ID:R4dq.QDO氏:ガチンコバトルシティ外伝~夢幻の対戦~

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<p><a title="ID:VV9p0O.o氏:ガチンコバトルシティ (2d)" href="http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/829.html">ID:VV9p0O.o氏:ガチンコバトルシティ</a> の別作者による外伝</p> <p>そうじろう「ふう……」</p> <p>準決勝が終わり、決勝前の休憩時間、そうじろうは廊下にいた。<br /> 何をするでもなく、ただ窓の向こうを眺めている。<br /> と、その時……</p> <p>???『そう君』<br /> そうじろう「!?」</p> <p>聞きなれた、しかし長い間聞くことのなかった声がして振り返ると、そこにはいるはずのない人物が立っていた。</p> <p>そうじろう「かなた……?」<br /> かなた『うふふ、楽しそうだったから来ちゃった♪』</p> <p>二度と会うことはできないと思っていた……亡き妻、かなた。<br /> その人が今、間違いなく目の前にいる。</p> <p>そうじろう「かなた……会いたかったよ」<br /> かなた『ええ、私もよ』</p> <p>どうして帰ってこれたのか、そんなことはどうでもいい。互いに歩み寄り、相手の身体を抱き締めあう。<br /> 幽霊……なのだろうが、なぜか身体の感触は普通にあった。</p> <p>かなた『そう君。さっきのデュエル、見たわよ』<br /> そうじろう「あの場所にいたのか」<br /> かなた『ええ。でも、いくらなんでもあのデッキはないわよね……?』</p> <p>表情が一変、ジト目でそうじろうを睨み付けるかなた。<br /> そんなかなたから離れ、たじろぎながらもそうじろうは弁解する。</p> <p>そうじろう「い、いや、実は他にもデッキはあったんだけどさ……」<br /> かなた『だけど?』<br /> そうじろう「……娘相手に、本気を出せるわけないじゃないか」</p> <p>しばしの沈黙。そしておもむろに、かなたが口を開いた。</p> <p>かなた『……こなたが聞いたら、なんて言うかしらね』<br /> そうじろう「え?」<br /> かなた『あの子は、本気で相手してもらいたかったはずよ。手加減したって聞いたら、きっと怒るわよ?』<br /> そうじろう「……ああ、そうだな……」</p> <p>またも沈黙が続く。そしておもむろにかなたが言った。</p> <p>かなた『ね、私ともデュエルしよ?』<br /> そうじろう「………はい?」</p> <p>思わぬセリフに、そうじろうは耳を疑った。</p> <p>かなた『せっかくだから、みんなみたいにそう君と遊びたいなと思ってたの。……あ、大丈夫よ。ルールも知ってるし、デッキもあるから』</p> <p>どこからか、デッキを出してみせるかなたに、そうじろうは戸惑いながらも尋ねた。</p> <p>そうじろう「どこから仕入れたんだ……?」<br /> かなた『うふ♪ 禁則事項よ♪』</p> <p><br /> そして……</p> <p><br /> そうじろう「さっきのと一緒のルールでいいよな?」<br /> かなた『ええ。デッキ制限は40以上よね?』<br /> そうじろう「ああ。禁止カードは入ってないよな?」<br /> かなた『もちろんよ。じゃあ……』<br /> 二人「『デュエル!』」</p> <p><br /> ※ ここからかなたのセリフを普通の「」にします</p> <p><br /> かなた「そう君、デッキが結構な数あるんだけど……」<br /> そうじろう「名付けて『速攻融合デッキ』だ。こいつは強いぞ?」</p> <p>・初期状態・<br />  そうじろう:LP4000、デッキ72枚、手札5枚<br />  かなた:LP4000、デッキ39枚、手札5枚</p> <p>そうじろう「俺のターン、ドロー! フィールド魔法発動『フュージョン・ゲート』!」<br /> かなた「いきなり!?」<br /> そうじろう「手札の『ダークヒーロー・ゾンパイア』と『沼地の魔神王』を除外して『異星の最終戦士』を融合召喚!」<br /> かなた「う……」<br /> そうじろう「伏せカードを1枚セットし、ターンエンド!」</p> <p> そうじろう:LP4000、デッキ71枚、手札2枚<br />  かなた:LP4000、デッキ39枚、手札5枚</p> <p>かなた「私のターン、ドロー。モンスターは出せないのよね?」<br /> そうじろう「ああ、『異星の最終戦士』の効果でな。セットはできるけど」<br /> かなた「厄介ね……仕方ないわ。モンスターを1枚、伏せカードを3枚セットして『次元の裂け目』を発動、ターンエンド」<br /> そうじろう「次元帝デッキか……?」</p> <p> そうじろう:LP4000、デッキ71枚、手札2枚<br />  かなた:LP4000、デッキ38枚、手札1枚</p> <p>そうじろう「俺のターン、ドロー!」<br /> かなた「罠カード発動『マクロコスモス』!」<br /> そうじろう「どうあっても除外する気か?」<br /> かなた「それがこのデッキの特徴だからね」<br /> そうじろう「ま、いいか。『異星の最終戦士』で裏守備モンスターに攻撃!」<br /> かなた「カードは『異次元の女戦士』、『異星の最終戦士』ともども除外させてもらうわね」<br /> そうじろう「く……『異星の最終戦士』の効果が仇となったか……」<br /> かなた「ターンエンド?」<br /> そうじろう「いや、罠カード発動『メタル・リフレクト・スライム』! 守備表示で特殊召喚してターンエンド!」</p> <p> そうじろう:LP4000、デッキ70枚、手札2枚<br />  かなた:LP4000、デッキ38枚、手札1枚</p> <p>かなた「カードをドロー。『おろかな埋葬』を発動してデッキから『異次元の偵察機』を墓地……じゃなくて除外するわね」<br /> そうじろう「エンドフェイズ時にフィールド上に特殊召喚するカードだな」<br /> かなた「攻撃表示っていうのがちょっと辛いけどね。『異次元の生還者』を召喚してターンエンド」<br /> そうじろう「ここで『異次元の偵察機』がフィールド上に特殊召喚される、と」<br /> かなた「速攻魔法発動『地獄の暴走召喚』!」<br /> そうじろう「なにぃ!?」<br /> かなた「デッキから『異次元の偵察機』を2体、フィールド上に特殊召喚! そう君の『メタル・リフレクト・スライム』はデッキでは罠だから効果は発動しない♪」<br /> そうじろう「……意外にヒドイ戦法を使うじゃないか……」</p> <p> そうじろう:LP4000、デッキ70枚、手札2枚<br />  かなた:LP4000、デッキ34枚、手札1枚</p> <p>そうじろう「……やるしかないか。カードをドローして魔法カード発動『古のルール』!」<br /> かなた「!」<br /> そうじろう「手札からレベル5以上の通常モンスターを1体特殊召喚! 出でよ! 『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』!!」<br /> かなた「こ、攻撃力3000……」<br /> そうじろう「さらに『未来融合―フューチャー・フュージョン』を発動してドラゴン族モンスター5体を除外!」<br /> かなた「『F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)』を出す気ね……」<br /> そうじろう「その前に決着は着きそうだな。『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』で『異次元の偵察機』に攻撃! 滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)!!」<br /> かなた「っ……このままだと負けちゃうわね……」<br /> そうじろう「ターンエンドだ!」<br /> かなた「除外された『異次元の偵察機』を特殊召喚ね」</p> <p> そうじろう:LP4000、デッキ64枚、手札0枚<br />  かなた:LP1800、デッキ34枚、手札1枚</p> <p>かなた「私のターン、ドロー。……!!」<br /> そうじろう「なにかいいカードでも来たのか?」<br /> かなた「……そう君、言い忘れてたけど私のデッキは次元帝じゃなくて『次元スピリット』よ」<br /> そうじろう「へ?」<br /> かなた「『異次元の偵察機』をリリースして『砂塵の悪霊』をアドバンス召喚!」<br /> そうじろう「攻撃力は2200のスピリットモンスター……効果は?」<br /> かなた「このカードが召喚された時、フィールド上のこのカード以外の表側表示モンスターをすべて破壊」<br /> そうじろう「んな!!」<br /> かなた「と、いうわけで『砂塵の悪霊』でダイレクトアタック!」<br /> そうじろう「ライフポイントは1800……同じライフか……」<br /> かなた「ごめんね、そう君。これで終わりよ」<br /> そうじろう「へ?」<br /> かなた「罠カード発動『D.D.ダイナマイト』! そう君が除外したカードの数×300ポイントのダメージよ!」<br /> そうじろう「……終わった……10枚だから3000ダメージ……」<br /> かなた「うふふ♪そう君、楽しかったよ」<br /> そうじろう「ああ、俺もだ……」</p> <p> </p> <p> </p> <p>???「……と……さん……お……さんてば……きて……」<br /> そうじろう「ん……」</p> <p>よく聞き慣れた声がして、そうじろうは目を覚ました。</p> <p>こなた「もー、やっと起きた。もうすぐ決勝戦、始まるよ?」</p> <p>そこにいたのはかなた……ではなく、娘のこなただった。</p> <p>そうじろう「あ、あれ……こなたか……?」<br /> こなた「他に誰がいるっていうのさ? 早くいくよ」<br /> そうじろう「あ、ああ……」</p> <p>今までのは、全部夢だったのか?<br /> そう思いながら立ち上がろうとした時、気が付いた。</p> <p>そうじろう「ん……?」<br /> こなた「どしたの? お父さん」</p> <p>そうじろうの手には、一つのデッキが握られていた。それは、そうじろうが持つ二つのデッキではなく……</p> <p>こなた「あれ? それお父さんのデッキ?」<br /> そうじろう「いや……『俺の心が作り出した幻影』……ってな。ちょっとくさかったか?」<br /> こなた「……カッコつけても、元が元だからねぇ」<br /> そうじろう「ひどっ!」<br /> こなた「結局のところ、誰のデッキ?」<br /> そうじろう「あ、後で教えてやるから、とにかく行くぞっ!!」</p> <p><br /> かなた『……ふふ……』<br /></p>

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