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172 ID:xP1UkNg0

前スレID:t3Hffbyr0>ID:t3Hffbyr0のSSの続き

ジョーイ「おまたせしました。リザードンはすっかり良くなりましたよ」
男はリザードンの入ったボールを受け取ると、ベルトに慣れた手つきではめた。
男「よし、リザードンも復活したし、俺たちもそろそろここを出ようか」
主はボールから出していたフシギバナとイーブイをボールに入れた。
私のボールも、一応はあるのだが、もう長い間入っていない。

女達が出発してから、早一日。
私はあの女と主の関係が気になってしょうがなかった。
だが、あんな失態を犯した直後、もし女とツキアッテイルトデモイワレタラワタシハワタシハ…
男「ミュウツー?どうしたんだ?顔色が悪いぞ」
主はこんな私を気遣ってくれている…あぁ、嬉しいウレシイウレシイ…
主を心配させてはいけない。ここは気丈に振舞うべきダ
M「いえ、大丈夫です主様、次はどちらへ行かれますか?」

男「んー…そうだなぁ。久々にジムにでも行って鍛えないと
リザードンもフシギバナも最近ちょっと怠けすぎだ」
私は?私の名前はヨンデクレないワタシハダイジョウブ常ヤクダテルのだから
M「鍛える必要など無いのでは?全て私にお任せを…」
男「いや、それじゃ駄目だよ。トレーナーたるもの、
自分のポケモンの体調管理とトレーニングはしっかりしておかないとね
まさかリザードンのスタミナがあそこまで減ってるなんて思わなかったし…」

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私に任せてオケバあんな怪我を負わずにスンだのに…
リザードンめリザードンメいつも私にマカセロとイッテイルノニ…
うぅ…落ち着け私、主に嫌われてしまう…
M「そう…ですね、こ、ここから一番近いジムは…」
男「ハナダジムか、久々にカスミにも会えるな」

カ ス ミ アノオンナ またアイツにアイにイクのか
何故?ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ何故何故アノオンナメ

男「…だ、大丈夫かミュウツー?顔色、良くないぞ?」

しまった…駄目だ、アノオンナと主が対戦しているのを見てから
ワタシはジブンの衝動が本格的に抑えられなくなっている…?
この感情は…ナンダ…?
M「わ…ワタシは…大丈夫ですが…?」
とてもそうは見えない事は自分でも解っているのだが
嘘をついてしまった。私は何をやっているのだ…

あ、あ、主様を落ち込ませてしまった…アアァァァアア嫌われてしまうダメダダメダダメダ

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男「そ、そうか?じゃあジムを目指して出発しよう」
M「!あ、あぅ。その。やはりワタシが居ればバッジを取得したジムなど再び行かなくても!」
明らかにまだ様子がおかしいミュウツーを見て
男は少しばかり自信を失っていた。
自分の判断ミスでリザードンに重症を負わせてしまい。
ミュウツーの暴走を止められなかった。
自分のミスで女にも危害が加わるかも知れなかったのだ。

男は、自分がまだまだトレーナーとして未熟な事を自覚していた。
だが、強力なミュウツーというパートナーと長い間共にいて、
その自覚は薄れていた。
そもそもミュウツーは指示を出さなくても的確な判断で攻撃を繰り出す。

俺はろくに指示を出す事さえ出来ないほど、トレーナーとしての感覚を忘れていたのだ…
男「ミュウツー、悪いけど、やっぱり俺はジムへ行かなくちゃ行けないんだ」
M「な!ナナ何故です主様!私がいれば大丈夫です!ジムへ行かなくても私は!」
男「俺の為でもあるんだ。俺も、まだまだ未熟だから」
M「ううぅ…主様ぁ…」
男「さぁ、行こうミュウツー、ぐずぐずしていると置いていくよ?」
M「主様ぁぁ!置いていくのは嫌です!ごめんなさいごめんなさい!」

ハナダジムはこの草むらをしばらく進めばすぐに付く。日が落ちるまでにはたどり着くだろう。

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ルカリオ「アラゴォン ご主人様、ハナダシティが見えましたよ!」
女「もうじきカスミ様に会えるのかぁ。たのしみぃ」

女はルカリオを連れて草むらを散策していた。
ここではシンオウでは見た事の無いポケモンも多い。
女はポケモン収集もかねて、ゆっくりとハナダジムに進んでいた。
ル「しかし、ご主人様はカスミ様のファンであられるのに、何故水ポケモンを連れていないんですか?」
女「んー。なんていうかね、水タイプって私の憧れなの」
ル「憧れ?」
女「うん、私の尊敬してたトレーナーがね、すっごく強いカメックスを連れていたの。」
ル「そのトレーナーとは、もしかして…」
女「うん、さっき会った男さん。でも、あんな危ないポケモンを連れているし、カメックスはもういないし…」
ル「そうだったのですか…」
女「でも、カメックスがいなくても、私にはまだまだ遠い存在なのかな…?」
ル「そ…そんな事は…!ご主人様も十分に鍛えられておられる!」
女「ふふ…さ、ポケモンも一杯ゲットしたし、行こうルカリオ」
ル「仰せのままに…ん」

ル(あの禍々しい波導が動いた…近づいて…いや…離れたのか?)

鼻歌交じりに町へ歩いていく女の後ろで、ルカリオは空を見上げ憂鬱な表情を浮かべていた。

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男「おかしいなぁ、こっちで良かったはずだったのに」
M「主様、もう日が暮れてきます。今日はこの辺にキャンプセットを用意しては?」
男「うーん、そうだね。後、ついでに地図を出してくれない?」
M「は!はい!喜んで!」
男「そ、そんなに喜ばなくてもいいじゃないか」

私は意気揚々と主の鞄に手を出す。
あぁ、主様の鞄…まだ主様が置いたばかり…暖かい…
私は安らぎを感じずにはいられない。でも…こんな事主様にバレたらと思うと

ミュウツーが様々な葛藤と欲望を格闘させながら鞄からキャンプセットを出す間に
男は他のポケモン達をボールから出していた。
男「さぁ、俺達も晩飯の準備をしよう」

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ミュウツーは鞄の匂いを堪能した後、キャンプセットを念力でさっさと組み上げると
再び鞄の中から地図を取り出し、草むらの上に広げた。

男「ミュウツー、今どの辺にいるか解るか?」
M「少々お待ちください…主様」
この方角は…てんで逆方向では無いか……

ミュウツーは、男に言い出すべきか迷った。
もし、言って主様の機嫌を損ねたら…
嫌われて置いていかれてしまったら…?
あぁ 駄目だそれはイケナイワタシハ主様と一緒にイタイイタイイタイ

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男「リザードン!フライパンに火炎放射!」
リ(俺はコンロじゃないってアレほど言ってるのに…)
リザードンは空も飛べるし料理も手伝ってくれる本当にいいパートナーだ
ただ、やっぱり最近はあまり戦闘に出てなかったせいか、動きにキレを感じない。
動きを鍛えるために、トレーニングも必要なのかもしれない。
効果的なメニューとかを、カスミに会ったら聞いておかないと

リザードンとも、カメックスほどではないが、古くからの付き合いとなる
ミュウツーのおかげですっかり影は薄くなってしまっているが
実力はそこそこあるほう…だと思う。女との戦いでも、息があっていた。

今の俺にとって、最大の課題は、やっぱりミュウツーを制御できるほどの実力…
普段はおとなしいのに、なぜか他のトレーナーやポケモンにあれほど攻撃的になるんだろうか
ん?またミュウツー様子がおかしい…地図を見たまま固まっている…ひょっとして…
男「ミュウツー?どうしたんだ?」
M「あ…いえ…その…言いにくいのですが…その」
あぁ、自分でも、うすうすとは感ずいてはいたけどやっぱり
M「あぅ…あの…その…凄く言いにくいのですが」
男「やっぱり、道間違えてた?」
M「う……は…はい。………ぎゃ、逆方向です。」

そうか、やっぱり…どうしよう…他のジムに行こうかな。

179 ID:xP1UkNg0

その晩はよく眠れなかった。

せっかく主様が作ってくれた晩御飯の味も、ちゃんとわからなかった。
隣で美味しそうに食べているこの生物め…ワタシハコンナニクルシイのに
地図を見せ、現在の居場所をこの3本の指で記した時…
主様が浮かない顔を…私のせいで…ワタシガシッカリしていレバ…
ワタシハお役にタテない…そんなはずは…そんなハズガ…
美味しいハズの晩ゴハン…せっかく…主様がツクってクダさったのに…
私にはこれとは無いご馳走を。モッタイナイ…
なぜ?どうして?主様主様主様主様ワタシハノコサズ食べるから
アイシテ私はこんなに主サマが好きなのに主様アイシテ私を愛して


アイシテ

180 ID:xP1UkNg0

翌朝

主様は、起きて一通りの片付けを済ました後。ワタシにソウ談を持ちかけた。
今からハナダを目指すとなると、リザードンに頼っても昼頃までかかる
なら、このまま5番道路を降りて反対側のヤマブキシティのジムに行ってみないか
と言い出したのだ。ヤマブキシティ…ジムリーダーはナツメ…
ナツメとも私は会いたくない…なぜそんなにジムにコダワル…
しかも女のリーダーばかり…ワタシではダメなノカ ワタシをアイシテハクレナイノカ

男「どうする?ミュウツー……ミュウツー?」

M「…主様。ワタシでは駄目なのですか…?」
男「え…ミュウツ………」

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私たちは、昨日カスミ様に勝負を申し込み、結局、負けてしまった。

カスミ「水タイプも使わないで私に勝てると思わないでよね!」
女「くっ、やっぱり強い!立って!立ってよニャース!」
ニャース「も、もう駄目ニャ!ボールに戻すニャ!」
やっぱりカントーに戻ってきてから捕まえたポケモンでは育てが足りないの…!?
女「ルカリオ!頼んだわよ!」
ル「任せてください!ご主人様!」

威勢良く出て行ったルカリオは、ヒトデマンこそ倒したものの。スターミーには勝てなかった。
まさか、ハッサムも水の中では身動きが取れなくなるなんて思っても見なかった。
イワークなんて…お話にもならなかったわ。
私たちは、やっぱりまだまだ修行が足りないみたい。



私は、ジョウトで生まれ、小さい頃の少しの間だけカントーに居て、またすぐにシンオウに引っ越した。
男くんとは、小さい頃の思い出しかないけど、一緒に居たときから強かった。

182 ID:xP1UkNg0

今日のカスミ様との勝負から始まり、男くんとの思い出。
様々な事を思い出しながらも歩いていると、ルカリオの耳がピクピクと動いた。何か察知したんだわ。
女「どうしたのルカリオ?」
ル「い、いえ。ご主人様。早くこの町から離れた方がいい。」
女「ちょ ちょっと。どうしたのよ?急に」
ル「解りません。ですが、危険です。またあのポケモンが近くに居ます。」
感じる…あの禍々しい波導をすぐそこに、しかし…一瞬でどうやって?
女「っていう事は、男くんも?」
ル「それは解りません。しかし、禍々しい波導は以前にもまして大きくなっている」
女「そんな…男くんと連絡は…ねぇ、私たちに何か出来る事は無いの?」
ル「無理です。関わってはなりません」
そう、あのポケモンはもちろん、あの男にも…関わってはいけない。
ご主人様は私が守るのだから…この、私が

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結局、私たちは、あの男と関わる運命なのか
ルカリオは心の中で嘆いた。
女「こ、これ、男くんの鞄…だよね?」
ル「はい、確かにあの男が持っていたバッグに違いないようです」
女「それに…このベルト…ボールが5つともセットされたまま。そんな状態でこの草むらに出たら…」

草むらにポケモンを持たずに出る事は自殺行為だ、そんな事はポケモンスクールに通う前の子供でも知っている。
なのにベルトも持たずに…禍々しい波導はずっとハナダシティの近くにとどまったまま、か。…まさか…
ル「…ベルトをよく見せてください」

私はご主人様からベルトをお借りすると、中身が入っているか確認した。
どれにもずっしりとした感触。命の波導。いや、ひとつだけ入っていない。
ル「ご主人様、このボールには現在何も入っておりません」
女「これって…マスターボール?何でこんな貴重な物を男くんが」
貴重…となれば入っているポケモンも貴重な…たとえば…伝説種か。
私たちは関わらないようにと反対方向に進んだはずなのに
なぜ、あいつらに関わる事になってしまうのだ。ほおって置けば良いものを…!
しかし…これは、とんでもない事態なのかも知れない。
どうすれば…どうすれば良いのだ…ルカリオは悩んだ。
女「ねぇ。今、あのポケモン。ハナダに居るんだよね」
ル「……は!はい!移動しておりません!」
女「戻ろう!…何だか、これはヤバイ気がするわ!」
ル「…………仰せの…ままに」