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男の名は反逆者 ◆UCTnX6mKBo



「何が殺し合いだ……くだらねえ」

 人気のない道を歩きながら、カズマは思わず舌打ちする。
 夜の闇によって目の前はまるで安定しないが、ロストグラウンドの荒廃した大地で生きた彼はそこまで気にしていない。
 カズマの思考を満たしているのはたった一つだけ。自分はペットとでも言うかのように、こんな訳のわからない首輪を付けさせた男たちへの憤りだった。

「ケッ、ざまあみやがれってんだ」

 あの会場であっさりと殺されたディアズとかいう男を軽く罵るが、気分はまるで晴れない。それどころか余計に苛立ちが募って、思わず革製のグローブを付けた拳を木に叩きつける。
 命が無意味に奪われたことで別に義憤は感じていないし、そもそもカズマは誰かの死を簡単に慎むような男ではない。この世界では毎日当たり前のように奪い合いが起こっているし、それで死ぬ人間も珍しくなかった。
 死んでしまったらそいつがただ弱かっただけのことで、ディアズがあそこで死んだのもディアズ自身が弱かっただけの話。だから、カズマはそこまで気にしていなかった。

「アルター化ができないだと……? どうなってやがる」

 この忌々しい首輪をアルター化させようとしたが、まるでビクともしない。周りの植物や地面は粒子化できているのに、これだけは何も変わらなかった。
 無理矢理引きちぎろうとも思ったが、その後にどうなるかはソラウとかいう女が証明していたのでやめる。死ぬつもりはないが、首を飛ばされるなんて間抜けな死に方はごめんだった。
 あのいけ好かない連中が訳のわからない仕掛けを用意したのだろうが、どうでもいい。今の何処かから自分を見下している連中をぶん殴れば、それで解決する。

「気にいらねえ……ああ、気にいらねえ!」

 そして無様に死んだディアズの仲間と思われる男を思い出して、カズマの怒りは更に燃え上がった。
 あいつはガキを人質にして、知らない男に殺し合いを強いている。自分を見下しているのもそうだが、人質を取るなんてせこい真似をするのがもっと許せなかった。そして、そんなチンケな奴に捕まった自分も許せないがグダグダ考えても仕方がない。
 いつものように気に入らない野郎をぶん殴る。その感情だけがカズマを満たしていた。

「いいとも、戦ってやる! だがな、俺はてめえらのいいなりになる気なんざこれっぽっちもねえ! 俺はいつものようにやりたいようにやるだけだからな!」

 カズマは吠える。
 自分達を見下しているであろう、王様を気取っているせこい連中の思い通りにさせないために。その信念を込めた左腕がアルターによって形を変えていき、黄金色の輝きを放った。
 その名をシェルブリット。前を進むための障害となった数多くの壁を打ち砕いてきた拳を、誰にも譲れない信念と共にカズマは地面に叩きつけた。

「ケンカだ……ケンカをやってやらああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 カズマに殴られた大地は凄まじい音と共に砕け散って、一つのクレーターを生む。
 それは破壊を求めるロストグラウンドの悪魔からの宣戦布告だった。シェルブリッドのカズマが殺し合いの場で求めるのは、たった一つ。
 狂気と絶望に満ちたバトルロワイアルを破壊して、気に入らない男をぶん殴る!
 揺るぎない思いを胸にしたシェルブリットのカズマの反逆は、こうして始まった。



【F-03 森林/1日目・深夜】

【カズマ@スクライド】
[状態]:健康、激しい怒り、シェルブリット第一形態を出現中
[装備]:不明
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考・状況]
基本:気に入らない奴はとにかくぶん殴るが、あのせこい男(サリー)の言いなりになるつもりはない。
 1:このバトルロワイアルとやらを破壊するためにも、せこい男(サリー)の思い通りにさせない。





sm01:シュワシュワする… 時系列順 sm03:ゆっこの登場話で自重できていないちゃんみお、長野原みお
sm01:シュワシュワする… 投下順 sm03:ゆっこの登場話で自重できていないちゃんみお、長野原みお
カズマ sm32:ホテル「早速人ですか……」




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