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ボーガーオペラミルキィボーグズ ◆gF6j.8tgro



シャーロック・シェリンフォードは怒りに任せ、その小さい拳を震わせていた。
普段は、明るく心優しい少女である彼女がである。

「殺し合いだなんて……そんな事、絶対許せません!」

彼女が怒っているのはただ一つ、このバトルロワイアルを開いた主催者達の事である。
ディアズとかいう、主催の一人はメイトリックスに殺されたが
こうしてバトルロワイアルが開かれている以上、主催は他にも居ると言う事だ。
メイトリックスの前に現れた、小柄のチャラ男もその一人だろう。

「必ず私達ミルキィホームズが、あの人達を捕まえてみせます!……あっまだ皆さんが居るか分からないんでした……。
 居ないといいですけど……」

もし他のミルキィホームズの面々が、ここに居ればそれはとても心強いのだが
逆に言えば、自分と同じ殺し合いに放り込まれているという事でもある。
まだ名簿が使えないので、彼女達が参加しているかは分からないが、シャロは出来ればここに呼ばれていないことを願った。

「皆さんも心配ですけど、先ずは仲間を集めましょう!」

シャロはおだてにも探偵という割には正直な話、お馬鹿の部類に入る。
しかし、それでも自分と相手の戦力を見極める事くらいは出来る。

敵は、これほどの会場を用意するほど巨大な存在だ。
トイズがあればまだしも、現在の彼女はトイズを失っている。
どうあがいても、一人で勝てるような相手ではない。
だが、仲間が居ればどうだろうか?
70人も居るのだ、素直に殺し合いに乗るような人物も居れば、逆に主催者に反逆しようと考える者達も居るはず。
それでも勝てるかは分からないが、シャロが一人で戦うよりは何倍も勝率が膨らむ。

「そうと決まれば早速他の参加者に会いに行きましょう」

もちろん危険はある。
最初に会った相手が殺し合いに乗っていた場合、今のシャロではたちまち殺されてしまうだろう。
しかし一歩踏み出さなくては前へは進めない。

「大丈夫です……大丈夫ですよ」

周りを警戒しつつシャロは深夜の街中を進む。



「トムキャット・レッド・ビートル……お前いつからそんな偉くなったんだ?」

すると近くの川方から子供の声が聞こえてきた。

「誰か居るんですか?」
声のする方向へシャロはこっそりと近づいていく。

「俺はお前の家来か?お前の使用人か?俺はお前の持ち主だ!」
見れば赤い半袖のジャンバーを着た少年が、トムキャット・レッド・ビートルと呼ばれる、赤いヘラクレスオオカブトの玩具を怒鳴りつけていた。
「俺は天才だ、お前なんか無くても、立派に一人でやっていけるんだぁ!」
少年は、そう叫ぶとトムキャット・レッド・ビートルを上へか振りかざし、そのまま川へ投げ込もうとする。
「あっ喧嘩は駄目ですよー」
「な、なんだ?」
トムキャット・レッド・ビートルが川に投げ込まれそうになった瞬間、ギリギリでシャロがトムキャット・レッド・ビートルを取り上げた。

「何すんだ?返せ!!」
「駄目です、川へ放り投げようとしたじゃないですか!可哀相ですよ!!」
「お前には関係ないだろ!」
「でも喧嘩は良くないです」
「ちぇっ、だったらお前にそれやるよ」
「え?良いんですか?」
「じゃあな」
「何処行くんですか?」
「適当に考えといて」

そういいトムキャット・レッド・ビートルをシャロに押し付け、その少年は去って行った。






シャロにトムキャット・レッド・ビートルを押し付けた、天野河リュウセイは清々した気分で走っていた。

「悪いのはあいつだ。まったく調子に乗りやがって」

リュウセイはここに呼ばれる前、カメラマン達から取材を受けた。
しかしそれはトムキャット・レッド・ビートルの取材だった。
つまり、自分はトムキャット・レッド・ビートルのおまけだったのだ。
それに怒り、リュウセイはその場から走り去ったところで意識を失い、殺し合いに巻き込まれた。
そして訳が分からないまま、リュウセイは自分の支給品を確認すると、トムキャット・レッド・ビートルが入っていたのだ
自分の愛機が支給されたのは、かなり運がいいのだが、今のリュウセイにとっては火に油を注ぐのと同じで
更にトムキャット・レッド・ビートルへの怒りを増幅させてしまったのだ

「あっ」

しかしリュウセイはふと足を止めた。

「トムキャット・レッド・ビートルがないと、今の俺って丸腰じゃん」

普段ならともかく、今の状態では武器が無いといつ殺されるか分からない。
リュウセイは、ボクシング東洋太平洋チャンピオンを倒せるくらいの実力を持っているが
流石に銃などで武装した参加者を相手にするのはきつい。

「しょうがねえな。あいつにトムキャット・レッド・ビートルを返して貰おう」

渋々リュウセイは来た道を戻り再びシャロの元に向かった。








「トムキャット・レッド・ビートルさん、もう大丈夫ですよー」

シャロはトムキャット・レッド・ビートルを優しく撫でる。
トムキャット・レッド・ビートルも、シャロの手の中で気持ちよさそうにしている。

「お腹空きましたね。そういえば、食料が支給されているんでした。食べましょうか」

シャロはデイバッグの中に手を突っ込み食料を探す。
出てきたのは安っぽいコッペパンと水だ。

「はい、お口を開けてください」

パンを一口サイズに引きちぎり、トムキャット・レッド・ビートルの口元に近づける。
トムキャット・レッド・ビートルも口を開ける。

「美味しいですかー」

同じくシャロもパンを自分の口に放り込む。
安っぽい味だが、いつも自分が食べている芋に比べれば比較的美味だ。
トムキャット・レッド・ビートルも満足したような顔をしている。

「おい、お前!トムキャット・レッド・ビートルを返せ!!」

そこへ再びリュウセイが戻ってきた。

「駄目ですよ。また捨てる気でしょう?」
「トムキャット・レッド・ビートルが無いと俺は丸腰なんだ。頼む返してくれ!」
「さっき大声で『俺は天才だ、お前なんか無くても、立派に一人でやっていけるんだぁ!』て言ってたじゃないですか」
「そ、それは……」

リュウセイは黙ってしまう。
シャロの言うとおりだ、確かに言った一人でやっていけると。

「あ……いや……あれはだな……」
「だから、トムキャット・レッド・ビートルさんは私が持ってます」

不味い……。このままでは、リュウセイは丸腰のまま一人で行動しなければならない。
それだけは何としても避けたい。
トムキャット・レッド・ビートル以外に、まともな支給品があればいいのだが
生憎リュウセイの支給品はトムキャット・レッド・ビートルのみ。

「それじゃあ、私はやる事がありますから」
「あっ待ってくれ!」

トムキャット・レッド・ビートルを連れて行くシャロの後ろをリュウセイは焦りながら追いかけていった。


【D-02 川の近く/一日目・深夜】
【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康
[装備]:トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグ V×V
[道具]:基本支給品、ランダム品(1~3)
[思考・状況]基本思考:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。
1:居るなら他のミルキィホームズや知り合いを探す。
2:トムキャット・レッド・ビートルは預かっておく。
※参戦時期は不明ですが、少なくともトイズは失っています。
※トイズを失っているのは、制限ではないので何かの拍子に戻るかもしれません。

【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
1:トムキャット・レッド・ビートルを返して貰う。
2:それまでシャロに着いていく。
3:最悪、他の武器かマシンを探す。
4:勝治やケンも居るのであれば探す。
※参戦時期は44話にてトムキャット・レッド・ビートルを川に捨てる前。

【トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグ V×V】
リュウセイさんの愛機。
運よく本人に支給されたもののシャロに没収された。




sm03:ゆっこの登場話で自重できていないちゃんみお、長野原みお 時系列順 sm05:ティロ・フィナーレ!野獣と化した先輩
sm03:ゆっこの登場話で自重できていないちゃんみお、長野原みお 投下順 sm05:ティロ・フィナーレ!野獣と化した先輩
sm00:オープニング 天野河リュウセイ sm39:ムラクモの姿
シャーロック・シェリンフォード sm39:ムラクモの姿




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