38杯目で出た提案をもとに、そのスレでの良問をここに記録します。
●幻想郷的ウミガメのスープ35杯目
契約の理由
【問題】
彼女は久々の契約で喜んでいたが同時に驚いていた。
まさかあんな理由で契約してくれるお客がいるとは思わなかったのだ。
最も彼女の知る理由は表向きのものだったのだが。
彼女の知る表向きの理由とは何かを考えてください。
るーる:ウミガメのスープ
【解答・解説】
まさか風神を祭ってるからピーアールのために
風力発電機を境内に建てたいなんて依頼が来るとは思わなかったわよ。
あの子若いけど結構思い切ったことをするねぇ。アレは将来大物になるよ~
え、あの神社が消えた?なに言ってんのアンタ、神社が消えるわけ無いじゃない。
酔っ払ってんのかい?私と一緒だねハハハハハハハハハハハ
とある飲み屋の会話より抜粋
というわけで正解は
「風神祭ってる神社のPR」でした。
風力発電機って大きいから一般家庭用だと不自然なんですよね
裏向きの理由はもちろん「幻想郷に移った時の電力確保」です。
ミスリードのつもりで「設計者」を女性にしたら見事に引っかかってくれて非常に嬉しい
一応、「彼女」とすると、「幻想郷の少女達と間違える」
「設計等の職に就いているとは考えにくい」の2重の効果を考えてあったのです
●幻想郷的ウミガメのスープ38杯目
ちょっとした贅沢
【問題】
メリー「夢があると言うべきか、もったいないと言うべきか、どっちなのかしら?」
蓮子 「どっちでもないわ。あえて言うなら「ちょっとした贅沢」ってやつね」
さて、蓮子の言うちょっとした贅沢とは何でしょう?
ルール:ウミガメのスープ
【解答・解説】
筍を掘りに竹林に行った秘封倶楽部の二人でしたが筍は結局見つかりませんでした。
それでも手ぶらで帰るのは嫌だった蓮子は倒れていた竹を一本拝借してきたのでした。
外に帰って二人は驚きました。持って来た竹をよく見るとなんと一部が光っているではありませんか。
「ねえ蓮子、これってもしかしたらもしかして、かぐや姫が入ってるんじゃないの?
すぐ切った方がよくないかしら?」
「メリー、それは早計よ。一旦持ち帰って中を調べてからにしましょ。」
次の日、蓮子が隣の研究室の機材を借りて中をスキャンして見ると小さい金属が詰まっているらしいことが分かりました。
それを聞いたメリーは竹取物語でかぐや姫を見つけた後、翁が光る竹を切ったら金が入っていたというくだりを思い出します
「ねえ蓮子、それってもう切ったの?」
「メリー、私がそんなもったいないことすると思ってるの?
光る竹と金の粒じゃどちらが貴重かぐらいうちの教授でも分かるわよ。
切ってしまったら神秘の封印がとかれてそれはどこにでもあるありふれた物になってしまうのに」
「そう言うと思ったわ。で、今その貴重品はどこでどうしているのかしら?」
「私の部屋で卓上ライトの代りを勤めてもらってるわ。」
「夢があると言うべきか、もったいないと言うべきか、どっちなのかしら?」
「どっちでもないわ。あえて言うなら「ちょっとした贅沢」ってやつね」
と言うわけで正解は「光る竹をライトの代りにすること」でした
そのころ幻想郷では……
輝夜 「ねえイナバ、私のへそくり知らない?」
優曇華「え?知りませんけど。どうかしたんですか?」
輝夜 「このあたりの竹の中に隠したんだけど無くなってるのよねぇ
人が近づいたら光るようにしといたんだけどなぁ」
トリは#竹取
でした。倒れてたのは妹紅と輝夜の弾幕ごっこの流れ弾です
※「霧雨魔理沙の危険~アル中危機一髪~」は、編集者が削除して下さいとの事なので削除。
●幻想郷的ウミガメのスープ41杯目
もはや手遅れ
【問題】
彼らを侮っていたことを認めないわけにはいかないだろう。
だが、認めたところでもう手遅れなのだ。
彼女にできることは見守ることだけだった
彼女が見守っていたのはなんでしょう?
そして、その原因は?
ルール:ウミガメのスープ
【解説】
喧騒が響いてくる。鋼の撃ち合う音、無数の銃声、人外の唸り。
臭いが漂ってくる。鉄の臭い、血の臭い、大地の腐臭。
戦の狂気が幻想郷を飲み込んで幾年が経ったのだろうか。
彼女は拝む者は愚か住む人もいなくなった神社の鳥居に一人腰掛ける。
脇においてある箱から流れ出る言葉は、はたして彼女に届いているのか。
「ただ今より戦争終結1000年の記念式典がおこなわれます。
もはや戦争は幻想となり空想の中にしか存在しません
これは我々人類にとって大きな進歩であり……」
彼女の手が触れ、箱は言葉を流すのを止めた。
言葉を失った箱の続きを語るかのように彼女は告げる
なにかに囁きかけるように、ゆっくりと
「幻想郷は全てを受け入れる。それはそれは残酷な話ですわ」
いつもと変わらぬ笑顔の中を一筋の涙が滑り落ちていった。
トリは#無理だろうなぁ
●幻想郷的ウミガメのスープ46杯目
一番乗り
【問題】
あんたが一番乗りとはね。
しかし、意外や意外。これじゃちょっと足りないかもね。
【解説】
彼女は己が生をも最速で駆け抜けたのか。
小町の知り合いの中でも一等早く、この三途の川へと魔理沙はやってきた。
「足りないって、駄賃がか?」
大金の入った袋を抱えながら、魔理沙は言う。
「いんや。それだけあれば、世間話の一つも終わらないうちに向こう岸に着くだろう。
話し好きのこっちとしちゃぁ、あんたと語り明かすにゃ時間が足りそうにもないね」
生前親しくしてきた者がその者の為に使った財産の合計が、三途の川の駄賃となる。
泥棒だとばかり思っていた彼女のために使われた金がこれほどとは思わなかった。
まぁ、その内のどれほどが善意に寄るものかは知れないが。
「私の人徳の賜物だな」
「はいはい。まぁ向こうに着いたら四季様に舌を引っこ抜かれるだろうから、
今の内に話したいだけ話しとくんだね」
「そいつは困るな、まだまだ話し足りないぜ。ゆっくりやってくれ」
「あいよ。それじゃあ『#語り尽くしていこうか 向こう岸まで』」