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損をするのはいつも優しい人ばかり ◆FbzPVNOXDo



「み”、水”……」

まるで酔っ払いの様な、おぼつかない足取りで男は歩く。
つい先ほどまで、目の前に居た男声の女の姿は消え、今は一人男は彷徨う。

その何時潤うかも知れぬ、喉を潤す為に。

水を持っていよう獲物を探す為に。

「――!」

そして男は獲物を見つけた。




――――


「……大体の事は分かったわ」
「ありがとう。こんな話信じてくれて」

幽香から逃げ一段落着いたところで、さやかは全てを麗華に打ち明けた。
信じてもらえるとは思っていなかった分、あっさりと信用して貰えたお陰で、さやかは少し心が軽くなった気がした。

「悪いな。そんな話させて」
「良いの。いずれは誰かに話さなくちゃいけないし」

自嘲気味にさやかは笑みを浮かべた。
問題ないと言っているが、内心では相当堪えている筈だ。
そう考え、麗華は話題を変えることにする。

「取りあえず、お前の知り合いを探すんだろ? 何処に居そうとか、心当たり無いのか?」

そこで麗華は、さやかから今までの事を聞いた際に、ついでに互いの知り合いなどの情報交換をしていた事を思いだした。
話題を変えるだけならこれで十分だろう。

「……見滝原中学校」

(やべっ、やっちまった)

話題を変えようとしたのが、まさか例の一件の場所の話になるとは計算外だった。
これでは話は振り出しに戻ってしまう。

「大丈夫、麗華…さん。私は平気だから」
「あ、ああ」

どうもやりづらい。
やはり互いに一定の距離を取っているからだろうか。

いや元々自分はどちらかと言えば、殺し合いに乗った側の人間だった筈だ。
なのに気つけば、要らぬ世話を焼き今に至る。
一体何をやっているのかと、心の中で溜息を着いた。

「えーと、さやかだっけか? 早く行くぞ。あの化け物が追って来るかも分からないからな」

化け物、幽香を理由にさやかを急かす。
これ以上は場が持たない。
立ち止まっているよりは、歩いていたほうが気も紛れる。
もっとも、それならさやかを置いて行けばいいのだが、連れて行こうとしてる辺りやはりさやかを放ってはおけないのか。

「おい、そこの女」

だからだろうか。前方からやってきた大柄の男に気づくのが少し遅れた。

「水を寄越せ」

「ああ?」

出会いがしらに、いきなり水を寄越せと言い放ち。
更に歩き方もおぼつかない。
ただの酔っ払いが、水を欲しがってるのかと麗華は思った。

「――がはぁ!?」

否、その考えは即座に否定される事になる。
麗華の腹部に鋭い激痛が走る。
見れば男の丸太の様に太い足膝が、麗華の腹にめり込んでいるではないか。
血すら滲んできそうな威力に、麗華の意識が飛びかける。


(くそっ。油断した!)

さやかとのコミュニケーションの事で頭を回していて、この男の戦闘力を冷静に分析するのを怠っていた。
この男はただの酔っ払い等ではない。自分に匹敵し得る拳法の達人だ。
だが、それに気付いた時点で既に遅い。
麗華は男の間合いから離れようと動くのも叶わず、首を締め上げられる。

「う…”あ”がっ…」

「水”を”……」

麗華が声にならない喘ぎをあげる。
恐ろしい怪力だ。魔力を練らせてくれる暇も無い。
首を絞める力は更に増してゆく。だがこの状況を打破する方法は何も思いつかない。

(やばい……視界がぼやけて……)

万事休す。
武器であるエクスカリバーも今は手にはない。

「あああああああああああああ!!!!」

「!?」

刹那。

男と麗華の間を一筋の一閃が走る。
その瞬間、首を絞める力が緩み、そのまま男の腕が切断された。
見れば剣を持ったさやかがいた。
麗華は手を伸ばし、さやかの衣服を掴むと、そのまま自分の傍まで引っ張り
もう片方の手を男の方へかざし、魔力で編み出した球弾を放つ。

「み”、水”う”う”う”う”う”う”う”う”!!!」

「さやか逃げるぞ!!」

本日二度目になる逃走。
舌打ちをする麗華と、さやかは走り出した。


「水”ぅ”」

麗華の放った魔力弾を耐えたケンシロウ。
だが既に麗華達は逃げ去った後。
どうやら、また水を逃がしてしまったようだ。

「水”を”寄”越”せ”ェ”」

屍人化進行の影響か、既にケンシロウにまとまもな思考は残ってはいない。
いや正確に言い換えるのなら、元々まともではなかったケンシロウが、更にまともで無くなってしまった。

落ちていた腕を拾い上げ、そのまま切断面にくっつける何故切断された腕がくっつくのか。
実は屍人化の影響なのだが、最早それを疑問に思う思考力も残っていない。
そのまま、ケンシロウは更なる獲物――いや水を探しに向かった。

【D-03/一日目・午前】

【ケンシロウ@北斗の拳(真・世紀末死あたぁ伝説 )】
[状態]:ダメージ小(水により回復)、片腕を欠損(回復中)、屍人化進行中…
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水無し)、不明支給品×3
[思考・状況]
基本:水が欲しい
1:水を飲む。
2:湧水があるなら確保しておきたい。
3:ラオウを追い、今度こそ確実に倒す。
4:士(名前は知らない)はいいやつだ。
5:水を汚した奴(譲治)を探し殺す。
※赤い水をどの程度体内に取り入れたか詳細は不明ですが、時間経過若しくは死亡でほぼ確実に屍人化します。
※怒りのあまり第一放送を全く聞いていません。
※屍人化進行の影響で思考力で低下しています。





「あの、大丈夫? 麗華さん……」

ケンシロウから逃げ息を荒げながら、さやかが尋ねる。
先ほどの膝蹴りに、首を締め上げた怪力は尋常ではない。
現に麗華の顔色も悪い。
聞いてどうこうなる訳ではないが、聞かずにはいられなかった。

「……麗華」
「え?」
「私の事は麗華でいい。それと、これくらい大丈夫」

そのままそっぽを向く麗華。
一瞬呆けてしまったさやかだが、次第に笑みを浮かべる。

「……笑うなよ」
「笑ってないよ」

そう言うと麗華はまた舌打ちし、そっぽを向いた。


【D-03/一日目・午前】

【東豪寺麗華@MMDDFF】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、DMカードセット(レッド・デーモンズ・ドラゴン@遊戯王5D's(24時間使用不可)、デモンズ・チェーン@遊戯王5D's)
[思考・状況]
1:生き残って主催者をブチ殺す。
2:幽香から何としても逃げる。
3:水色髪の男(さやか)はほっとけない。
4:レア様とはいずれ決着をつける。
※制限はほとんどされてません。
※さやかと情報交換しました。

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:鬼柳京介の肉体。
[装備]:さやかのソウルジェム(濁り:大)@魔法少女まどか☆マギカ、鬼柳のハーモニカ@遊戯王5D's
[道具]:基本支給品、「スピード・ウォリアー」のカード(4時間使用不可)@遊戯王OCG、
    「くず鉄のかかし」のカード(4時間使用不可)@遊戯王OCG、「???」のカード@遊戯王OCG、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
 1:緑の化け物から逃げる。
 2:謎の戦車を警戒。
※ショウさんの話を聞く直前からの参戦。
※肉体は鬼柳京介のものになっています。
※第一放送を聞き逃しました。
※麗華と情報交換しました。





時は戻り、麗華とケンシロウ達が戦闘を行っていた頃。
おぞましい顔で幽香が、それを影から見ていた。

「ど、どうしよう。麗華さんが殺されてしまう……」

麗華を追ってここまできたのは良いが、まさかあんな大柄の男に襲われてるとは思いもよらなかった。
加勢しようとも考えたが正直、自分が戦力になれるとは思えない。
もっとも戦闘力が無かったとしても、その顔があるだけで十分戦力なのだが本人は知らない。

「それでも、ここでジっとしてるよりは……あっ!」

そんな時、男の腕がさやかに切断され、そのまま麗華の魔力の球弾が放たれる。

「よかった。二人は逃げられたみたいだわ……」

男から逃げていく麗華達を見て一安心する幽香。
自分も男に見つかり襲われる前に、その場を離れる。

「ここまで来れば大丈夫かな?」

後ろを振り向き男が来ていないのを確認し、ふぅと息を着く。
だが逃げ切れたのは良いが、また麗華達とはぐれてしまった。
何とかして誤解を解かないといけない。

「ああ? 随分と凶悪な面してるじゃねえか」

一息着いたのも束の間、目の前からヘルメットを被った大柄の男がやってきた。

(こ、怖い人だなぁ。でも見た目で人を判断するのは良くないよね)

「安心しな俺は殺し合いに乗っちゃいねえ、それよりこの辺り誰かみてねえか?」

「(殺し合いに乗ってなくて良かった……)えーと。その、危ない人なら見ました」
「危ない人?」
「はい。貴方と同じくらいの体格で……」

幽香はつい先ほど見かけた男の特徴を詳しく教えた。
それを聞いた、ヘルメットの男は上機嫌そうに笑い始めた。


「フハハハ、なるほどなぁ。間違いねえあいつだ!」

「知り合いなんd……」

声が途中から出ない。
同時に胸に鋭い激痛と冷たい物が貫く感覚。

「なんで……?」

胸に刺さった刃物を引き抜かれ、力なく倒れた幽香は最後の力を振り絞り声を上げた。

「決まってるだろうが、これは殺し合いだぞ。 んな凶悪な面しやがって何言ってんだ。テメー頭脳が間抜けかぁ?」

(そんな……)

「だが感謝しておくぜ。お前のお陰で殺したい奴を殺せそうだからなぁ!」

そう言い残しジャギはその場を去った。

(だが、俺の知ってる限りじゃ、ケンシロウは参加者をそう無闇に襲うような男じゃねえ。もしかしたら誰かの変装って場合もある。
 ともかく行って確認してみるしかねえな)


【C-04 森林/一日目 午前】

【ジャギ@北斗の拳】
[状態]:疲労(中)、全身に爆発によるダメージ、QMZの力の目覚め、原因不明の苛立ち
[装備]:魔法戦士の衣装一式@QMZ
[道具]:基本支給品一式、音の出るフリスピー@ミツバチ(遊助)
    日本酒一升、刃物×4(全て違う種類、そこそこ大きい)
[思考・状況]
基本思考:ケンシロウの名を騙ってゲームに乗る
0:ケンシロウの元へ向かう。
1:参加者を探し、殺す。
2:銃火器がほしい。ガトリングとか。
3:襲撃者(にとり)は確実に殺す。
4:自分をコケにした女と犬(早苗と権兵衛)は許さない。
5:奇跡の部屋にある新鮮な血に疑問。




(なんで……どうして……?)

体に力が入らない。
もう長くは無い。

思えば、何故か人から避けられたり、恐れられたりしていたような人生だった気がする。

(私、嫌われてたのかな?)

殺し合いに巻き込まれたときの事も振り返ってみれば、麗華さんにも避けられていた。
やっぱり私嫌われてたんだ……。

「どうして嫌われていたか知りたいかい?」

誰?

「それはね。君の顔が酷く醜悪で凶悪だからさ」

何を言っているの?

「君は強い。君には力がある。油断さえしなければ、さっきのヘルメットにも負けない力が……。
 どうだい、殺し合いに乗ってみては? 君がもっと美しくなれば、周りの人たちも君と友達になってくれる筈さ」

貴方は一体……?

「このゲームで優勝すればいい。ここで勝ち残るだけで美しい容姿が手に入る。
 さっきも言ったけど、君にはそれだけの力があるんだ。……ああそう言えば名乗り遅れたね。僕の名は右代宮譲治、よろしくね」

【C-04 森林/一日目 午前】

【風見幽香@フラワーマスター伝説】
[状態]:胸に刺し傷、瀕死、魔力消費(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、究極のコッペパン@ニコニコRPG、ミニ八卦炉@フラワーマスター伝説
[思考・状況]
0:譲治って……
1:麗華さんと協力してここから脱出する。
2:麗華さんとの誤解を解く。
3:どうか怖い人と出会いませんように。
4:右代宮譲治という犯人の人にはできれば会いたくない。
※フラワーマスター伝説1話の履歴書に原作での経歴が載っている。
 フラワーマスター伝説2話のタイトルに大妖怪とある。
 これらのことから空を飛べたり弾幕を撃てたりするかもしれません。

【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康  ベアトリーチェの姿
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、無線機、同行(アカンパニー)のカード@HUNTER×HUNTER×4枚、ランダム品3つ
[思考・状況]基本思考:主催者として行動
1:北西エリアの参加者を潰す。
2:幽香を殺し合いに乗らせる。
※譲治の姿とベアトリーチェの姿、どちらにもなれることがわかりました。
※譲治も司祭者側、つまり犯人です。
※主催者側のため、ランダム品が五つ配られています。
※異界化に伴い、本来の力を取り戻したかもしれません。但し堕辰子が帰ってしまったので現在どうなっているかは不明です





sm106:すべてはたった一つの間違いから 時系列順 sm108:侵略の星は流れた
sm106:すべてはたった一つの間違いから 投下順 sm108:侵略の星は流れた
sm77:ロストメモリーズ~失われた想い 東豪寺麗華 sm135:幕間
sm77:ロストメモリーズ~失われた想い 美樹さやか sm135:幕間
sm77:ロストメモリーズ~失われた想い 風見幽香 sm119:激戦の!ソウル・バーニングバトル!
sm96:主催者特権もいい加減にしろ!! 右代宮譲治 sm119:激戦の!ソウル・バーニングバトル!
sm96:主催者特権もいい加減にしろ!! ケンシロウ sm141:世紀末吸血主
sm89:Want to be controlled……DoRaeMooooooooooooN!!!! ジャギ sm119:激戦の!ソウル・バーニングバトル!




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