ID:j5oByt+w0氏:こなたとつかさ、こなたとかがみ、こなたとみゆき

「ID:j5oByt+w0氏:こなたとつかさ、こなたとかがみ、こなたとみゆき」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ID:j5oByt+w0氏:こなたとつかさ、こなたとかがみ、こなたとみゆき」(2011/03/01 (火) 02:18:52) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「泉さん、遅いですね。」 「どうしたのかな?」 「どうせ寝坊でもしたんでしょ。携帯も繋がらないし。」  とある9月ごろ、かがみ、つかさ、みゆきはこなたと共に映画を見に行こうということになっていたのだが、こなたがなかなか来ず、かがみ達は映画館の前で待ちぼうけとなってしまった。ここまでならばいつものこと。しかし、この後の出来事はいつもとは少し違っていた。                                  こなたとつかさ、こなたとかがみ、こなたとみゆき 「ごめ~ん、みんな。」 「遅い!どんだけ待たせんのよ!」 「だからごめんってば。途中で買い物してたら遅くなっちゃって。」 「買い物?こなちゃん何買ったの?」  よく見てみると、こなたの手にはラッピングされた袋が握られていた。 「うん、まぁね。と、いうわけでみゆきさん、これ、プレゼント。」 「え?」  こなたは握っていたそれをみゆきに手渡していた。 「いや、何の脈絡もないわよ、こなた。」 「ゆきちゃん、誕生日は・・・たしか来月だったよね?」 「はい、そうですが・・・」  みゆきは受け取りはしたものの、なぜ渡されたのかは分かっていなかった。 「まぁまぁ、気にしないで。開けてみてよ、みゆきさん。」 「あ、はい。」  言われるままに袋を開けてみるとそこに入っていたのは、 「リボン・・・ですか?」 「うん!」  にっこりと笑うこなたによく分からないといった感じの3人。すると、つかさが何かを思い出したように言った。 「そういえばこなちゃん、5月くらい・・・だったかな?に家に来てプレゼントって言って渡してくれた後、授業あるからって言ってそのまま帰ちゃったことあったよね?プレゼント、防犯ブザーだったけど・・・」 「言われてみたら私もあったわね。私も5月の時に大学に押し掛けてきて渡していった後、バイトがあるからって言って帰ったけど。いきなりノート渡されても反応に困るんだけど・・・」  三者三様よく分からない贈り物を受け取っていたという事実にクエスチョンマークを出すしかできなかった。 「こなた、あんた、何にもない日にプレゼント渡して何がしたいの?」 「何にもない日じゃないよ。私にとっては大切な日だから。」 「大切な日って何よ?」 「私がかがみやつかさやみゆきさんと出会った日。」  言われてみれば、と3人は思った。つかさが外人さんに道を聞かれて困っていた所にハリ倒して助けたのが5月ごろ。その後、“うっかり”宿題を忘れてかがみに写させてもらったのがすぐ後だったから同じく5月ごろ。文化祭の準備の時高翌嶺の花だと思っていた委員長が実はいい人であると分かったのが9月ごろ。3人もどういうことか理解できた。だが、 「どうでもいいけど、なんで私にはノートでつかさは防犯ブザー、みゆきにはリボンなわけ?」 「ん?ああ、つかさはさ、なんかおっとりしてるから、なんかに巻き込まれちゃったりしちゃいそうじゃん。だから、気をつけてね、という意味を込めて。」 「わ、私ってそんなにおっとりしてる?」  少々ガーンときたつかさがかがみとみゆきの方を見て聞いたが、2人とも視線をそらしていた。もはやそれが答えである。 「かがみには宿題見せてもらうのにノート借りることが多かったから、ノートを送ったわけ。」 「微妙どころかだいぶずれてるように思えるけど、まぁ、もらえるものはもらっておくわ。」 「みゆきさんは大人すぎるような感じがしてとっつきにくそうな人ってイメージしちゃうじゃん?」 「たしかに母にもバ・・・大人っぽいと言われたことがありますね。」  ついでに“友達というより保護者みたい”とも言われた。 「だからさ、リボンとか付けてちょっとかわいらしい所見せればそんなイメージもなくなるんじゃないかなっと思って。」 「なるほどね。ちゃんと考えて送ってくれたことには感謝するけど、そもそもなんで出会った日にプレゼントを送ろうと思ったわけ?」 「まぁ、いままで迷惑をかけてきた迷惑料3年分」 「迷惑料ってあんた・・・」 「兼、これからかけるであろう迷惑にかかる迷惑料。」 「って、なんだ、その“これからかけるであろう迷惑にかかる迷惑料”って!」 「だって前にも言ったじゃん。その折にはよろしくお願いします、って。」 「おまえはほんっとに何かやらかす気満々か!?」  キレかけ寸前(もうキレてる?)のかがみに、つかさとみゆきはオロオロしながら見ていた。 「えっと・・・あ、お、お姉ちゃん、もうすぐ映画、始まっちゃうよ。」 「そ、そうですよ、かがみさん、早くしないと席が無くなってしまいますよ。」 「そうだよ、かがみん、早くしないと。」 「あんたね・・・」 「ほら、早く早く。」 「助けない、なにがあってもぜっったい助けないからね!!」 「と言いつつ、しかたないわね、と言って助けてくれるかがみん萌え。」 「うるさい!だいたいあんたは・・・」  口問答しながら歩き出した2人の後ろに付いて歩くつかさとみゆき。ふと、つかさとみゆきは視線を合わせて笑った。口ではうるさそうにしていても何かあった時、きっとかがみはこなたを助けるだろう。もちろん、自分達も。2人はお互いにそう考えているだろうと感じた。  そして、仲の良さそうな4人組は映画館の中に入っていったのであった。 (私にとってその日はとても大切な日。私のことを知っても離れないで一緒にいてくれる、そんな人たちと出会うことができた特別な日。かがみとつかさとみゆきさんに出会えた私の大切な記念日。こんな私と一緒にいてくれる感謝の思いとこれからも一緒にいてくれるであろう感謝の思いを込めて。ありがとう、これからもよろしくね。)  ~おしまい~
「泉さん、遅いですね。」 「どうしたのかな?」 「どうせ寝坊でもしたんでしょ。携帯も繋がらないし。」  とある9月ごろ、かがみ、つかさ、みゆきはこなたと共に映画を見に行こうということになっていたのだが、こなたがなかなか来ず、かがみ達は映画館の前で待ちぼうけとなってしまった。ここまでならばいつものこと。しかし、この後の出来事はいつもとは少し違っていた。                                  こなたとつかさ、こなたとかがみ、こなたとみゆき 「ごめ~ん、みんな。」 「遅い!どんだけ待たせんのよ!」 「だからごめんってば。途中で買い物してたら遅くなっちゃって。」 「買い物?こなちゃん何買ったの?」  よく見てみると、こなたの手にはラッピングされた袋が握られていた。 「うん、まぁね。と、いうわけでみゆきさん、これ、プレゼント。」 「え?」  こなたは握っていたそれをみゆきに手渡していた。 「いや、何の脈絡もないわよ、こなた。」 「ゆきちゃん、誕生日は・・・たしか来月だったよね?」 「はい、そうですが・・・」  みゆきは受け取りはしたものの、なぜ渡されたのかは分かっていなかった。 「まぁまぁ、気にしないで。開けてみてよ、みゆきさん。」 「あ、はい。」  言われるままに袋を開けてみるとそこに入っていたのは、 「リボン・・・ですか?」 「うん!」  にっこりと笑うこなたによく分からないといった感じの3人。すると、つかさが何かを思い出したように言った。 「そういえばこなちゃん、5月くらい・・・だったかな?に家に来てプレゼントって言って渡してくれた後、授業あるからって言ってそのまま帰ちゃったことあったよね?プレゼント、防犯ブザーだったけど・・・」 「言われてみたら私もあったわね。私も5月の時に大学に押し掛けてきて渡していった後、バイトがあるからって言って帰ったけど。いきなりノート渡されても反応に困るんだけど・・・」  三者三様よく分からない贈り物を受け取っていたという事実にクエスチョンマークを出すしかできなかった。 「こなた、あんた、何にもない日にプレゼント渡して何がしたいの?」 「何にもない日じゃないよ。私にとっては大切な日だから。」 「大切な日って何よ?」 「私がかがみやつかさやみゆきさんと出会った日。」  言われてみれば、と3人は思った。つかさが外人さんに道を聞かれて困っていた所にハリ倒して助けたのが5月ごろ。その後、“うっかり”宿題を忘れてかがみに写させてもらったのがすぐ後だったから同じく5月ごろ。文化祭の準備の時高翌嶺の花だと思っていた委員長が実はいい人であると分かったのが9月ごろ。3人もどういうことか理解できた。だが、 「どうでもいいけど、なんで私にはノートでつかさは防犯ブザー、みゆきにはリボンなわけ?」 「ん?ああ、つかさはさ、なんかおっとりしてるから、なんかに巻き込まれちゃったりしちゃいそうじゃん。だから、気をつけてね、という意味を込めて。」 「わ、私ってそんなにおっとりしてる?」  少々ガーンときたつかさがかがみとみゆきの方を見て聞いたが、2人とも視線をそらしていた。もはやそれが答えである。 「かがみには宿題見せてもらうのにノート借りることが多かったから、ノートを送ったわけ。」 「微妙どころかだいぶずれてるように思えるけど、まぁ、もらえるものはもらっておくわ。」 「みゆきさんは大人すぎるような感じがしてとっつきにくそうな人ってイメージしちゃうじゃん?」 「たしかに母にもバ・・・大人っぽいと言われたことがありますね。」  ついでに“友達というより保護者みたい”とも言われた。 「だからさ、リボンとか付けてちょっとかわいらしい所見せればそんなイメージもなくなるんじゃないかなっと思って。」 「なるほどね。ちゃんと考えて送ってくれたことには感謝するけど、そもそもなんで出会った日にプレゼントを送ろうと思ったわけ?」 「まぁ、いままで迷惑をかけてきた迷惑料3年分」 「迷惑料ってあんた・・・」 「兼、これからかけるであろう迷惑にかかる迷惑料。」 「って、なんだ、その“これからかけるであろう迷惑にかかる迷惑料”って!」 「だって前にも言ったじゃん。その折にはよろしくお願いします、って。」 「おまえはほんっとに何かやらかす気満々か!?」  キレかけ寸前(もうキレてる?)のかがみに、つかさとみゆきはオロオロしながら見ていた。 「えっと・・・あ、お、お姉ちゃん、もうすぐ映画、始まっちゃうよ。」 「そ、そうですよ、かがみさん、早くしないと席が無くなってしまいますよ。」 「そうだよ、かがみん、早くしないと。」 「あんたね・・・」 「ほら、早く早く。」 「助けない、なにがあってもぜっったい助けないからね!!」 「と言いつつ、しかたないわね、と言って助けてくれるかがみん萌え。」 「うるさい!だいたいあんたは・・・」  口問答しながら歩き出した2人の後ろに付いて歩くつかさとみゆき。ふと、つかさとみゆきは視線を合わせて笑った。口ではうるさそうにしていても何かあった時、きっとかがみはこなたを助けるだろう。もちろん、自分達も。2人はお互いにそう考えているだろうと感じた。  そして、仲の良さそうな4人組は映画館の中に入っていったのであった。 (私にとってその日はとても大切な日。私のことを知っても離れないで一緒にいてくれる、そんな人たちと出会うことができた特別な日。かがみとつかさとみゆきさんに出会えた私の大切な記念日。こんな私と一緒にいてくれる感謝の思いとこれからも一緒にいてくれるであろう感謝の思いを込めて。ありがとう、これからもよろしくね。)  ~おしまい~ **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。