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侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo



「さて。あかり、次は何処を侵略するでゲソ?」

E-09の民家で地図を見ながら、イカ娘は次の侵略地を考えていた。
あかりはイカ娘の広げている地図を眺める。
思えば、禁止エリア等は確認しておいたが、各地に配備されている施設をちゃんと確認するのは、これが始めてかもしれない。
この機会に、何処にどんな施設があるのか、把握しておく事にする。

(こんなところって、どんなところだろう? この木なんの木も、どんな木なんだろう?)

あまりに名前が雑すぎる二箇所に注目したが、それ以外は特に気にするような場所も無い。
次に侵略とやらをする場所についてだが、それはイカ娘に任せておく事にした。
するとイカ娘は驚愕の表情を浮かべあかりに迫ってくる。

「あかり、見てくれでゲソ!」

イカ娘が指差す先には、海の家れもんと書かれていた。
一体、それの何に驚いているのか、あかりが疑問に感じる。

「実はこれ、殺し合いに巻き込まれる前に、私が侵略して拠点にしていた場所なのでゲソ!」

侵略していたかと言えば微妙なところだが、敢えてそこは侵略していた事にし、イカ娘は説明した。

「それって、要するにイカちゃんの拠点にしていた、海の家が二つあるってこと?」
「そうなるでゲソ。でも、この島はれもんの建っていた場所では断じてないし、ここにあるのは、おかしいじゃなイカ?」

確かに気になる。
その海の家れもんが本当に、イカ娘の居たれもんと同じでなのか。
あるいは同じ名前なだけなのか。

「あかり、海の家れもんに行くけどいいでゲソ?」
「うん。イカちゃんの行きたい場所でいいよ」

イカ娘は、どうやら行き先を海の家れもんに決めたようだ。
元々呪いの館から離れたかった為、あかりは快くそれを承諾する。

「そうと決まれば、早速出発するでゲソ!」

イカ娘が勢いよく民家を飛び出す。
その後ろから、あかりが続いて民家から出る。
そして民家から出て暫く経った頃――

銃声が二人の耳に響いた。

「あかり! 伏せるでゲソよ!」

指示通り、あかりは体を伏せ、イカ娘は頭の触手を広げ戦闘態勢に移る。

(何処から撃ってきたでゲソ?)

イカ娘は周りを見渡す。
だが何処にも襲撃者の姿は無い。それどころか、気配すらも掴めない。
どうやら、周りの木々に身を潜めているようだ。


(かなりの使い手じゃなイカ?)

警戒レベルをより一層高め、イカ娘は機を伺う。
一人での単独行動であれば、むしろ必要以上に動き回り、相手を錯乱させるという戦法も使えた。
しかし、あかりが居る以上、再び狙撃してきた場合、イカ娘を狙ってくればまだしも、あかりを狙われた場合一溜まりも無い。
もっともサーヴァントであるあかりには、ステルス化の能力が付いていて相手に認識されないのだが、何分空気過ぎてイカ娘は知らない。

そして再び銃声。

「――また撃ってきたでゲソか! でも今度はこっちの番でゲソ!」

イカ娘が銃声が響いてきた場所を捉える。
一度目は不意打ちであった為、狙撃主の居場所は分からなかったが、二度目はそうはいかない。
瞬時にイカ娘は加速する。
目指すはイカ娘とあかりの死角に当たる大木のふもと。
そこは雑草も生い茂っており、木の葉が日光を遮るお陰で身を隠すには絶好の場所。

「違う! イカちゃん後ろ!!」

イカ娘があかりの声を聞き、振り返るとそこにはイカ娘と同じ背丈くらいの少女が、ナイフを持って迫ってきていた。
咄嗟に触手を展開し盾代わりにして、迫ってきたナイフを防ぐ。そして展開した触手を今度は少女へ向けて放つ。
少女は体を屈め、何とかそれを回避。そしてイカ娘の触手が、守りから攻撃へ転じた瞬間を狙いライフルを発砲。
イカ娘は触手で守りを固めても、間に合わないと判断し、足をバネにライフルの弾道上の真横へと体を転がせた。


(殺されるところだってじゃなイカ!)

危ないところだった。
もし動くのがあと一瞬でも遅ければ、イカ娘の体に風穴が開いていただろう。そこまで考えて、一つイカ娘の中で疑問が生まれた。

(あれ? そういえばあの銃、銃声はするけど銃弾は出ていないんじゃなイカ?)

考えてみれば、一度目の銃撃も二度目の銃撃も、銃声こそはすれ銃弾は発砲されてはいなかった。そして先ほども同じく。
そこまで気付いたところで、イカ娘の眼前に再びライフルが向けられた。

「残念だったでゲソ? もうそんな銃怖くないでゲソ」

小馬鹿にし、イカ娘は少女にそう言い放つ。
だが少女は表情を変えず、もう片方の手に持ったナイフを構える。
しかし、そんなもの触手でもう一度防げば問題ない。

「イカちゃん! 危ない!!」

イカ娘がそう考えた刹那。あかりがこちらに向かってきた。
そして少女は構えたナイフをイカ娘ではなく、あかりの方へと手を動かす。

「あかり!! こっちに来るんじゃ……」

その声をかき消すように、あかりの頭の団子のミサイルが射出され。


それとすれ違う形で、少女の手から投擲されたナイフが、あかりの首元の頚動脈を突き刺していた。

「あかりいいいいいいいいいいい!!!!」

あかりの体が後ろに傾き、倒れそうになるのをイカ娘は抱き止める。
首元からの出血は凄まじく、あかりの衣服は勿論のこと、抱き止めたイカ娘の腕や胸まで赤く染めてきた。
イカ娘は、そんな事など気にする素振りも見せず、ただあかりの血を止めようと必死で両手を首元に押さえる。
しかし、それだけで血が止まろうはずも無い。イカ娘は自らの衣服を引きちぎり首元に巻き付ける。

イカ娘は忘れていた。今この場にはもう一人あかりが居た事を。
そして、少女はそこまで考えていたのだ。

イカ娘が叫んだ時には既に遅い。

「イカ……ちゃん?」
「あかり。しっかりするでゲソよ。すぐに血を止めて見せるでゲソ」

そうは言ったものの、あかりの出血は止まるどころか、ますます赤みを増していく。
だが、これ以上の治療は無理だ。医者が居れば、いやせめて、ちゃんと設備が整っている場所なら。

「すぐに病院に連れて行くでゲソ!」

地図上には病院や診察所等の類のものは記されていない。

仮にあったとしても――。

それでもあかりを励ます為、自分自身を奮い立たせる為に、イカ娘は――。

「イ……カちゃん……」
「もう喋るなでゲソ!」

「あ、り…が…と…う」








【赤座あかり@ゆるゆり(Fate/Zeroにアッカリ~ン(アッカリ~ン出張シリーズ)】死亡










「思いのほか、上手くいって良かった……」

そう言いアサシンは二人分のディバッグを見つめながら呟いた。

今から数時間前、ゴンさんを殺したアサシンは考えた。
リーダーの命令を果たすには、何よりも戦力が必要になる事は間違いない。
だが、ナイフ四本とライフル一丁に弾数一発では良くても二人、下手をすれば一人も殺せない。
それも一般人を相手にしたと仮定した場合だ。
アサシンも人間並みの身体能力になっているとはいえ、ゴンさん戦で囮として使われるぐらいには戦える。
だが、それでは足りない。ならば、どうすべきなのか。
まず身体能力だが、これは基本的にはどうも出来ない。だが武器なら補充可能だ。
この殺し合いには基本的にルールは無い。つまり、相手の支給品を奪っても良いのだ。

そこまで考えたところで、近くの民家から話し声が聞こえてきた。
気配を消し様子を伺う。見たところ一人サーヴァントが居るが、そこまで戦闘力は高くは無い。自分でも、殺せない事はないだろう。
問題はもう一人の方だ。一見ただの幼女だが、恐らく正面からやり合ったら勝てない。

そう“正面”からやり合えばの話だが。

頭の中でアサシンは戦略を組み立てていく。
まずあの中の二人が民家から出た所で、空砲のライフルを発砲する。
空砲でも銃声は響く。そして銃撃を受けたと勘違いするだろう。そうなれば、まずその狙撃主を探そうと考えるはずだ。
無論、二人が逃げた場合は背後から襲えば良い。そしてあえてもう一度空砲のライフルを発砲する。今度は居場所が分かるように。
居場所が分かれば、必ず接近戦に持ち込む為に、こちらに近づいてくる。民家の二人の様子を見る限り、銃の類は持っていないようなので確信できる。
あとは得意の気配遮断スキルで背後を取り一撃で殺す。残った一人をスタングレネードなどで、目を潰し殺害するか逃げるのもいい。
いや、そもそも無理に殺す必要も無い。あの二人の持つ支給品を奪えれば、それだけでも十分だ。

だが幾つか誤算もあった。
まずイカ娘の背後に回りこんだ時に、あかりにその姿を捉えられた事だ。
恐らくはアサシン以上の空気であったが故に、気配遮断スキルが効かなかったのだろう。
現にそれまでアサシンはイカ娘の他に、もう一人居た事をすっかり忘れていた。
だが、それでも機転を利かせ何とか一人を殺害し、支給品も一人分だが奪えてきた。

上出来だ。上手く行き過ぎて逆に怖いくらいだ。

「はぁ……でも、やっぱり疲れた」

だが所詮、身体能力は人間並みだ。
少し戦闘を行っただけでも、これ程の疲労をしてしまう。

アサシンは深い溜息を付きながら、休息地を求め歩みだした。

【E-09 /一日目・午前】

【アサシン(少女)@Fate/Zero】
[状態]:首輪なし 、疲労(大)
[装備]:ウィンチェスターライフル(1/7)@うみねこのなく頃に
[道具]:基本支給品一式、十六夜咲夜のナイフ×3、イカ娘の支給品(ランダム品1~3)
ゴンさんのデイバック(ヴェルタースオリジナル一袋@現実、スタングレネード×5@現実、コンコン@JAPAN_WORLD_CUP
キャラ改変パッチ@MUGEN、ランダム支給品(0~2))
[思考・状況]
基本:参加者の皆殺し、主催者も殺す。
1:休める場所を見つけ支給品を確認する。


※基本的な固有スキル(気配遮断など)は受け継いでいますが、身体能力は人間レベルしか振り分けられていません
※分割によって首輪がなく、制限は解除されました







既に、イカ娘達を襲った少女は逃げていたようだ。
恐らくはあかりの放った、ミサイルの爆風に乗じたのだろう。
見れば自分のディバッグが消えている。逃げるさいに奪われてのだろう。
幸いヴェルタースオリジナルは、ポケットに入れていたので無事だったが。

「すまないでゲソ。あかり」

共に侵略しようと誓った仲間。

自らの力及ばず、死なせてしまった。

「すまないでゲソ。飴のおじさん」

ヴェルタースオリジナルを通じて、あの老人から託されて願いも、あかりを死なせた事で叶えられなかった。

「せめて安らかに眠るでゲソ……」

触手を使い掘った穴にあかりを寝かせ、今度は土をかぶせていく。

土をかぶせる。

ただそれだけの事が、今は何よりも辛くイカ娘の頬を濡らした。


【E-09 /一日目・午前】

【イカ娘@侵略!イカ娘(イカ娘の侵略実績のご紹介)】
【状態】】疲労(小)、深い悲しみ
【装備】いつもの服(少し破けてる。あかりの血で汚れている。)
【道具】ヴェルタースオリジナル×1
【思考・状況】
基本:総てを侵略し尽くすでゲソ!
1:あかり……
※近くにあかりのバックが転がっています。






sm107:損をするのはいつも優しい人ばかり 時系列順 sm109:ロイドの店デース
sm107:損をするのはいつも優しい人ばかり 投下順 sm109:ロイドの店デース
sm98:何故なら彼女もまた、特別な存在だからです 赤座あかり GAME OVER
sm98:何故なら彼女もまた、特別な存在だからです イカ娘 sm137:イカ娘、侵略やめるってよ
sm95:危険な参加者達【独裁者×暗殺者×狩人】 アサシン(少女) sm145:三人寄ればなんとやら……




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