ID:DZWwhXAM0氏:タイトル不明

強い、強い風が吹いていた。
ずっと、ずっと吹いていた。
私は飛ばされぬよう、必死で足に力を入れ、
上着を身体に巻きつけるように両腕でしっかりと掴んだ。
理由は分からないが進まなくてはならない。
何も教えられないまま進まねばならない。
休むことも許されず、ただ、ただ進まねばならなかった。

疲れていた。あらゆることに。
強い風にこのまま飛ばされてどこかへ飛ばされてもいいと思った。

ふと顔を見上げると少しだけど太陽の光が差し始めていた。
力強く、清らかな、暖かな光。
次第に風は弱まり、上がる体温に上着は要らなくなった。
進むことが楽しい。もっとこの光を受け続けていたい。
私が進む理由はただ一つ、この光を浴び続ける為だけに進む。

出会えたことに感謝する。ありがとう、ゆたか。

みなみ

ずっと待っていた。
その日が来るのを待っていた。
長い長い、悠久の呪縛から解き放たれるその日を待っていた。
誰かが迎えに来るのを待っていた。
深い深い海の底から見上げる世界はどんな世界なの?
私がいる世界と何が違うの?
光り輝いて、眩しくて見えないけれど、とてもきれいな世界が広がってたら素敵。

太陽があるって、空があるって、果てなく広がる大地があるって。
海の底からでは決して見れない世界があるって聞いた。
誰か私に二本の足を下さい!
眩き太陽の下を歩ける足を!清清しき空の下を歩ける足を!暖かい大地を踏みしめる足を!

私に足をくれたのはあなた?
ありがとう!私はずっと付いて行く。あなたにずっと付いて行く。
私に二本の足をくれたあなたに。私に世界をくれたあなたに。

迎えに来てくれたんだね!ありがとう!みなみちゃん!

ゆたか
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