ID:2T8HNC1n0氏:らき☆すたテクニック2

「う~、保健室保健室」

今、保健室を求めて全力疾走している私は中学に通うごく一般的な受験生。
強いて違うところをあげるとすれば、体が弱いってことかナ──。
名前は小早川ゆたか。

そんなわけで学校にあるトイレへとやってきたのだ。

ふと見ると、ベンチに一人の若い少女が座っていた。
うぷっ、急に吐き気が……。
「大丈夫? ……あ、このハンカチ使って」
ゲボッ!いい女……
「あぅぁぅ、ごめんなさい! ……スカートにゲボ……うぐっ、ごぼっごはっ!
 うぅぅ~。ごめんなさいごめんなさい…ゴホッゴホッ」
「いいよ。それより」
そう言うとその少女は私の見ている目の前で、
私の吐いた物を嫌がる様子もなくふき始めたのだ……!

「矢良内科……」
「え?」
「私の知り合いの病院の名前……」
「?????」
「ひとまず、保健室に行こう……」

そういえばこの学校の保健室は校医がいないことが多いので有名なところだった。
体が弱い私は誘われるままホイホイと誰もいない保健室についていっちゃったのだ。

彼女──、
ちょっと長門っぽい無口な受験生で、
岩崎みなみと名乗った。

看病の仕方もやりなれているらしく、保健室に入るなり私はすぐにベッドに横に寝かされてしまった。

「よかったの? ホイホイついてきて……。私ここの学校の生徒じゃないけど……」
「こんなこと初めてではないんだけどいいんです……私岩崎さんみたいな人……うっ!ゲホッゲホッ」
「? いいから休んでて。代わりの人がいないか探してくる」

「で、出そう……」
「ん……もう出て行くの?まだ休んでたほうが良さそうだよ」
「ち、違うんです。実はさっきから気持ちが悪くて……また吐きそうなんです」
「そう……でも、ここ洗面器どこにあるのかわからないし……」
「はぁ……はぁ……いいですよ、気にしなくても……トイレまで這っていきますから」
「いいこと思いついた。あなた、私の制服に吐き出して」
「えーっ!? 服の中へですかぁ?」
自分の制服に吐かせるなんてなんて人なんだろう……。
う、でももう我慢できない……。
それではお言葉に甘えて……。

「この分だと相当我慢していたのね。お腹の中がパンパン」
「はぁ……はぁ……」
「ところで私の胸を見て……どう思う」
「どう思うって……その……すごく…小さいです…」

ずうぅーん……

何か気にしていることだったらしい。
だったら聞かなければいいのに、と私は思った。

「うっ……出そう」
「さっきあんなに吐いたのにまだ出るの?」
「ち、ちがうんです……!!」
「え、今度はウンチ?……私をバキュームカーと間違えてるのでは?」
「しゅ、しゅいませーん」
「いいよ。ゆたかのならわたし……」
「え!?え!?えぇぇぇ~!? アッー!!」


───とこんなわけで私の初めての受験はクソミソな結果に終わったのでした……。


おしまい
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