ID:1Q0gZcAO氏:誠(仮名)がみゆきさんを家に誘った

「そういやさ、みゆきさんはゲームとかするの?」
「はい、マインスイーパが好きでこの前は上級で40秒を切ったんですよ~」
はー、ゲームってそっちかい。まあいいや。って、40秒!?凄いってレベルじゃねーぞ。才能の無駄遣いとはこのことですね
「す、すごいね。ちょっと見て見たいかも…」
「よ、よろしければお見せしましょうか…?」
…なんか変なスイッチ入ってない?自分から能力を発揮しようとするキャラだったっけ?まあゲーム版でもロイヤルストレートフラッシュかましてたしな。
「…ん?ゲーム?」
「どうかされましたか?誠さん」「い…いや、なんでもないよ」
変な電波を受信したみたいだが忘れといたほうが良さそうだ。
「んじゃ、早速」
パソコンを立ち上げマインスイーパを起動する。
「やってみてよみゆきさん」
「で…ではちょっとだけ…」
数分後。ヤバい。この人ヤバい。俺もこのゲームには自信あるけどこの差はなんだ。ゲームは男性が有利な筈じゃなかったのか。
「ちょ…ちょっと熱くなってしまいました」「いや、いいもん見れたよ」
「そ…そうですか?///」
はにかみながら頬を赤らめる様子が可愛らしい。
その後はネットで錯視とかだまし絵とか知的好奇心を煽るような内容のものを見ていた。みゆきさんらしいといえばらしい。
「ドイツのエッシャーという人がですね…」駄目だ、眠い。教養の無い俺には退屈極まりない。
(でもみゆきさん楽しそうだしなぁ…)
目の前の目をキラキラ輝かせた美少j…もといみゆきさんを止めるのも悪い気がする。…眠気覚ましでもするか。
「みゆきさん、俺コーヒー煎れてくるよ。砂糖は何個?」
「あ、7つでお願いします」
(いつもあんなに頭使ってて疲れないのかな。てか砂糖7つって…)
糖尿病予備群じゃなかろうか。まあLが大丈夫だったんだから大丈夫だろ。
(早くコーヒー落ちないかな。この時間って妙に長いんだよね)
そんなことを考えながら椅子にボーッと座っていると、既に時計が10時を回っていることもありいよいよ眠気がヤバくなってきた。
(今日は画面ばっかり見てたからな…あ…やば…)
コーヒーのことも忘れそばにあったテーブルにつっぷすような形で眠ってしまった。
そうして意識が完全に無くなろうとしていた瞬間。

「きゃあああああああああああああ!!!!!」
一つの凄まじい悲鳴により俺は飛び起きた。(みゆきさん!!??)
嫌な予感がした俺は猛ダッシュで部屋に走った。
「みゆきさん!!?」
そう叫び部屋に入るや否や今にも泣き出しそうな顔をしたみゆきさんがいた。
「ま…誠さぁん!!!」
いきなりみゆきさんが俺に抱き付いてきた。(こ…これは…///)
俺の中の何かが爆発しそうだったが今はそんな場合ではない。
「みゆきさん、ど、どうしたの?」
異常なまでに何かに怯えているようでぶるぶる震えながら、そして俺にしがみつきながらみゆきさんは答えた。
「さ、錯視とか…ヒック…錯覚の映像をまとめているサイトがあったのですが…グスッ…このリンクを踏んだら…」
俺はそのリンクをクリックする。
「や、やめてください!!」
みゆきさんはそう言うと画面から目を反らした。
何事かと思い出てきたウインドウを見ると「START」の文字が入った人混みの絵が出てきた。
あぁ、そういうことか。ひっかかっちゃったのか。「○ォーリーを探さないで」に。
軽快な音楽が流れ途中で音楽が止まり数十秒後にヤヴァイ顔が出てくるというアレだ。
聞けばみゆきさんはどうしても見つからないので超至近距離で探していたとのこと。
あーあるある。俺も2年くらい前にそれで小便と大便同時に漏らして外まで走って逃げたもん。
俺しか知らない、そして恐らく世界で俺だけであろう黒歴史である。夜中で良かった。
(絶対言えねぇ…)
「あ…あの…誠…さん…?」
「ハ、ハイナンデショウ?」
しがみつかれてる童貞の俺は緊張のあまり変な声になってしまった。
「もう少し…こうしてていいですか…?」
「あ…あの…今なんと?」
「も…もう少し…こうしてて…いいですか…?」
キたよ。遂に俺に春が。時期的な意味も含め。GJ、○ォーリー。ありがとう、北海道に旅行に行ってくれたトーチャン、カーチャン。世界は一つなんだね。

「うん、いいy…ってあれ?」
寝てる。安心しきったような寝顔で。やっぱりいろいろ疲れたんだろうなぁ。俺はみゆきさんのメガネを外し、涙を拭いてやった。
「やっぱり…かわいいなぁ…」
眼鏡は女の顔を五分下げると言われているが、この人は掛けているのがデフォであり、外すと10割ほど魅力が増すようだ。
幾多の葛藤が俺の中を跋扈したがそれもそのはず、好きな女の子が自分の胸に顔埋めて寝てんだぜ?良からぬ妄想が浮かびに浮かんだ俺を誰が責められよう。
(っと…もう12時か…どうすっかな…)
とりあえず俺のベッドで寝させる事にした。みゆきさんをベッドに横たわらせ布団を掛けようとした瞬間、一瞬手が止まった。
(何この天使…)
どうせ寝てるんだしいっか。俺はみゆきさんを凝視する。1分ほど。黒コートの無免許医がやっていたあれである。
いいね、このキャプチャは俺の脳内画像フォルダに永久保存決定だ。ついでにパス付きだ。
「あれ…ぇ…誠…さん…?」
ヤベェ、超ヤベェじゃん。これ端から見たら布団剥がして今から襲おうとしているみたいではないか。脳内で瀕死間際のポケモンのBGMが流れる。あるよね、そういうの。何のBGMかは人それぞれだろーけど。
ってそんなことはどうでも良くて。今この状況をどげんかせんといかん。
「こっ、これは違うんだ!今から布団を掛けようt」
犯罪者にならぬよう俺が言い訳をしようとした瞬間、みゆきさんは俺をベッドに引き寄せた。sneg。
「みゆき…さん…?」
「すみません…一人にしないでください…」(どんだけトラウマなんだよ…)って糞尿垂れて外に裸足で逃げた奴のセリフではない。
「い…いいけど…みゆきさんはいいの…?」「…?…何がですか?」
「いや、俺ら年頃な男女な訳だし…」
平静を装っているが内心バックバクだ。
そしてみゆきさん。何がですか?ってあんた。天然ってレベルじゃねーぞ。
っていうかすごい不安そう。涙ぐんだ瞳で俺を上目遣いにする様は感動すら覚える。不謹慎だが萌え死にそう。いつも大人びているみゆきさん、憧れだった、指くわえて見てるしかなかったみゆきさんからこんな頼りにされる日がくるなんて。あと今更だけど俺の苗字は伊藤ではない。(はっっ……!!軽くワープしちまった……!!)「誠さんの胸の中は…安心できます…」
やべぇよこれ。人生のモテ期が今日に集結されているんじゃなかろうか。
「う…そ…それじゃあ…」
脈拍がすごい。緊張ってレベルじゃない。
憧れの女性が同じベッドにいる。デジャヴきたけど気にしない。
(あと4時間生殺しか…グスッ)
時計は既に2時を回っていた。
みゆきさんもすっかり安心しきったようで何だか俺まで安心した。
そうして…いつのまにか俺たちは寝ていた。そして朝6時。
「起きろ。食事の時間だ。起きろ。食事の時間だ。起きろ。食事の時間だ。起k」ピッ
目覚ましが鳴った。
よかった…俺は自分に勝ったんだ!!!
妙な優越感に浸りながらみゆきさんを起こす。
「ふあ…朝ですか…?…あ…誠さん…昨日は…すみませんでした…私あまりにも怖くて…」
…なんて保護欲をそそる人なんだ。萌え萌えだ。食べちゃいたい。……この脳内お見通しだったら県警動き出すかもな…。この年でブタ箱なんてゴメンだ。自重しよ。
「いいよ、全然、むしろ嬉しかったし」
「えっ、それはどういう…」
「こんな俺でも好きな人の役に立てるんだなぁって」
……。……。どうしました?みゆきさん。顔真っ赤ですよ。…ん?……ん!?俺…告白した!?
「私も…誠さんのことが…好きでした…!」
俺は…何も言わずにみゆきさんを押し倒した。





脳内で。
俺は悟った。今日は神が俺に与えてくれた最初で最後のチャンスだ。
「それは…お突k…ゴホッお付きあいさせてもらえるってこと?」
「は…はい…よろしくお願いします…」
顔を林檎のように赤くしながら恥ずかしそうにみゆきさんは言った。
「うん…それじゃあこれからよろs」
ピピロピロピロピロピロ~♪
「…7時ですね」
「…うん」
これが時報市ねってやつか。
あれ?そういえばみゆきさんって…
「…みゆきさん、親の人に連絡とかしてる?」
「……あ」
「……」
「……」
俺の家に泊まったと知れたら…やましい事は何も無いけど。
「そういう風に…思われるんでしょうね」
「なんか…ごめん…」
「いいじゃないですか。遅かれ早かれ…っ!!…な…何でも無いです…」
「?じゃ学校行く準備しよっか!」
「…はい!」
昨日から保温しっぱなしだったコーヒーを飲みつつ俺たちは支度を始めた。
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