ID:qEa6qMDO氏:こなたに霊感があったなら

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<p>こなた「ふい~、さっぱりした。寝る前にネトゲにでもインしよっかな~」</p> <p>ガチャ</p> <p>こなた「あれ?お母さん、また来てたんだ」<br /> かなた「ええ。やっぱり、こっちが気になるからね。それにしても……」<br /> こなた「どしたの?」<br /> かなた「いっつも思ってたんだけど……なんで同じ本が3つもあるの?」<br /> こなた「ああ、それ?鑑賞・閲覧用、永久保存用、布教用の三種類なんだ」<br /> かなた「こんなのにお金を注ぎ込んで……私が生きてたら、少しはまともに育ったのかしら……」<br /> こなた「どうだろ?お父さんだしね」<br /> かなた「う~ん……そう君と結婚した時点で、それは諦めるべきだったのかしら……」</p> <hr /><p>こなた「最近、毎日のようにお母さんが来るんだよね。前はお盆とかだけだったのに」<br /> かがみ「あんたの将来を心配して来てるんじゃないの?」<br /> こなた「う……否定、出来ない……」<br /> かがみ「卒業までもう一年ないんだからね?ちゃんと進路決めなさいよ」<br /> こなた「頑張ってみるよー」<br /> かがみ「まったく……ん……」<br /> こなた「どしたの?」<br /> かがみ「いやね?ここ最近、肩が凝っててさ」<br /> つかさ「こなちゃんってさ、幽霊が見えるんだよね。お姉ちゃんの肩に狐とか憑いてないかな?」<br /> かがみ「バカなこと言ってんじゃないの。最近、勉強しまくってたからだと思うけど……」<br /> こなた「一応、見てみるね。じー……」<br /> かがみ「あんまジロジロ見ないでよ」<br /> こなた「……大丈夫。狐は憑いてないよ」<br /> つかさ「なんだー」<br /> かがみ「ほらね?そんなの憑いてるワケ……」</p> <p>・・・</p> <p>かがみ「狐『は』?」<br /> こなた「狐『は』」</p> <hr /> お化け屋敷 <p>『ぎゃああああ!!』<br /> つかさ「ひっ!」<br /> かがみ「こ、ここ、だいぶ雰囲気でてるわね……」<br /> みゆき「い、泉さんは平気なんですか?」<br /> こなた「言ってるでしょ?私霊感あるって」<br /> つかさ「あ、そ、そっか……いいなぁ……」<br /> こなた「そんないいもんじゃないよ。今だって……」<br /> かがみ「へ?」<br /> 『……引き返せ……』<br /> みゆき「ひぃっ!」<br /> つかさ「あ、後で話そうよ!」<br /> かがみ「そ、そうね!早く出ましょ!」</p> <p><br /> ・・・</p> <p><br /> つかさ「はぁ……怖かった……」<br /> みゆき「も、もう二度と来たくありません……」<br /> かがみ「ホントよね……。ところでこなた、あんた中で何を言おうとしてたわけ?」<br /> こなた「ああ、あれね、『見えない方がいいものも見えちゃう』って言おうとしたの」<br /> 三人「え?」<br /> こなた「中ね、本物の悪霊が何体かいたんだよ。オマケに最後の『引き返せ』だって人間のじゃないし。……あ、やっぱり鳥肌立ってる」<br /> 三人「……」<br /> こなた「おーい、三人ともー。こんなところで気失わないでよー」</p> <hr /> かなた「こなた、遊びに来たわよ~」<br /> こなた「……Zzz……」<br /> かなた「あら、寝ちゃってるわね。どうしようかしら…町はいっぱい見てきたし、暇だわ……」<br /> こなた(霊感のある人って、霊に取りつかれやすいみたいなんだよね~)<br /> かなた「……そういえばこなた、前にそんなことを言ってたわね……そうだ、えい☆」<br /><br /> ボフン(←かなたがこなたに吸い込まれる音)<br /><br /> こなた(中身かなた)「うん、成功ね。久しぶりに、そう君に朝ごはんを作ってあげよ!」<br /><br /> ・・・<br /><br /> そうじろう「お、こなた。今日は早いな」<br /> こなた(中身かなた)「残念でした。中身は私よ」<br /> そうじろう「お、かなたか。こなたに乗り移ったのか?」<br /> こなた(中身かなた)「ええ。久しぶりに、そう君に私の手料理を食べさせてあげようと思って」<br /> そうじろう「それにしても、こなたから『かなたがいる』って最初に聞いた時は信じられなかったなぁ」<br /> こなた(中身かなた)「仕方ないわよ、それが普通の反応だもの。私だって、こうやってそう君と話せてるのが夢みたい」<br /> そうじろう「でも、夢じゃないよな。本当にかなたなんだよな」<br /> こなた(中身かなた)「ええ、そうよ。私はちゃんと、ここにいるわ」<br /> そうじろう「……かなた」<br /> こなた(中身かなた)「……そう君」(そうじろうに抱きつく)<br /><br /> ゆたか「ふぁ~……おはようございま……」<br /> そうじろう「!!」<br /> こなた(中身かなた)「!!」<br /> ゆたか「!?」<br /><br /> ・・・<br /><br /> こなた「ねえ、お母さん。ゆーちゃんが最近よそよそしい態度を取るんだけど、何か知らない?」<br /> かなた「さ、さぁ? お母さんは何も知らないわよ」<br /> こなた「そっか……」<br /> かなた(ごめんなさい……ごめんなさい、こなた……!!) <hr />
<p>こなた「ふい~、さっぱりした。寝る前にネトゲにでもインしよっかな~」</p> <p>ガチャ</p> <p>こなた「あれ?お母さん、また来てたんだ」<br /> かなた「ええ。やっぱり、こっちが気になるからね。それにしても……」<br /> こなた「どしたの?」<br /> かなた「いっつも思ってたんだけど……なんで同じ本が3つもあるの?」<br /> こなた「ああ、それ?鑑賞・閲覧用、永久保存用、布教用の三種類なんだ」<br /> かなた「こんなのにお金を注ぎ込んで……私が生きてたら、少しはまともに育ったのかしら……」<br /> こなた「どうだろ?お父さんだしね」<br /> かなた「う~ん……そう君と結婚した時点で、それは諦めるべきだったのかしら……」</p> <hr /><p>こなた「最近、毎日のようにお母さんが来るんだよね。前はお盆とかだけだったのに」<br /> かがみ「あんたの将来を心配して来てるんじゃないの?」<br /> こなた「う……否定、出来ない……」<br /> かがみ「卒業までもう一年ないんだからね?ちゃんと進路決めなさいよ」<br /> こなた「頑張ってみるよー」<br /> かがみ「まったく……ん……」<br /> こなた「どしたの?」<br /> かがみ「いやね?ここ最近、肩が凝っててさ」<br /> つかさ「こなちゃんってさ、幽霊が見えるんだよね。お姉ちゃんの肩に狐とか憑いてないかな?」<br /> かがみ「バカなこと言ってんじゃないの。最近、勉強しまくってたからだと思うけど……」<br /> こなた「一応、見てみるね。じー……」<br /> かがみ「あんまジロジロ見ないでよ」<br /> こなた「……大丈夫。狐は憑いてないよ」<br /> つかさ「なんだー」<br /> かがみ「ほらね?そんなの憑いてるワケ……」</p> <p>・・・</p> <p>かがみ「狐『は』?」<br /> こなた「狐『は』」</p> <hr /> お化け屋敷 <p>『ぎゃああああ!!』<br /> つかさ「ひっ!」<br /> かがみ「こ、ここ、だいぶ雰囲気でてるわね……」<br /> みゆき「い、泉さんは平気なんですか?」<br /> こなた「言ってるでしょ?私霊感あるって」<br /> つかさ「あ、そ、そっか……いいなぁ……」<br /> こなた「そんないいもんじゃないよ。今だって……」<br /> かがみ「へ?」<br /> 『……引き返せ……』<br /> みゆき「ひぃっ!」<br /> つかさ「あ、後で話そうよ!」<br /> かがみ「そ、そうね!早く出ましょ!」</p> <p><br /> ・・・</p> <p><br /> つかさ「はぁ……怖かった……」<br /> みゆき「も、もう二度と来たくありません……」<br /> かがみ「ホントよね……。ところでこなた、あんた中で何を言おうとしてたわけ?」<br /> こなた「ああ、あれね、『見えない方がいいものも見えちゃう』って言おうとしたの」<br /> 三人「え?」<br /> こなた「中ね、本物の悪霊が何体かいたんだよ。オマケに最後の『引き返せ』だって人間のじゃないし。……あ、やっぱり鳥肌立ってる」<br /> 三人「……」<br /> こなた「おーい、三人ともー。こんなところで気失わないでよー」</p> <hr /> かなた「こなた、遊びに来たわよ~」<br /> こなた「……Zzz……」<br /> かなた「あら、寝ちゃってるわね。どうしようかしら…町はいっぱい見てきたし、暇だわ……」<br /> こなた(霊感のある人って、霊に取りつかれやすいみたいなんだよね~)<br /> かなた「……そういえばこなた、前にそんなことを言ってたわね……そうだ、えい☆」<br /><br /> ボフン(←かなたがこなたに吸い込まれる音)<br /><br /> こなた(中身かなた)「うん、成功ね。久しぶりに、そう君に朝ごはんを作ってあげよ!」<br /><br /> ・・・<br /><br /> そうじろう「お、こなた。今日は早いな」<br /> こなた(中身かなた)「残念でした。中身は私よ」<br /> そうじろう「お、かなたか。こなたに乗り移ったのか?」<br /> こなた(中身かなた)「ええ。久しぶりに、そう君に私の手料理を食べさせてあげようと思って」<br /> そうじろう「それにしても、こなたから『かなたがいる』って最初に聞いた時は信じられなかったなぁ」<br /> こなた(中身かなた)「仕方ないわよ、それが普通の反応だもの。私だって、こうやってそう君と話せてるのが夢みたい」<br /> そうじろう「でも、夢じゃないよな。本当にかなたなんだよな」<br /> こなた(中身かなた)「ええ、そうよ。私はちゃんと、ここにいるわ」<br /> そうじろう「……かなた」<br /> こなた(中身かなた)「……そう君」(そうじろうに抱きつく)<br /><br /> ゆたか「ふぁ~……おはようございま……」<br /> そうじろう「!!」<br /> こなた(中身かなた)「!!」<br /> ゆたか「!?」<br /><br /> ・・・<br /><br /> こなた「ねえ、お母さん。ゆーちゃんが最近よそよそしい態度を取るんだけど、何か知らない?」<br /> かなた「さ、さぁ? お母さんは何も知らないわよ」<br /> こなた「そっか……」<br /> かなた(ごめんなさい……ごめんなさい、こなた……!!) <hr /> 体育祭(三クラス合同、計四チーム) <p>ななこ「なんや、ウチのチーム負けとるやんか」<br /> かがみ「大丈夫ですって! うちのチームには運動が得意なやつが多いですから!」<br /> ななこ「でもなぁ……次はアイツやろ?」</p> <p>百m走、スタートラインの手前で待機してるつかさを指差す</p> <p>かがみ「つかさか……」<br /> ななこ「差はますます広がるやろな……」<br /> こなた「まずいですね……」<br /> ななこ「……そや! 泉、お前確か霊能力あったよな!?」<br /> こなた「能力はないですが……霊と話したりはできますよ」<br /> ななこ「それでええ! お前の力で……」</p> <p>・・・</p> <p>かがみ「つかさが百m走を一位!? すごいじゃない!!」<br /> つかさ「えへへ」<br /> かがみ「……ん?」<br /> 女子1「さっきの百m走、なんか身体が重くなかった?」<br /> 女子2「え、あんたもなの?」<br /> かがみ「まさか……」<br /> ななこ「ドーピングやないからオッケーやろ?」<br /> こなた「多分、大丈夫ですよ。憑いただけですから」<br /> かがみ「……敵じゃなくて本当に良かった……」</p> <hr />

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