第5話 峰岸さんの目的

自分たちの世界(2次元)を元に戻すために再び3次元に舞い戻ったこなた達一行。
そこで2次元の住人・峰岸さんに遭遇する。峰岸さんが語る、驚愕の事実。
それは原作者は既に峰岸さんの手の内にあるということ。
自分たちが3次元に来てしまった理由は、原作者が逃がしてくれたから。というものだった。

「ってことは・・・原作者は私たちを助けるために・・?」

しばらくの沈黙の後、かがみが呟いた。

「原作者は今どこに?」
「さあ。それは教えられないわ。それに教えたところであなたたちにはどうすることもできないわ」

こなたの問いに、峰岸さんはあっさりと答えた。

「どうすることもできない、というのは・・・?」

みゆきさんが聞き返す。
峰岸さんは笑った。

「あなたたちは私にとって邪魔な存在。だから、その邪魔な存在は・・・封印されてもらうわ」

気がつけば先ほど雑誌を奪って逃走していた男たちに囲まれている。

「なっ・・・」
「はぅ・・お姉ちゃん」
涙目でかがみに引っ付くつかさ。
「あんたたちは一体誰なの?」

「この人たちは私のファンよ。私のこの作戦に賛同してくれた」
峰岸さんが答えた。

「悪いなこなたん。おまえは2番目に好きなんだけど、1番はあやのだからw」
「俺はあやの一途だしw」
囲んでいる男たちが笑いながら言った。


一方、近くの木の影。
こなた達を追ってきたオタク達。

「おいおいおい、これヤヴァくね?」
「そうだな。このままじゃ俺のこなたんが・・・」
「よし、援軍呼ぼうぜww」
1人が携帯を取り出し、なにやらいじり始めた。


戻ってこなた達。

「存在を封印するなんて、そんなこと峰岸さんにできるわけ・・・」
「あら、言ったハズでしょう?原作者は既に私のモノ。原作者の力を持ってすれば、そんなこと容易いわ」
当たり前のことを言うようにサラリと言って退ける。
「存在を封印するどころか、存在そのものを消すことだってできるわ」
峰岸さんがニヤリと笑う。

・・・存在が消える。

考えただけで背筋がゾクッとする。

「ジョ、ジョーダンじゃないわよ!そんなこと絶対させない!」
「ふふ、相変わらずね、柊ちゃん。・・・みんな、その4人を捕まえておきなさい」
峰岸さんが言うのと同時に男たちが私たちに向かってきた。

「はわわわわっ~~~」
「こなたっ、どうする!?」
「わ、私!?どうするって言われても・・・」
半ばパニっく状態の私たち。

ていうか、コレ犯罪じゃないの!?
年頃の女の子を捕まえようだなんてっ
って、そんなこと考えてる場合じゃない!
本当にマズイ!!

「待てってwww」

声がするのと同時に、私たちの前にオタクの人たちが出てきた。
それは私たちのことを追ってきたあのオタクの人たちだ。
しばし固まる峰岸さん陣営。

「流石にこなたん封印されると俺ら困るんだけどww」
「だよなw俺の嫁だしw」

「なんだお前ら、邪魔すんのか?」

いつの間にかお互いを睨み合ってるオタクの人たち。
私たちはポカーンとそんな状況をみつめる。

「お前らいい加減気づけよwこなたん達いなくなったららきすた成り立たねーから」
「うるせーな。こいつらがいると俺の嫁が目立たねーんだよ」

(=ω=.;)・・・・。

「こなたっ、こなた」
「ん?」
かがみが小声で話しかけてきた。
「今のうち逃げましょ」

確かに今、オタクの人たち同士で言い争いをしていて私たちのことなんか気にかけていない。
これは絶好の脱走チャンスである。
私はこくんと頷いて、気づかれないようにこそこそ移動を開始する。
今は夜だ。辺りは暗いので見つかりにくい。
近場の木の影まで逃げて、ほっと胸をなでおろす。
オタクの人たちの言い争いは激化し、アニメイトで見た乱闘騒ぎに勃発しそうな勢いだった。

「これからどうする?」
「どうするって見つかるのは時間の問題だし、」
私が聞くと、かがみが思案顔で呟いた。
しかし、全部言い終わる前に言葉を切った。
峰岸さんの叫ぶ声が聞こえてきたからだ。

「ちょっとあなたたち!いつの間にかあいつらが逃げてるじゃないの!!」

ギクリと反応する私たち。気づくの早いって!

「す、すいません!!」
「すぐ探します!」

あわあわ散らばる峰岸さんの僕たち。
あ、僕じゃなくてファンか・・・。
て、こんなのん気にしてる場合じゃないよね。

「みんな逃げろ~~~~」
私の一声を合図に、私たち一斉ダッシュ。
見つかったら存在を封印されるんだ。たまったもんじゃないよ~

無我夢中で、呼吸が苦しくなるほど走った。
やばい、もうそろそろ限界だよ・・・。
走るのを止めて立ち止まって呼吸を整える。

「はぁ、・・はあ・・助かっ、た?」

周りを見渡すと一般の通行人しか見受けられない。
良かった。逃げ切ったみたいだ。

「ふぅ・・・」

安堵してため息を1つ。
はっはっは、私の足に敵う者など・・・
・・・・。
・・・・・・。

って・・・アレ?

もう1回周囲を見渡す。

(=ω=.;)・・・。

みんな、どこ?・・・
やばい、みんなのこと気にかけずに走ってた・・・
とりあえず携帯、携帯・・・同じ次元にいるし、繋がるよね。
と、携帯を取り出したときに着信が鳴った。グッドタイミングだな~。

ピッ
「あ、もしもしかが『あんた今どこにいんのよ!?1人でさっさとどっか行っちゃって!!』
通話ボタンを押すな否や突然怒鳴られた。
「え、あーごめんごめん。つい、ね」
『ついってなんだ・・・ついって・・・、まあいいわ。とりあえず合流しましょ』
「おけーぃ、そっちはみんないる?」
『うん、いる。でもあんまりここら辺にいるのは危険だと思うわ』
「私もそー思う・・・じゃあ、駅集合ってことで」
『はいよ。まだあいつらが近場にいるかもしれないから、気をつけなさいよね』
「分かってるよー。そっちもね」
『うん、じゃあ駅で』
ピッ

駅、とは言ったけど・・・
再び周囲を見渡す。
ふぅ・・今日ほどアキバの地理に詳しくて嬉しかった日はないね・・・。
峰岸さんの僕の人たちも私たちを探しているハズ・・・。
早く駅に行ってかがみたちと合流しないと。
ちょっと不安に思いながらも私は駅に向かって歩き出した。
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