ID:aiP8WsAA0氏:忘却の此方

「ん~、なんだったかな?これとこれをかけるんだっけ?」
数学のテスト、その内容は一夜漬けの範囲内であったにも関わらず、こなたは困惑していた。
「昨日やったはずなんだけどな~、いいや、次…」
次の問題は基本さえ覚えていれば難しくはない。いわゆるサービス問題だった。
しかし、こなたのペンは進まない。
結果は惨敗だった。
「全く、いつも言ってるじゃない、良い?これからはさぼってないで、ちゃんと勉強する!」
「ははははは、どしたんだろ?ちゃんと覚えてたんだけどな~」
苦しい言い訳、下らないお喋りの間にも、こなたに潜む『魔』は着実にこなたを蝕んでいた。


「あれ?」
家に着いてさっそう目に入った物。見慣れた様な、それでいて見覚えのない様な小さな靴。
「私のじゃ、ないよね…」
「お姉ちゃん、お帰り~」
「あ、ゆーちゃん。ただいま」
ま、いっか、と、こなたは自分の部屋に入って行った。
いつも通りPCの電源を入れ、それからボサッとベッドに倒れ込む。
眠い、異様なまでに眠い。いつしかこなたは闇の中にいた。
白くぼやけた人影が4つ、横に並んでいる。そのどれもが自分を呼んでいた。
誰だかわからない、でも、聞き覚えのある懐かしい声色であった。
「…んん…あ…あれ…」
「おーい、こなたー、ご飯だぞー」
夜7時、ドア越しに声をかけられ、こなたは目を覚ました。
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