ID:KkRaK6DO氏:心の傷

「ID:KkRaK6DO氏:心の傷」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ID:KkRaK6DO氏:心の傷」(2008/08/09 (土) 17:50:22) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

つかさ「バルサミコ酢~♪」 かがみ「あはは、またそれ?」 前にバルサミコ酢のニュースを見てから、私の中ではバルサミコ酢が大ブーム。 ちょっと口癖みたいにもなってて、よく中毒みたいだねって言われちゃう。 けど、みんな面白がってくれるからいいんだ♪ こなた「でもさー、つかさ」 つかさ「バル?」 こなた「飽きた」 つかさ「え……!?」 かがみ「あー、確かに。バルサミコ酢ばっかりよね」 つかさ「あ、は……そっか……ごめんね、みんな……」 飽きた、んだ……。 うん、私もなんかそんな気はしてたんだよね。 でも、ああやって言われるとショックだよぅ…… ――翌日―― みき 「ありがとうね、つかさ。手伝ってくれて」 つかさ「ううん、私もお料理好きだから。えっと、次は何?」 みき 「あ、じゃあお酢を取ってくれるかしら」 つかさ「え……」 お酢……? ☆ こなた「飽きた」 かがみ「確かにバルサミコ酢ばっかりよね」 ☆ つかさ「――!!」 みき 「つかさ? どうしたの?」 つかさ「あ……ううん、なんでもない。お酢だよね」 ……なんだろう。 今、すっごく辛かった気がする。 なんで? どうして? なんでこんな思いをしなきゃならないの?       それからというもの、私の生活は天国から地獄へと変化した。 『おす』とか、『す』っていう単語を聞くだけで心が痛む。 たったそれだけの単語だから、ほとんど毎日が辛くて辛くてしょうがない。 どうして、こんな思いをしなきゃならないのかな。 こなちゃんとお姉ちゃんのあの言葉が原因なんだろうけど、二人は悪気があって言ったわけじゃないんだ。 ……そうか。悪いのは私なんだ。 こんなことで心に傷を負うような私が悪いんだ。 悪いのは私。私なんか、この世に必要ないんだ。 なんだか、疲れちゃった。必要ない人間なんだし、死んじゃってもいいよね? ……そうだよ。もともとみんなに迷惑をいっぱい掛けてきたんだ。いなくなった方がいいんだよね。       さよならみんな。今までごめんね。           ☆           つかさが自殺した。 私の前で、自分の喉元に包丁を突き立てた。 つかさの最期の言葉が、私の頭から離れない。 生まれてきて、ごめんなさい―― 何がつかさをそこまで追い詰めたのか、わからない。 なんで? どうして? 私たちに、相談してくれてもいいじゃない…… しかも、こなたまでもが自殺した。 学校の屋上から飛び降り自殺を図り、首の骨を折って――即死だったそうだ。 「つかさを殺したのは私。だから、その罪を死を持ってあがないます」 彼女が遺した、遺書に書かれていた一文。 こなたは、つかさが自殺した理由を知っていた。しかも、それは自分のせいだと言った。 なぜ、誰も私に、事実を教えてくれないのだろう。 私では、力不足だと言うのだろうか。 誰でもいいから、教えてください。 私たちの間で、何が起きてしまったのか。 何が私たちを引き裂いてしまったのか。 どうして、二人が自殺しなければならなかったのか――

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。