ID:ZaQK0Ws0氏:みゆきさん誕生日記念SS

委員会の仕事を終えて帰ろうと廊下に出ると、同じクラスの女の子が歩いていました。
「委員長、お疲れ様~」
「柊さん、今お帰りですか?」
「そうだよ~。ちょっと調べものしてたら遅くなっちゃった」
「じゃあ駅までご一緒しませんか?ご迷惑でなかったら」
「全然迷惑なんかじゃないよ。一緒に帰ろ!」

「柊さんは、双子のお姉さんがいるんですね」
双子と言っても、外見や雰囲気が違うな、と感じたので柊さんは印象に残っていました。
「え?なんで知ってるの?」
「お姉さんのかがみさんが学級委員なのでこの前お会いしたんです」
「そっか~、お姉ちゃんも学級委員だもんね。今日も仕事があるみたいだよ」

「それでね~、こなちゃんがね…」
柊さんはすでに同じクラスの泉こなたさんとかなり仲良くなったようでした。
柊さんが泉さんのことをすでにこなちゃん、と呼んでいることからもそれはうかがえました。

「あの…お嫌でなければつかささんとお呼びしてもよろしいですか?」
「いいよ。柊さんじゃお姉ちゃんと被っちゃうもんね」
「ありがとうございます。つかささん」
「じゃあ私も委員長のこと名前で呼んでいい?えっと…」
「高翌良みゆきです。でも今まで下の名前やあだ名で呼ばれたことはあまりありませんね」
そう…考えてみればいつも、委員長とか高翌良さんと呼ばれていました。
「そうなの?じゃあ私があだ名つけてあげるよ」
そう言ってつかささんはマンガに出てくるような考えるポーズをしてしばらく考えていました。

「じゃあみゆき、だから『ゆきちゃん』でどうかな?」
ゆきちゃん、今までにそんな呼び方をされたことはありませんでした。
でも、その呼び方を聞いた時、ずっと昔からそう呼ばれていたような不思議な親近感を感じていました。
「はい、じゃあよろしくお願いしますね、つかささん」
「こちらこそ、ゆきちゃん」

――――

「へ~、そんな経緯があったんだ」
「それにしてもあのときは驚いたよ。みんなが委員長とか高翌良さんって呼んでるみゆきさんに、つかさがいきなり『ゆきちゃん』だからね」
「クラスのみんなに見られちゃって恥ずかしかったよ~」
「あの時真っ赤になってたつかさは萌えたね~」
「あんたは入学当初からそんなことばっか考えてたのか」
「でもそのおかげで私も泉さんと仲良くなれました」

そう…思えばあのときつかささんが『ゆきちゃん』と呼んでくれたおかげで私たちは仲良くなれたのかもしれません。
今日、私のために集まってくれた素晴らしい親友たちと…

「みゆきさん、ケーキの準備ができましたよ」
「お~、さすがみゆきさんちのケーキはすごいね」
「あんた…今日はみゆきのためのケーキなんだからね」
「かがみだって楽しみにしてたくせに~」
「う、うるさい!」
「まあまあ、それより…」
「そうね、気を取り直して…」

「みゆきさん」
「みゆき」
「ゆきちゃん」

「「「誕生日おめでとー!!!」」」
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