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つかさ「バルサミコ酢~♪」
かがみ「あはは、またそれ?」
前にバルサミコ酢のニュースを見てから、私の中ではバルサミコ酢が大ブーム。
ちょっと口癖みたいにもなってて、よく中毒みたいだねって言われちゃう。
けど、みんな面白がってくれるからいいんだ♪
こなた「でもさー、つかさ」
つかさ「バル?」
こなた「飽きた」
つかさ「え……!?」
かがみ「あー、確かに。バルサミコ酢ばっかりよね」
つかさ「あ、は……そっか……ごめんね、みんな……」
飽きた、んだ……。
うん、私もなんかそんな気はしてたんだよね。
でも、ああやって言われるとショックだよぅ……
――翌日――
みき 「ありがとうね、つかさ。手伝ってくれて」
つかさ「ううん、私もお料理好きだから。えっと、次は何?」
みき 「あ、じゃあお酢を取ってくれるかしら」
つかさ「え……」
お酢……?
☆
こなた「飽きた」
かがみ「確かにバルサミコ酢ばっかりよね」
☆
つかさ「――!!」
みき 「つかさ? どうしたの?」
つかさ「あ……ううん、なんでもない。お酢だよね」
……なんだろう。
今、すっごく辛かった気がする。
なんで?
どうして?
なんでこんな思いをしなきゃならないの?
それからというもの、私の生活は天国から地獄へと変化した。
『おす』とか、『す』っていう単語を聞くだけで心が痛む。
たったそれだけの単語だから、ほとんど毎日が辛くて辛くてしょうがない。
どうして、こんな思いをしなきゃならないのかな。
こなちゃんとお姉ちゃんのあの言葉が原因なんだろうけど、二人は悪気があって言ったわけじゃないんだ。
……そうか。悪いのは私なんだ。
こんなことで心に傷を負うような私が悪いんだ。
悪いのは私。私なんか、この世に必要ないんだ。
なんだか、疲れちゃった。必要ない人間なんだし、死んじゃってもいいよね?
……そうだよ。もともとみんなに迷惑をいっぱい掛けてきたんだ。いなくなった方がいいんだよね。
さよならみんな。今までごめんね。
☆
つかさが自殺した。
私の前で、自分の喉元に包丁を突き立てた。
つかさの最期の言葉が、私の頭から離れない。
生まれてきて、ごめんなさい――
何がつかさをそこまで追い詰めたのか、わからない。
なんで?
どうして?
私たちに、相談してくれてもいいじゃない……
しかも、こなたまでもが自殺した。
学校の屋上から飛び降り自殺を図り、首の骨を折って――即死だったそうだ。
「つかさを殺したのは私。だから、その罪を死を持ってあがないます」
彼女が遺した、遺書に書かれていた一文。
こなたは、つかさが自殺した理由を知っていた。しかも、それは自分のせいだと言った。
なぜ、誰も私に、事実を教えてくれないのだろう。
私では、力不足だと言うのだろうか。
誰でもいいから、教えてください。
私たちの間で、何が起きてしまったのか。
何が私たちを引き裂いてしまったのか。
どうして、二人が自殺しなければならなかったのか――