最強の執事
「お嬢様ァーーーーー!!!」
少年は自分の身の危険もかえりみず、一人の少女を探した。
自分の主であり、恩人であり、守るべき少女を……
自分の主であり、恩人であり、守るべき少女を……
このゲームが始まってすぐに彼は走りだした。
何かがあってからでは遅い。それだけではなく、反射的な行動だった。
それは秒に直してわずか30秒の決断だった。
自分の身などかえりみず…………ひたすら走った…
何かがあってからでは遅い。それだけではなく、反射的な行動だった。
それは秒に直してわずか30秒の決断だった。
自分の身などかえりみず…………ひたすら走った…
そして彼は一時間近くを全力で走り回った。
「お嬢様…………この辺りにはいないのかな……」
自分のいるエリアは探し尽くしたんだし……
どこか見ていない場所でもあるんだろうか…………
もしかしたら、こことは全然遠い場所に飛ばされたんじゃ…………
どこか見ていない場所でもあるんだろうか…………
もしかしたら、こことは全然遠い場所に飛ばされたんじゃ…………
「…それ以前にあの人はいったいなんなんですか…」
帽子をかぶった綺麗な女の人と、付き添いっぽい男の人に無理矢理こんな所に………
長い説明の中で首輪の単語が出てきて…………
モニター越しに人が突然死んでしまったし……何かの漫画にあったような展開だし………
そういえばお嬢様がそんな感じの漫画を読んでたような…………
あれって確か……バト◯・ロワイアルって言ったっけ?
ああいうのは実際にやると、サイ◯人だったり北◯拳士とか◯◯◯◯とかはチートに等しいから出ちゃいけないって……
長い説明の中で首輪の単語が出てきて…………
モニター越しに人が突然死んでしまったし……何かの漫画にあったような展開だし………
そういえばお嬢様がそんな感じの漫画を読んでたような…………
あれって確か……バト◯・ロワイアルって言ったっけ?
ああいうのは実際にやると、サイ◯人だったり北◯拳士とか◯◯◯◯とかはチートに等しいから出ちゃいけないって……
(………なんだろう………僕のせいでシリアス感が台無しなような……………)
………………あっ!いけない、お嬢様を探さないと………
ナギお嬢様に何かあったら大変だ………………お助けしなければ…!!
ナギお嬢様に何かあったら大変だ………………お助けしなければ…!!
でも…………ほんとにいったい何処に…………
今頃思い出したけど、他にもここには大勢の人がいるんだ。
周りにも気を配らないと………
…………よし…………
少し落ち着いて荷物を調べよう。
思い立ったらすぐに行動した。
そしてバックを広げて中を見たらすぐさま異常な物を発見した。
今頃思い出したけど、他にもここには大勢の人がいるんだ。
周りにも気を配らないと………
…………よし…………
少し落ち着いて荷物を調べよう。
思い立ったらすぐに行動した。
そしてバックを広げて中を見たらすぐさま異常な物を発見した。
「…………………えっ!……………………」
なんでこんな物が……?
おかしい……ぜったいおかしい……!
バックの大きさから考えてぜったいおかしいぞ!!
自転車がなんでここに!?
おかしい……ぜったいおかしい……!
バックの大きさから考えてぜったいおかしいぞ!!
自転車がなんでここに!?
「えと…いったいどうなってるんだ?」
自転車を引っ張り出してみた。すると
バックの大きさなんかお構いなしに、いつも見かける自転車が現れた。
バックの大きさなんかお構いなしに、いつも見かける自転車が現れた。
「これってまさか、国民的アニメである某猫型ロボットの……………………」
…………………………………四次元◯ケット……………………………………
………ていうか絶対そうだ。それしか考えられないって………
でなきゃ自転車なんか入らないって…………}
じゃあこれは、四次元バックとでもいうのかな…………}
………ていうか絶対そうだ。それしか考えられないって………
でなきゃ自転車なんか入らないって…………}
じゃあこれは、四次元バックとでもいうのかな…………}
でも、僕に自転車が回ってきたのは幸運だ。
これなら通常の何倍も早く行動できるし、お嬢様を見つけたら一緒に乗ることもできる
集められてしまったのは不運だけど、今だけは運が良かった…!
これなら通常の何倍も早く行動できるし、お嬢様を見つけたら一緒に乗ることもできる
集められてしまったのは不運だけど、今だけは運が良かった…!
「よし!もう一度探しにいこう!!」
バイト時代の自称・他称、最速便が懐かしい。
サドルにまたがってペダルに足をかけていざ行かんとした時。
サドルにまたがってペダルに足をかけていざ行かんとした時。
「ハヤテェーーーー!!!!!!!」
甲高い声が辺りに響いた。
「この声は…お嬢様!?」
聞き慣れた声に一瞬で感付いた。
こんな近くにいらしたのか!どうして気付かなかったんだ!
いや、それよりも……なんで叫んでるんだ……?
僕が言えた事じゃないけど、むやみに叫んだら危険なのは知ってるはずだ。
………ひょっとしたら僕の叫び声が聞こえたんだろうか?
こんな近くにいらしたのか!どうして気付かなかったんだ!
いや、それよりも……なんで叫んでるんだ……?
僕が言えた事じゃないけど、むやみに叫んだら危険なのは知ってるはずだ。
………ひょっとしたら僕の叫び声が聞こえたんだろうか?
「とりあえず、すぐそばにお嬢様がいるはずなんだ!!!」
バックを背負ってペダルに体重を掛け、一気に声の方に疾走した。
…………………お嬢様がさらわれた時も、何度かこうやったっけ…………………
……!……今は声の方に急がないと!お嬢様!
…………………お嬢様がさらわれた時も、何度かこうやったっけ…………………
……!……今は声の方に急がないと!お嬢様!
「……ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……ここに…………違い…ない……」
体力は限界だった。さっき探した場所も、もう一度調べまわった。
建物は一室残らず、しらみつぶしに探した。
そして残ったのは、この病院の一室。一気に入っていった。
建物は一室残らず、しらみつぶしに探した。
そして残ったのは、この病院の一室。一気に入っていった。
「ナギお嬢様っ!!」
「……!…ハヤテ!!」
やった!やっと見つけた!!
ずっと探しまわった。
お嬢様が叫んでくれなければ見つからなかった!
誰かに襲われてるわけじゃなさそうだ。
これで、側でお嬢様を守ることができる!
ずっと探しまわった。
お嬢様が叫んでくれなければ見つからなかった!
誰かに襲われてるわけじゃなさそうだ。
これで、側でお嬢様を守ることができる!
「ハヤテぇ~!うぅっ!会いたかった!!!」
「僕もです、お嬢様!!」
「すっごく怖かった!誰かが襲って来るんじゃないかって!!」
「ご安心をお嬢様!これからは執事である僕が、お嬢様をお守りします!」
「ハ、ハヤテぇ~!!うわぁ~!!」
「僕もです、お嬢様!!」
「すっごく怖かった!誰かが襲って来るんじゃないかって!!」
「ご安心をお嬢様!これからは執事である僕が、お嬢様をお守りします!」
「ハ、ハヤテぇ~!!うわぁ~!!」
僕に走り寄って大泣きしだしてしまった。
やっぱりお嬢様も、年相応の女の子なんだな…………
やっぱりお嬢様も、年相応の女の子なんだな…………
「でも僕だけじゃ探せませんでした。
お嬢様が僕の名前を叫んでくれたから、見つけることができたんです!」
お嬢様が僕の名前を叫んでくれたから、見つけることができたんです!」
「でも、他の人がやって来るかもしれなかったのに、どうして叫んだんですか…?危険ですよお嬢様」
「そ、そんなの!お前を呼ぶために決まってるじゃないか!!
他にいったいどんな理由があるというのだ!?」
「だいたい、先に叫びまわっていたのはどっちだ!!?
危険なのはお前の方だ!………」
他にいったいどんな理由があるというのだ!?」
「だいたい、先に叫びまわっていたのはどっちだ!!?
危険なのはお前の方だ!………」
あっ……いけない、そうだったんだ……
下手をしたら僕が襲われていたかもしれないんだ……
下手をしたら僕が襲われていたかもしれないんだ……
「も…………申し訳ありません……お嬢様…………」
「!!ま……まあしかし、こうやって私の所へ駆けつけてくれたんだ。
それで……まあ、その………お前の危険行為は大目に見よう…!!」
「あ、ありがとうございますお嬢様!!」
「おお、お、おい!!なんでハヤテが抱き着くんだ!?
抱き着いているのは私の方だ!」
それで……まあ、その………お前の危険行為は大目に見よう…!!」
「あ、ありがとうございますお嬢様!!」
「おお、お、おい!!なんでハヤテが抱き着くんだ!?
抱き着いているのは私の方だ!」
ああっ!いけない!
「あ、あははっ!そうでしたね。抱き着いているのはお嬢様……って…あれ?」
「う、うわわ!別に怖かったわけじゃないぞ!!お前と会って安心しただけだ!!」
「でも先程怖かった~……と…」
「う、うるさい!そんなの一言も言ってないぞ!!」
「そう……ですか」
「う、うわわ!別に怖かったわけじゃないぞ!!お前と会って安心しただけだ!!」
「でも先程怖かった~……と…」
「う、うるさい!そんなの一言も言ってないぞ!!」
「そう……ですか」
「だいたい!お前はそそっかしくて、危なっかしくて!周りを見ないで!
さっき叫んでいた時も、自分の事なんか考えていなくて……私の事しか……」
さっき叫んでいた時も、自分の事なんか考えていなくて……私の事しか……」
…………お嬢様…………
「…だから命令だ!ハヤテ!!」
「はっ、はい!」
「これからずっと、私の側から離れるな…!
ハヤテは私の隣にいて………襲って来る奴らから私を守るんだ」
「わかったな!」
「はっ、はい!」
「これからずっと、私の側から離れるな…!
ハヤテは私の隣にいて………襲って来る奴らから私を守るんだ」
「わかったな!」
この喋り方………良かった……いつものお嬢様だ………
もういつもの調子を取り戻されたようだ………
もういつもの調子を取り戻されたようだ………
おいハヤテ!聞いているのか!?」
「………………ッフフ、ハハハ!」
「ハ、ハヤテ?」
「安心しました。お嬢様はどこでもお嬢様のままです。」
「……?…どういうことだ…?」
「お任せください。お嬢様は僕が命を懸けて守り抜きます。
ですから、これからは僕に任せて、お嬢様はゆっくりお休みください」
「………………ハヤテ…………………」
「安心しました。お嬢様はどこでもお嬢様のままです。」
「……?…どういうことだ…?」
「お任せください。お嬢様は僕が命を懸けて守り抜きます。
ですから、これからは僕に任せて、お嬢様はゆっくりお休みください」
「………………ハヤテ…………………」
「僕は三千院家の…お嬢様の執事ですから!」
「…うん!…わかった!期待してるぞ、ハヤテ!!」
「お任せください!お嬢様!!」
「…うん!…わかった!期待してるぞ、ハヤテ!!」
「お任せください!お嬢様!!」
こうして、一人の少年…………いや、若き執事の、命を懸けた戦いが幕を開けた。
【E-4 病院3階室内 1日目 深夜】
【綾崎ハヤテ@ハヤテの如く!】
【状態】健康・身体的な疲労中
【装備】無し}
【道具】支給品一式・MTB@ハヤテのごとく!
【思考】1、お嬢様を守り抜く!
2、あまり見ていない他の支給品を調べたい
3、疲れているので少し休みたい}
基本:相手が誰であれ、お嬢様に手を出す奴は許さない}
【綾崎ハヤテ@ハヤテの如く!】
【状態】健康・身体的な疲労中
【装備】無し}
【道具】支給品一式・MTB@ハヤテのごとく!
【思考】1、お嬢様を守り抜く!
2、あまり見ていない他の支給品を調べたい
3、疲れているので少し休みたい}
基本:相手が誰であれ、お嬢様に手を出す奴は許さない}
【E-4中間 病院3階室内 1日目 深夜】
【三千院ナギ@ハヤテの如く!】
【状態】健康・精神的な動揺(ハヤテにより緩和)
【装備】今のところ不明
【道具】支給品一式
【思考】1、ハヤテに隣にいてほしい
2、ずっと周りを警戒していたので眠りたい
3、このゲームから抜け出したい
基本:何かあったらハヤテに頼む
【三千院ナギ@ハヤテの如く!】
【状態】健康・精神的な動揺(ハヤテにより緩和)
【装備】今のところ不明
【道具】支給品一式
【思考】1、ハヤテに隣にいてほしい
2、ずっと周りを警戒していたので眠りたい
3、このゲームから抜け出したい
基本:何かあったらハヤテに頼む