ID:iTNMaVO40氏:繋がらない心

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今日も無事全ての授業が終了した。 「んー!やっと終わた~」と、伸びをするなた。 そして、すかさず現れる紫髪双尾のお姉ちゃん 「よっ。帰ろう~」柊かがみ。 「やあやあ揃いましたな。さて、本日のこれからの予定なのですが、またカラオケというのは如何でしょう?」 こなたは鞄からカラオケ屋のタダ券を取り出した。 「お父さんに貰ってね。各々、返答はいかに!?」 「またぁ?…ん~、まぁ良いわよ?特に予定とかないしね、ね、つかさ」 「…」 返事がない。まるで(ry 「つかさ?」かがみが覗き込むが 「私、いかない…」その顔、鬼の如く憤怒に満ちていた。 「私、こなちゃんなんかとは絶対いかない!」 そう言ってつかさは教室から出ていってしまった。 「あっ、つかさ…、あんた、ちゃんと謝ったの!?」 「…ま…だ…」 あの日、あの時、あの場所で、こなたが邪魔をしなければ つかさはずっといつまでも…後の歌忘れた。 「もう!はい!これ!早く電話して謝る!」かがみは自分の携帯を取り出し、こなたに促した。 「う…うん」チュルルルル…チュルルルル…ガチャ 『あ、お姉ちゃん?』 「つ、つかさ?あたし、こな」 ガチャ…ツーツーツー。 「かがみん…」 「もう!貸して!……何?繋がらないじゃない?圏外?…着信…拒否?」 ツーツーツー 「もう、こなちゃんの事なんか知らないんだから。いっつも私の邪魔ばかりしてさ!こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのくせに!」 ピッ!叩くようにつかさは電源ボタンを押した。 「どうしよう…拒否にしたらお姉ちゃんと連絡できないや…。そうだ、メールで…う~ん…これで…よし!」 送信→→→受信、ピロリロリん♪ 一方、まだ教室内のこなかが。 「あ、メール…つかさからだ…何何?」 「え?つかさから?何だって?」身を乗り出して覗き見るこなた。 「ちょ!こら、覗くな!!」「…何これ?暗号?全部絵文字じゃん…」 文字、ではなく絵の羅列、それはすでに言葉ではなかった。まさに暗号。 「うわぁ~、凄い怒ってるわ、つかさ。あんた、かなりヤバイわよ」「読めるんだ…かがみん…」 つかさメールの解読、かがみに備わった特殊能力であった。 「とりあえずつかさは家に帰るって。あと二人でカラオケ行ってって…」 「んじゃ、カラオケ、行きますか」「馬鹿!つかさに謝るの!はっきり言ってあんたの立ち位置微妙よ?最悪仲直りできないかもね」 「え゛?そんなに怒ってるの?」「爆発寸前よ!」 かがみは再びつかさに電話したが、つかさがそれに出ることはなかった。   下駄箱につかさの靴はなかった。 「かがみ…あたし、走って探してくるよ…」 こなたの顔がいつになく険しい。 「走ってって…私はどうするのよ?」 「一人でカラオケとか…嘘嘘ごめん。つかさ怒らせちゃったのあたしだしさ  かがみは先に帰っててよ…見付かったら連絡するから…」 こなたの顔は少し青ざめていた。 「馬鹿、私もいくわよ、あんたの足には敵わないかもしれないけどね」 「…うん、ごめん、かがみ」「私に謝らないでよ」 二人はダッシュで学校を後にした。 流石こなた、かがみとの差は歴然であった。 快速を続けるこなたと息切れのかがみ、まるで別の生物であった。 「あれ?…ちょ、かがみ」と、遠くのかがみに合図を送るこなた。 「はぁ…はぁ…」かがみは息をするのもやっと、それを受け取れど返せなかった。  こなたの指差す先には、黄色いリボンがひょこひょことうごめいていた。 それがある店に入って行く。  「かがみ、つかさ、ゲーセンに入って行ったよ?」 ようやくこなたに追い付いたかがみ。 「ゲ、ゲーゼン?」 尾行を開始する二人。 つかさはある対戦格ゲーの匡体の前にいた。それにお金を入れるつかさ。 荒々しい技で相手を痛めつけていく、のかと思いや、パターンが読まれ、あっさりKO。 バン!とコントロラーに手を叩き付け、つかさはその場を後にした。     つかさの次なる標的はパンチングマシーン。 人気アニメ「がんばれ元気」仕様で、若者に大人気の台だった。 チャリンと小銭が吸い込まれていく。 殴るやつがひょこっと起き上がり、渾身の力で殴りかかるつかさ。 起きては殴り、起きては殴りの繰り返し…全身全霊を込めた重撃の評価は…平均以下、下の下だった。 はぁ、と息を漏らすつかさ。籠の鞄を持とうとすると、傍らに見知らぬ少年が立っていた。  髪を染め、顔のいたる所ピアスをつけた少年。 少年はつかさの肩に手をかけ、そっとつかさの唇を奪ってしまった。 つかさも嫌がるそぶりを見せず、両手を少年の首に回している。   「ちょっとあんたぁ!!」堪えきれず、かがみが飛び出して行った。 「何やってんのよ!?あんた達!つかさ!あんたね!…あ、あれ?」 二人を引き裂いて初めて気が付いた。 この子、つかさじゃない… 「ごごごごごごめんなさい!」 顔を真っ赤にして謝るかがみ。 けっ!てな感じでつかさ風の女の子と少年は去っていった。 「…こぉなぁたぁ…どう言う事よ…」 「あ、ははははは…人違いだったみたいだね…あははははは」    「もう、大恥かいちゃったじゃない!」  足早にゲーゼンを出た二人。 「いやはや、まさか偽つかさがいたとはね…すびばせんでした」 「まったく!…あ」 出た先でかがみはある視線に気が付いた。 隣の書店の袋を抱えた女の子がこっちを見ている。 「お姉ちゃん?…あっ…」視線を反らす女の子。  この声、この顔。間違いない。 「つかさぁ、良かったぁ、見付かって…。探したんだよ?」 ぐわし!と、つかさの肩を抱くかがみ。 「え?カラオケ行ったんじゃないの…?」  「つかさ置いて行くわけないでしょ!?それに」 突き刺さるかがみの視線。 言葉はないが、電波は伝わる。 『コナタ ツカサ ニ アヤマレ』受信完了。 こなたはつかさに歩み寄るが、つかさの視線は下にあった。 「つかさ…」つかさは答えない。 「つかさ、あの時はごめん。調子に乗りすぎたよ。  あたしすぐ暴走しちゃうからさ…あの時もつかさを応援してたつもりだったんだけど  なんか、自分の事しか考えてなかった…かも…ごめん。て、いつもだよね。…ごめん、つかさ」 無言のつかさ。 「こいつも悪気があったわけじゃないんだし…つかさ、許してあげてよ」 かがみの助け船。 「…」変わらず無言、でも表情が次第に変わっていく。 「うん…うん!その変わり…」 ついに和解。その変わり、つかさはある条件を出してきた。 これからみんなでカラオケに行く事+こなた自重しる。 「よぉし。今日は宇宙刑事ギャバン、歌っちゃうぞ~」  「あはははは…はは(こなちゃん…わかってくれたのかな…)」 ー繋がった?心ー完ー

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