ID:upwjIU0G0氏:双子の雪

 雪…かぁ…
 ったく、学校へ通うのには迷惑なのよね
 たまに地面が滑ったりするし…
「お姉ちゃん!雪ふってるよ!」
 この子はこの子で…
 ほんとこういうの好きね…
「もう知ってるわよ」
「でも久しぶりだね…」
「まぁそうね、ここらへんはあまりふらないものね」
 たまにはいいかなと思うけどね
 だけど私寒いのは少し嫌いなのよね…
「つかさ、準備出来た?」
「うん、もう出来てるよ」
「じゃあ行こうか」
「うん」

「きれいだね…」
「そうね」
 こんな返答しか出来ない自分が…少し嫌い…
「夜まで降らないかな…」
 受験で忙しいってのにつかさはいつもマイペースね
「なんで夜まで降って欲しいのよ?」
「お姉ちゃん、今日何日だか分かる?」
「…」
 何日だっけ…
 日付けを忘れるなんて私はニートか…

「今日はね、12月24日だよ」
 あ、そっか…だからつかさこんなにはしゃいでいたのね…
「つかさ、相手でもいるの?」
「いや、いないよ?」
「じゃあなんで?」
「だって…クリスマス・イヴに雪が降ってるのってなんだかワクワクしない?」
「まぁ…ね。
 でもクリスマス・イヴは恋人と一緒に過ごすのが普通でしょ?」
「それはですね、日本独特のものらしいですよ」
 みゆき…どこから現れた…
「ゆきちゃん、いきなり…」
「あ、びっくりさせてしまいすみません」
 ほんとよ…
 そんな大げさな事でもないけどね
「でもみゆき、ほんとに日本だけなの?」
「はい、そうですよ。確か欧米やヨーロッパあたりでは外出はほとんどしないらしいのです。
 外出する時と言ったら教会へ行く時らしいですね。家では家族全員でクリスマスカードを送りあったり
 家庭料理をごちそうするのが普通みたいです。要は、家で過ごすのが当たり前みたいですね。
 日本ではこの日に恋人と過ごす人が多いのでそう見えるだけですね」
「へぇ…そうなんだ…」
「まぁ…でも日本にいるからには恋人と過ごしたいわね…」
「かがみに恋人なんているの~?」
「いきなり現れるな!」
 こなた…こいつもみゆきみたいに現れるわね…
 いや、みゆきがこなたみたいに現れたのか

「ちょっとかがみを脅かしてみたくなってね…」
「もう慣れたわ」
「ちぇっ…つまんないの…
 でもさ、かがみに恋人なんているの?」
「…っ!いるわよ…」
「お姉ちゃん…?」
「つかさは黙って」
「…」
「どんな人~?」
「こなたもうるさいわねっ!」
 言えるわけ…ないじゃない…
「そんな怒らなくてもいいじゃん~」
「もうっ!先行くわ!」
「あっ!お姉ちゃん待って!」
 私はこなたから逃げるように走り出した
 それにつられるようにつかさもついてきた

「行っちゃいましたね」
「だね」

「はぁ…はぁ…」
「ついてこなくてもよかったのに…」
「だって…お姉ちゃん、いないでしょ…?」
「いるわよ」
「え…?どこ?」
 そう言ってつかさが周りを見渡す…
 この子はほんとにここらへんにいると思ってるのかしら…
 でも私の周りにいるのはほんとだけどね…

「なに見てるの?」
「周りにいるって言ったから…」
「ばかね」
「え?」
「私の目の前にいるわよ」
「…?」
 つかさは後ろを振り向く
「誰もいないよ?」
「ほんと鈍いわね…」
「どういう事?」
「まぁいいわ気付かないなら気付かないで」
「…?」
「もう行くわよ、って言ってももう学校だけど」
「…」
 つかさは最後までよく分かってないようだった
 でもそんな所が…

「じゃあね」
 私は教室の前でつかさと別れる
 とりあえず自分の教室に入り席に鞄を置いたと同時にいつもの二人がやってきた
「おっす柊ぃ」
「柊ちゃん、おはよう」
「おっす、二人共」
「なんだかんだ言ってもうこの日だよなぁ……」
「峰岸、楽しみにしてたでしょ?」
「う…うん、まぁね」

「兄貴と二人でデートかぁ…羨ましいぜ…私らなんて…なぁ…柊…」
「あ、日下部ごめん…」
「ちょっ…柊…私だけ置いてけぼりかよ…
 で、相手はどんな奴なんだ!?」
「それは日下部には言えないなぁ…」
「そうか!わかったぞ!隣のクラスのあのちびっ子だな!?ちびっ子なんだな!?」
「それはどうかねぇ」
「いや!ちびっ子以外ありえない!」
「大声出すなって…うるさいわよ」
「でも…柊ちゃん、女の子でしょ?」
「ちょっ…峰岸も信じるなよ…」
 でも…女なのは変わりないけど…
「だっていつも飽きるぐらいに隣のクラスに行ってるなんて怪しすぎだぜ。いくら妹が心配だからって」
「ほんとに心配なのよ。という事で隣行って来るわね」
「相手教えてくれたっていいじゃんかぁ…」
「みさちゃん、柊ちゃんを応援してあげましょ」
「うぅ…私だって…私だって…」
「じゃあさ、私達三人で過ごすのはどう?」
「あやのがいいんなら遠慮しないけど…」
 日下部、なんだかんだ言ってよかったわね。
 まぁいいや、つかさのクラスへいこっと

「おっす」
「お、きたきた。でさ…」
「うるさい、もうその話は終わり」
「うぐぅ…」
 もう、話すパターンまるわかりね、こいつ。

「それにしても今日は冷えますね」
「そうだね……」
「こんな寒い季節は嫌だわ。こなたぐらい嫌だわ。」
「ちょっとかがみんや、それは酷いんじゃないですか」
「いや、大丈夫よ。こなただし」
「かがみが言う大丈夫は大丈夫なのかねぇ…」
 あぁ…なんかいつものやりとり…
 いつもこんなんでつまらないわ…
 少し変化ぐらいあって欲しいわね…もう…
「あ、そうだ。お姉ちゃん一つ聞きたいんだけど…」
「なに?」
「さっき…学校来る前の事…」
「あれね、自分で気付きなさい。以上。もうそろそろ鳴るみたいだし戻るわ」
「そんなぁ…」



「つかさ、何があったの?聞かせて聞かせて」
「えっとね…」
 …説明中…
「こんな事があったんだ」
「あの後そんな事があったんですか」
「なるほど。かがみがあんな反応するわけだ」
「なにかわかったの?」

「つかさ」
「こなちゃん、なに?」
「フラグたってるね」
「え?ふらぐってなに?」
「今日のうちにわかるよ」
「えぇ…こなちゃんまで教えてくれないなんて…」
「みゆきさん、言っちゃだめだよ」
「はい。わかってます」
「もう…二人して…」
「つかさ、お楽しみは後でとっとくもんだよ?」
「でも…」



 ふぅ…
 私は意味も無く窓の外に降る雪を眺めながらため息をついた

 昼かぁ…夜まで降ってくれそうね
 教室の中まで外の寒さが伝わってきそうね

「柊ぃ、向こうには行かないのか?」
「今日はいいわ」
「じゃあ一緒に食べましょ」
「でもさ、柊、恋するのはいいけどさ、妹はないぜ」
 くっ…いつのまにこいつらにまで…
 つかさ自身はあの事わかってないけど
 それをこなたに話してこなたが回してるようね…
 明日会ったら殴ってやろうかしら…

「…誰から聞いた?」
「ちびっ子だ」
「やっぱりね…」
「でも、柊ちゃん、なんで?」
「そうね、面倒とか見てるうちにね…
 あの子は放っておけないって感じで…というか離したくない…」
「でも、妹にもいつかは相手ができるだろ?」
「まぁ…私もそこまで拘束する気はないわよ。
 でも相手の男がちゃんとした人なら…」
「姉ガードは固いなぁ…狙ってる人、頑張れ」
「と言うかつかさ狙ってる人いるの?」
「なんと言っても嫁さん候補上位だからね」
「どこで調べたのよ…」
「ん、部活の情報」
「あぁ…なるほどね」
「柊ちゃん、今日は妹ちゃんと過ごすの?」
「そうね、ただ家で過ごすのもあれだし、それに…」
「好きだから?」
「うん」

「仲良くていいよな…」
「え、そう?」
「私もそう思う。これぐらい仲良い姉妹いたら邪魔出来ないわよ」
「へぇ…私は普通だと思ってたけど…」
「まぁ…頑張ってね」
 周りから見たらやっぱそうなんだなぁ…

 う~ん…なんていうかなぁ…
「ふぅ…」
 ため息…か…

「つかさー、帰るわよ」
「あ、お姉ちゃん、今行くー」

 うん、寒いけど今日は楽しもうか、つかさ


「ね、お姉ちゃん」
 雪が降る帰り道で私とつかさは肩を並べて歩く
「何?」
「朝言ってたお姉ちゃんの恋人ってどんな人?」
「んーとね…」
 ワクワクしながらつかさがこっちを見ている
 
 仲間にしますか?
 |>はい
  いいえ

 はいに決まってるじゃない。

 …ってなんでドラ○エになってるんだ…
 しかもなんだよ仲間にしますかって…
「お姉ちゃん?」
「あ、なんでもないわよ」
「…?」

「とりあえずさっきの話に戻るけど、
 えーっとね…いつもそばにいるひとで…」
「学校にいるの?」
「いるわよ」
「へぇ…
「それでいつもドジするような子で…」
「かわいいね」
 …自分の事だと気付いていないみたいね
 それにこなたも余計な事言ってないようね
「いつまでも守ってあげたくなる人かな」
「想像がつかないなぁ…」
「今も近くにいるけどね」
「えっ?」
 そう言ったらつかさがあたりを見渡す
「…人いないよ?」
「なんであんたはそんなに鈍いのよ…」
 だから守ってあげたく…」
「あ…あぁぁぁぁぁっ!」
「分かった?」
「もしかしてお姉ちゃんが好きな人って…」
「うん」
「こなちゃんなの?」

 …わざとやってるのかしら…?
 思わずずっこけそうになったわよ
「なんでそうなるのよ…」
「だって…近くにいるって言ったから…
 えっと…あそこに…あれ?こなちゃんがいたのになぁ…」
 つかさが指を指した方向を見てみた

 あぁ…あれね…
 私が見た先には草と一緒に青い毛がぴょこんと生えていた
 おーい、アホ毛、見えてるぞっと…
 本人は隠れたつもりだろうけどね
 というかつかさ、毛見えてるのにこなたが見えないってどんだけ…
 ほんとに見えてるのか?
「後…お姉ちゃん、学校にいる時いつもこっち来てこなちゃんといるし…」
「…他にもいろいろ言ったでしょ?ちゃんと聞いてた?」
「う…うん、一応…」
 あぁ、聞いてなかったのね
 この子が言う一応は聞いてない証ね
「もういいわ、遠まわしに言うとどうせ気付かないから直接言うわ」
「なんだ違ったのかぁ…」
「聞いてる?」
「うん。大丈夫」
「私の好きな人はね…」

 ふぅ…話しずらいなぁ…
 私は一回空を見上げた
「…?」
 そしてつかさを見る
「つかさよ」
「えぇっ!?」
 まぁ、予想通りの反応ね
「冗談じゃないわよ?」
「でもなんで私…?」
「だから言ったじゃない。ずっとそばにいて守ってあげたいって…」
「そうなんだ…」
 ったく、やっと気付いて…とても疲れたわ…
「じゃ…じゃあ朝こなちゃんに言った事嘘じゃないんだね」
「うん、だから今日はつかさと過ごしたいなぁって…。嫌…?」
「私は、嫌じゃないよ。むしろ嬉しいぐらいかな…」
「じゃあ決まりね、今日は二人でどこか行こうか」
「うん、一回家帰ってから行こ」
「そのつもりよ」
 
 …あー、こなた、後ろからついてきてるのバレバレよ
 今日一日中ストーキングするつもりかしら…
 というか、バイトあるんじゃないのか?
「大丈夫、今日はなしにして貰ってるから」
 なんか後ろから声が聞こえたような気がするけど気にしない。
 気にしたら負けかなと思ってる

「でも、この雪夜まで降ってくれるかな?」
「大丈夫よきっと」
 ね、きっと…
 つかさが願ってたらね…

「「ただいまー」」
 と帰ってきたら家族はみんなクリスマスモードに入っていた
「二人共、おかえり」
「準備早いわね」
「普通こんなもんじゃない?」
「まぁいいわ。とりあえず今日家に居られないから。ね、つかさ」
「うん」
「え?なにそれ、もしかして…」
「そのまさかよ」
「二人して…いつのまに…」
「ま、そういうわけだから。つかさ一回上行こ」
「相手はどんな人なんだ…」
 上へ行く時まつり姉さんが何か言ってた気がしたけどきにしない
「いつもそばに居てくれる人だよ」
 つかさ…余計な事言わなくて…まぁいいや

 どんな服着て行こうかなっと…
「お姉ちゃん!どんな服がいいかな?」
「好きな服でいいんじゃない?私も悩んでるのよね…」
「うん、分かった。お姉ちゃんも好きなように選んでね」
 つかさはそう言い残して自分の部屋へ帰って行った

 あ…そうだ。あの服にしよう
 そう思いながら私はある服を手にした
 …着れるかなぁ…?
 着れるわよね。大丈夫大丈夫。

 よしっ。丁度よかった。
 これで大丈夫。
 つかさも準備出来たかな?
 少し聞きに行ってみよう
「つかさー、準備出来た?」
「うん、もうちょっと待っててね」
「じゃあ、準備出来たらこっち来てね」
「うん、わかったよ」
 扉越しに話しかけそして自分の部屋に戻り少し本を読む…

 ふぅ…もう10分経つけどなにやってるのかしら…
 私は本を置いて立ち上がる…
 その時部屋のドアが開いた
「あ、お姉ちゃん遅れてごめんね」
 やっと来たか…
 …ん?
 つかさの服を見て私はある事に気付いた
 同時につかさも気付いてくれたようだ

「お姉ちゃん…その服…」
「つかさも…」
「「誕生日の時私にプレゼントした物だよね…?」」
 偶然にも声が重なり同じ事を言っていた
「えへへ…」
「あまり着る機会なかったからね…」
「凄い偶然だね…」
「で…でもコート着るからあまり関係ないわよ。
 そ、それじゃあ…まぁ、早く行きましょうよ」
「うん、そうだね…」

 不意にドアがまた開いた
「かがみ、つかさ、遊びに行くのはいいけどご飯はどうするの?」
 お母さんのようだった
「外で食べてくるから大丈夫」
「うん、私も」
「そう、分かったわ。でも、あまり遅くならないようにね」
「大丈夫よ。私がいるから」
「そうね。後、出来ればつかさにケーキ作ってもらいたかったけど…」
「お母さん…ごめんね」
「気にしないでいいわ。じゃあ…どうしようかな…。
 そうだ、買ってきて。お願い」
「うん、わかった。ちゃんと買ってくるわ」
「頼んだわよ」

 玄関までお母さんが見送りをしてくれた
「二人共、8時前には帰ってきなさい」
「心配しないでいいわよ、そんな遅くまでいるつもりないから」
 と言い私達は二人で玄関を出る
 その後すぐにまつり姉さんがやってきてお土産よろしくと言ってきた
 はいはい…わかったわよ…

 家を出てからしばらくした所でつかさが話しかけてきた
 それにしても朝より冷えるわね…
「お姉ちゃん」
「なに?」
「雪、夜まで降りそうだね」
「そうね…でも、私寒いのは少し苦手なのよね…」
「じゃあさ…」
「ん…?」
「手、繋ごうよ」
「だ…大丈夫よ、手袋してるし…」
「でも…繋ぎたいな…」
「高校生にもなって…手を繋ぐのは少しかんべんね…」
「じゃあ、腕組もうよ」
「…さらに恥ずかしいじゃない…」
「あぅ…」
「…あーもう…気が狂うわ…
 分かったわよ、繋げばいいんでしょ繋げば…」
「お姉ちゃんの手、暖かいね…」
「うっ…うるさいわね…」
 もう…恥ずかしい…

 …私はふと何かに気付いた様に後ろを振り返る
 …
 やっぱりいたか…
 電柱に隠れてもバレバレですよ、こなたさん。
 アホ毛、はみ出て見えてますよ?
 それにしてもこなたも暇ね。
 しかし…こなたに手を繋いでる所見られたらなんて次会った時なんて言われるか…
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「…なんでもないから気にしなくていいわよ」
「そっか」

「ところでさ、どこ行くか決まってるの?」
「…何も決めてないわね…」
 なんだか後ろで秋葉!秋葉!言ってる変な人いるけど気にしない気にしない。
 誰が行くかっつうの…一人で勝手に行ってなさいよ
「どうしよう…」
「う~ん…」

「…思ったんだけどさ」
「いきなりなによ?」
「私達二人で出かけるのって結構久しぶりだよね」
「そういえば…そうね」
「まぁ、だからと言ってなんもないんだけど…」
「でも、確かにここんところは出かけるときこなたたちと一緒だったものね」
「なんか新鮮な感じがするね…」
「まぁ…ね」
「で、私達どこ向かってるんだっけ?」

 つかさの言葉を聞いてハッとした
 私とつかさは周りを見てみた
 ここは…あれ?いつのまに電車の中…?
 いつ乗ったっけ?
 と言うかこの電車はどこ向かってるの?
「大宮みたいだよ」
 と言うかなんだか心の中を読まれた様な気がする…
「まぁ、いっか大宮で」
「うん」

 わたしたちは駅を降りてまず最初に目に入ったのがクリスマスツリーだった
「あ!クリスマスツリーがあるね」
「…暗い夜の中そして雪が降る中で光ったらきれいなんでしょうね…」
「うん…」

「でも…なにしよっか…こういうの初めてだし…」
「映画見ようよ。ね」
「そうするか。その後ご飯食べるか」
「そうだね」


 はぁ…なんだかいすに座ってるだけでなんだか妙に疲れたわ…
 その理由は映画見てたらなんかあると急に腕にしがみついてくるつかさがいたからかな…
 でも…嬉しかったけどね…

 …そういえば…こなたもいたわよね…
 妙に目立つあの頭のてっぺんの毛…わかりやすいわね…
 どこまでついてくる気よ…

「怖かったよぉ…だからホラーは嫌い…」
 やっぱやめとけばよかったかな?
 でも…見たかった理由はつかさがしがみついてくるから…
 私、変ね…
「まぁ、そこらへんでご飯でも食べましょ」
「…うん」

「でもさ…ご飯食べた後どうする?」
「みんなにお土産とか買わなきゃ」
「あぁ…そうだね」
「それにお母さんからケーキ買うよう頼まれてるでしょ」
「うん」
「あ、つかさ先行ってて。私ちょっと後から行くから」
「お姉ちゃんどうしたの?」
「いや、ちょっとね。だから先行ってて」
「うん、分かった」

 雪が降る町の中でつかさが先に行くのを見てる
 しばらくして私は後ろからついてきてるこなたに近づいて話しかけてみる
「こなた、一緒にくる?」
「いやぁ…やっぱわかってたか…」
「バレバレよ。特にその毛」
「ん~…やっぱこれか…」
「で、一緒に行動する?」
「えー…とね、私は後ろからスネークするだけで充分だからお二人だけで楽しんできなー」
「…言ってる意味がよくわからんけどこなたがいいんならいいわ。じゃあね」
「じゃあねー。…二人の邪魔…出来るわけないじゃん…」
「何か言った?」
「いや、何も」

 こなたと話し終えたら私はすぐつかさに追いつく
「お待たせ」
「あ、おかえり。お姉ちゃん。それで何してたの?」
「ん…ちょっとね…」
 つかさはこなたがついてきてるのに気付いていないようね。
 別にいいけど…
 見つけたら見つけたですぐこなたの所行くだろうし…
「まぁ…そこ入ろっか」
「そうね」

「ふぅ…おいしかったわね」
「でも、お姉ちゃん…太るんじゃない…?」
「うっ…それは言わないで…まだケーキがあるのに…」
「ケーキは明日までとっとけばいいんじゃない?」
「今日食べなくていつ食べるのよ…」
「それもそうだね…」
「それで、つかさはどんなの食べてたっけ?」
「えーと…あれはバルサミコ酢のなんとか?だったかな」
「バルサミコ酢って何よ…」
「バルサミコ酢って言うから酢の一種だと思うよ。私もよくわかんないけど…」
「よくわかんないもん頼むなよ…」
「いやぁ…なんか…だって食べたくなって…でもおいしかったよ」
「まぁそれでいいんならいいわ」
 中にもまたこなたいたけど…何食べてたのかしらね?
 私達には知ったこっちゃないけど

 さて…クリスマスツリーの飾りが点灯するのは…後ちょっとか…
「つかさ、少しお土産でも見に行ってみよう。いいものないかもしれないけど」
「でもどんなの買ってあげる…?」
 とりあえず後ろでアニメグッズ!アニメグッズ!言ってる人は無視して。
「だけどあまり高いもの買えないわね…」
「そうだね…お小遣い貰ってから行けばよかったね」
「なんとかいいもの見つけましょ」
「うん」


「これ、お姉ちゃんどう思う?」
「あ!これいいわね」

「これ、どう?」
「う~ん…微妙だね…」
「私はいいと思うけど…」

「あ…これ…欲しかったものだ」
「買えばいいんじゃない?」
「いや…今は我慢するよ」

「なんかいいもの見つかった?」
「まだまだ…かな」
「やっぱだめね…」

「プレゼント選んだ?」
「う~ん…まだ…」
「なんでもいいわよ」

「これ…かな…」

「やっぱつかさにはこれね…」


「ふぅ…いろいろ探してただけだけど疲れたね」
「そうね…でも中々いい物が買えたわね」
「お姉ちゃん、私のプレゼント選んだ?」
「もちろんよ。つかさもどう?」
「うん、バッチリ!」
「そう、よかったわ」


 …外に出たらさっきより寒くなっていた
 うぅ…でも我慢ね…我慢我慢
 つかさは寒く思ってないのかしら?
「お姉ちゃん大丈夫?」
「まだまだ大丈夫よ」
「なら良かった」
 この子は言った事を鵜呑みにするのね・・・
 改めてそう思った…

 それよりこなたは…
 いいや。もう気にしなくていいわね。あいつは

 っと…時間は時間は…
 なんとか間に合ったようね…
「つかさ、今から凄いわよ」
「何が起こるの…?」
「見ててなさい」
 来るわね…
5…4…3…2…1…

 その瞬間クリスマスツリーが光り始めた 
「…!」
 つかさはこの光景を言葉に出来なかったようだ
 かく言う私もね…
「…凄いわね…」
「そうだね…」
 つかさと見れて…よかったぁ…
「お姉ちゃん、知ってたの?」
「いや…ここ来た時に思い出した」
「でも…雪降る中でこういうの…いいね」
「まぁね…だけど残念だけどそろそろ時間よ…」
「もう少したのしみたかったけど…しょうがないね。わがまま言う訳にもいかないからね」
「そうだ、まだケーキ買ってないじゃない」
「あ…そうだね」
「早く買って帰ろう」
「うん」

 雪…不思議なものね…
 ただの白い粒なのにこんな時だととてもきれいに見えるのは…

「さて、ケーキも買ったし帰りましょうか」
「うん、疲れたけどとても楽しかったね」
「そうね…またこれればいいわね…」
「きっと来れるよ」
 来れれば…いいけどね…

 そういえばこなたの奴…
 もういないわね。まぁ、もう帰ったんでしょうね

 家へ帰るときもずっと雪は静かに降り続いていた
「静かなところが…やっぱ好きだな…」
「私もね…どっちかって言うと静かな方が…」

 …ふぅ…ほんと疲れたわ
「もうすぐ家だから早く帰ろう」
「うん」

「「ただいまー」」
 しばらくするとお母さんが出迎えてくれた
「あら、おかえりなさい」
「ちゃんとケーキ買ってきたよ」
「はい、お疲れ様。早くあがってゆっくり休みなさい。疲れたでしょう?」
「うん、そうする」

 その後は少し休んだ後お風呂入って…
 ケーキ食べて…お土産を渡したっけ…
 あぁ…明日は太るな…きっと…

 みんなと居る時…まつり姉さんにからかわれたな…
 相手はどんな人なのかって…
 適当に言っといたから大丈夫ね


 私はいま自分の部屋のベットに転がっていた
 と、ドアの方を見たらゆっくりと開いてきた
「お姉ちゃん」
 つかさだった
「プレゼント…」
「あぁ…そうね、忘れてたわ」
 つかさはベットの前まで来た
 長かった寒い日も終わりね…
「はい。お姉ちゃん」
「うん、ありがと。じゃあつかさも。」
「ありがと。ここであけてみてもいい?」
「…恥ずかしいから自分の部屋で開けてちょうだい」
「うん、そうするね」
 そう言うとすぐ部屋を出て行った
 さてと…私も…開けるか…
「どんなのかな…?」
 紙包みを破いてゴミ箱へ捨てる
 きれいな箱ね…
 ゆっくりとその箱を開けてみる
 …
 そこにはきれいにリボンが二つ入っていた
 って…私がプレゼントしたものもリボンなんだけど…
 まぁ…でも…どうしようか…
 明日使うのはもったいないわね…
 かと言ってずっと使わないのもつかさに悪いし…
 う~ん…
 まぁ…いいわね。
 …もう…つかさ…

 おやすみ、つかさ


終わり
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