らき☆すたSSスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「真の幻」で検索した結果

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  • 第九回コンクール参加作品
    ...t6kgRq20氏 真の幻 エントリーNo.09:ID k97JqMwo氏 逆転ホームラン エントリーNo.10:ID Vqkssb20氏 平凡な人たち エントリーNo.11:ID aGYc42Mo氏 進路   第九回コンクール作品別コメント 投票結果のスクリーンショット no9kekka.jpg
  • 第九回コンクール作品別コメント
    ...t6kgRq20氏 真の幻 ・長いのが嫌にならなかった。いい作品でした ・いのりが知っててまつりを放っておいたと思うと少し欝だった エントリーNo.11:ID aGYc42Mo氏 進路 ・うまく言えないけれど、しみじみというか……素直に感動しました。
  • ID:t6kgRq20氏:真の幻
    中学生になったばかりの柊いのりは神社の隅に生えたペンペン草を一本だけつんだ。 その隣ではつかさがしゃがみながら興味深々とばかりにいのりの行動を見守っている。 夕日が鳥居を紅く照らし出し、昼よりは少し冷めた夏の風が時折カサカサと葉を鳴らしている。 年の離れた妹のつかさは、もうすぐ小学校に入学する頃だった。 二人の後ろではまつりが、かがみをおぶりながら走り回って遊んでいる。 いのりはペンペン草を妹の目の前でちらつかせながら言った。 「つかさ、これをよく見ててね」 いのりが一つ深呼吸をすると、ゆっくりとまぶたを閉じた。 つかさはこれから一体何が起きるのだろうかと、いのりが持つペンペン草に目を凝らしていた。 ほんの数秒たった後、いのりが目を開くとペンペン草は魔法のステッキに変わっていた。 「わあっ、しゅごいよ!お姉ちゃん!」 つかさは魔法のステッキを掴むと、キャッキャッとはしゃいで振り回...
  • テストページ「アットウィキモード」
    ...t6kgRq20氏 真の幻 ID 7gpPqwAO氏:すれ違った記憶と再会 ID odWymcSO氏:迷子! ID j1IhaXVI0氏:タイトル不明 おすすめリスト 鬱・悲劇系統 ID WVqJ69WNO氏 らき☆すた殺人事件 ~嵐の夜の惨劇~ ID i9XdOFpR0氏:井戸端会議は続く。 ~風邪の裏っ側 ID Nz5tRDOX0氏:猟奇的な彼女 2024-01-01 11 10 34 (Mon) 前月 2024年1月 翌月 日 月 火 水 木 金 土   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31      
  • 作品感想ページ(コンクール作品)/コメントログ
    ...(名無しさん) 真の幻 文章力といい、構成力といい。 伏線の張り方も見事。 まるでどこにも無駄がなく、全て計算ずくというほどの完全さに芸術すら感じた。 尊敬する作品の一つ。 -- (名無しさん) ID t6kgRq20氏 真の幻 ↓作品名にID入れるの忘れてた。 -- (名無しさん) ID Lfwad760氏:死亡フラグでショートショートショート☆42連発 泣いたり、爆笑したりととにかく忙しくて楽しいSSですねwww ギャグもシリアスも変幻自在にこなせるLfwad760氏の才能が本当に羨ましいですwww -- (名無しさん) 「まざー・こんぷれっくす」ID oSSXuIDO氏 これまでにないこなたの魅力に惚れ直しましたwwww やっぱりお母さんが恋しいんだね・・・ そして、7年後にはこなたは本当にいいお母さんになっていて本当に感動しましたwww 感動をあり...
  • ID:xdQ6r9Uo氏:第九回コンクール作品レビュー
    ... ◆No.08 「真の幻」 命斗「これは一風変わった設定で攻めてきたな」 やまと「ホラーなわけじゃないっていうのはわかってるけど、読んでて怖くなる話ね……」 こう「なまじ読みやすい文章なだけにどんどんのめり込んじゃうね」 命斗「長さにふさわしい物語性といい、作者の全力全開っぷりが伝わってくる作品だ」 こう「少しだけ疑問があるんだけどさ、いのりさんも小さい頃に『姉妹が欲しい』って願ってたのかな」 やまと「どういうこと?」 こう「いやぁ、まつりさんが『いた』理由だけがなんか希薄だったから」 命斗「ふむ……外伝的なものでもう少し掘り下げてほしくなる話だな」 ◆No.09 「逆転ホームラン」 やまと「逆転はともかくホームランの意図がつかめないんだけど」 こう「うん、私もわかんない」 命斗「かわいい動物たちの恐ろしいお化けみたいな喫茶店か?」 こう「そっち!?」 やまと「夢とはいえ...
  • ID:KekGhr32O氏:お正月の写真
    「正月だな、かなた」 「正月だね、そう君」 二人はこたつでお雑煮を食べながらテレビを見る テレビでは男性が火の輪くぐりをして拍手を受けていた 「はっきり言ってここまで生きられるとは思ってなかったわ」 「そう暗い話するなよ。今、ここにいられるんだからいいじゃないか」 「それもそうね」 二人の間で離乳食を食べていた赤ん坊がぐずる 「ほら、かなたがそんな暗い話するから、こなたまで泣きだしたじゃないか」 「あらあら。ゴメンね、こなた」 こなたと呼ばれた赤ん坊は母親の顔を見て安心したのか、すぐさま笑顔に変わった 「うふふ、この子の笑顔を見てたら、そんなこと忘れちゃいそうね」 「そうだな、こなたは幸せを運ぶエンジェルだな」 赤ん坊の父親は立ち上がり、戸棚からポラロイドカメラを持ってきた 「せっかくだ...
  • 「夢と現実での再開」ID:wDOHWUDO氏
    「お母さん、どうしてるのかしら……」 仏壇の上の写真を見ながら、泉かなたは呟いた。 天国を信じてるわけじゃないけれど、きっとどこかにはいるはず。 もうお母さんの記憶はないけれど、お父さんから聞いた話でわかる。自分にも、優しくしてくれたんだろう。 線香をあげて手を合わせる。自分の思いが、母親――泉こなたに届くことを願って。 「かなた」 後ろから声を掛けられて振り返ると、父親の――泉そうじろうの姿があった。いつもどおりの、優しい笑顔である。 「お父さん」 「またこなたに手を合わせてたのか」 「うん。私の……お母さんだから」 写真を見て、それがさも当たり前のように言う。 「あっはは……優しい子に育ってくれて、こなたも雲の上で喜んでいるさ」 二人で一緒に仏壇の前に座る。 写真の中では、泣きボクロを持つ、青く長い髪の女性が笑っていた。頭のてっぺんからは髪の毛が一本『みょん』と伸びている...
  • ID:WETwHVo0氏:母親会談
     ある日の夕方、柊家。 「お母さん、ただいま~」 「お帰りなさい、つかさ」 「あ、お母さん。ちょうど良かった。見て欲しいものがあるんだ~」 「見て欲しいもの?何かしら?」 「うん。これなんだけど」  そう言ってつかさはごそごそと鞄の中をあさり、銀色に光るコンパクトな物体を取り出した。  こなちゃんから借りてきたんだよ~、などと説明を加えながら、それを嬉しそうに掲げてみせる。   「それは……デジカメ、よね?それがどうかしたの?」 「えっとね、この写真なんだけど……あれ?ちょ、ちょっと待ってね。えっと、ここをこうやって……」  2・3度ボタンを押すも思い通りの操作ができず、つかさは玄関先でデジカメとの格闘を始める。  とりあえず家にあがったらどうかというみきの提案を、もう少しだからすぐだからと拒否すること20分、何とか操作を完了させるに至った。  操作が上手くいったからか、つかさはやや...
  • ID:6oTkne.0氏:落し物
    「やふ~」 「いらっしゃ~い」 つかさの家に着くといつもどおりつかさが出迎えてくれた。でもいつも一緒にいるはずの双子の姉が今日は見当たらなかった。 「あ、新作のシューティングゲームじゃん?買ったんだ?」 「うん、お姉ちゃんが。こなちゃんと一緒にやりたいって言ってたよ」 「今日かがみんは?」 「同じクラスの友達と勉強会だって」 つかさはあんまりゲームとかやらないからどうしても私がゲームをしてつかさがそれを見ているという形になる。 しばらくすると、せっかく遊びに来たのに一人でゲームをしてることでつかさにも申し訳なくなってきてゲーム機の電源を落とした。 「あれ?こなちゃん。もういいの?」 「うん、つかさも見てるだけじゃつまんないでしょ?」 「こなちゃん上手だから見てるだけでも面白いよ」 「そう?でもいいんだ。つかさの部屋行こう」 「あれ?こないだ来た時よりだいぶ片づいてない?」 「うん、最近掃...
  • ID:3bjZRMw0氏:青鈍空
    晴れて陵桜学園高等部を卒業してから暫く経った3月の中旬のこと、 この季節には珍しい長雨が降りました。 2、3日絶えることのなかったその雨はザーザーと、 岩をも砕くほどの勢いを保ち、この埼玉の地に轟音を鳴らし続けました。 今朝、その凄まじい音は鳴りを潜めていましたが、天候は生憎曇り。 自室の窓から覗く空は、昼時だというのに、とても暗い表情をしています。 青色と鼠色を混ぜたようなこの色は、恐らく青鈍(あおにび)色と言うのでしょう。 その元気のない色は、最近の私の心情を反映しているかのように見えました。 高校の3年間はあっという間でした。 数人のお友達と、たくさんのクラスメートに囲まれて和気藹々に過ごした日々は、 これから未知なる大学生活の日々へと変わろうとしています。 大きな環境の変化というものは、いつも私を不安な気持ちに陥れます。 まず、友人ができるかということへの不安。 私が通うことにな...
  • ID:I.ECl1o0氏:かなた いん ざ ふぉとぐらふぃ
     私、泉かなたは写真立ての中にいます。何故、どうしてかは分かりません。ただ一つ言えることは、オヤシロ・・・・・・あー違う違う。さっきそう君が見てたアニメの台詞が混じってる。  写真の中から見るそう君の部屋。新鮮、といえば新鮮なんでしょうか。外から見ると小さいテレビを見てるように、写真の中で私が動いているのでしょうか。本当になんだかよく分かりませんが、とりあえずしばらく様子を見てみることにします。  ・・・同じポーズでじっとしてるのが辛いよ・・・。   - かなた いん ざ ふぉとぐらふぃ -  んーっと大きく伸びをする。そう君が部屋から出て行ってくれたおかげで、私はやっと自由に動く事ができました。幽霊でも肩がこるんだねーなどと、妙な感慨ひたっていると、部屋のドアが不意に開きました。私は慌ててもとのポーズにもどります。 「えーっと、箪笥の下から二番目の引き出しの奥の方っと・・・」...
  • ID:S9LUt6c0氏:写真
    初めてあいつと出会ったときは、お互いまだ小さな子どもだった。 あいつの家の扉の前で、ドアノブの高さほどもない俺達二人を並ばせ、俺の親父はカメラを向けた。 はにかむ俺の隣であいつはとびっきりの笑顔をしていた。 そのモノクロームの写真は我が家の食卓の真ん中に立てられた。 …… 幼稚園の門の前、たまたま親父が迎えに来るのが遅くなったある日、 俺はあいつに手を合わせて写真を撮らせてもらうことにした。 レンズを通して写る、明るいながらも、少しの羞恥を含んだあいつの笑顔。 その笑顔はフィルムに焼けついた。俺の心にも焼けついた。 写真は食卓の真ん中を作り替えた。 …… 小学生になり、「グループ」なる物の形成するにしたがって クラスの中じゃ疎遠になりがちだった頃、 あいつは楽しそうに女友達ととりとめも無い話をしている最中だった。 俺はランドセルに潜めて来たカメラを静かに取り出し、隙を狙ってあいつを...
  • ID:B6h1Wtc0氏:せかんど・こんたくと
    二〇〇八年が終わった。 そして二〇〇九年が始まった。 私は今大学生メンバーと一緒に初詣から帰ってきて、いわゆる新年会みたいなのをやっていた。 お父さんは仕事でどっかいっちゃったし、ゆーちゃんは二年生の皆で違うところにでも初詣に行ったんだろう。 鷲宮神社に行かず、あえて家の近くに初詣をしに行ったから、私の提案はすぐにまとまった。 かがみいわく「皆で家に来ると、特にこの時期は大変なことになる」 とのことだったので、まあそれもそうかと思いながら適当にあそこに決めたんだよね。 それがなぜかは皆承知のことだし、今更説明するようなことでもないと思う。 「大丈夫だってーみゆきー。そんなおみくじで凶が出たくらいで死にはしないわよー」 横でかがみがみゆきさんを慰めている。 関係者が言うからこそ、それはしっかりとした慰めになっているのだろうが……。 「でもさー……高翌良……だしやっぱり凶引いちゃうのもしょうが...
  • ID:x4Z4FESO氏:こなたんゲットだぜ
     いつからだっただろうか……、こなたの顔を直に見れなくなったのは……。  いつからだっただろうか……、こなたの事を思うと胸が熱くなったのは……。  これは恋なのだろうか? いや、まさか、女の子同士でそれはない。顔が見れないのはきっと、こなたの顔が面白いからで……胸が熱くなるのはきっと……。 「……はぁ~」  変な言い訳はよそう、私はこなたが好きだ。超が付くほど大好きだ。思えばあれは一週間前……。   「はい、かがみん」 「これは?」 「やだなぁ、今日はバレンタインだよ? 女の子が好きな子にチョコをあげる日」 「なっ……好きな子!?」 「あはは☆ なに真に受けてんのさ。この間良いカカオが手に入ってね、ちょうど良い時期だし、試しに作ってみたんだよ。つかさにもあるよ~」 「わ~い、ありがとうこなちゃん」    あれ以来、何故かこなたの事を意識し始める様になってしまった……。こなたが冗談で言ったっ...
  • ID:q8RZxTc0氏 かなたとの恋愛談義
    かなたとの恋愛談義  それは、高校一年生のときのとある昼休みのことだった。  泉とかなちゃんが向かい合って、弁当を食べていた。  仲睦ましいことよね。  いつもだったら、食べ終わっても昼休みが終わるまで二人でしゃべってるんだけど、用事があるっていって泉が教室を出ていった。 「相変わらずのラブラブカップルね」  私は、かなちゃんにそう話しかけた。 「そんなんじゃないって言ってるでしょ。私とそう君は、ただの幼馴染よ」 「登下校も一緒でお昼も一緒でさ。泉だってかなちゃんへの好意を隠そうともしないし、かなちゃんだってずっと面倒みてやってるじゃない。どこからどう見ても、ラブラブカップルじゃないの」 「どうしてみんな分かってくれないのかしら。幼馴染のお友達がたまたま男の子だってだけなのに」 「かなちゃん。それ本気で言ってるの?」 「もちろん」 「あのさ。泉は、かなちゃんのことが好きだっては...
  • 「赤の部屋」ID:GLi23Ak0氏
    ある時は大手正統派企業の拡大戦略として。 あるいは詐欺達がカモを呼び寄せる手段として。 シロからクロまで、様々な理由で作られる。 ────それがポップアップ広告と言うものだ そこには人間の欲望、あるいは悪意が入り混じっている。 だが、その中に絶対消してはならないポップアップ広告もある。 そのポップアップを消した者は…… ◆ 深夜二時、泉家。 草木も眠る時刻なのだが、この家で寝ているのは小早川ゆたかだけである。 そうじろうは原稿が煮詰まっているのか居間に閉じこもっている。 後でお茶でも持って行ってあげるべきだろうか? ────カチッ カチッ いや、今はそれ所では無い。 父親が大事な仕事をしているように、自分もまたなさねばならぬ使命があるのだ。 時計の音とマウスの音。 それ以外の音は一切…… 『うるさいわね……だって好きなんだから仕方無いじゃない!』 「ふっふっふ、素直にな...
  • ID:sI41U9Y0氏:50行までて事で詰め込みゾイドSS -ZAC20××漢の戦い
    「そうくん、今度はいつ戻れるの?」幼いこなたを抱き、かなたが尋ねる。 「戦状は激化してるって言うからな…まだ何とも…かな」昼下がりの泉家、 必要な物資をトランクに詰め、そうじろうはそう答える。鍵を閉める前にもう一度確認し、 蓋の内ポケットから1枚の写真を取り出す。それは、こなたの出生後、間もなく撮った、 家族のスナップだった。こなたを胸に、たおやかに笑うかなたと、 その肩を抱くそうじろう。そして麗らかな日を浴びる公園。そこはまるで、 戦争のあるこの世界とは別の次元だった。写真の裏には『絶対帰ってきてね』と、 かなたからのメッセージが書かれていた。 この写真は、そうじろうにとって何よりの心の拠、そして御守だった。 「いつになるか判らないけどさ、いつもの通り美味い料理作ってさ、待っててくれよ」 かなたを見て、そうじろうはにんまり微笑む。しかし、かなたの表情は晴れなかった。 「…うん」戦争...
  • ep02 第五夜
    第五夜  一瞬のことだった。  かがみが、自身の気持ちを言葉にして吐き出す、と同時に涙が溢れた。  その涙が滴る間もなく、腹部に激しい衝撃が走る。  驚きと困惑の為か、痛みすら感じられない。  そっと手をあてる。どろっとした感触が伝わり、それを確かめようと下を向く。  かがみの左手が赤く染まり、その色が己の血液だと理解する。  途端に痛覚が回復し、想像を絶する痛みに意識が薄れる。  消えていく思考と意識を必死にかき集め、かがみは思う。 ――――なんなの?なんなのよ、これ……、格好悪すぎじゃない。 ――――つかさに迷惑をかけて、こなたの邪魔をして、みゆきさえ取り戻すことが出来ないなんて……。 ――――私って……、なんなの? ――――ねぇ、そこで見てるんでしょ?いるんでしょ?そこに…… ――――私には力があるんでしょ? ――――封印されてるけ...
  • ID:z6.qAfUo氏:彼方より、此方のしあわせを願うあなたへ
       でも、なんで急にかなたのことを?  わたし、おかあさんのこと、よく知らないし。   「……こなた、おかあさんいなくて、さびしいか?」 「いやいや、そんなしんみりされても困るよ。おかあさんの話題出したことに深い意味ないから。  おとうさんもゆーちゃんもいるしね、さびしいと思ったことはないよ」  おとうさんの静かな問いに明るく答える。「そうか」と、ひとこと、おとうさんは笑った。  やや、沈黙。それは重くもない、気まずくもない、言葉が不要な静かな空気。おとうさんが、こころのなかでおかあさんに笑いかけているのが容易く見てとれる。 「まあこんな言い方するのもアレだけど、知らないひとにさびしいもなにもないっていうのが本音なんだけどね~」  そんな雰囲気がむずがゆくて、わたしはそれをぶち壊した。 「えぇ~!?」  空気読めよこなたぁ~、とさめざめ涙を流しながら、おとうさんはわたしにすり寄って...
  • ID:XtkCs8U+0氏:三十路岬は今日も雨
    _僕のお気に入りのTシャツに描かれた _自称アイドル入魂のいたずら書きはなんだか泣いてるように見える _君は笑っているのかな、泣いているのかな _ほんとの君ってなんだろう、ほんとの僕ってなんだろう 黄色い声に起こされる _せんせー、セバスチャンがねてまーす 俺、寝てたのか・・・ _せんせー、もうセバスチャンでおk? 泉か、何の話をしてるんだ・・・俺はあきら様のせいで昨日も5時寝だったのに _そやなー、じゃぁ白石に決定!!ほなよろしくなー は?何のことだ?kwskたのむ? _じゃあとは、高良ときめてーな 高良さん?何を決めるって??? 高良さんのほうを見る、彼女はいつものようににこりと微笑んだ きっと、ほがらかってこういう人を形容するためにあるんだろうなぁ _卒業アルバムの制作は重大責任やからな 俺のドリームタイムをぶち破る一言を聞いてしまった 卒ア...
  • ID:EjC5d2E0氏:栞
    読書感想文のためにも少しは本を読めと、お父さんに言われた。 お父さんは私にオススメ作品とやらを渡してきたが、少しも読む気にはなれなかった。 毎日をだらだらと過ごして、夏休みも残り半分。 やはり、今年もアニメ化したラノベを読んだことにして、感想文を片付けようと思う。 ところが、どれだけ探してもDVDが見つからなかった。 記憶を掘り返してみると、かがみに貸してしまったらしい。 他にもアニメになった作品はあるのだけれど、さすがに萌えを前面に押し出した物では書きづらい。 こんな事ならば無理に貸すんじゃなかったと後悔をしたが、文字通り後の祭りだ。 仕方が無く電話をかけると、一つ前に番号を登録してあるはずのつかさが出た。 間違いだと言うのも気が引けて、夏休みの宿題とは無関係の話をした。すぐにかがみと交代してもらえばいい。 本題に触れないまま電話切ってしまったと気がついたのは、ゲームを始めてから二時間後...
  • ID:MiYUGto0氏:「悪霊退散☆柊姉妹」
    ☆注意点 ・こなたたちは大人になっています ・かがみんの性格が壊れています。壊れてるってレベルじゃねえぞ! ・かなり独自解釈が入っています それでも大丈夫な方だけお読みくださいませ。「悪霊退散☆柊姉妹」 登場人物の設定 「♪…ふん、ふん、ふん~」 今日はよく晴れた日だ。キーを打つ手にも調子が入り、ついつい歌が出てしまう。 「♪だぁい~てつ~じん~、ワンセブ~ン」 そう、一般の人が聞いたら、「おまえ歳いくつなんだ!」と聞かれそうな特ソン。 気分が乗ると私はついつい口ずさんでしまう。そしてしみじみ思う。 「…結局、私はオタクなんだな」 今日はよく晴れた日だ…。 「さて、早速ファイルを保存して…と」 そう言って私は立ち上がった。 せっかくの休みだし、今の内に原稿を書き溜めておいた方が後々ラクだもんね。 さぁて、今日のお昼はっと。 西暦2011年、3月10日。 気がつけば私もすっかり22歳。いやぁ...
  • ID:a844zRAN0氏:ぽか☆すた
    ~プロローグ~ ポーカー、甘く可憐なる美しい響き。 成り切れぬ詩人はこう適当に記すのが精一杯ではないだろうか? 一味にポーカーと言っても類は様々だが もし、小難しく大雑把で頭の回転が遅い人種に説明するとすれば。 因みにその様な人間が本当に居るのかと尋ねられると問い返せないが。 「仮に」「例え」「もしも」と散々書き殴っている訳だ。 空気を読み、慎んで聞いてくれると幸いである。 そうだ、「偽り」その物である。 偽りとは、まず役作りから始る。 偽りの交差が連なり、ロジックに生まれるワンペア。 それは決して命運に定められた既定ではなく 常にケースバイケースの思考的攻略。 馬鹿に難しく綴る様だが、ルールは軽い。 重なる42の兵数、そして手元の兵は全てで5兵。 だが不運なる事に特にふるいにかけられた訳でもなく大胆適当。 有無の言の葉も選べずにその騎士は引き摺られて来た訳だ。 ある種それも...
  • ~愛憎の陵桜学園~エピローグ
    みさおが撃たれてから一週間が経過した 学校は休校になったが、明日から始まる手筈となっている かがみは自室で、翌日の授業の準備をしていた その顔に、憂いはない 「……ふう、完了。休校ばっかりだったけど、ちゃんと授業についていけるかな……」 かがみの今の悩みは、今までまったく勉強ができなかったこと。志望校に受かるかどうかが問題なのだ ふと、机の上の写真に目が行った 写真の中にいるかがみとみさおが、こちらに笑顔を向けている 一ヶ月前にみさおと遊びに行った時に撮った、最初で最後の、二人だけの写真である 「……日下部……」 みさおは今、病院の集中治療室で眠り続けている 生命維持装置によって、かろうじて命を繋ぎ止めているのだ かがみはみさおが病院に担ぎ込まれた日以来、お見舞いに行っていない それが、自分の――みさおのためだと信じているから (……日下部……私、もう大丈夫。一人は確かに寂しいけど……新し...
  • ID:gGJSjhAB0氏:こなたの残したもの
    「こなたの残したもの」  蝉の鳴く暑い夜だった。  その一本の電話は、蝉が短い命を、簡単に終えるように、こなたの死を教えた。  いつもひょうきんだったこなたのお父さんの声が嫌に暗くって、それでも信じられなくて、冗談ですよね、って震えながら聞き返した。 「本当だよ、今までこなたと仲良くしてくれて、どうもありがとう」  嘘だよ、ごめんね、って言われた方が、どんなに良かっただろう。  その蝉が鳴く暑い夜、こなたは死んだ。 「私明日から入院するんだ」  最初は何かの冗談だと思った。実際、そういうこなたの顔はいつもと同じように、笑っていた。だから私もいつものように笑いながら何の冗談よ、って返した。 「ごめんねかがみん、嘘じゃないんだ。ごめんね」  いつもごめんねなんて言わないのに、こなたはそう繰り返して、顔を伏せた。それでも顔は笑っていたから、私はまだわからなかった。だけど笑えなくなって、 ...
  • ID:TzQ5C9Q0氏:泉こなたの恋愛「無」感情
     泉こなたは、対人関係においては非常に淡白な人間だが、特に恋愛関係においては淡白以前の問題だった。  なぜなら、彼女は、リアルでは、プラス方向のみならずマイナス方向においても恋愛感情を持つことが全くなかったから。  とある日曜日。  柊かがみは、泉こなたの家を訪れた。 「おーす、こなた」 「いらっしゃい」  かがみが部屋に入ると、こなたが格ゲーで対戦プレイをしていた。  相手は歳が同じぐらいの男性。 「うぁ、やられた!」 「ハッハッハッ、もっと修行してくれたまへ~」  かがみがちらりとこなたの方を見ると、 「こちらは、新しい担当さんだよ」  こなたは、男性をそう紹介した。  ラノベ作家のこなたには、担当編集者が常に二人はついている。だいたいは男女一組だ。女性の方は八坂こうから岩崎みなみに交代になって以降はずっと固定されているが、男性の方は結構頻繁に交代していた。  ちなみに、こうは...
  • ID:KY2EcaM0氏:かぜのゆめがたり
    ~こなたが遠くで手を振っている。 よく晴れていて、時折雲が日差しを隠す。気持ちいい。 ふと、何か重要な事を忘れている気がした。 気持ちがいい風。目を閉じて、ゆっくりと思い出してみようか。~ 私はバイクに跨りながら、こなたの家にやって来た。 今日は土曜日で時間が空いていた。 かと言って勉強をする気にはなれず、ごろごろと部屋を転がっていたときに、都合よくこなたから遊びに来ないかと誘われたのだ。 明日は私とつかさの22回目の誕生日。喜ぶべきなのか悲しむべきなのか、どうにもむんむんとした気分になっていた。 重低音を轟かせ続ける私の大型バイク。ハヤブサと言う名の、かつて世界最速の称号を欲しいがままにしたレーサータイプのバイクだ。 エンジンを切り、バイクを路肩に寄せて停め、窮屈なヘルメットを脱いだ。 高校を卒業してからもこなたの家には週一度程度で遊びに来ていたため、ここまで来る道順を体が覚えてしまっ...
  • ID:yUMsJMXRO氏:泉こなたの憂鬱
    雨が降ってた だって、五月だもん そんなジメジメした五月を過ぎたある日の事なんだけど 六月になったってのに、体がダルいのは何でなのかしら 五月病がまだ治ってないのかな? なんて、こなたみたいな事を考えながら、 つかさと一緒に家を出る お母さんの、行ってらっしゃいという声と共にね 少し歩くと、さっき頭の中に浮かんだそいつと合流する これがいつもの朝の風景ってわけ いつもの見慣れた道を行く 「最近のギャルゲーってさぁ、」 またそっち系の話かい! 「あははー、こなちゃんはゲーム好きなんだね」 他愛も無い会話をしてる内に私達は学校についた 「皆さんお揃いでおはようございます」 ウーッス!みゆき 「おはよーみゆきさん」 「ゆきちゃん、おはよう」 挨拶を終え、自分のクラスに行く はぁ~、なんで私だけ他のクラスなんだろ・・・ そんな事を思いながら、席についた 「おす!柊!」 「柊さん...
  • 「らき☆すた ~十物語~」ID:S4C66wDO
    やたらと蒸し暑い夜のことである。 ある家の薄暗い一室、部屋の中心にある机の上で、十本のロウソクの火が揺れていた。 オレンジ色の弱々しい光が、不気味にうごめく黒い影を部屋の壁に投げ掛ける。 机を囲んで座るのは、五人の少女だった。 「じゃ、アタシからだな……」 日下部みさおが陰気に言った。 今、ここ柊つかさの部屋で、十物語が行われようとしていた。 十物語―― 部屋の灯りを全て消し、中心に十本のロウソクを置き火をつける。 参加者は一話、怪談話をかたり、かたり終えたらロウソクの一本の火を吹き消すのだ。 それを続け、十話を語り終え、ロウソクの火を吹き消して真の闇が訪れた時――なんらかの、本物の怪が訪れると言われている。 「若い男女のカップルが、真夜中にドライブデートをしていたんだ。なぜ真夜中かというと、要するに怖いもの見たさだな。  『女の霊が出る』って言われている滝を目指して真っ暗な森の中、車を走...
  • ID:qCcpKqk0氏:ついに出た!?偽怪傑かがみん!?
    こなた「この間は楽しかったね~、かがみ。時間があっという間に過ぎて夢のようだったヨ」 かがみ「私にとっては悪夢だったわよ……思い出すだけで頭が痛いわ」 こなた「それでさ、その時の写真を焼き増ししてきたんだけど……あれ?」 かがみ「どうしたのよ?」 こなた「いや、カバンの中に入れたはずなんだけど……あれー?あれー?」 かがみ「ちょ、おまっ!まさかどっかに落としたんじゃないでしょーね!?」 こなた「いやいや、まさか私に限ってそんな事は。家に置いてきちゃったんだよ…………たぶん」 かがみ「何故目を逸らすんですか、こなたさん」 ~ついに出た!?偽怪傑かがみん!?~ 放課後、みゆきは風邪で休んだつかさのお見舞いに1人で行こうとしていた。 こなたとかがみは寄るところがある――ナントカの限定版の確保が急務――とかで、とりあえず別行動なのだ。 靴を履き替え、2・3歩進んだところでみゆきは何かノート...
  • ID:yseYsts0氏:スペアを作ろう♪
    (scene1 こなたのクラス) つかさ「おはよー、ゆきちゃん♪」 こなた「みゆきさん、おはよー♪・・・あれ?」 みゆき「つかささん、泉さんおはようございます」 こなた「メガネどしたの?」 つかさ「今日は掛けてないね?」 みゆき「ええ・・・実は昨日イスに置いたのを忘れてついうっかり座ってしまいまして・・・」 こなた「相変わらずのドジっ子だな~、みゆきさんは」 つかさ「でもゆきちゃん、メガネ無くても平気なの?」 みゆき「ええ、黒板の字とかは流石に見えませんので・・・後でノートを貸していただけますか?」 つかさ「うん!ゆきちゃんの為に一生懸命書くよ!」 こなた「みゆきさんにノート貸す日が来るとは・・・今日はちゃんとノートをとるか!」 かがみ「お前らの場合、みゆきの為より、先ず自分の為に一生懸命やりな」 こなた「あ、かがみん」 つかさ「お姉ちゃん・・・」 みゆき「かがみさん、おはようございます...
  • ID:EkTkDSY0氏:命の輪に問う
     被った帽子の位置を、鏡と隣に置いた母の写真を交互に見ながら直す。 「…ん、こんなもんかな」  もう一度鏡の中の自分と、母の写真を見比べる。 「うん、いい感じ」  そう言いながら、こなたは満足そうに頷いた。  ピンク色の花があしらわれた、白くて大きな帽子。父の部屋を掃除してるときに見つけたそれは、母の形見の品だと聞かされた。『欲しいのなら、持っていっていいぞ』その父の言葉に、こなたは迷わず頷いていた。  鏡の中の自分を確認し、クルッと一回転してみせる。帽子にあわせて買った白いワンピースがふわりと舞った。  そのワンピースの裾がクイクイと軽く引っ張られる。こなたが見下ろすと、娘が親指を咥えながらこなたを見上げていた。 「ごめんごめん、ちょっと待たせちゃったね」  こなたは謝りながら娘を抱き上げた。 「よし、しゅっぱーつ」  そう宣言し、こなたは娘と散歩に出るために玄関へと向かった。 - ...
  • ID:uhxwM2DO氏:愛に惑う紅き姫君
    「あ……ああ……」 え、えと、今起きてる状況を整理するっス…… 私はいつも通り登校してきて、私の靴箱を開けた……。う、うん、間違いなく私のっス…… そ、そこには見慣れない手紙が入ってて……って、ことは…… 「ま、まじめにラブレターっスか!?」 ~愛に惑う紅き姫君~ ―田村ひよりさんへ― 入学式の日に、学校の前で初めて貴女を目にしました。その瞬間、ボクの心が大きく揺れ動いたんです。 貴女の長くて綺麗な黒髪、ぱっちりとした赤紫の瞳、そのどれもが、ボクが理想としていた女性像にぴったり当てはまっていました。 貴女の知り合いで、同級生の泉さんに聞いたところ、貴女もオタクなようで……ボクもオタクなので、ますます理想の女性なんです。 聞けば同人誌も書かれているとか……。お手伝いとかできたらな、と思っています。 今日のお昼休み、屋上に来てください。会って話がしたいんです。 顔も見たこ...
  • ID:6f8filBW0氏:タイトル不明
    12月24日――クリスマス・イヴ。 去年はこなちゃんが こなた「なんで、クリスマス『イヴ』っていうんだろうね~?」 という、そう言われてみればどうしてなんだろう?と思ってしまうような、 そんな一言で始まった、一年に一回の特別な日。 そんな質問をスラスラ答えるみゆきさんの知識に驚かされる日。 そして・・・、サンタさんが来る日。 お姉ちゃんは「つかさ、まだサンタなんか信じてるの?」って馬鹿にするけど、私はいるって信じてるんだ。 ・・・うん、いるいる。そうに決まってる。だって・・・、朝には枕元にちゃんとプレゼント置いてあるもん。 いつも欲しいやつとは違うんだけどね・・・。 そう、今日はクリスマスイヴ。日本中どこもクリスマスモード一色。 クラスの男子は、彼女と過ごす、過ごさない、で盛り上がってた感じだったけど、 私達女子もそれは例外じゃなくて・・・。今日をどう過ごすかでこなちゃん達と盛り上...
  • ID:iEVP8Kk0氏:春日部サイバーウォーズ
    『春日部~、春日部ぇ、野田線乗り換えです。え~到着の電車はぁ…』 ある日の東武鉄道春日部駅、そこには3人のバシャー…もとい、人影があった。 「ふぅ…長かったけどやっと着いたな…ここが埼玉県か」 「ねぇ、やっぱりやめたほうがいいんじゃない?」 「そ、そうですよぉ…」 「いや、俺はやる!この埼玉県で伝説的な存在になっている『奴』を倒すためにな!」 一体彼等は何者なのか。見たところ大学生のようだが、彼等がきた目的とは一体!? 一方その頃、埼玉県春日部市某所。 柊つかさの経営する小さな喫茶店『ひいらぎの葉』で、異様なテンションの3人が打ち合わせをしていた。 「でね、今回は大仕事になるから是非ひよりんたちの力を借りたいのだよ」 「なるほど、キャラデザなら私の出番スね」 「OK!じゃあワタシはMechanicsを描きマスネ」 「え!?…パティ、メカなんか描けるんだ。スゴイね」 「Robot Anime...
  • ID:ySYEoXM0氏:サイバー☆ゆーちゃん~マーティン博士ご乱心~
    「ふむ……」 埼玉県某所、その一角にある明らかに不自然なテント。 薄暗いテントの中で、モニターを見ている男が一人。 「……久しぶりに日本に来たが、パトリシアは元気でやっているだろうか?」 その男は白衣を着ており、その髪は金色で、その彫りの深い顔立ちは日本人のそれではなかった。 「…まさか日本にもあれだけのロボット技術があったとはな……」 この男は一体何なんだーっ!! 同時刻。 泉こなた、田村ひより、パトリシア・マーティンの3人は上映会と称して泉家でアニメビデオを観賞していた。 『……逢いたかった…逢いたかったぞ!GUNDAM!!』 『っ!?』 『ようやく理解した…この気持ち……まさしく愛だッ!!』 『愛!?』 「この時の刹那のところでいつも笑っちゃうんだよねぇ、『何言ってんだこのホモ野郎』って感じでさ」 「あぁ、そういう捉え方しちゃうッスか…」 「男同士の愛はForbiddenデスネ☆」 ...
  • ID:KhTgmyEo氏:『“時間”の見せた夢』
      「ふぉわあぁぁぁ……」  朝の教室の喧騒から大あくびがひとつ。  二年F組アニ研部長、八坂こうその人である。 「ねむた」 「どうしたのこーちゃん、寝不足?」(CV.くじら) 「寝不足って言うか完徹。アニ研の原稿がなかなか進まなくてねー」 「あ、学園祭で何かやるんだっけ?」(CV.くじら) 「そそ。珍しくスランプでさ」 「すぐに先生来るしがんばって起きてなよ」(CV.くじら)  噂をすれば影とでも言うのか、間もなく担任が教室に入ってきた。  が、まだチャイムは鳴っていない。 「ちょっと早いけど席に着けー。今日は転校生を紹介するぞ」(CV.立木)  転校生? 学園祭の二週間前なんて微妙な時期に? 「どこの学校から来たんだろうね?」(CV.くじら) 「さあ。にしても色んな意味で絶妙な時期だよね」 「よし、入っていいぞー」(CV.立木)  担任が教室の外にいるらしい転校生を呼ぶ。  一拍あって...
  • 第8夜
    第8夜 目の前に立ちはだかる黒く大きな雲の壁。二人は意を決してその中に飛び込む。 「お姉ちゃんは・・・」 「必ず、ここにいる。絶対に救い出す!待っててかがみ!」 分厚い雲の壁を抜ける。澱んだ空気に息がつまりそうなる。べったりとまとわりつくような感覚を振り切り、さらに前進する。 そこにはいくつもの獣と格闘を演じ、満身創痍の柊ただおがいた。 「お父さん!」 「やあ、来たね二人とも。私も少し用事があってね」 飛び掛る灰褐色の犬、いや狼か。ただおは身をかがめ狼を避けると、手にした短刀で相手の腹をかき切る。 狼は血を流すこともなくその場に倒れると、まるで雪のようにその場に溶けて消えていった。 1体、1体はそれほど強くはなさそうだ。だが、さすがにこれだけの数をただお一人でしのぐことは到底困難と思われた。 「それよりも・・・」 ただおがこなたたちに視線を送る。その先に二つの影。...
  • ID:ekqDKcSO氏:詰め込みすぎたバレンタイン
    注意! ・この作品のこなたとかがみは相思相愛です! ・カオス過ぎる展開が嫌いな人は読まないことをオススメします。 ・それでもおkな人だけ、お読み下さい。            二月十四日、今日はバレンタインデー! 愛しのかがみんが私にチョコを持って来てくれる唯一の日! 早速、全裸で正座待機だ!! 「wktk」 「うにょ~ん、ってこなちゃん!? ここ教室だよ! まずいよ~」 「大丈夫、教室の男子には見えない仕組みだから」 「そ、そうなんだ……私ちょっとトイレ行ってくるね」 「ゆっくりブリb(ry」  つかさが来たということは、かがみももうすぐ来るぞ! もうwktkが止まらない!! 早く食べたいチョコレート! 「こなたぁぁぁぁぁ!!」 「キタ―(゚∀゚)―ッ!!」 「待たせてごめんね? はい、チョコレート(はあと)」 「ありがとう、このお返しはホワイトデーに……」 「あん、こなたぁ……(///...
  • Go steady Go!
    かがみは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。 かがみには政治がわからぬ。かがみは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。 けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明かがみは村を出発し、野を越え山越え、 十里はなれた此の秋葉原の市にやって来た。かがみには父も、母も無い。 女房も無い。十六の、内気な妹つかさと二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人みゆきを、近々、 花嫁として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。かがみは、それゆえ、 花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、 それから都の大路をぶらぶら歩いた。かがみには竹馬の友があった。こなたである。 今は此の秋葉原の市で、ニートをしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。 久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽...
  • 1レス物8P
     もってい~け♪ その夜、かがみの部屋で携帯電話が鳴った。 「はーい、もしもし。こなた?」 「かがみ……」 「何よ暗いわね。ゲームのデータでも飛んだのかー?」 「私もう……どうしたらいいか、わかんなくて……」 「ちょ、ホントにどうしたのよ?」 「お願い……助け」 ブツッ 「? こなた? こなた!?」 かがみは思い出す、最近こなたの様子がおかしかったことを。 話しかけても上の空で、ボーとしていることが多かった。 なにか悩んでいるのではないか、みゆきがそう言った時、どうせ大した事じゃないと、 笑い飛ばした。 気付けなかった、気付こうとしなかった、友達なのに。 かがみは何も持たず部屋を飛び出し、こなたの家へと向かう。暗い夜道を、自転車に 乗り全速力で。 「ってなわけで、どうしようか悩んでたんだけどさ、アニメの録画時間被る分かがみに入 れてもらえばいいじゃーんってね」 「ほほう……それで、なんで...
  • ID:eDKbGas0氏:お姉ちゃんの失敗
     警察の取調室。机をはさんで向かい合う男女。事情聴取。  刑事ドラマの取調シーンなんかでよくある光景だ。  よくある光景と違う点がひとつ。ここで向かい合っている男女はどちらも警察官だ。 「まさか、同僚の事情聴取をすることになるとは思わなかったぞ、俺は」 「まさか、こんなことになっちゃうとはねぇ。いや~、お恥ずかしい」 「事件性が無いとはいえ、いろんな人に迷惑かけたんだ。お叱りくらいは覚悟しとけよ」 「そうだよねー。やっぱ、叱られちゃうよねー。はぁー」 「しかし、成実。オマエ、いったい何やってこんな事になったんだよ」 「いや、それがね。夕方にさー、従姉妹んトコに遊びにいったんだけどね・・・」  ☆ 「あっそびに来たよ~!!・・・って、あれ?」 「お、ゆいちゃん。こなたならまだ帰ってきてないぞ」 「ゆたかはー?」 「んー、確か、友達の家に寄ってくるとか言ってたなぁ」 「ありゃ。はずしたか...
  • ID:7jZue2hu0氏:ともだち記念日(ページ2)
     次の日。わたしは教室で頭を抱えていた。  もう一度きっかけを作って、泉さんと友達になろうと決心したはいいけど、そのきっかけをどうしようかまったく思いつかないのだ。  お昼も、結局自分の教室で食べてしまった。二日連続でこっちの教室だったことで、日下部に妹との仲を心配されたが、とりあえず無視。  そんなことをしているうちに、あっという間に放課後になってしまった。 「…なにやってるの、わたし」  ため息と独り言が同時に漏れる。きっかけなんか考えずに真正面から行くことも考えたが、とてもじゃないが実行に移せる度胸は無かった。 「柊ちゃん。高良さんって人が呼んでるよ」  今日の委員会で使う資料をファイルにまとめていると、峰岸にそう言われた。ドアの方を見てみると、みゆきが小さく手招きをしている。  …なにをしてるの、あの子。わたしはファイルを持ったまま立ち上がり、みゆきの方に向...
  • ID:ni5/gh60氏:柊かがみ法律事務所──模擬裁判
     岩崎みなみ検察官が、起訴状を読み上げていた。  内容を要約すれば、電車内における痴漢行為ということだった。  それを受けて、柊かがみ裁判官が被告人白石みのるに問う。 かがみ「被告人、起訴事実を認めますか?」 みのる「俺はやってないっす」 かがみ「否認したものと認めます。弁護人、何か意見はありますか?」  被告人側弁護人高良みゆきが答えた。 みゆき「被告人に起訴状で述べられたような事実はありません。被害者が痴漢行為にあったという事実自体は否定はしませんが、被告人が加害者だという検察の主張は全くの事実誤認であり、人違いによる誤認逮捕です」 かがみ「これより証人尋問を行います。証人日下部みさお、証言台へ」  かがみは、淡々と手続を進めていった。  模擬裁判ということもあり、分かりやすくするために実際の法廷とは違うところも多々あるし、まどろっこしい手続は省いてる。...
  • ID:nZgdbqYeo氏:泉の里帰り
     湯気の立つ浴室に、クスッとわたしの口から漏れた思い出し笑いが反響する。  ―――じゃあさ、おとうさんいつもわたしにぺたぺたしてくるけど、わたしが男子でもいまと同じように接してきた?  おねえちゃんにそう尋ねられて、おじさんが「あたりまえじゃないか」と返すまでの、いっときの間。  「よーくわかったよ」と軽く言い放つおねえちゃんと、そのときの空気を思い返すとおかしくなって、ほおがほころぶ。  あの父娘のつくるほがらかな雰囲気はとても心地よくて、わたしもそのなかにいさせてくれることが、とてもうれしい。  そう思うから、ときどき、私はぼんやりと好奇心をめぐらせることがある。あの父娘ふたりに、大きく関わったはずのひとのことへと空想が飛ぶ。  おねえちゃんにうりふたつな写真の姿。おじさんの伴侶だったひと。泉かなたさん。  私が知っているかなたさんのことは、ふたりの談笑...
  • 「starry heavens」ID:MrhsWEDO氏
    「ついに、明日ですね」 “そうね。でも、口調とかでばれたりしないかしら?” 「大丈夫ですよ。あいつ、結構にぶちんですし」 “に、にぶちんって……” 「……でも、私としては……ちゃんと会って欲しいんですよ、あいつとも」 “……それは……ダメ。だって私は、もうこの世にいない人間ですから……” 「そっか……そう、ですよね……」 “とにかく、明日は一日よろしくね?” 「ええ、こちらこそ」 ―――1――― 今の時間は午後1時、私とお姉ちゃんはこなちゃんの家の前にいます。 インターホンを押すと、しばらくしてこなちゃんがドアを開けてくれました。 「いらっしゃい! つかさ&かがかっこあ~るわい」 「略すな! しかも口で言うな、口で!!」 「あはは……」 見慣れたやりとり、これが私達の日常です。 いつもならもっと怒っていたでしょうが、今日のかがかっこあ~るわい……じゃなくて、...
  • ID:Cb.9n6Q0氏:呪縛(ページ2)
     沈黙が続いた。もう喋ってもいいのかな。名前くらいなら言っても問題よないよね。 つかさ「ゆきちゃん」 何の反応がない。 つかさ「ゆきちゃん?」 私は振り返った、そこに居るはずのゆきちゃんが居なかった。ドアの開閉の音もしなかった。まるで消えたみたい。消えた?。 そういえばゆきちゃん、三つ目のペナルティ言ってなかった。まさか三つ目のペナルティって本の事を話すと消えちゃう……。 急に恐ろしくなった。私はこんな事も知らないでおまじないをしてしまった。でも、あの時の私はこの事を知っていたとしてもおまじないをしていた。 おまじないなんて気休めみたいなもの、私はそう思っていた。ゆきちゃんだってきっとそう思ったから注意書きを読んでいてもおまじないをした。そうに違いない。  こなちゃんは怪我と不治の病、ゆきちゃんは消えてしまった。これからお姉ちゃんにもなにか起きるかもしれない。ゆきちゃ...
  • ID:WvIVAVXcO氏:嘘予告
    怪盗みwiki 怪盗みwikiとは、最近名を轟かせている怪盗である。 みなみの胸を盗んだことで有名である。 ある日、怪盗みwikiから予告状が届いた。 『今宵貴方達の出番を頂きに参上する 怪盗みwiki』 嘘予告 次回のID WvIVAVXcOのSSは? 怪盗みwikiの過去の犯行が明らかに!みwikiの盗んだものは? 迷探偵つかさは 193の犯行を防ぐことができるか? 次回怪盗みwiki第2話「怪盗みwikiの爆発」 お楽しみに! 嘘予告シリーズ 次回のID WvIVAVXcOのSSは? 怪盗みwikiの犯行予告時刻は12時27分。 迷探偵つかさは、刺客の白石みのるにとらわれてしまった! 果たしてつかさはwawawa宮殿から脱出できるか。 次回怪盗みwiki第3話「白石みのるのwawawa宮殿」 お楽しみに! 嘘予告シリーズ 次回のID WvIVAVXcOのSSは? 予告の時間まであと...
  • 小ネタ23P
     (この作品へのレス) かがみ「突っ込みきれるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」 こなた「うおっ!?かがみがキレた!」 つかさ「お、お姉ちゃん、落ち着いて!」 みゆき「…というか、そもそも突っ込む必要があるのでしょうか?」 こなた「あ、みゆきさんそれダメ。死亡フラグ」 みゆき「へ?」 かがみ「…じゃあ、代わりにみゆきがボケなさい」 みゆき「はい?」 かがみ「みゆきがボケてわたしに突っ込ませなさい!出来るだけ分かりやすいヤツで!」 みゆき「そ、そんな無茶な…」 かがみ「やかましい!さっさとせんかぁぁぁぁっ!!」 みゆき「ふぇぇぇぇん!」 つかさ「えーっと…助けなくていいのかな…?」 こなた「下手にさわるとフラグが移りそうだからねー…ま、後で甘いものでも奢れば収まるでしょ」 -みゆき式- こなた「あーもう!テスト勉強なんてやってられないよー!」 つかさ「こ、こなちゃん…頑張ろうよ…」 こなた「わたし、もう...
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