ID:wkJpp9I0氏:けしからんゆたか

とある休日、ゆたかは1人、電車に揺られていた。事の発端は、こなただった。
「あちゃ~、…ゆーちゃん、今日用事ある?」
申し訳なさそうにゆたかに尋ねるこなた。
「特にないけど、どうして?」
「今日、ゲームの発売日なんだけど、私、バイトでさ?予約はしてあるんだけどね」
先着購入特典が欲しいから、取りに行ってきて欲しい。
「いや~、人気作でね、午前中に行かないと無理そうなんだよね、これが」
「そう…なんだ。うん。いいよ?取ってきてあげる」
「ホント!?ありがと!…じゃ、これ、予約票と、あと代金とお昼代ね!」
大枚1枚にお釣り不要の特典付き。こんなに悪いよ、と言うゆたかを遮り 
「まぁ、ゲーム自体いい額するから」
と、こなたはその申し出を断った。それからこなたはそくさと秋葉原へ、
そしてゆたかは今、大宮行きの電車に乗っているのである。
車窓から見える景色は、田舎道を抜け、住宅街、様々な店舗群へと形を変えていく。
ほどなくしてスピーカーから、到着の報が伝えられた。
電車を降り、ゆたかは構内の店舗に目を奪われつつ、一路Sofmapoを目指す。
「久しぶりだな~」
しばらく前に、みなみと訪れた事があった。その時は上の階でのお買い物で、
アパレルショップ巡りがメイン。ゲームコーナーは未見であった。
「えっ~と…」
店に入る前に、ゆたかは、予約票を確認する。うん。と、納得し、いざ、入店。
目的のコーナーには既に行列ができていて、ゆたかの心を不安にさせていた。
「(特典…貰えるかな…)」
そこに身を置き、人が減るのを待つ。次第に順番が迫ってくる。
特典、貰えなかったらどう言おう、お姉ちゃん、すごく悲しむよね…。
悲観的な思いが頭をよぎり、一瞬立ちくらみをおぼえるゆたかだった。
「次のお客様~」
どれほど待ったのか、レジから声がかけられた。ゆたかの番だ。
「あっ、はい!…あの、予約してたソフトを取りに来たんですけど」
そう言って予約票を差し出す。少々お待ちを、と言い残し、店員は奥に消えていく。
怪訝な顔をした店員が来たのは、それからすぐの事だった。
「こちらはPCソフトですので、地下でのお取り扱いとなります」
ゆたかはてっきり、PSかDSソフトかと思っていた。
案内に従い、ゆたかはエスカレーターを降りていく。
地下、まず目に付いたのは、ゲームセンターの景品のぬいぐるみだった。
可愛い~と目を奪われつつも、本来の目的を思い出す。
ゲームコーナーは、地下の最奥に君臨していた。そこは目に余る淫媚の世界だった。
入口には、これ見よがしに貼られた色欲的なポスターが、ゆたかに手招きをしている。
それは、汚れを知らぬ可憐な少女にとって、堪えがたい羞恥であった。
「(おおおお姉ちゃ~ん…)」
顔を真っ赤に染め、うろたえるゆたかは、そして、
予約票と、1枚の肌色のポスターのタイトルとが、合致するのを知るのであった。
「(おおおお姉ちゃ~ん…!!!)」
一方、秋葉原は某コスプレ喫茶の休憩室。
「ゆーちゃん、ちゃんと買えたかな?特典、大丈夫だよね?wkt…?…!?」
他の予約票に目を通し、こなたは絶句した。
「…渡すの…間違えた…」
こなたの指はしっかりと、ゆたかが買うべきソフトの予約票を掴んでいた。
帰宅後、こなたが自室で見たのは、1本のエロゲーと、卑猥な抱き枕カバーだった。
ゆーちゃんはけしからんです><! ー終ー
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