つかさのサボテン

つかさはデパートでサボテンを見つけた。
小さな植木鉢にヒョッコリとはえるミニサボテンが並んでいる。
その中でもひときわ丸っこいサボテンがある。
つかさはこのサボテンが気に入り、買って育てる事にした。

かがみ「あんたそれ、ちゃんとからさずにいられるの?」

みゆき「サボテンは水を殆んど必要としませんから、手間がかからないとても育てやすい植物です。きっと大丈夫ですよ。」

つかさ「私、このサボテンをとっても大きくなるまで育てるよ!」

つかさは自分の部屋の机に、今日買ったサボテンを置くことにした。
細かい育てかたは付属の紙に書いてある。
水は少し与えれば良く、意外にも直射日光に弱い。
それからみゆきのアドバイスで、植木鉢を一回り大きな物に移し変えた。
こうするとサボテンの根が思う存分広がって、大きく育ちやすいそうだ。
サボテンはかがみの心配を裏切り、順調に育っていった。

こなた「お邪魔しまーす。ウヲー、こんなに大きくなってたんだ。」

つかさ「スゴいよね、こんなに育ってくれたんだよ~。」

サボテンは以前よりも一周り、いや二周りは大きくなっている。
ある日つかさは無くし物をしてしまった。
机を引っくり返して探しまわり、何とか目的の物は見つけ出すことができた。
次の日、学校から帰ると、いつもは置かない窓際にサボテンが置かれている。
不審に思いながらサボテンをもとあった机の上に戻そうとすると、サボテンの裏側一面が茶色く枯れていた。
つかさはそれを見て、涙が流れる程慌てふためいた。
良く思い出すと、昨日無くし物を探した時に、サボテンを一旦どけるつもりで、窓際に置いたような記憶があった。
そこに直射日光が当たり、当たった面だけ枯れたのだった。
かがみ「つかさ、良く見てみなさい。まだ緑色の部分は残ってるわ。ほら、そんなに気を落とさないの。まだ生きてるんだから。」

つかさ「うん、そうだね。私、これからもガンバる!」

つかさはいつも通りの事に気を付けてサボテンの世話を続けた。
また、デパートで買った植物用の栄養補給剤をサボテンの土にさすなどして工夫をした。
そうして数週間すると、サボテンの異変に気が付いた。
サボテンに何か突起物が付いている。
つかさにはそれが何なのか分からず、つかさを不安にした。
突起物は徐々に大きくなっていく。
数日後、昼食で集まる三人に対してつかさは言った。

つかさ「今日、私のうちに来てよ。見せたいものがあるの」

こなた「へえ、なんだろうね。」

つかさ、かがみの帰宅と一緒にこなた、みゆきがついて来た。
みんなで一斉につかさの部屋に入ると、机の上に心の晴れるものがあった。
サボテンにはピンクの小さな花が咲いていた。

かがみ「わあ、あんたこれが見せたくて、私を部屋に入れてくれなかったのね。」

みゆき「こんなに早く咲くなんて、つかささんの育てかたが良かったんですね。」

サボテンの花は、つかさに自分の晴れ姿を見せようとするように、小さいながらどうどうと咲き誇っている。
つかさは思う。
サボちゃん、こんなに育ってくれてありがとう。
これからも一緒にいようね。
ずーっと。
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