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もげ!もげ!もげ!【プラシドの半身を】……もげ! ◆FbzPVNOXDo



「おい何も見つからないぞ」

司馬が半ば呆れた様に口を開く。

天界の書記室を探索し始めて何時間が経っただろうか。
何一つ有益な物は見つからない、あるのは小難しそうな本ばかりだ。

「チッ、とんだ無駄足だったようだな」

同じくプラシドも舌打ちをしながら呟いた。

ここに来て手に入れた物といえば、ルカから強引に譲ってもらったこの希望皇のカードのみ。
書記室自体からは禄な物が出てこない。

横を見れば、一先ず一緒に探索する事になったルカと鬼子も同じ様な顔をしている。
もう、ここに長居は無用かもしれない。

「おい。貴様らはこれからどうする?」

そう考えたプラシドがルカと鬼子へ問いかけた。

「そうですね……。ここにはもう用は無いですし……貴方方と行動を共にさせてもらうというのは駄目でしょうか?」
「え? ちょっと!」

ルカが返事をする前に鬼子が予想外の返事を返した。
そして、それを聞いたプラシドも笑みを浮かべ

「奇遇だな。俺もお前たちと同じことを考えていた」

更に予想外な返事をしてきた。


「分かっているようだな? この殺し合い、単独での脱出や破壊は困難だ。出来る限り仲間は増やしておきたい。
 構わないな司馬?」
「ああ、俺は構わない」

冗談じゃない。

ルカはこんなストレスが溜まるような男とは出来る限り一緒に居たくはなかった。
だが言ってる事は正論だ、仲間は少ないより多いほうが生き残る確立も上がる。
ルカは渋々この提案を受け入れることにした。



「取り合えずだ、まずは不動遊星を探すぞ。
 奴は俺にとっては敵だが、殺し合いに乗るような奴ではないし、何より気に食わんが戦力になる。
 こんな状況だ、奴も俺と組むことを拒みはしない筈だ」

「では、その遊星さんが何処に向かうか心当たりは?」
「ないな。手当り次第に車で奴を探すぞ」
「分かったわ、取りあえず近い施設から見て回りましょう」



方針を決め一向はルカの運転するオッデセイに乗り込み――

数秒後プラシドは激怒しながらオッデセイを降りた。

「ふざけるな!! なんだあの運転は!!!」
「わ、忘れてました……ルカさんの運転が荒いのを」

青ざめた顔の鬼子に怒りを露にするプラシド。

「そ、そんなに怒る事もないでしょう?」
「貴様は俺達を殺す気か!!!」
「じゃあ貴方が運転しなさいよ!!!」
「まあまあ、二人共……」

とうとう喧嘩を始めたルカとプラシドを司馬はなんとか喧嘩を止めようとする。

(この二人はどうも馬が合わないようですね……でも)

そして鬼子はその光景を見ながら


(何故か、彼らと一緒ならこの殺し合いを何とか出来そうな気がしてきます……)


ふとそう思うのだった。

殺し合いという絶望的な状況。
だがそこに一筋の光が差し込んできた。

根拠は無い。だが彼らや、まだ見ぬ殺し合い反対派の参加者達と力を合わせれば――そう思った。




――刹那、司馬の胸を一本の槍が貫いた。


「!?」



司馬本人も含め、この場に居る4人が何が起こったか正確に理解できていない。
ただ一ついえるのは、自分たちは何者かが攻撃目的で投擲してきた槍をたまたま宙が受けてしまった。
これだけだった。

そして一体誰がこんな事をしたのか。

司馬が倒れ、司馬以外の全員が攻撃を仕掛けた敵を視認しようと、視線を移そうとしたのと同時に
空間が張り裂けそうなほどの轟音と同時に巨大なロボットが迫り剛拳がプラシドを襲った。

「ぐわあああああああああああああああああああああああ!!!!!」

上半身がもげ地面を何度も跳ねながら転がる。
対する下半身は、ただその場に力なく崩れ落ちていく。

「ぶ、武器を!!」

ルカが大口径拳銃を構え、鬼子が白楼剣を抜こうと刀に手をやる。
その瞬間、二人を庇うようにサイボーグ体へと変身した司馬が立ち上がった。

「プラシドを連れて早く逃げろォォォ!!!!」


何時の間に回収したのか。
もげたプラシドの下半身とバッグ、そして同じく自らのバッグをルカへと投げ渡しそのままロボットへと突っ込む。

何かに突き動かされるようにルカはプラシドの下半身をバッグへ突っ込み吹っ飛んだ上半身を回収。
そのまま流れるように、鬼子の腕を引き止めていたオデッセイへと無理やり捻じ込む。

「司馬さんが!」

鬼子がオデッセイから降りようとするが、再び腕を引き全力でアクセルを踏み車を発進させた。

「邪魔だ!!!」

ロボットが声を荒げ迫ってくる。
だが司馬が、それを遮るように体全体を使ったタックルを足元にお見舞いしてきた。
サイボーグの力で放たれたそれは無視できるような一撃ではない。
ロボットがバランスを崩しかける。

「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

だがロボットはバランスを崩さず辛うじて体勢を整いなおすと、全力を振り絞り司馬へと拳を放つ。

「!!!!?」

だが司馬は自分の体の倍はあるその拳を全身で受け止めた。

「うわあああああああああああああああ!!!!!!!!!」

悲鳴にも似た雄叫びを上げ、ロボットは何度も司馬へ拳を叩きつける。

何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも。

だが司馬は引かない。倒れない。何があろうとも如何なる攻撃を喰らおうとも、まるで高大な鉄の鉄壁のように立っていた。





――――――――





どうやってここまで来たのか、よく覚えてない。
ただ、ひたすらアクセルを踏み全速力で走りぬけた。

気付けば、まともな呼吸が出来なくなりそうなほど息が上がっていた。


ルカは車を停止させ、呼吸を整えようと深呼吸を始める。
だがルカの意思に反するように、体は息を上手く吸わせてくれない。

「あの場で私達が戦っていたら……司馬さんは助かったでしょうか」

そんなルカの横で鬼子が誰かに言うでもなく呟いた。
ルカは答えない、いや答えられない。
元々彼女は戦闘に関してはズブのド素人だ、戦闘という面においてなら鬼子本人の方が優れている

「確かに司馬さんは胸を貫かれていました。でもまだ生きていた、動けていた、もしや心臓から槍が外れていてちゃんと治療すれば……」

「止めてよ!!!!」

ルカも分かっている。

司馬は助かったかも知れない。
今から考えてみれば槍は胸を貫いてはいたが、ギリギリ心臓は外していたような気もする。
それにサイボーグであるのなら、心臓を貫かれても大丈夫なのかもしれない。
あそこで司馬を連れ逃げ切ればもしかしたら……。



だが、それもあくまで希望的観測にすぎない。
ルカと鬼子は医療の専門的な知識など皆無だ。
一目で槍が心臓を外したかどうかなど分かる筈も無い。

「あの場じゃ……ああするしか……」

本当にそうなのか?

いや違う。
もっといい最善の行動が出来たはずだ。
しかし、あの襲撃はあまりにも唐突過ぎた。

あの場でああしていれば……こうしていれば……。
だが全ては冷静になった今だからこそ言えること、あの場でそこまで冷静になどなれるだろうか。
少なくともルカはなれなかった。
鬼子ともげたプラシドを連れて逃げるだけが精一杯だ。

そして鬼子も同じだった。
刀こそ抜こうとはしていたが、あんな巨大なロボット相手に勝てるとは自分でも到底思えない。
そもそも人の迷いを断ち切る剣があんなロボットに効くかも分からない。
もし司馬が”逃げろ”と叫んでいなければ全滅していただろう。


いや違う。
自分達は様々な武器を支給されていた。
それらを上手く扱えていれば、こんな事にはならなかった。


二人は後ろの席に寝かしてある、もげたプラシドへ目を移す。
下半身がもげてはいるが、幸い命に別状は無いようだ。
ロボットであったお陰だろう。

後悔に苛まれながら、二人はプラシドが目を覚ますのを待つことにした。




【G-08/1日目・午前】

【プラシド@遊戯王5D's】
[状態]:気絶、上半身のみ、希望の番人化
[装備]:アノニムの二丁拳銃 弾数(5/6、6/6)(一丁のみ腰に差している)@アカツキ電光戦記
[道具]:基本支給品一式、インヴェルズ・ギラファ@遊戯王、 希望王セット@遊戯王ZEXAL
[思考・状況]
基本行動方針:絶望の未来を変える
0:……。
1:気に食わないが戦力になりそうな不動遊星を探す。
2:愛用のDホイールと剣が欲しい。
3:不動遊星との決着は保留。
4:シンクロの代わりとなるエクシーズに注目しています。
5:歴史を改変しシンクロ時代の今をエクシーズの時代に変えようと思っています。
6:ルカ達の話の食い違いについては一応思考中・・
7:希望王セットのカードは一度使うと6時間使用できません。
8:NO.の精神汚染は本ロワでは無効です。


【巡音ルカ@VOCALOID】
[状態]:健康
[装備]:大口径拳銃@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、プラシドの下半身@遊戯王5D's、モンスターボール(バッフロン)
    もしかしてオラオラですかーッ!?@未来ガジェット研究所、司馬のランダム支給品0~1
    ホンダのオデッセイのキー(ボディーに大量のヘコミとキズ)@課金騎兵モバマス予告集
[思考・状況]
基本思考:歌い続けるために生きる
0:……
1:鬼子に協力する
2:絶望には呑まれない

【日本鬼子@日本鬼子ぷろじぇくと】
[状態]:健康
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:基本支給品一式、儀式の人クリスマスパーティーセット@儀式の人シリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺生無しに争いを鎮める方法を探したい
0:……
1:心を鬼に囚われた人を白楼剣で斬り、迷いから解放する
2:極力殺生はしたくないが、いざというときは……








――体の感覚が無い。

――意識が朦朧としてきた。

――プラシド達は逃げ切れたのか?


もう何回拳を受けたのか分からない。
既にその身体は限界だ、サイボーグとはいえ胸を槍で貫かれたうえ、これほどの剛力で殴られ続ければたまったものではない。
だがそれでも司馬は倒れない、倒れるわけにはいかない。

プラシドとの付き合いはほんの数時間。
互いの事も、まだ名前ぐらいしか知らない様な仲だ。

それでも分かった事がある。
プラシドは絶望を背負っていた。
それは司馬には想像も出来ないような、恐らくこんな殺し合いに巻き込まれるよりも深いものであったに違いない。
だがそれでもプラシドは希望を見出した。

必ずやその希望はこの殺し合いを止める架け橋となる。

ならば、例えこの身を投げ打ってでもその希望を途絶えさせる訳にはいかない。

人は希望があれば何度でも立ち上がる事が出来るのだから――。


「だから、プラシド……。お前だけは……希望を」


【司馬宙@鋼鉄ジーグ 死亡】






――――




「……」

ありがとウサギは通常形態に戻り司馬に刺さった槍を握る。
地面に横たわる司馬の遺体が少し動いたかと思うと、そのまま胸の槍が引き抜かれた。

驚いたものだ。
まさか胸を貫いたのにここまで粘るとは。

「僕は人を殺した……。やっぱり僕の方が正しい……」

聖の言っていた事は所詮綺麗事、ここでは自らの考えの方が正しい。
その証明にこの男は死んだのだ。

「……無理をしすぎたかもしれない……」

思えば聖の話を聞いてからムキになっていた。
最初からグレート化しなくても、もっといい方法で奴らを殺すことは出来た。
こんな事では隙を突かれ、他の参加者に殺されてしまう。
もっと冷静にならなくては。

「頭を冷やすついでに少し、休もう」


【E-07/1日目・午前】

【ありがとウサギ@あいさつの魔法】
[状態]:疲労(中)、通常状態
[装備]:必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、ウォーロック@ストライクウィッチーズ、ランダム品(0~1)
[思考・状況]基本思考:優勝し生き残る。
0:少し休み、頭を冷やす。
1:遊星、研、もこみち、ムラクモを探し殺す。
2:生き残る事で、自分の正しさを証明する。




sm101:オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね 時系列順 sm104:考察フェイズ
sm101:オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね 投下順 sm103:マスケット銃
sm93:絶望と希望が交差する時、物語が始まる! プラシド sm122:下っ端の憂鬱
sm93:絶望と希望が交差する時、物語が始まる! 巡音ルカ sm122:下っ端の憂鬱
sm93:絶望と希望が交差する時、物語が始まる! 日本鬼子 sm122:下っ端の憂鬱
sm93:絶望と希望が交差する時、物語が始まる! 司馬宙 GAME OVER
sm81:魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪ ありがとウサギ sm115:正義の在処




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