ID:6hXscQg0氏:泉こなたの与太話

2040年度 陵桜学園進路学習講演会記録

 アー、アー、テスト、テスト。
本日は晴天なり。

 こんちわ。たいそうにもご紹介にあずかった泉こなたです。
なんでも話に聞くところでは、一昨年はみゆきさん、昨年はかがみがここでお話をしたそうで。今の三年生は両方とも聞いてるよね。
二人とも私の友達だったりするんだけど、みゆきさんの話は真面目すぎてちょっと疲れたんじゃないかな。
かがみの話はたぶん面白かったと思うよ。弁護士なんかしてるといろんな経験するし、事実は小説より奇なりっていうしね。それに、かがみは話し方がうまいから。
それに比べると、私なんかにはこんなのは場違いだと思うんだけど、恩師の黒井先生がどうしてもやれっていうんではせ参じたというわけでして。
しかし、黒井先生が進路指導担当というのも、不適材不適所というか。
うぉっ、先生。そんな怖い顔でにらまないでくださいよ。
みなさん、黒井先生はいい先生ですよ。いまどきこんないい先生はめったにいません。まさに、陵桜学園の宝!

 と持ち上げておいて、本題に入りましょか。
といっても、私が話せるのは、学生時代にどんだけぐーたらな生活を送っていたかという話だけどね。
まあ、与太話だと思って聞いてくれたまえ。
なんなら、寝ててもいいよ。黒井先生にばれないようにね。

 私は三年になっても、深夜アニメやネトゲ三昧の日々で、授業中は居眠りして、帰りはゲマスやアニメイトに寄って、テストは一夜漬けっていうどうしようもない生活を送っていたわけで。
一夜漬けすらしなかったときは、テストの結果も散々なありさま。
三年の二学期が終わっても進路すら決めてなくて、担任の黒井先生にも呆れられてたよ。
それでもなんとか受ける大学決めて、いざ勉強と思ってもどうやったらいいのか分からない。
そういうときに頼りになったのは、なんといっても友達だね。さっき話した二人、みゆきさんとかがみには、世話になりっぱなしだった。
親しい友達はもう一人いて、つかさっていうんだけど、みんなには白石みのるって芸人の奥さんだっていった方が分かるかな?
つかさは、私とどっこいの成績だったけど、やると決めたら真面目にやるいい子だったね。つかさと並んで勉強してると、自分もやらねばという気持ちになったよ。
みんないい人だけど、特にかがみとは気が合う仲だった。今でもよくつるんでるしね。何がかみ合ったのか今でもよく分からないけど、まあ、親友なんてそんなもんだよね。理屈じゃないってやつ?

 というわけで、やっぱり友達は大事だよ。特に、頼み込めばぶつくさいいながらも宿題を見せてくれる友達とか、どうしても勉強しなきゃいけなくなったときに付き合ってくれる友達とかがね。
一年生諸君は、いまからそういう友達をしっかり確保しておこう。

 そうやって大学に入ったけど、やっぱり人間そう簡単には変われないというわけで、私は深夜アニメやネトゲ三昧の日々を過ごしたよ。二流の私大なんて、講義出なくても単位とれるしね。
そうこうしてるうちにあっいう間に四年生。就職どうするよ?って、ホント成長してないよね。
OLとかそういうのは向かないなぁとは思ってたけど、趣味をそのまま仕事にするのも抵抗があった。仕事にしちゃうと楽しめなくなっちゃうからね。大人になっても、アニメとかゲームとか楽しんでいたかったし。
そんな感じでうんうん唸っていたところに、お父さんから話があった。
お父さんは、私を数倍パワーアップしたようなどうしようもないオヤジだけど、娘を私立の高校や大学に通わせても余裕があるぐらいに稼ぎがある作家だった。
そのお父さんの話は、小説書いて応募してみないかって話だった。
なにもしないよりはなんかした方がいいだろうって思って、ラノベっぽいの書いて応募したら、大賞とっちゃった。
それから何本か書いて、大学生活もあと二ヶ月ぐらいってときに、一本連載が決まったんだよね。
だから、それで生活していくことに決めた。
今は人気ラノベ作家なんていわれてるけど、きっかけなんてこんなもんだよ。

 みんなの中で、OLとかサラリーマンとか向かないって思ってる人は、何か稼げる一芸を探すことだね。
この日本では、金さえあれば生活には困らないようになってるから、金を稼ぐ手段を持つことが何より重要だよ。
それを探すための時間的な余裕はいくらあってもありすぎることなんてない。だから、三流のポンコツ大学でもいいから進学しといた方がいいね。
みんなせっかく進学校の陵桜学園に入れたんだから、進学しないのはもったいないよ。

 以上、たいして参考にもならない与太話でした。

 

 ああ、あと、追伸。アニ研の諸君。放課後、名誉顧問たる私がそっちに行くので歓迎会の準備よろしく。



*前日談



──泉。うちの学校で進路学習講演会いうのやるんやけど。
──そうなんですか。
──今度の講師は、おまえで決定や。
──ちょっと、待ってくださいよ。私は何も聞いてませんよ。
──当たり前や。話してないんやからな。
──なんか強引ですね。でも、私なんかが話せることなんてないですよ。
──おととしは高良、昨年は柊姉がしゃべったんやで。順番からしたらおまえやろが。
──だからですね。
──つべこべいわんと、母校に恩返しせんかい!
──先生、もしかして酔ってませんか?

 

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