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ズガンを……強いられているんだ!(集中線) ◆pA8Bpf.Qvk



 その場にいるのは三人の男達であった。
 殺し合いが開始して早々に出会った三人組。
 一人は、両肩が妙に膨れた筋肉質な男。
 一人は、先の男に勝るとも劣らない筋肉質な身体に、一眼レフのカメラを首に下げた男。
 一人は、狙撃銃を肩に掛け、ニヒルな笑みを携えた男。
 三人は輪を描くように立ち合いながら、顔を突き合わせていた。

「それにしても損な事に巻き込まれたなあ。どうすんだい、おっさん達はよ」

 薄い笑みを携えながら口を開くは、狙撃銃を装備した男―――ライル・ディランディ、またの名をロックオン・ストラトスだ。
 ライルは肩にまで掛かる長い髪を揺らして、二人の男に声を掛けた。

「ともかくこの首輪を何とかしたい。これがある限り俺たちは―――」

 答えたのはカメラを首に下げる男―――フランク。ウエスト。
 男は額に手を当て、頭を悩ませながら答えた。

「殺し合う事を強いられているんだ!!」

 フランクの言葉を遮るように叫んだのはイワーク・ブライア。
 暑苦しい顔を憤りに染めて、心中の苛立ちを吐き出す。

「……イワークの言うとおりだ。俺は殺し合いに乗る気はないが、死ぬわけにもいかない。この首輪を解除できれば道も見つかるんだろうが」
「まぁ、そう簡単にいく訳がないよな。奴さんだって馬鹿じゃねえんだ」
「生き残ることを……強いられているんだ!!」

 思わず三人の間に溜息が流れる。
 首輪により命が握られているという、あまりによろしくない状況。
 これからどう行動していけば良いのか、思わず途方に暮れてしまう。

「……誰か、来るみたいだな」

 その時であった。
 三人の前に一人の女性が現れたのは。
 女性は、どうにも時代錯誤なドレスを身に纏い、愉しげな笑みを浮かべていた。
 その笑みに警戒心を抱いたのは、フランク・ウエストとロックオン・ストラトスだ。
 戦闘の中に身を置いていた二人の第六感が、女性の危険性を声高に叫んでいた。
 ロックオンは狙撃銃を構え、フランクは拳を固めて身構える。

「止まりな。それ以上近づくんじゃねえ」

 銃口と女性とを重ね合わせながら、ロックオンは警告を飛ばす。
 不遜な物言いに、女性は笑顔で頷いた。

「分かった」

 その一言と共に女性は右手を振った。

 直後、トンという軽い音がロックオンとフランクの耳に届く。
 音のした方へ、二人は視線を送った。

「なに……!?」
「……おいおい、マジかよ……!」

 そこには、その逞しい胸板に一本のナイフを生やしたイワークがいた。
 白色のポロシャツが、ナイフを中心として赤色に染められていく。
 苦悶の表情で呻きながら、イワークは倒れ伏した。
 二人は驚愕に顔を染めて、再び女性の方を見る。

「こうやっといて……ほら、目印だ☆」

 驚きに動きを止める二人を前に、女性は再び右手を振るった。
 女性は素手である。
 先程も、今も、素手だ。
 百戦錬磨の二人が、相手の装備を見誤る筈がない。
 女性は確かに素手なのだ。
 だというのに、女性の動作に伴うように、何処からともなくナイフが飛んできた。

「くっ……!」
「っ、冗談にもなんねえぞ……!」

 何もない空間から、ナイフが出て来た。
 少なくとも、二人にはそうのようにしか見えなかった。
 唐突に発生したナイフを何とか回避する二人であったが、攻撃はそれで終わらない。
 ナイフは空中で向きを変え、何度も何度も突撃を繰り返す。
 ジリ貧だ。
 どれだけ逃げ惑おうと、攻撃は止むことがない。
 いずれ捕まり、その身体が刺し貫かれるだろう。

「くそっ……!」

 窮地にあって、いち早く決断したのはフランクであった。
 飛び回るナイフに向かって、フランクは逆に一歩を踏み出す。
 その丸太のように太い右腕を縦のように掲げて、ナイフの前へ身を差し出した。
 右腕に激痛が走る。
 だが、鋼のような筋肉は骨にすら至らせる事無くナイフを止めた。

「ロックオン、聞け」 

 攻撃が止んだ隙に、フランクは小声でロックオンへと話し掛けた。
 視線の先では、再び女が右腕を振りかざしている。

「俺が奴の注意を引きつける。お前はその隙に奴を狙撃してくれ……できるか?」
「オーライだ。だけどお前は大丈夫なのかよ」
「任せておけ。ナイフの一本や二本でどうこうなるほど柔な身体じゃない」
「分かった。一分で良い、時間を稼いでくれ」

 フランクの右肩を叩き、ロックオンが後方へと走っていく。
 その無防備な背中に再びナイフを飛ばそうとする女であったが、それより早くフランクが動く。
 己の右腕に刺さっていたナイフを引き抜き、女に向けてぶん投げた。

「お前の相手は俺だ」
「はっはっはっ、どうもそうみたいだね。じゃあ、お世話してあげると良いよ」

 女は、フランクへと視線を向けた。
 そして、両手を掲げる。
 光と共に現れたのは、山羊のような頭をした執事服の男達だ。

「「「「通信教育で鍛えた空手の技を見せてやる!」」」」

 山羊頭の男たちも、何故か女と同じ声をしていた。
 右手に光の剣を宿しながら、揃ってフランクへと突っ込んでくる。
 が、フランクに近接戦を仕掛けるのは自殺行為。
 素手で数多のゾンビを千切っては投げを繰り返してきたフランクにとって、山羊達はただの雑兵に過ぎなかった。
 大振りの右ストレートやバックドロップ、頭を掴んで地面に叩きつけるなどして、山羊達が蹂躙される。

「「「「うわぁぁああああああああああああ!!!」」」」

 そろって消滅する山羊達を視線の端に捉えながら、次いで女本人から距離を取る。
 時間稼ぎは、おそらく十分。
 あとはこの女に狙撃を悟られなければ良い。
 狙撃の邪魔とならないよう距離をとり―――、




 パン



 そして、銃声が鳴り響く。
 銃弾は、回避されることなく直撃した。



(な……に……?)


 フランク・ウエストの、その胴体に。


(ば、馬鹿な……ロックオン……)


 衝撃に揺さぶられる意識の中、肩ごしに銃声の方角を見る。
 そこには、悪びれた様子もなく笑みを浮かべているロックオンがいた。

「目印だ☆」

 動きを止めたフランクに、ナイフが飛来する。
 避ける事などできやしない。
 ナイフがその胸板に突き刺さった。







「あるぇ?」

 倒れるフランクをスコープ越しに見ながら、ロックオンは首を傾げていた。
 別段ロックオンにフランクを裏切るつもりなどなかった。
 本気で女を狙おうとして引き金を引き、だが銃弾はてんで的外れなところに飛んで行った。
 その先にいたのがフランクというだけ。
 狙撃命中率8パーセントは伊達ではなかった。

「いやはやすごいなあ……」

 罪の意識すら持つ気がないのか! というツッコミが聞こえてきそうな状況だったが、ロックオンは大して悪びれた様子もなく行動を始めた。
 狙撃銃を仕舞い、惨状に背中を向ける。
 あの女と一対一で戦って勝てる要素などない。逃げるが勝ちという奴だ。
 何人殺そうと、何千人殺そうと関係ない。
 何故なら彼らはド外道集団ソレスタルビーイング。


「さて、どうするかねぇ」


 ―――そう。これが、これこそが、ソレスタルビーイングだ!



【G-03 森林/1日目・深夜】

【ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)@武力介入できないCBシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:狙撃銃@武力介入できないCBシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム品(0~2)
[思考・状況]基本思考:殺し合いに乗るつもりはないが、いぞという時は…
1:譲二から逃げる









「あれ、行っちゃったか」

 そして、場に残された女―――右代宮譲二……またの名をジョージ・ベアトリーチェは一つ呟きを零した。
 1000年を生きたとされる黄金の魔女にして、六軒島で発生した事件全ての犯人とされる女だ。
 女は遠ざかっていくロックオンの背中を見詰めながら、空を見上げた。
 これからどうするか、右代宮戦人もこの場にいるのか、そんな事を考えながら、殺し合いの場を歩き出す。




【G-03 森林/1日目・深夜】

【右代宮譲二(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム品(1~3)
[思考・状況]基本思考:殺し合いに乗る。
1:さて、どうしようか
※外見はベアトリーチェです。譲二の姿、ベアトリーチェ人格になれるかは不明です





 そして、ド外道狙撃手と譲二(犯人)が消えた惨劇の場。
 場に残されたのはガチムチ男の二つの死体。
 血に塗れた二つの死体は、誰にも見付けられることなく、風に吹かれる。

「う……」

 その時、死体の片割れがピクリと動いた。
 いや、動いたどころか声すら発した。
 フランク・ウエスト。
 彼の死体が何故だか動いている。

「くそっ、ロックオンの奴……よくも……」

 遂には、立ち上がる。
 フランクは、死んではいなかった。
 狙撃銃で撃ち抜かれ、ナイフで胸を刺され、それでも死なない。
 かのバイオハザードでは、ゾンビに噛まれて、アサルトライフルで撃たれて、チェインソーで斬られても、余裕で動き回って特殊軍隊を素手で叩き潰す程のタフネスぶりだ。
 狙撃銃とナイフだけでは死亡するに至らない。

「……最初から裏切るつもりだったのか……」

 とはいえ制限により、その不死身寸前の耐久力も大幅に低下している。
 これだけの傷を負った今では、そこまで無茶をすることもできないだろう。

「くそっ……!」

 腹部の傷を抑えながら、フランクは歩き出す。
 まだ死んでたまるか、その一心でバトルロワイアルの場を進んでいく。



【イワーク・ブライア@ガンダムAGE  死亡】



【G-03 森林/1日目・深夜】

【フランク・ウエスト@デッドライジング】
[状態]:腹部に銃創、胸部に刺し傷、疲労(中)
[装備]:富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に
[道具]:基本支給品、ランダム品(0~2)
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。生還する
1:傷の手当をする
2:ロックオンと男声の女を警戒する
※参戦時期は、少なくともデパートからの脱出前からです




【富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に】
普通のカメラ。

【狙撃銃@武力介入できないCBシリーズ】
ロックオン(兄)が使用していた狙撃銃。GN(チート)粒子は使用していない普通の狙撃銃です




sm08:「あたしは絶対認めない」 時系列順 sm10:勝治死す!ポヨヨン・ウェイ・スター
sm08:「あたしは絶対認めない」 投下順 sm10:勝治死す!ポヨヨン・ウェイ・スター
ロックオン・ストラトス sm61:逃げんなよ…逃げんなよ…逃げんなよソレスタルなんちゃら!!
フランク・ウエスト sm32:ホテル「早速人ですか……」
イワーク・ブライア GAME OVER
右代宮譲二 sm69:嗤うJ/這いよる邪悪




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