ID:MxroFafO0氏:なんかテキストが見つかったので供養(続き無し)

「ええっ、ゆきちゃん痴漢に遭ったの!?」
「つ、つかささん声が大きいですっ!」

 昼休みの中庭、お弁当の包みを開けずに抱きかかえたまま、登校途中の電車内で痴漢された事を告白するみゆき。
 午前中みゆきの様子がおかしいことにこなたが気付き、その理由を問いただした結果がこの答えだった。
 他人に聞かれたくない、といつものB組の教室ではなく中庭まで出向いてきたのも納得できる。
 そう思いながら、かがみは卑劣な行為に及んだ男へ嫌悪感を示し眉をしかめた。

「駅員に突き出さなかったの?あー……混んでて犯人がわからなかった?」
「はい、それもありますが……なにより、その……いきなりだったので混乱してしまって……」

 歯切れの悪い返事をするみゆきに、かがみとつかさは『無理もない』と同情するが、こなただけは少しだけ難しい顔をしながらみゆきを見つめ続けている。

「……んー……みゆきさん、痴漢っていうけどナニされたの?」
「ちょ、こなた、あんたねぇ!やな事思い出させるような真似を……」
「痴漢ってのはすごいデリケートな問題なんだよ、かがみ。
女にとってだけじゃなくて、真っ当に生きようとしてる男にとってもね?
痴漢冤罪のドラマだか映画だか、やってなかったっけ?つかさとか見てないかな?」
「あ、うん、見た見た。すごい辛そうだったよ男の人。職を無くして、友達も離れてって感じで……」

 珍しく真面目な顔で正論を言うこなたを前にして、かがみは『うぐ』と言葉を詰まらせる。

「みゆきさんが男を陥れるなんて可能性はゼロだけどさ、勘違い、不可抗力って可能性はあるんだよ。
痴漢された~って通報するのは恥ずかしいの我慢するだけで済むけど、もしそれで無実の人が捕まったら人生オワタなんだよね。
たとえ無実を証明しても手に入るのは『勘違いでした☆』っていう手遅れのお墨付きだけ。
だから、慎重になるにこした事はないってこと」

 そこまで言い切って一息つくこなた。
 それを感嘆の目で見つめるつかさに、なんだかとても悔しそうなかがみ。
 みゆきは、頬こそ赤いままだがその言葉に頷いていた。

「それにしても、こなたがここまで物事をしっかり考えられるヤツだとは思わなかったわ……」
「いやほら、ウチにはいつそんな感じでしょっぴかれるかわかんない人が一人いるからネ。
ちょっと調べておいたのさ」
「あー……すごい失礼だけど深く納得してしまったわ」

 雰囲気を和らげいつも通りの猫口に戻ったこなたの説明に、かがみは疲れたようにため息をついた。

※つづきを書きたい人は投下してみて下さい。


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