ID:GkRmuDA0氏:みさおとあやのの勉強会

「もー!平方根なんてわっかんねえよ!!」

バシン、と教科書を机に思いきり投げつける音とともに、みさおの怒鳴り声が響く。
突然の出来事に、向かいに座って勉強していたあやのとみさお兄の、シャープペンシルを動かす音が止まった。

「・・・・・・」

野獣と化すみさおに目を瞠るあやの。
どうしたの、と声をかけようとするが、みさおの激しい剣幕に気圧され、口が開かない。




十二月。

私立高校受験まであと二か月、受験生の誰もが自らの志望校に合格できるようにと
必死になる時期、みさおも当然その一人であった。
志望校は、県内でも屈指の進学校である、陵桜学園の高等部。
しかし、この時点でのみさお成績は、はっきり言ってお話にならないレベルだった。

つい先月まで「楽に成績上がる方法ねえかなー」などと能天気なことを口走っていたみさおも、
十二月に入って流石に楽観的ではいられなくなった。
このままの調子だと確実に陵桜学園には落ちると悟ったからだ。
そこで、あやのと自らの兄に頼み、自宅の和室で毎日勉強会を開くことになったのだ。

始めのうちは上手くいっていた。
嫌いな勉強も、あやのと同じ机を囲んで取り組めば、それほど苦にはならないように感じたのだ。

しかし、日数が経つにつれ、次第にあやのの効果も薄れていく。
よそ見が多くなったり、ジュースを飲む回数が増えたり。

あやのはみさおの挙動の変化に気づいてはいたが、まあ大丈夫だろうと楽観し、何も言わなかった。
だが勉強のストレスに晒されねばならない毎日に、みさおの内面は確実に不安定化していた。
そして今日、ついにそれが行動に現れてしまったのだ。



「何だよ?」

あやのが口を噤んでいると、代わりに隣に座って自分の勉強をしていたみさお兄が切り出した。

「・・・・・・」
「いきなりんなことされたらびっくりするだろ?落ちつけよ」

みさお兄の口調は、落ち着いてはいるが、どこか尖った感じである。

「・・・うっせえな」

みさおは頬杖をつき視線を落としながら、そう言葉を濁す。
少々の間をおいて、徐にシャープペンシルを持ち直し、再び勉強をする格好に戻った。


無言の和室。
音のないその部屋の窓を、時折風がカタカタと揺らす。
普段なら気にも留めないその音も、今ばかりはやけに耳に響いてくる。

誰も動かない。
各々は下を向き、自分の呼吸音を耳にしながら、次の変化を待っている。



「・・・はあ~」

唐突に溜息をついたのはみさおだ。
溜息といってもわざとらしい、実際に「はあ~」と発音しているような響きである。

二人がそれに反応してみさおに注目する。
それをチラッと確認すると、

「もう今日終わりにしねえ?」

と、もう一度二人の反応を窺った。

「・・・・・・」

しかしまたも無言。
みさおはきまりの悪い表情で、左手のシャープペンシルをコツコツ机にぶつける。


「そうだね、終わりにしよっか」

少し間をおき、あやのが俯いたまま答えた。

「いいのか?」

そこにすかさず割って入る兄。

「もう今日は勉強できなさそうじゃない」

あやのは反論する。

「そうだけどさ・・・一日でもサボったら成績やばいんじゃねえの?」
「だけど・・・」
「やるべきじゃねえの?こんままやめたらそれこそやばいだろうしさ」
「う~ん・・・」


「いいんだよ、もう今日は終わりでさ」

みさおが口を挿む。

「いや良くないだろ?今の成績考えたら」
「大丈夫だって、何とかなるからさ」
「何とかなるって何だよ」
「いいじゃん」
「真面目に考えろって」
「・・・・・・」

黙り込むみさお。暫くしてチッ、と舌打ちした後、

「もう終わりったら終わりだ」

と、荷物をまとめ始めた。

「やめる気か?」

兄が声をかけるが、みさおはそれを無視して教科書やノートを閉じ、鞄にしまい込んでいく。
全ての荷物をまとめ終えると、

「あやの、じゃあな」

と言い残し、自分の部屋へと戻っていった。

あやのは小さく、うんと答えるしかできなかった。





翌日。
学校から帰宅したみさおは、ただいまの挨拶もせず、靴を乱暴に脱ぎ散らかすと、
早歩きで自分の部屋へと直行した。


みさおはあやのに対して怒っているわけではない。
学校でもいつも通りに話したし、昼食も一緒にとった。
傍らから見ると、普段の仲良し二人組そのものだった。

ただし、昨日のことには、一切触れることができなかった。
ふとした会話の中で、つい口を滑らせてしまわないように、みさおはひどく気を遣っていたのだ。
そのためか、どうも今日の会話はぎこちなく、心の奥にモヤモヤを残すことになってしまった。



部屋に着く。

今日も勉強会が開かれるかどうかは、知らない。
昨日のせいで開きにくい雰囲気になっていることは確かだが、
もしかしたらあやのと兄の二人で勝手に始めるかもしれない。

しかし、どのみち自分はあの和室には行けない。
何せ自分は突然キレてあの場をぶち壊してしまったのだ。
それだけのことをやらかした張本人が平然と登場したりすれば、
どんなに冷たい待遇が待っているか分からない。


もちろん、勉強会には行けなくとも、勉強はした方が良い。
勉強をできる場所があるとすれば、自分の部屋。
あやのというヘルパーはいない、久しぶりの一人での勉強だ。

まずは鞄を開け、勉強道具を取り出した。

「今日は数学やっかー」

数学はみさおの苦手科目である。
しかしその数学を一人で勉強できたならば、成績アップにもつながるし、
何より「一人で勉強ができた」、という誇示にもなる。
その誇示ができれば、昨日兄に言ってみせた「何とかなる」の言葉も現実になり、
兄を言い負かすことができるのだ。

机の上に数学の問題集と、勉強用のノートを置く。
チラッと壁の時計を確認。
3時50分。

「よし、時間はたっぷりだな」

問題集の二次方程式のページを開き、右手で左の袖を大げさにまくってみせた。





「あーわかんねえ」

右手で頭を抱えながら、誰にというわけでもなく、そう呟いた。

勉強を開始してから暫く経つが、ノートはほぼ真っ白。
最初の行に 問1(1) 、と書いてから何も進んでいない。

嫌いな嫌いな数学の、二次方程式の問題。
文章題などではない。ただの計算問題だ。

全く先に進まない。
先ほどからずっと、机の下に垂れた左手の先で、水色のシャープペンシルが空しく回転し続けている。

こんなとき、いつもなら兄なり頼れる友人に聞くところだ。
しかし、今日はそれはできない。
自分でやれることを見せつけてやらなければいけないのだから。

兄でなければ、頼れるものは教科書のみ。
授業用ノートもあるにはあるが、文字も内容もあまりに粗末で、役に立たない。


教科書を手に取り、目次を開く。

「んー・・・60ページ?」

二次方程式の章は60ページから始まる。
少し大きく呼吸をしてから、パラパラ、とそのページを開いた。

やるべきことは、そこから始まる説明を読み、理解すること。
ちょっと頭を使うが、気合いを入れれば大丈夫だろう。
そう思った。

しかし、文字式がいくつも現れる教科書の書面を見た途端、思わず顔を顰めた。

「うわっ」

パタン。半ば反射的に教科書を閉じた。
文章など全く目には留まっていない。

何せ、xという一個の文字にすらアレルギーを感じるみさおだ。
それがいくつも連なった文字式は言うまでもなく、ましてや方程式など心臓停止ものだ。
確認できたのは、ロボットのようなキャラクターが何かしゃべっている絵だけだった。


「あーわかんねえ」

また口にした。
これを言うのは何回目だろうな、とみさおは思った。

いや、これは仕方ないんだ。
本当に分からないんだから。
どう頑張っても、分からないものは分からないんだから。

そして本当はそんな妥協をしていいはずはないことも、分かってるんだ。

しかし、理解しようにも、アタマが拒絶してしまう。
特に文字だ。
数式の中にアルファベットなんて、気持ち悪いことこの上ない。1+2=3なら、わかるのに。
まったく、いったい誰が何のためにこんな不愉快な記号を数字の世界に取り込んでしまったんだ。

そんな愚痴を頭の中で繰り広げていた。


数学は嫌い。問題なんて解きたくない。
でも解けなければ高校には行けない。
どうすればいいんだ。

ふと外を見る。既に日は沈んでいる。
そういえば、途中から部屋が暗くなってきたような気がしていた。

時計を見る。

6時。
勉強を開始したのは4時前だ。

その間約2時間。2時間で解けた問題の数は、0問。

「・・・何やってんだ」

2時間、自分がやっていたことを顧みる。
ボーッと周囲を眺めたり、シャープペンシルを回す左手に意識が集中していたり。
鼻歌を歌ったり。そんなことばかり。
勉強の成果は、何一つ無い。


みさおは焦り始めた。
このままでは時間が無駄になってしまう。
問題を解かなければ。

もう一度、教科書を開き、説明を読んでみる。
やはり数式を目に入った瞬間本を閉じそうになる。
が、それを一生懸命堪える。
教科書のたった一文を読むだけに、気力を限界まで消費しているように感じた。

「んー・・・この式を展開すると・・・?展開って何だっけ・・・」

教科書の説明は決して不親切ではない。
しかし、書かれている用語がさっぱり分からず、理解できない。みさおは苦悩する。

「うわー因数分解か・・・やったなー・・・どうやんのか覚えてねえ」

パラパラ、とページを戻り、因数分解の説明が書いてある項に辿り着く。
何となく見たことのあるページ。

「あーこんなんだっけ・・・まあいっか」

めくるだけめくって、すぐに元のページに戻った。
考えて理解しようとは思わなかった。

再び二次方程式の説明を読む。説明文は頭に入らないので、例題を見てみる。
パッと問題を見た後、解法を飛ばして答えを見る。

「答えは5m・・・か」

続いて解き方を眺める。そこには少しの日本語と方程式の羅列。

「全然分かんねー・・・」

はあ、とため息をつく。
もう一度時計を見てみた。
6時10分。

また10分が無駄に過ぎた、とみさおは思った。

「・・・今日はもういいや」

教科書を開いたまま机に置き、椅子から立ち上がる。
少し歩き、ベッドに到着すると、その側面に背中から寄りかかった。



「はあ~・・・」

じっと天井を見つめる。
変わった物は何も無い。

照明もつけていない真っ暗な部屋へ、月の明かりが窓から差し込む。
その光がみさおの右の頬を照らし、その顔に深い白黒のコントラストを作り出していた。

冷たい暗闇の中回想に浸る。
一人頑張って勉強しようと意気込んでいた約二時間前。
あの意気込みはどこへ消えていったのか。

滑稽だ。
気がつけば、勉強の難しさに挫折して、すっかり意気消沈した自分がここにいるのだ。

「・・・馬鹿みてえ」

馬鹿みたい、という言葉。これは自分の鈍重な頭脳を嘲笑するだけではなかった。

昨日の喧嘩。
何を考えたのか勝手にキレて、勝手に二人に不貞腐れ、勝手に勉強会を台無しにした。
今日も、学校であやのに謝れば良かったものを、素直に切り出せず、うやむやにした。
そして一人で勉強できることを見せつけたくて、兄にも頼らないように意地になった。
その結果がこのザマだ。

「・・・もう無理だ」

諦めの気持ちが脳裏をよぎる。

自分は頭が悪い。
自分は勉強には向いてない。
自分は最初から勉強のできない人間に生まれたんだ。

陵桜学園に受かる可能性ももうない。
あやのと同じ高校には行けない。

もう手遅れなんだ。
もう可能性は途絶えたんだ。

ネガティブな感情が一気に押し寄せてきた。



何故だろう。
目頭が熱を帯びてきたかと思うと、頬に滴が流れ出した。

何だ。何で私は泣いてるんだ。
問題が分からなかったのが悔しいのか。
それとも、高校に受かる望みが無くなって、悲しいのか。

顔をうずめるみさお。

分からない。
とにかく、もう自分は頑張れない。
あやのと共に陵桜学園に通うという夢は、もう叶わない。

「・・・グスッ」

弱弱しい瞳から、もう一度大粒の涙が流れてきた。



その時だ。廊下の方から幽かに物音が聞こえたような気がした。

何事、と扉を見るが、特に変わった様子はない。

気のせいか・・・
もう一度顔を伏せようとしたその瞬間、ガチャという音とともに、誰かが部屋に入ってきた。
驚いて顔を上げたみさおは、その人物の顔を目にして、さらに度肝を抜かれた。



あやの。

こんな時間に何故。
いやそもそも、いつの間に家に上がってきたのか。
しかもなぜ断りもせず、無言でこの部屋に。

訳が分からずパニックになっていると、あやのは机の方へ進んでいた。
教科書とノートと照らし合わせている。
暫く眺めるとこちらを向き、

「ここ、分からないのね」

と話しかけてきた。



何だ。何をしにきた。
みさおは呆然としながら、潤んで赤くなった目をあやのに向ける。
あやのはその視線に構わずみさおに近寄り、正面に座り込んだ。

「何しに──」
「あのね、この式は因数分解できるの。因数分解ってわかる?」

あやのは笑顔に近い真顔でそう話しかける。

ちょっと待った。唐突に何を。
今から勉強を教えるつもりか?

「みさちゃん、わかる?」
「因数分解・・・か?全然」
「うん、じゃあそこから説明しよっか」

あやのの口調はいつもの勉強会の時と同じだ。
いつもの様に穏やかで丁寧な口調。
しかし今の状況はいつもとは明らかに違うのだ。あやのが一体何を考えてるのか、みさおは混乱する。

「ちょっとあやの・・・」
「いい?因数分解っていうのはね、展開の反対。式をまとめちゃうの」
「だから・・・」
「展開ってわかる?みさちゃん」

問いかけに全く応じる様子のないあやの。
ダメだ。
恐らく、今のあやのにはどんな抵抗も通じない。
あやのが本気で怒った時の恐怖を脳裏に描き、みさおはそう悟る。

「それも全然わかんねえ」
「そしたら、そこからね」

下手な口出しはせず、みさおはあやのの話を聞くことにした。
あやのが説明を始める。



あやのの説明は、とても丁寧で理解しやすい。
中学生なのにどこかの塾でこっそりアルバイトでもしてるのかと疑うくらいだ。
いつも勉強会で感じていることだが、今回は何故か特別にわかりやすく感じた。
みさおは自然に話に聞き入り、何度も頷いていた。


「それじゃ、この問題、やってみてよ。出来るはずだから」
「はいよー」

あやのから指示された問題は、教科書の練習問題。
式を展開する問題だ。
さっきまであやのが説明していたことをそのまま使えばいい。
今の自分なら解ける、そう確信した。





「んよ。こんなもんか?」
「うん、答え合わせするね」

数分でみさおは解き終わった。
あやのは机の上に転がっていた赤ペンを手に取り丸つけを始めた。

それにしても、一体今日のあやのはどうしたんだ。
無断で部屋に入ってくるし、人のペンを使うし。
いつもなら使っていい?の一言もあるはずなのに。

そんなことをぼんやり考えていると、あやのがペンのキャップを閉じる音がした。
丸つけが終わったらしい。

「お見事よ。全部正解」
「うおマジ!?」
「ほら、全部丸じゃない」

驚いてノートを見ると、そこには綺麗な赤い丸の整列。
いつもならお馴染みのピンと撥ねた線は、一本もない。



信じられなかった。
今まで全く理解する気もなかった数学の問題が、解けた。

同時に得体の知れない感情が湧き起こる。

何だこの感覚は。
嬉しさが止まらない。
ほっぺたが勝手に緩む。

そんなみさおの不自然なまでの笑顔に、あやのも釣られていた。

「ふふ、よくできました。じゃ、次は因数分解に行こっか」
「オッケィ!!」

再び、あやのの説明が始まり、みさおは意気軒昂にそれを聞いた。


気が付くと、みさおは普段の自分に戻っていた。
普段のお調子者な自分に。
ベッドに寄りかかって絶望していたあの数分が、それこそ嘘みたいだった。

やればできるんだな。

背中から力が波となって湧いてくる。
全身の器官がその波長に合って躍りだす。
100mも9秒で走れそうな勢いだ。
みさおはその勢いに身を任せ、あやのの指示した問題をひたすら解いていった。




8時。
居間の方から、母親が夕飯に呼ぶ声が聞こえてきた。

「あらら、もうこんな時間だったの」

あやのは少々驚いたような口調で言った。


二次方程式には届かなかったが、今日だけで展開と因数分解だけは極めることができた。
あやのが来てからの2時間弱、なんと有意義な時間だったのだろう。
一人で空費した4時から6時までの2時間とは、天と地の差だ。

「もう遅いから、帰るね。あとは自分で頑張って」

そう言うとあやのは、コートを両腕に抱えて部屋を出ようとした。

「あ、ちょっと待てよあやのぉ!」

慌ててみさおが叫ぶ。
ビクッと、あやのの背筋が震えた。

怒られると勘違いさせちまったか?
あやのの心理を察し、みさおは声のトーンを少し落として言った。

「あーんと・・・今日はありがとな」

「ありがとう」。
いや違う。自分が今言いたい言葉はこれではない。

「ふふ、どうも」

あやのが笑顔で返す。
みさおは苦笑いしていた。



まだ言えてない。
まだあの言葉を言えないでいる。
言うべきかそうじゃないか、それは言うべきだ。
なのになぜか口が開かない・・・

そう二の足を踏んでいると、

「昨日のこと?怒ってないから大丈夫よ」

あやのから切り出してきた。

「そ、そうか?まあとにかく、ごめんな」

勢いに乗じて謝るみさお。

なんだ、あっさり言えちまったなあ。
ここでもあやのに助けられたか。

あやのが答える。

「いいの、いいの。それに、今日のみさちゃん見て安心もしたし」
「ほえ?」
「ちゃんと自分で勉強しようとしてたでしょ?昨日のときはもう勉強諦めたのかと思って」

まあ、実際諦めかけたけどな。

「いんやー、まあ・・・ほんと、ありがとな」

今日、あやのが来たことで立ち直るきっかけを得た。
みさおはむしろ、そのことに感謝していたのだった。


あやのがお邪魔しました、と玄関の扉をくぐる時、みさおはとびっきり大きく腕を振って見送った。
あやのも精一杯の笑顔で、小さく右手を振って答えた。






あれから三年。
月日はあっという間に経ち、時季はセンター試験の一か月前である。


あの後兄との仲は回復し、勉強会も再開された。
みさおはそれまで以上に勉強に集中するようになり、結果見事に陵桜学園に合格したのである。
あやのも無事に合格し、全てが安堵に落ち着いたところで、勉強会は解散となっていた。


暫く静穏だった日下部家の和室。
今、大学合格という新たな目標に向かい、その部屋は再び賑わいだしたのであった。

「あやのぉ~、この文訳せねーから手伝ってくりー」
「はいはい、ここはね・・・・・・」


fin

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最終更新:2008年12月28日 01:13
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