと投げつける。
少年は溜まらず吹っ飛ばされていく。
良し、これで残るは幼女だけだ……。凄くオイシソウ。

「勝治くん!!」

少年へ駆けていく幼女をひょいと服を掴んで持ち上げる。
別に怪力自慢の鬼じゃないが、軽く持ち上がってしまった。

「な、何!?」

まず、服を脱がせる。
こんなもの食事の邪魔にしかならない。幼女が悲鳴を上げる、随分いきの良い人間だ。これは期待できる。
さて、どんな風に調理しようか。

「やめてください何を……

幼女の服を全部破き、髪飾りも全部取っ払う。
生まれたままの姿になった幼女は非常においしそうだ。
それにしても美味しそうだ。良い事思いついた、丸焼きにしよう。
バックの中から肉焼きセットなるモノを取り出す、これで美味しいこんがり肉を作ろう。
早速、学校から調達した油をぶっかけてやる。幼女は完全に泣き出している。生きたままの調理も中々楽しいものだ。
そして塩コショウ、醤油と調味料を掛けて味を調える。
下準備はできた、後は美味しく焼くだけだ。
幼女を棒に括りつけ火のうえにかざす。

「熱い、熱い……助けて……い、や……」

幼女が暴れだすがきつく縛ったので問題ない。
何処からか陽気な音楽が流れ出す、この肉焼きセットの効果だろう。
さて、焼き具合を見て調整しなくちゃならない。

「私、焼かれて……食べられるの……? 嘘、そんなの……」

涙が良い感じに塩味を濃くしてくれる。良い食材だなあ。
完成が待ち遠しい。


―――――


なんだ……あの女は……。
胸を押さえながら、僕は襲撃者を睨んだ。
シャーロックちゃんを掴みあげた女……シャーロックちゃんには見えていない?
そうか、霊感の強いものにしか見えないんだ。そこへ来ると、僕は常に死に触れているお陰で見えるのかもしれない。
いや、こんなこと言っている場合じゃない。早くシャーロックちゃんを助けなきゃ。

「ぐ? ああ……」

胸が苦しい! こんな時に発作が……もう先は長くないと思っていたけどこんな時に……。
くそ、もう少しだけ持ってくれ僕の体!!

「あれ、は……」

僕を攻撃したダークサイド・プレジデントがそう遠くないところに落ちている。
恐らく、あの女はボーガーじゃない。投げたまま回収もままならないんだ。
カブトボーグさえあれば僕だって……!

「早く、早くしないと……」

シャーロックちゃんの服を脱がして調味料を掛けている。間違いなく猟奇的なキチガイだ。
あのままじゃ、本当にシャーロックちゃんが物理的に食われるかもしれない。

「も、う少しだ……」

健常者なら何てことない距離も、今の僕にはとても遠くに感じた。
それでも伸ばした手は、時間は掛かったが届いた!

「頼む、ぞ……ダークサイド・プレジデント!!」

チャージを行いあの女へとダークサイド・プレジデントを叩き込む。
あの女のチャージインと違い、僕のは上手くいった。女は吹き飛び残ったのはシャーロックちゃんだけだ。
よし……あとは、シャーロックちゃんは解放して……。
視界が……意識も……、駄目だこんなところで倒れられるか……!!

「駄目です、勝治くん! 無茶しないで―――」

シャーロックちゃんの声が聞こえる。大丈夫さ、僕は君を守るまで死にはしな、いさ……。
あの吹っ飛ばされた女が戻る前に、何としてでも君だけは逃がさなきゃ……。

「勝治くん……! 勝治くん!!」
「ご、めん、裸、見ちゃった……。僕のジャンパーで、良ければ着ていてく、れ……」
「そんな場合じゃ、勝治くんしっかりして!」

結ばれたシャーロックちゃんを何とか解放して、ジャンパーを羽織らせる。裸はよりはマシだ。
あとは―――

「邪魔するな、病弱な人間! お前は食べたくないんだ!」

あいつを倒すだけだ!

「逃げましょう、勝治くん!」
「そうは、いかないよ……。君が、狙い、なんだ……。僕が残るしか……ない」
「じゃあ、私も戦います!」

シャーロックちゃんがバックに手を突っ込み支給品を取り出す。
だが、出てきたのは白い二枚のカード、一枚はミニカーみたいな絵柄のカードともう一枚は何の絵柄もない不思議なカードだけだった。

「なんで……他には何か……何か……」
「シャーロックちゃん、逃げるんだ……。僕が何とかするから」
「だって、勝治くん……あなた死ぬ気じゃ……」

心配そうな顔を浮かべるシャーロックちゃんに僕はできる限りの笑顔を浮かべた。

「君(ホームズ)を守るのは、僕(ワトソン)の役目だからね」

あのキチガイ女がでかい楊枝を持って駆けてくる。
僕はダークサイド・プレジデントで応戦する、もう喋ってる時間はない。

「早く行くんだ、シャーロックちゃん!!」

いつもより荒げた僕の声に驚きながらシャーロックちゃんは走っていく
そう、それで良いんだ。

「待て、人間!」
「行かさないぞ!!」

あのキチガイ女の前にダークサイド・プレジデントを回りこませる。
キチガイ女め、辱めてやる!



――――


にとりのスタイリッシュ爪楊枝をダークサイド・プレジデントが弾き突き進む。
ダークサイド・プレジデントの突撃をにとりが避ける。
光学迷彩の恩恵も勝治の前では無駄。

「チッ」
「ぐっ……」

更ににとりは先の戦いでのダメージも回復しきってはいない。そして勝治も死に掛け。
お互いに健康とは言いがたい体調。戦いはまさに拮抗していた。

((このままじゃ埒が明かない),)

にとりの弾幕をカブトボーグで弾き続けても、にとりにはたどり着けない。
逆に、にとりの弾幕もカブトボーグの前では意味がない。
互いに攻め切れぬなか、痺れを切らしたにとりが氷輪丸を抜く。

「氷!?」

爪楊枝の弾幕に加え、氷の弾幕まで展開される。
流石の勝治もこれは捌ききれない。
走らせていたダークサイド・プレジデントを自分の元に戻し必殺技を放つ。

「轟雷必殺デンジャラス・サンダー・アルティメット!」

電撃を纏ったダークサイド・プレジデントが弾幕を打ち落としていく。
だが、突然その動きが鈍くなり弾幕の一つが勝治へと直撃する。

「ぐ、ああっ!」

何とかよろめきながら立ち上がるのも顔色は悪く、胸を押さえている。
再び発作が始まってしまった。
ここで拮抗は崩れだす、残された時間の少ない勝治とダメージを負っているだけのにとりではにとりの方が有利になる。

「諦めろ人間、無駄に寿命を縮めるだけだ」

にとりからすれば勝治はとても食えた相手じゃない。
戦う理由もなければ暇も無い、シャーロックを追いたい。

「そうかもしれないな……だが、僕は!」

ダークサイド・プレジデントが再び加速する。

「まだ、やる気か! お前に構っている暇は無いんだ!」
「悪いけど、文字通り最期まで付き合ってもらうぞ!」

最期―――それこそ勝治の命の尽きるとき。
だが、それは勝治の命だけではない。

(僕は死んでも構わない、でもお前も道連れだ!)

もっともそんな願いも空しく、また心臓の発作が起こる。
全身が悲鳴を上げている。もう戦うな、さもなくば死ぬと。

―――分かっているさ、それでも……!

まだ、やりのこしたことがあるのだろう? まだ死にたたくないだろう。

―――そんなこと。

人の本能は死を逃避するものだ。
勝治の覚悟をあざ笑うように、体は死を拒んでいる。

膝が崩れ、地に着く。

―――動け、動くんだ!

両手がを地に着き、顔すら俯いてしまう。

―――顔を上げろ、まだ戦いの途中だ!

意思が肉体が、離反していくかのような感覚。

―――まだ、死ぬわけには……僕は……。


にとりは笑う。
少し手を焼いたが、こいつは死にかけだ。
とはいえ、また邪魔をされるのも面倒だ、止めを刺そう。
スタイリッシュ爪楊枝が勝治へと振りかざされ―――赤いカブトボーグにより弾かれる。

「なっ!?」
「戦え! 勝治!!」

そこに居たのは、天野河リュウセイ。
赤いカブトボーグはトムキャット・レッド・ビートルだと分かった時、勝治は糸が切れたかのように倒れる。

「リュウセイ、くん……」
「立ち上がれ、戦え勝治! これはお前の戦いだ!!」

体に力が入らない、もう本当に限界だ。

「ごめん、僕はもう……」
「このままむざむざ負けていいのか! お前のボーグ魂はそんなものなのか!! 勝治!!!」

―――負ける。
そうだ、死よりも恐ろしいものは敗北だ。
死んでも良い、でも敗北という形で死ぬのだけはそれだけは……!

「心配するな勝治! 死んでも俺たちは親友だ!」

リュウセイの激動が勝治に力を漲らせる。
まだだ、まだ負けるわけにはいかない。

「それに忘れたのか! 勝治、お前の体は、健康だーーーー!!!!」

勝治は立ち上がる。
ボーグバトラーとしての魂を燃やし、その誇りの為に。

「うぉおおおおおお!! 僕はもう死ぬことなど怖くはない!!!」
「なっ、そんな……!」

今まで死に掛けだった筈の少年が再び熱き闘志を宿し立ち上がる。
にとりからすれば理解できない。一体何だ、何なのだこの人間は。

「食らえ! これが僕の全身全霊のデンジャラス・サンダー・アルティメットだ!!!」

ダークサイド・プレジデントの背後に謎の青い騎士が現れ、ダークサイド・プレジデントが青いオーラを纏い加速する。
にとりは咄嗟にスタイリッシュ爪楊枝で防ぐが、青騎士がその手の剣を振りかざし、楊枝はとうとう負担に耐え切れず破壊された。

「そんな、馬鹿な……」

青騎士に斬られたにとりは力尽き倒れた。

「リュウセイくん……」
「勝治、よくやったな!」

勝治はリュウセイの顔を見て安堵の顔を浮かべる。

「僕は、ちょっと疲れたよ……」
「おいこんなところで寝るなよ冗談だろ? ……勝治?」



勝治は安らかな顔でそのまま息絶えた。


【スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ】破壊
【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグV×V】死亡





「リュウセイくん……」
「……シャーロックか」

にとりから無事逃げ切れたシャーロックはリュウセイ達と合流、にとりの事を話しすぐさまリュウセイは駆けつけた。
だが、もう手遅れだった。

「彼が勝治くんか」

遅れてやったきた研とアルセーヌも目の前の事態を見て全てを把握する。
この少年は息絶えたのだと。

「研、アルセーヌ、シャーロック。もう行くぜ」
「? でも、埋葬は……貴方―――」

アルセーヌは呆気に取られるが、リュウセイは勝治の側にダークサイド・プレジデントを置くだけに留める。

「あいつにはこの手向けだけで十分さ。
 それよりもこう言うだろうぜ、このふざけた殺し合いを一刻も早く止めってくれってな!」

リュウセイはそう言い拳を静かに震わせた。
齢十年を生きたリュウセイだが、ここまでの怒りを感じたのは生まれて初めてだ。

「必ず、あの主催者共は俺が叩き潰してやる……!」
「その通りだよリュウセイくん、こんなキチガイロワイアル許せることじゃない」

リュウセイの怒りに研が賛同する。

「行くぜみんな、こんな殺し合い一秒でも早く止めてやる」

【D-2/一日目・夕方】

【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、左肩に刺し傷、オリーブオイル臭い、強い怒りと決意
[装備]: トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品、スコップ@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いを止め、主催者を叩き潰す。
0:勝治……。
1:もこみち死んだのか。
2:ケン、勝治…… 。

【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康、アルセーヌの怪盗服
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム品×1、 シャロの探偵服@探偵オペラミルキィホームズ
[思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。
0:シャロと合流できたが……。
1:施設を巡り調査する。
2:シャーロック・シェリンフォードを探し出す。
4:アルセーヌとして行動するが、協力者を集める。
4:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。
5:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。
6:黒幕は神……そんなわけないですわね。
7:オリーブオイルを一応探しておく?
8:頭の中に爆弾がある事も考慮。
※幻惑のトイズは制限により弱まっています(具現化も不可能)。
※トイズの制限に気付いています。
※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。
※有野、もこみち達と情報交換しました。

【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
1:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
2:変装できない間、身を守れる武器を探す。
3:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
4:頭の中に爆弾が!
5:ジュラル星人め許さないぞ!
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。

【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:疲労(小)、全裸(上に勝治のジャンバーを羽織っている)
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、手鏡@現実、USBメモリー@ニコロワγ(本人未確認)、権兵衛のメモを再現しいくつか書き足したもの
   フォーミュラ・シンクロン&シューティング・スター・ドラゴン@遊戯王5D's
[思考・状況]
基本:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。
1:勝治くん……トイズが戻っていれば……。
2:リュウセイに勝治を会わせるつもりだったけど
3:権兵衛さん……
4:アルセーヌとは一時休戦?
※遊星の首輪と放送に関する考察を聞きました
※主催側はメモリーにが気付いていません。

【権兵衛のメモを再現しいくつか書き足したもの】
[基本的な疑問]
?ここは何処なのか?
?主催者は何者なのか?
?殺し合いの目的は何か?
→娯楽目的?

[小さな疑問]
?主催者が参加者へ情報を伝える手段
→通常放送とは違う別の手段
?参加者の人数
→名簿の通りなら70人
?参加者の選出方法
?放送の時間
?禁止エリアの選定方法
→でたらめ? 娯楽目的ならおかしくはないかもしれない

★この内主催者が参加者へ情報を伝える手段が最も重要。
★この島にはスピーカー等の通信機器は無し→魔法、妖術、トイズ等の通常の放送とは別の手段を使う可能性がある。
→放送に別の手段を使ったのはほぼ確定。
★参加者はそれぞれ別の世界=パラレルワールドより集められた?(トイズやボーグといった概念の存在が証拠?)→★☆異世界人と出会った可能性有り!!★☆
★放送手段が解れば主催者の世界=主催者の正体が解る可能性大→最初に主催者と会話していた男性と遭遇出来ればそちらの方が単純かつ迅速
→放送手段そのものは未だ不明

[首輪について]
?首輪を付ける目的は反乱の抑止と殺し合いの促進
?殺し合いに反抗心を抱く者達は一般的に意志の強い者が多い→反抗心を抱く者達が集団を組んだ場合、下手に一人の首輪を爆破すれば余計残った者の反抗心を掻き立てる恐れ
?集団全員の首輪を爆破するのは主催者の本意では無い
?以上の事柄より、主催者による反逆者の殺害はほぼあり得ない
★あくまで希望的観測
★反抗心を抱く者が単独行動を取っている場合はこの限りでは無い

首輪について追記
・遊星の推測では勝治の首輪に何らかの異変、少なくとも主催側に何か異常が起こっている可能性がある。

【フォーミュラ・シンクロン&シューティング・スター・ドラゴン@遊戯王5D's】
二枚セットである。
ミニカーの絵柄のカードがフォーミュラ・シンクロンであり、何も書かれていないのがシューティング・スター・ドラゴン。

フォーミュラ・シンクロン
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星2/光属性/機械族/攻 200/守1500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):相手メインフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

シューティング・スター・ドラゴンを呼び出すために必要なカードであり、スターダスト・ドラゴンと共にチューニングすることで初めて真価を発揮する。
逆言えば、それ以外はこのロワではまったく使う機会はないだろう。


シューティング・スター・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3300/守2500
シンクロモンスターのチューナー1体+「スターダスト・ドラゴン」
以下の効果をそれぞれ1ターンに1度ずつ使用できる。
●自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
このターンこのカードはその中のチューナーの数まで
1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。
その後めくったカードをデッキに戻してシャッフルする。
●フィールド上のカードを破壊する効果が発動した時、
その効果を無効にし破壊する事ができる。
●相手モンスターの攻撃宣言時、このカードをゲームから除外し、
相手モンスター1体の攻撃を無効にする事ができる。
エンドフェイズ時、この効果で除外したこのカードを特殊召喚する。

簡単に言えば、不動遊星版バーサーカーソウル。プラシドをプラ/シドにした。
五枚カードを引き、チューナーモンスター引いた数だけ攻撃できる。
その他にも破壊効果を一度だけ無効化、相手の攻撃を無効化し自らの姿を消し再度戻ってくるなどの効果がある。
今ロワでは、シンクロモンスターは直接召喚できるが
このカードは強力な為、フォーミュラ・シンクロンとスターダスト・ドラゴンがなければ使用できない。
召喚時にのみカードの絵柄が浮かび上がる。




「スタイリッシュ爪楊枝まで……」

にとりはリュウセイたちが去ったのを見てよろよろと起き出す。
ただの弱者だと侮ったのが間違いだった。もっと体の回復に専念すべきだった。

「まずは体を休めて……人間め……くっ」

重い体を引き摺り森の中を目指す、市街地よりは隠れる場所も多いはずだ。
早く身を隠さなければ、何処で殺し合いに乗った連中に出会うか分からない。


【D-2/一日目・夕方】

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)(回復中)
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、氷輪丸@BLEACH
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×1(確認済み)
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
     肉焼きセット@モンスターハンターシリーズ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
0:森の中に入って身を隠す場所を探して体を休める。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖…。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:オリーブオイルを探しておく?
9:人間……大好き!!
10:美味しかったな…。
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。が、少し怪しいかも。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。

【肉焼きセット@モンスターハンターシリーズ】
肉が焼ける。






【D-2/一日目・夕方】

【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疲労(大)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、気絶
[装備]:ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ
[道具]:基本支給品、GOと10万円@真夏の夜の淫夢
   サイバーZ二号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
1:……
2:マミさん、リュウセイ、ケンが心配
3:田所(野獣先輩)を警戒
4:ケンは絶対生きてる
5:少年への軽い罪悪感
6:権兵衛さん……
※遊星に今までしてきたことを話しました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは言ってません。
※田所(野獣先輩)が一服盛ったと思いこんでいます。
※放送には、嘘があると思っています。
※遊星と権兵衛の情報交換を聞いています。
※奇跡的に生存していました。




sm151:妖怪(プラ/シドがテケテケ的に)競演 時系列順 sm154:殺し合いやめますか?人間やめますか?
sm151:妖怪(プラ/シドがテケテケ的に)競演 投下順 sm153:人探 HITO SAGA
sm146:お前に夢中だ!! エイラァァァァァ!!! 天野河リュウセイ sm160:これマジ?首輪が貧弱過ぎるだろ
sm146:お前に夢中だ!! エイラァァァァァ!!! 泉研 sm160:これマジ?首輪が貧弱過ぎるだろ
sm146:お前に夢中だ!! エイラァァァァァ!!! アルセーヌ sm160:これマジ?首輪が貧弱過ぎるだろ
sm139:小さな狼煙――人恋し妖怪―― シャーロック・シェリンフォード sm160:これマジ?首輪が貧弱過ぎるだろ
sm139:小さな狼煙――人恋し妖怪―― 松岡勝治 sm162:どうしてD・ホイールと合体しないんだ・・・
sm126:食戟のにとり 河城にとり sm154:殺し合いやめますか?人間やめますか?




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