柊ただおの日常

らきすた5年後 柊ただおの日常

~昼~
いのり「お父さん、また変な植物植えたでしょ」
かがみ「虫が寄ってくるからやめてよね」
まつり「さっさと処分しておいて」
ただお「すまないね・・・」
ただお「・・・(綺麗な花が咲くんだがね・・・)」

~夜~
まつり「でさー、その男が臭くってさー」
かがみ「ホントろくな男がいないわよね最近」
つかさ「うんうん、変に妥協するくらいなら独身の方がいいよね~」
いのり「あ、そろそろお風呂の時間ね。誰から入る?」
ガラッ(戸が開く音)
ただお「あがったよ」
四姉妹「・・・」
まつり「・・・風呂屋行ってくるか」
かがみ「そうね、私もすごく同感だわ」
いのり「シャワーにしておきなさいよ」
ただお「・・・」
つかさ「お父さん、汗かいてるんだから最後に入ってよね」
かがみ「気をつけてよ」
ただお「・・・ああ、気をつけるよ」
ただお「・・・(疲れてるのに)」

~翌朝~
まつり「ちょっとお母さん!起こしてって言ったじゃない」
つかさ「言ったじゃない~」
みき「起こしたわよ」
まつり「仕事遅れるし!お父さん送ってよ」
つかさ「お願い」
ただお「・・・」
ただお「・・・わかった、早く支度しなさい」
ただお「・・・・・・」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





柊ただおの日常 その2 

~昼~
ただお「お母さん、一緒にスーパーにでも行かないか」
ただお「お母さん・・・」
ただお「・・・いないのか」
(台所に行ってメモを見つける)
みき「お父さんへ 近所の奥さんと買い物に行ってきます お昼は作っておいたので暖めて食べて下さい」
ただお「・・・」
ただお「・・・(昔はよく一緒に買い物に行ったものだがね)」

ただお「(家の掃除でもするか・・・)」
ただお「(・・・できてる)」
ただお「(片付けでも・・・できてる)」
ただお「(お花に水でもやるか・・・できてる)」
ただお「・・・」
ただお「・・・(仕事に戻るか)」

~夜~
みき「ごはんできてますよ」
ただお「ありがとう」
いのり「ごちそうさま」
みき「あら、もういいの?」
いのり「うん、今日は疲れたからもう休むわ」
ただお「そうか、お疲れさま」
いのり「おやすみなさい」
ただお・みき「・・・」
ただお・みき「・・・・・・」
ただお「・・・まつりとかがみとつかさは?」
みき「今日は遅いんですって」
ただお「そうか・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお「今日は買い物に行っていたのかい」
みき「ええ」
ただお「日下部さんと?」
みき「今日は峰岸さんと」
ただお「そうか・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ジリリリリリリ・・・(電話の鳴る音)
みき「はい、柊です。あらかがみ?」
かがみ「お母さん?今つかさと駅にいるんだけど、つかさったら飲みすぎちゃったみたいで・・・」
つかさ「おねぇちゃ~ん わたし酔ってないよぉ~」
みき「・・・わかったわ」
みき「お父さん、かがみたちが迎えに来て欲しいんですって」
ただお「・・・(今寝ようとしてたんだが)
ただお「わかった、今から行く」
みき「かがみ、お父さんが迎えに行ってくれるって」

(ただお、二人を迎えに行って帰宅)
ただお「(寝るか)」
ジリリリリリリ(電話)
みき「はい柊です。あらまつり?」
みき「・・・うん。わかった」
みき「お父さん、まつりがね・・・」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





柊ただおの日常 その3

~朝~
ただお「(今日は時間ある物置の整理でもするか・・・)」
ただお「・・・ん」
ただお「これは・・・」
ただお「(アルバムか・・・随分古い・・・)」
ただお「(昔母さんと二人で旅行行った時の写真か・・・)」
ただお「(・・・綺麗だったな母さん)」
ただお「(これは腕組んでる写真か。こんな時もあったんだな・・・)」
ただお「(あ、母さんがつけてるネックレス・・・)」
ただお「(これ、母さんがすごく欲しそうにしてたから、無理して買ったんだよな・・・)」
ただお「(帰りの電車賃無くなって二人で東京から歩いて帰ったっけ)」

みき「おとうさん、ご飯おいておきましたから」
みき「ちょっと日下部さんの奥さんと少し出かけてきます」
ただお「ああ、わかった」

~昼~
ただお「・・・」
ただお「(母さん、最近良く出かけるな・・・)」
ただお「(今日も一人で昼ごはん、か・・・)」

ただお「(まだ時間あるし、整理の続きをするか)」
ただお「・・・」
ただお「(・・・これは)」
ただお「(かがみとつかさが小さい時にペアで買ったぬいぐるみか)」
ただお「(確かまつりが勝手に片方持っていって、かがみが怒ってつかさが泣いて・・・)」
ただお「(まつりとかがみが引っ張り合いして・・・)」
ただお「(・・・やっぱり。両手が千切れてる)」
ただお「(あの時はまつりも同じのが欲しかったんだな・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(・・・これは)」
ただお「(また古いアルバムか)」
ただお「(みんなで遊園地に行った写真だ・・・もう20年ほど前のものだな)」
ただお「(つかさが私の背中で寝てる)」
ただお「(母さんの背中でまつりが寝たふり?してる)」
ただお「(その横でかがみが泣いてる、いのりがそれを慰めてる・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(確か私と母さんの背中の取り合いになって・・・)」
ただお「(かがみがつかさに私の背中を譲って)」
ただお「(その隙にまつりが母さんに負ぶってもらって)」
ただお「(結局かがみは負ぶってもらえなくて泣いたんだっけ・・・)」
ただお「(あんまり泣くから、いのりがかがみを負ぶって帰ったんだな確か)」
ただお「・・・」
ただお「(みんな笑ってる・・・)」
ただお「(いのりも、まつりも、かがみも、つかさも。そして私と母さんも)」
ただお「・・・」

~夜~
みき「晩御飯できましたよ」
ただお「ありがとう」

ただお「・・・あの子たちは?」
みき「外食ですって」
ただお「そうか・・・」
ただお「最近外食が多いな」
みき「そうね」
ただお「あまり外食ばかりしてると、栄養のバランスが悪くなるんだがな・・・」
みき「そうね」
ただお「・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・」
ただお「そういえば今日、古い写真を見つけてね・・・」
ただお「時の流れって速いと思ったよ」
みき「そうね」
ただお「・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・」
みき「そうね、私たちも年をとったもの」
みき「食器、置いておいて下さい。洗っておきますから」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・ああ」

~とある朝~
かがみ「ちょっとお父さん!洗面所のタオル、私の使わないでって言ったじゃない!」
いのり「まあまあかがみ」
まつり「こんなところに置いておくあんたが悪いんじゃない」
かがみ「・・・そうだけど」
まつり「はいはい、タオル一枚でケチケチしないの。新しいの買ってきなさい」
かがみ「・・・ってお姉ちゃん。その手に持ってるの私のじゃないの・・・?」
いのり「かがみ、私の古いのあげるから。それはもう諦めなさい」
かがみ「ごめんねお姉ちゃん。あ、お父さんそれあげるわ」
ただお「すまないね・・・」
ただお「・・・」
つかさ「うにゃ・・・おはよぅ~」
ただお「・・・おはよう」
つかさ「あ、そのタオル可愛い!お父さん、もらっていい?」
ただお「・・・ああ、いいよ」
まつり「そのタオル、さっきお父さんが顔拭いてたわよ」
つかさ「えっ・・・」
つかさ「あはは、お父さん有難う」
つかさ「えっと、いつものやつ、いつものやつ、っと」
ただお「・・・」
かがみ「ちょっとお父さんどいて!今日早いのよ!」
まつり「まったく、だらしないわね」
かがみ「ツッコミは帰ってきてからするわ」
みき「かがみ、遅れるわよ」
かがみ「ああもう、どいてどいて!行ってきます!」
ただお「気をつけて行って来るんだよ」

みき「まつりとつかさは大丈夫なの?」
まつり「あー、そういえばやばいかも」
みき「つかさは?」
つかさ「どんだけー」
まつり「お父さん、車出せる?」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・」
つかさ「お願い」
ただお「・・・早く支度しなさい」
ただお「・・・・・・・・・・・・」

~昼~
ただお「お母さん、お昼ご飯はあるかい?」
みき「作ってあるわ」
みき「今から峰岸さんの奥さんと少し出かけるから、食べておいて下さい」
ただお「またお買い物かな」
みき「そうね」
みき「行ってきます」
ただお「ああ、いってらっしゃい・・・」
ただお「(今日も一人か・・・)」

ただお「(庭の手入れでも・・・)」
ただお「・・・あっ」
ただお「(植木鉢が・・・割れてる)」
ただお「(今朝、バタバタしてたからその時割れたのかな)」
ただお「(私の母から譲り受けたものだったんだが・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(かわいそうに・・・)」

~夜~
まつり「ただいま~」
みき「お帰りなさい」
ただお「お帰り。今日は早いんだね」
まつり「お母さん、今日私ご飯作るから」
みき「あら珍しいわね」
まつり「あ、お母さん、そういえば今朝玄関のところの植木鉢割れてたわよ」
みき「あらあら」
まつり「ちょっと伸びすぎてたから、誰か引っかかったんじゃないかな」
まつり「正直ちょっと邪魔だったわ」
みき「そうよね」
ただお「・・・」
ただお「すまないね・・・」

いのり「ただいま」
みき「あら、どこ行ってたの」
いのり「ちょっと買い物」
みき「まつりが今ご飯作ってるけど、先にお風呂入る?」
いのり「お父さんは?」
みき「まだよ」
いのり「じゃあ入ろうかしら」

つかさ「た~だ~い~ま~」
みき「お帰りなさい」
つかさ「ご飯は~?」
みき「まつりが作ってるわよ」
つかさ「何でまつりお姉ちゃんが・・・」
つかさ「今日は私が作りたい気分なのに~」
みき「まだ始めたばかりだし手伝ってきたら」
つかさ「はーい」

ただお「(ご飯まだかな・・・)」
ただお「まつり、ご飯は・・・」
まつり「ちょっと今入ってこないで、気が散るから」
ただお「・・・」
ただお「すまないね・・・」
ただお「・・・・・・・・・・・・」

ただお「・・・」
ただお「(・・・親として、言うべき時か)」
ただお「(けど25にもなろうという娘に今更どうこう言うのも・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(私も年をとったもんだ・・・)」

まつり「つかさ、ちょっと作りすぎよ。そんなに食べられないでしょ」
つかさ「まつりお姉ちゃんだって・・・」
いのり「まあまあ、いざとなったらかがみが食べるわよ」
まつり「そうね」

みき「お父さん、ごはんできたって」
ただお「今行くよ」
みき「あらあら・・・今日は豪華ね」
ただお「メインはパエリアか・・・」
つかさ「あ、お父さん、まだ食べないでよ」
いのり「お母さん、かがみは?」
みき「連絡無いわね」
まつり「じゃあもう食べようよ」
一同「いただきます」
ただお「(これだけの人数で食卓囲むのも久しぶりか・・・)」
いのり「あ、お父さんお母さん」
ただお「ん、なんだい」
いのり「お揃いのタオル。フカフカしてて肌に優しいのよ」
みき「まあ有難う。切らしてたのよ最近」
ただお「・・・有難う」
つかさ「あのー、お父さんお母さん」
つかさ「これ、健康サンダル。あげるね」
みき「あらあら有難う。けどどうしてサンダル?」
つかさ「お父さん足臭いから~」
ただお「・・・・・・有難う」
ただお「けど、二人ともどうして急に?」
つかさ「え、今日お父さんとお母さんの結婚記念日でしょ?」
いのり「うんうん」
ただお「・・・!!」
つかさ「だから料理も頑張ってみました~」
みき「あらあら、有難う」
ただお「・・・・・・・・・」
まつり「あ、そうだったんだ。知らなかった。おめでと」
つかさ「まつりお姉ちゃん知らなかったの?」
まつり「興味ないしね」
いのり「じゃあなんで今日ご飯作ってるの?それも一番得意なパエリアを」
まつり「・・・たまたまよ、たまたま」
みき「・・・くすくす」
ただお「・・・・・・・・・」

いのり「かがみ、遅いわね」
みき「電話してみようかしら」
かがみ「・・・ただいま」
つかさ「どうしたのお姉ちゃん。遅いよ」
かがみ「・・・別に」
ただお「お帰りかがみ」
かがみ「ただいま。今日はもう休むわ」
まつり「だめだよ。今日は私とつかさがご飯作ったんだから」
かがみ「そうなの?じゃあ折角だし頂くわ。けど先にお風呂入っていい?」
まつり「いいわよ、まだお父さん入ってないしね」
ただお「・・・」

かがみ「あ~いい湯だった」
つかさ「お姉ちゃんオヤジ臭いよ・・・」
かがみ「悪かったわね。あ、ご飯いただきます。まつりお姉ちゃん特製のパエリアか」
まつり「かがみの分の貝も残してあるわよ」
かがみ「有難う・・・って小っさ!」
まつり「はいはい文句言わないの」
かがみ「はーい。あ、お姉ちゃん」
まつり「何よ」
かがみ「お姉ちゃんにはだらしないって言われたくないわよ」
まつり「・・・?」
ただお「(・・・今朝のことか)」
つかさ「(どこまでも律儀なんだから~)」

かがみ「あ、お父さん」
ただお「なんだい」
かがみ「朝玄関にあった植木鉢、バッグがツタに引っかかって倒しちゃったの」
ただお「・・・」
かがみ「ごめんなさい」
かがみ「あの植木鉢、お父さんが大切にしてたの知ってたわ。本当にごめんなさい」
ただお「・・・いいんだよ。お父さんもあんなところに置いておいて悪かったしね」
かがみ「で、これなんだけど・・・」
ただお「・・・これは。」
かがみ「同じじゃないけど似た植木鉢。あとそれに植えてあった花も」
かがみ「それからこれが栄養のある土。それでこれが一番花に優しい肥料」
かがみ「それでこれがお花の育て方の本。通販で一番売れてるやつ。ネットの園芸板でも好評よ」
かがみ「それからそれから・・・」
ただお「・・・」
かがみ「あっ、それから」
かがみ「これ、カーネーション。二つあるし片方はお母さんにあげて」
かがみ「ちゃんと育ててよ」
ただお「・・・ありがとう」
みき「あらあらたくさん有難う。けどどうしてこんなに?」
かがみ「えっ!?そ、そりゃ植木鉢割ったの私だから。責任よ責任」
いのり「じゃあカーネーションは?関係ないじゃない」
かがみ「そ、それは・・・今度私が育てようと思ったから!!だから先にお父さんとお母さんに育ててもらって、それを参考にして・・・」
まつり「お父さんはともかく、お母さんも実験台にするの?」
かがみ「実験台って・・・そんな人聞きの悪い・・・」
いのり「今日が二人の結婚記念日だってかがみも知ってたんだ」
かがみ「そうよ」
かがみ「あ、いや、そういえばそうだったわね!」
みき「くすくす」
まつり「ホント素直じゃないんだから」
つかさ「まつりお姉ちゃんもね~」
ただお「・・・」
ただお「有難う、いのり、まつり、かがみ、つかさ」

みき「お布団敷けましたよ」
ただお「ありがとう」
ただお「お母さん」
みき「なあに?」
ただお「どうやって私たちの結婚記念日知ったんだろう」
みき「この前、みんなで掃除したでしょ。その時、私の古い日記をいのりが見つけてね」
ただお「ふむ」
みき「つかさと一緒になって読んでたわ。そこに書かれていたのね多分」
ただお「そうか」
みき「つかさがまつりとかがみにも一緒に読まないかって誘ってたけど」
まつり「気が向いたら読むわ」
かがみ「人のものを読むのはプライバシーの侵害よ!」
みき「・・・って言ってたわ」
ただお「・・・そうか」
ただお「・・・」

~翌朝~
まつり「お母さん!トイレ入ってるの誰?」
みき「お父さんじゃないかしら」
まつり「え!嘘!じゃあもう近所のコンビニのトイレ行くわ。時間ないしお父さんが入った後使えないし」
かがみ「ちょっと!お父さんじゃないわよ!」
まつり「かがみ?さっさと出てよ」
かがみ「無理言わないでよ。昨日あれだけ食べて相当きつかったんだから・・・」
いのり「私は神社のトイレ行ってくるわね。ちょっと遠いけど」
まつり「私はもう仕事いくわ。行ってきます」
みき「行ってらっしゃい」
ただお「(・・・今日も賑やかだな)」

~昼~
ただお「お母さん、お昼・・・」
ただお「・・・(今日もいないのか)」
みき「ただいま」
ただお「お帰りなさい」
みき「今からご飯作るわね」
ただお「ああ、頼むよ」
ただお「・・・」
ただお「・・・(母さんが首につけてるあれって・・・)」
ただお「お母さん」
みき「なに」
ただお「首につけてるそれ、昔私が母さんにあげたものじゃないかな」
みき「違うわよ、あのネックレスはつかさが失くしちゃったじゃない」
ただお「ああ、そうだったか」
みき「これは今買ってきたところよ」
ただお「・・・(それにしても似てる・・・)」

~夜~
ただお「(かがみの部屋、窓が開きっぱなしじゃないか・・・)」
ただお「(まつりの部屋の窓も・・・)」
かがみ「ただいまー」
ただお「おかえり」
かがみ「ってお父さん。何で私の部屋に勝手に入ってるのよ」
ただお「ああ、窓が開きっぱなしだったからね・・・」
かがみ「そう。ありがと。けどこれからは放っておいてくれていいから」
ただお「・・・」
ただお「・・・(またいつもの生活か)」

みき「ごはんですよ」
ただお「今行くよ」
かがみ「・・・」
みき「・・・」
ただお「・・・」
かがみ「ごちそうさま」
みき「もういいの?」
かがみ「うん。お風呂入って寝るね。おやすみなさい」
ただお「おやすみ」
ただお・みき「・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお「今日、近所のおばあちゃんが来てな・・・」
みき「そうね」
ただお「庭のお花が大きくなってな・・・」
みき「そうね」
ただお「かがみとまつりの部屋の窓があいててな・・・」
みき「そうね」
ただお「・・・」
みき「・・・食器、置いておいてくれいいから」
ただお「・・・ああ、ありがとう」

ただお「(今日ももう終わりか・・・)」
みき「・・・先に寝ますね」
ただお「・・・ああ」
ただお「・・・・・・」
ただお「・・・お母さん」
みき「なに」
ただお「そのネックレス、私が以前あげたものと同じだよ。写真もあるし」
みき「あら、そうみたいね」
ただお「どうしてそれを買う気になったんだい?」
みき「峰岸さんの奥さんがすすめて下さったので」
ただお「今頃よく売ってたね」
みき「峰岸さん、宝石商の方とご親交があるらしいのよ」
ただお「そうか・・・」
ただお「変なこと聞いてすまないね、電気消そうか」
みき「そうね。おやすみなさい」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・」
ただお「・・・ふう」
ただお「・・・(また、会話の無い生活か・・・)」
ただお「・・・・・・」
みき「・・・あ」
ただお「・・・?」
みき「あと一日、早く届けばよかったのにね」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・」
ただお「お母さん?」
みき「おやすみなさい」
みき「・・・すやすや」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



ただお「忘れてたのは、私だけか・・・」



~Fin~

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最終更新:2008年06月10日 00:56
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