ID:PlRnNKdYO氏:タイトル不明

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こなた「ふぇ?夏祭り?」 唐突な話に戸惑う彼女 こなた「んーあたしは家でネトゲーしたいんだけどなぁ」 彼女らしい…でももう少し粘ってみた こなた「わーかったわかった、行くよ!行く行く」 …待ち合わせ場所に到着、まだ彼女は来ていない こなた「ごぉめん!お父さんがなかなか解放してくれなくてさぁ」 20分の遅刻…これもまた彼女らしい… こなた「ほんとごめんね?」 彼女が傍に近寄ってきて、青く綺麗な髪の香りがはじけた こなた「え?ほんと?でもこれあたしの浴衣じゃないんだ、お母さんが昔来てたやつなんだってお父さんが言ってた」 浴衣姿が普段見慣れない性もあってか眩しかった… こなた「うわぁやっぱ日曜日はすごいねぇ人だらけだよ、こう人がいるとはぐれそうだよねぇ」 離れるなよ?って言いながら手を差し出そうとした こなた「でもまぁこーゆー人ごみは慣れてるからいいんだけどね」 そう言って歩きだした彼女…僕はポケットの中で拳を握った こなた「あー!ねぇ見て見て!金魚すくい!やろうよ、勝負しよ勝負!負けたらこの後すべておごりだからね?」 これは負けられない!? こなた「よっ!10匹目ー!」 巧い… こなた「あれー?まだ2匹しかすくえてないじゃん!このままじゃあたしが勝っちゃうよ?」 すっごく余裕な発言をする彼女…でもあまりに夢中になっている為に袖が濡れている… こなた「15匹ーいやぁなんかこんなにすくえちゃっていいのかねぇ」 彼女の無邪気な横顔がとても可愛かった こなた「いぇーい!あたしの勝ちぃ!(エッヘン あ!綿菓子だ!さっそくおごってもらうからね?おじさーん!綿菓子ちょうだい、そっちのヨーコの袋のやつ」 迷わず最近のアニメ柄になっている袋を選ぶ‥ こなた「甘ーい!いやぁおごりってのがまた一段と甘味を増してるよ」 大好きな綿菓子を食べてご機嫌だ、今なら手を繋げるかもしれない こなた「あ!あれ、かがみんじゃない?おーいかがみぃーん!」 …どうやら友達を見つけたようだ、彼女は僕から離れていった こなた「ふぅ~一通り全部回ったねぇ疲れたぁ‥」 疲れたとは言うものの顔はとても満足そうだ‥ 僕たちは夜店が並ぶ道から少し外れた神社の石段に座った こなた「ここはちょっと静かだねぇ ん?なにそれ、線香花火?いいねぇ夏はやっぱそれでしょ!」 線香花火にマッチで火を点ける パチパチとはじける火の粉が僕たちを照らしては消えた‥ こなた「家でネトゲーってのもいいけどこうして夏祭りに来てみると結構いいもんだねぇ」 何を話しただろう?たわいもないお互いの話をしたのだろうけど覚えていない‥ だってこのあと気持ちを伝えたくて胸がいっぱいだったから… こなた「で?なに?ちょっちょっとぉそんな真剣な顔してどしたの?‥え‥」 言った、伝えたいことは伝えた こなた「……んーごめん」 届かなかった‥ こなた「いやぁでもこのシチュで言うのはギャルゲやエロゲじゃ当たり前だよねぇ、ゲームじゃこっちからだけど実際逆に言われたら落ちそうになったw」 彼女がそう言い終わるのと同時に夏祭りの最後を告げる花火が夜空に響いた‥

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