※未完結
かがみ「……たく、『なんでもいいから早く来てー!!』なんて、いきなり呼び出さなくてもいいじゃない」つかさ「まだ8時なのにねー……眠いよぅ……」みゆき「なにか緊急事態なのでしょうか?」
いや、こなたに限って緊急事態はないわよと思ったけど飲み込んだ。こなたがこんな朝から呼び出すなんて、なにか起きた以外に考えられないわ。
みゆき「見えてきましたね……あら?」
こなたの家の前なんだけど……騒がしいわね。
つかさ「こなちゃーん」
つかさがインターホンを押してこなたを呼ぶ。なんかドタンバタンうるさいんだけ――
こなた1「つ~かさ~!!」こなた2「ちょっとじゃまよ! アタシが先に出るの!!」こなた3「みゆきさ~~んのおっぱ~~~い♪」こなた4「み、みんな好き勝手しすぎだよ~……」かがみ「どぉぉぉぉぉ!?」つかさ「ひゃぁああ!?」みゆき「やっ、やてめくださ~~い!!」
……なによ……このカオス……たくさんのこなたがつかさとみゆきに……私は遠くからボーゼンとその光景を見つめることしかできなかった……
こなた5「かがみ、来てくれてありがと! このカオスな状況なんとかしてよ~!!」
5人目のこなたが私の袖をくいくいと引っ張ってくる。あの、こなた5よ。私達がなんとかできるわけないじゃない。
かがみ「てゆーかこんなの現実的にあり得ないだろ!!」
分岐 A:クローンこなた→このまま進む
分岐 B:ホムンクルス編→リンク先へ
分岐 C:プロフェッサー・イズミ→リンク先へ
かがみは全神経をツーテールに集中させる。かがみセンサーは本物を見分ける特殊センサーだ。視覚臭覚、微細な体温の違い、発汗量、胸のサイズ、あらゆる面を正確に見極める事ができるのである。「あなた、誰?」冷めた声でかがみは言う。「へ?」かがみはこなた5に顔を近づけ、鼻を鳴らす。「この臭い、あなた、本物のこなたじゃないわね!」こなた5は含み笑いの後、かがみに言いはなった。「ばれちゃあしょうがないね、かがみん。我が名はこなた!我々は大勢であるが故に!」「いや、わけわかんないから。てか本物は…はっ!?」かがみはこなたの臭いを察知し、光の速さで階段を駆け上がった。「こなた!?」勢い良くこなたの部屋の戸を開けると、そこはまさにこなた地獄だった。部屋を埋め尽くす大量のこなた、そしてベッドの上に、こなたはいた。うつ伏せになったこなたの背が大きく膨らむと、それを破って何か青い球が飛び出した。「うげぇ!」「とぅ!」こなたの声と球の声が重なる。球は空中でランスフォームすると、こなただらけの床に降りたった。仮面ラ○ダー1号のポーズを決めるそれもまた、こなただった。「今度は特オタか…て、こなた!」『こな~、こな~』呪詛の様に『こな~』を連呼するこなた群をかき分けて、かがみはこなたの元へやってきた。「大丈夫!?こなた!?」「なわけ…ないじゃん…ひぎぃ!」こなたの背がまた大きく膨らんだ!
『こな~こな~』「ふふふっ…見てしまったネ、カガミ」かがみは、そちらの方を振り向く。そこにはパトリシア=マーティンが無気味な笑いをしていて待機していた。「ぱっ…パトリシアさん?」「ワタシはネ、遂に世界征服の時がやってきましたのね。」「えっ…?」「ずっと、黙ってイマシタケド、私宇宙人ナノです。ソシテ時は来たのです…まずはこの地球上で最もシタシイ、コナタのカラダに、ワタシタチノ科学文明を詰め込んだね。その結果が今のコナタね…でも…こっそりとしていたハズでしたのにという事はアナタタチニ、何かが聞かれたとイウ事ですね。ここでケイカクヲ、オワラセルわけにはいきませんあなた達にもクローンのモトとなってイタダキマス。行け!!クローンコナタ!!」『こな~、こな~』クローンこなたは、かがみにゆっくりと近づく。「あっあぁぁぁぁ…」かがみは怯えて部屋から出て行った。しかし、そこには大量のゆたかが待機していた。「いやあああああああああああああああああ!!」かがみは体を押さえつけられてしまう。ゆたか自体は、軽いはずなのだが、あまりに数が多すぎるのである。更に近くの大人である、そうじろうは取材のために家には居ないとこなたは言っていた。
「お見事ネ、ユタカ」取り押さえたことを確認したパティは拍手をした。
パティが取り出したモノ、それは小さな球体だった。
かがみ「いや! いやぁ!」パティ「おとなしくバイヨウタイになってモラウです」
かがみの皮膚に球体を当てる。するとそれが身体の中に取り込まれ……
かがみ「うぐっ!?」
かがみの腹が大きく膨らんでくる!
かがみ「いやぁあああ!」
ひときわ大きく叫んだ瞬間、腹を破って紫色の球体が出てきた。破って、とは言っても皮膚はまた元通りになっている。これで死ぬことはない、ということか。紫色の球体はゆたか軍団の間に降り立つと、かがみその人へと姿を変えた。
パティ「アハハハハ!! もっともっとクローンをウミダシテクダサーイ!!」かがみ「いやぁあああぁああああぁ!!」
腹が、背中が、ボコボコと膨らみ、たくさんの球体があらわれてはかがみへと姿を変えていく!!
パティ「さぁ、クローンカガミ達! 他のニンゲンにもウメコミに行くデ……」
パティが命令しようとした、その時だった。
こなた『させないよ!!』かがみ『よくもオリジナルを!!』ゆたか『天罰です!』パティ「フギャ!?」
どうやらクローンにも反逆者がいるようだ、それぞれがパティに突撃し、こなたが服の中からボックス型のなにかを取り出した。
こなた『はい、かがみ! クローン停止装置!』かがみ「ひぐ!!」
ボックス型のなにかを先ほどの球体と同じように皮膚に当てると身体に取り込まれ、かがみの中で起きていたクローン生成が停止した。
かがみ「はぁ……はぁ……」こなた『むぅ、衰弱してるネ……』ゆたか『オリジナルのお姉ちゃんと私のも停止させてきたよ!』かがみ『全員衰弱しきってるわ! はっきり言って危険よ!!』
オリジナルかがみは衰弱した身体で辺りを見渡した。味方のクローンはこなたが5人、ゆたかが16人、かがみはどうやらクローン全員のようだ。
とりあえず、こなた、かがみ、ゆたかのオリジナルを敵を掻き分け、クローンかがみは階段を下りる。「お姉ちゃん?ってえええええ!?なんじゃこりゃー!!」お手洗いに向かっていたつかさは、自分の姉もたくさん降りてきている「とりあえず、話している暇はないわ!!…もう一人のみゆきはどこ?」「えっと…リビングで降りてきたこなちゃんの分身と事情を話しているけど」つかさはリビングの方向を向いた、そのリビングからみゆきが沢山現れる。「ゆっゆきちゃん!!」「ほら…みゆきさん…あそこに最後のオリジナルがいるから捕らえて」「わかりました…」どうやら、運が悪くみゆきのクローンは全員敵の方に回っているようである。クローンのみゆき達は、つかさとかがみの方向に走り出す。そこに階段からクローンこなた(味方)とゆたか(味方)が降りてきた。こなたは、五人でみゆきたちに抵抗をしている。ゆたかはその隙を狙って、その横を通ることにする。ゆたかが通ったその先には、培養体にされているみゆきと通さないよと言うように数人のクローンこなた(敵)が立っている。数では少しの差でゆたかが勝っているのだが、それを補い余りある運動能力がこなたのクローンにはある。それに無理に戦っていると、みゆきが増えてしまう。仕方なく、クローンのゆたかは、そのリビングの隠れ場所に待機する事にした。
また一人、また一人クローンのみゆきが増えている。「ちょっとまずいかも…退散したほうがいいかもしれない…」クローンこなたの一人は、クローンかがみの方を向いて言った。…明らかにこれは押されている。「にっ…逃げちゃうの?ゆきちゃんを置いて」つかさは涙を流しそうな顔をする。とはいえ…こちらは危機的状況に陥っているオリジナルが三人いる。ここは逃げるしかないのだ。余程の策がない限り、その時つかさは何か決心をした顔をした。
その頃、オリジナルかがみは疲弊しきった身体で気絶したパティの身体を漁っていた。敵のこなたは味方の自分たちのおかげで床に倒れている。このクローンを作り出した以上、消去する方法もあるはずだ。その可能性を信じて、かがみは漁る。
かがみ「はぁ……はぁ……こ、こなた……もうちょっと待っててね……」
こなたはもうすでに虫の息と化している。この状況をなんとかしない限り、平穏は訪れない。
かがみ「……あった……説明書……」
ご丁寧に日本語で書かれている。が、ツッコむまでの体力はない。
かがみ「なになに……? これを埋め込んだ生物の言うことを聞く……」
パティの身体からあの球体を取り出す。指や手のひらで持つ場合は身体に取り込まれないようだ。その時、階段の方から足音が聞こえてきた!
かがみ「く……時間、が……!」
これが敵だったならと思うと、説明書をゆっくり読んでいる時間はない!
かがみ「……仕方ない、クローンにはクローンよ!!」
かがみは自らの身体にクローン生成装置当て、体内に取り込ませた!
かがみ「はぐっ! がっ、我慢よかがみ! みんなを……みんなを助けるためなんだから!!」
かがみの身体からたくさんの紫色の球体が発生、床についてかがみへと姿を変える!
つかさ「お姉ちゃ……うわっ!?」かがみ『みんな、行くわよ! 身を挺して私達を作り出してくれたオリジナルのためにも!!』かがみ『おお~~~!!』
クローンかがみの軍団がつかさを押し退け、階段を駆け降りていく!
かがみ「はぁ……はあ……ぅぐ! た……頼んだ……わ……よ……」
それだけ言って、クローンを生成し続けるオリジナルかがみは意識を手放した。
「ふふふっ…コノトキを待ってイタノデスヨ…」パティは、立ち上がっていた。「ワタシガ、あの程度で簡単に倒れると思っていたのデスカ?」完全に意識を失ってしまったかがみにパティがゆっくりと近づく。パティは、かがみのクローン制作を停止させて、代わりに自分のクローンを作りはじめた。「所詮ハ、ジャクシャノ悪アガキネ」パティのクローンが増えながらもパティは平然として、歩き階段を降りはじめる。「ヤハリ、思った通りデス、クローンを作ってイテモ、体は持ちこたえてクレマス」
クローンこなたとかがみ(味方)は、つかさを守りながらみゆき(クローン)戦っていたのだが、後ろから足音が聞こえたので後ろを振り返る。「ハハハハ、挟まれてしまいましたネ、尻に火がつくとはこの事でショウカ?」「くっ…」今もなお、パティ本体からクローンパティが作られていく。そのパティが戦いの構えに入った。もはや逃げ場はない…万事休すか?いや…何とか…突破する方法はあるはずだ。「つかさ…」クローンこなたの一人はつかさの方向を見る。「こなちゃん…わかった…信じているよ」つかさは、クローンこなたの一言で何を考えているのかを何となく理解した。
…今、この状況を打破するのには恐らくもうそれしかない。しかし…それは、つかさにそれなりの覚悟が必要だ…がつかさは一言で返事をする。覚悟はしたのだろう。クローンこなたは、本物のパティに近付き。何かを奪い取った。そしてそれをつかさに投げ渡す。それは、クローン製造の小さな球体だった。
未完……
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