それは10年前のお話。
秘密裏に地球に降り立った
ドクトル・ベイベーは『事』を進める為には、
世界の僻地とも言える、アフリカ大陸南部を拠点とするのが良いと思っていました。
其処に『とある出来事により”超人的なパワー”を手に入れたQueenX』の噂を耳にします。
ベイベーは、こう思いました。
(これは、ハァイ。とても興味深いでちゅバブゥー。)
事は急ぐに良きとする
早速にもベイベーはQueenを尋ねてみる事にしました。
其処で出会った盲目の淑女は…ッ!
それはそれは、噂に違わぬ”超人的なパワー”を持っていましたッッ!!
だが自分もまた”世にも奇妙な鋼鉄の赤ん坊”ッ!
ベイベーはQueenに、こう言いますッ!
「僕もチミと同じように世にも奇妙な姿をしている者…。」
「僕の言葉をチミが耳を傾けてくれるのなら…。それは。良い”僥倖”となるかも知れない…っ。」
ベイベーの言葉に、Queenはこう答えます。
「ワァ~オ・・・。実に。実にキミには…!!」
ギシ・・ッ!(Queenはギシりと、ソファーに腰を掛けながらもこう言い放つ。)
「アンッビリィーバブルッ(とても驚いた)です…ッ!!」
Queenは話を続ける。
「この体…。」
「この私の体は……。」
「いわば息子の形見のようなモノです。」
「この世に絶望をし…!」
「自我が崩壊したこの私を…ッ!」
「『安心させるその為にッ!!』」
「息子は富も名声も捨て、ただひたすら私の前で『強さ』を見せ続けました事がありました。」
ベイベー感ずる。
「それは立派な息子さんでちゅね、ハァイ…ッ!」
しかしQueenは。
「しかし天は残酷でした。」
ベイベーが問う。
「と、言いまちゅと…?」
Queenは吐き捨てるようにこう言う。
「病(やまい)ですッ。」
「”健全な肉体”に宿る”健全な精神”が蝕まれるは…『 不 治 の 病 』 。 」
「天は…。天は、余りにも残酷な運命を息子に与えたのです。」
「幾らでも手にする事が出来るハズの、富も名声も捨て…ッ。」
「ただ私の為に強さを見せ続ける日々の中、手にしたモノは……『不治の病』ッッ!!」
ベイベーは。
「言葉もありまちぇん。」
と、そう言いました。
事実そうだった。余りにも悲しく。余りにも残酷な話だと…。
そう思えてならなかったからである。
しかしQueenはこう続けた!!
「でも…!」
「それでも…!」
「それでも尚…ッ!!」
「 息 子 は ”力” を 見 せ 続 け ま し た ッ ッ ! ! ! 」
「 そ う ”私” を ”安 心” さ せ る ”為 に” ッ ッ ! ! 」
「そんな息子が遂にも”力尽き”ッ! そして”天”に召されたその時ですッッ!!」
ッ
ッ
!
「まるでッ!
息子の『意志』と『力』が私の『体躯』にまで及びッッ!!
『そっくりそのまま受け渡した』かのような、
『 超 人 的 な パ ワ ー 』を 宿 し た『 こ の 体 』を 手 に 入 れ た の で す ! ! ! 」
ヴ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ン ! ! !
聞きと入るはドクトル・ベイベーッ!
そんなベイベーに、Queenはこう言うッッ!!
「いいでしょう…ッ!」
「共に奇妙な者同士…!良き”僥倖”になるかも知れません……ッ!!」
「ならば私が、何を望んでいるのかを当ててみるのです…ッ!!」
「この私にッ! Answer(アンッサァー)するのですッッ!!!」
ベイベーは両の腕を広げる・・・っ っ ! ! !
ス ゥ ・ ・ ・ ッ 。
広げた両の腕をっ。
ス ゥ ・ ・ ・ ッ 。
そう緩やかに下げていく・・・っっ。
ス ゥ ・ ・ ・ ッ 。
股間のソレを、覆い隠すように・・・っっっ。
ス ゥ ・ ・ ・ 。
両の腕を交差(クロス)させ・・・っっっっ。
ビ ィ ッッ タ ァ ・・ ・ ・ ッッ
両の手広げる事にて、 完 遂 とする ぅぅぅうううううーーーー っっっっ!!!!!
「『 世 界 を 我 が 手 に ! !( シ ー ク レ ッ ト ・ ペ ニ ス ) 』にて、ございまちゅぅーっ!!」
( 世 界 を 、 我 が 手 に ! ! ) シ ー ク レ ッ ト ・ ペ ニ ス で あ る !
( 世 界 を 、 我 が 手 に ! ! ) シ ー ク レ ッ ト ・ ペ ニ ス で あ る ! !
「 『 E x c e l l e n t ( エ ク セ レ ン ト ) ッ ッ ! ! ! 』 」
「 『 良 き A n s w e r ( ア ン ッ サ ァ ー ) で す ッッ ! ! 』 」
そうッ!
息子はッッ!!
富も名声も全て捨てて、私に尽くしてくれましたッッ!!!
この体ッ!息子の意志であるとするのなら・・ッ!!
「『 本来ッ! 息子が手にすべきだったモノ全てをッ!
手に入れるのが ” 親 心 ” と 言 う モ ノ で し ょ う ッ ッ ! ! ! 」
こうして……。
南アフリカの矮小(ちい)さな1組織は……。
Queenの息子が為した富と名声でのみで、運営されていた矮小(ちい)さな1組織は……!
瞬く間に”巨大な組織”に変貌を遂げたのであるッ!!
そうッ!『ドクトル・ベイベー』の手によってッッ!! そうッ!!
QX団としてッッ!!!