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ガラガラのお母さんへの思いを胸に、一路タマムシシティへ向かうサトシとピカチュウさん。
ピカチュウさんは途中たむろっているハゲと族に問答無用に制裁を加えつつ、先を急ぐ。
地下通路を通りタマムシシティが見えた頃、日が沈んできたので早足でタマムシに到着した。
タマムシシティはとても開けた大きな街で、タマムシデパートやゲームコーナーなど、娯楽にあふれた街だ。
サトシ「ピカチュウさん・・・デパートに寄っていいですか?」
相変わらずピカチュウさんはチャラチャラした場所が好きではない。あまり気乗りはしなかったようだが、しぶしぶ許可を出した。
ピカチュウ「フン・・・たまにはいいだろう・・・」
サトシが何を買いたいのかわかっていたからだ。
デパートに着き、2Fのメディカル部門で回復剤を探す。
サトシ「もう、あんなことあっちゃいけないでしょ・・・ピカチュウさんにも、もしものことがあるかも知れない・・・」
ある意味愚弄とも思えるこの発言も、ピカチュウさんには少し心強く感じられたらしく、許していただけた。
機嫌悪そうにピカチュウさんはおっしゃる。
ピカチュウ「・・・勝手にしろ」
店員「回復の薬5個と元気の欠片3個で合計29.500円になります。」
サトシ「はい。」
薬も最高の物を用意した。万全だ。
ピカチュウ「明日一番でジムへ向かう。さっさと帰るぞ・・・」
ピカチュウさんはそうおっしゃるとすやすやと寝息を立て一足早くお眠りになられた。
やはりデパートの雰囲気は気疲れするらしい。



朝一番でタマムシジムに向かったサトシとピカチュウさん。
しかしどうも様子がおかしい。ジムには人の気配が無く、窓から草木は見えても人は居ない。
ドアも開かないので、痺れを切らしたピカチュウさんはいつもどおりジムの壁面を雷でえぐった。
ピカチュウ「この俺に居留守は通じんぞッッ!!ぬりゃぁあッッ!!」
居留守などではなかった。どこを見渡しても、もぬけのから。
なにかおかしい、とポケモンセンターに戻り、新聞や報道をチェックしていた。
今のところ手がかりはない。
すると昼の報道で告げられる。
キャスター『昨日、街の健全化を図るため、ゲームコーナーを訪れたタマムシジムのエリカ様が会談終了後、行方不明となりました。ゲームコーナーの運営にはロケット団が関与しているとの噂もあり、その安否が心配されます。』
サトシ「!!」
ピカチュウさんはニヤニヤと醜悪な笑いを浮かべた。
ピカチュウ「百聞は一見にしかず・・・行くぞ・・・」
ピカチュウさんは指定席へ飛び乗り、サトシとピカチュウさんはゲームコーナーへと向かった。


ゲームコーナーへ着いた時この街の異様な光景にサトシは驚いた。
なんと、ゲームコーナーの界隈には怪しげな人間で溢れかえっていた。
開けた都市の汚い側面がこの場所に集約していた。
ゲームコーナーへ足を踏み入れようとした時だった、後ろからいかつい男が肩を叩く。
男「子どもがこんなところに何のようだ・・・」
ヤバイと思い、サトシは適当に言い訳を始める。
すると、勝手口の方へ黒装束の男の姿が・・・間違いない。ロケット団。
ピカチュウさんが耳元でつぶやく。
ピカチュウ「ここは強制突破だ・・・どの道暴れることになる・・・早いか遅いかそれだけの話だ・・・ククク」
男「ん~先生に言いつけちゃうぞ~さっさと帰りなぁ~」
サトシ「いやぁ~・・お父さんがなかで遊んでてぇ~・・・だからぁ~・・・その・・・・チッ・・・」
男「ん・・?なんか言っ・・・」
白目を剥き、男はそのまま倒れた。サトシが痺れを切らしたのみて、ピカチュウさんが気絶させてくれたのだ。
ピカチュウ「フン・・・こういう奴にはこれで十分だ・・・いくぞ


団員が入っていった裏口から中へ進入したサトシとピカチュウさん。
事務所のようなものがひろがり、警備は意外と手薄だった。
しばらく進むと大きなドアがあり、何やら声がする・・・聞き覚えのある声にピカチュウさんは怒りの表情に変わる。
ピカチュウ「ククク・・・中にいるの・・・誰だと思う?」
ケタケタと笑いながらその貌が酷く歪んでいく
ピカチュウ「・・・サァカァキィ・・・ッッ!!」
サトシ「!!・・・今日こそ・・・必ずッッ!!」
中の状況はわからない、突撃は危険だと判断したピカチュウさんは大きなドアを電撃で焼き焦がす。
サカキ「・・・何奴!?」
サトシ「見つけたぞ!!サカキッッ!!お前には聞きたいことが山ほどあるんだッッ!!」
後ろには口を封じられ後ろに縛られているエリカらしき女が。


エリカ「んんーむーーー!!」
サカキ「あぁ・・・君か、その節はお世話になったね・・・あれは両者痛みわけ、ということで落ち着いたはずだが・・・?まだ何か用かね??」
ピカチュウさんはまだ落ち着いていらっしゃる。もちろんすでに身体からはどす黒い雷を放ってはおられるが。
サトシは話せる状態の今のうちに聞き出しておくべきことをたずねる。
サトシ「・・・その後ろの女の人はなんだ・・・?」
サカキ「あぁ・・・彼女は大事なお客様なんだが・・・あんまり煩いのでおとなしくなってもらったんだよ・・・これから遠い地で夜の人材派遣で働いてもらえないか説得する所なんですけどねぇ・・・」
サトシはサカキの喋り方に強烈な吐き気を催した。マフィアのボスとしての貌が見え隠れする。
サトシ「もうひとつ、ポケモンタワーの事は・・・ガラガラの子どもは!?」
サカキ「ポケモンタワー・・・あぁ・・シオンタウンの事か、あれは部下が勝手にやったことだが・・・それと君と何か関係あるのかね・・・!?・・・ククク」
サトシ「・・・!!」
サカキは報告書らしきものを手に取りこう言う。嫌な笑みを浮かべて。
サカキ「そうだ、いい事を教えてやろう。あのカラカラの事が書いてある・・・」
サトシ「・・・!?」
サカキ「○月×日、貴重種カラカラを捕獲。経過として同日トレーナーと野生のガラガラに任務の遂行を阻まれるも、ガラガラを射殺。その後撤収。
カラカラはシルフ本社に連行、研究の被検体として管理中。
      • だそうだ、良くある報告なのでさして気にも留めていなかったが、これの事だな・・・君が言うのは。」
サトシ「そんな・・・カラカラは!?どうなる!?」
冷たい視線を送り、サカキは答えた
サカキ「さぁ・・?知らないねぇ・・・それより、あまり大人の世界に首を突っ込むもんじゃあない・・・今なら何事も無く返してあげよう、その威勢のいいお転婆ネズミを引っ込めて・・・帰れ!!」
サカキの言葉がピカチュウさんの逆鱗に触れた。
身体を帯びるどす黒い稲妻はゲームコーナー監視用のモニター類を一瞬で消し飛ばし、ピカチュウさんはおっしゃった。
ピカチュウ「調子にのるなよ・・・ゴミクズがぁぁぁッッ!!」


サカキに飛び掛るピカチュウさん。神速を使っているので殺りにいっている。
しかしサカキもマフィアのボスでありジムリーダー。かすり傷を負うもののすばやくかわす。
サカキ「・・・!?ククク・・・おやおや、なんとも素晴らしい教育方針だ・・・君、ロケット団に入らないか?」
この状況でこの台詞・・・サトシはマフィアのボス、サカキのプレッシャーに押しつぶされそうになる。
それを見かねたピカチュウさんが激を飛ばす!!
ピカチュウ「貴様ッッ!!・・・こんな小物に恐れをなすとはッッ!!恥を知れッッ!!」
ピカチュウさんの言葉に目を覚ますサトシ。
サトシ「・・・悪いがそいつはお断りだぜ・・・てめぇは俺を怒らせたッッ・・・」
サカキ「残念だ・・・君ならいい幹部に育てあげれると思ったのだがなッッ!!」
そう言うとサカキはポケモンを繰り出した。
ゴルバット、ペルシアン、そしてニドキング・・・
サカキ「これはジム戦じゃあない・・・こちらは三匹だ・・・足掻いて見せろッッ!!少年ッッ!!」


サカキ「ゴルバット、ペルシアン、ニドキング・・・かかれ・・」
すぐさま反応し、ピカチュウさんを狙うゴルバットとペルシアン。
しかし、ニドキングの様子がおかしい。
サカキ「ニドキング・・・かかれ、と言っている・・・」
ニドキング「・・・」
ニドキングは動こうとしない。一度戦ったピカチュウさんになにかを感じているようだ。
サカキ「・・・役立たずが・・・ゴルバット、前から超音波!!ペルシアン、挟んで噛み砕け!!」
超音波をとの間合いを見切りペルシアンに浴びせる。混乱したペルシアンはそのままゴルバットを噛み砕く。
鈍い音がモニター室内に響き、ゴルバットが悲鳴をあげた
ゴルバット「ぐぎゃぁぁぁぁぁッッ!!」
ピカチュウ「死ね・・・」
ピカチュウさんはとどめの電撃をゴルバットに浴びせゴルバットは沈黙した。
混乱したペルシアンはフラフラと目を回しながらピカチュウさんに狙いをつけるが、焦点が合っていないのかあさっての方向に飛び掛る。
そこに隙を見つけたピカチュウさんはペルシアンののど元を掌打し、息の根をとめた。
するといままで沈黙を守っていたニドキングが言う。
ニドキング「フン・・邪魔者が居なくなってせいせいしたぜ・・・トキワでの落とし前はキッチリつけさせてもらうぜ・・・」
ピカチュウさんは命令に背くことの出来るニドキングに疑問を感じ、問いただす。
ピカチュウ「おい、貴様・・・月の石を人に入れられながらなぜ自由が利く?」
するとニドキングは笑いながら答える。
ニドキング「入れられちゃあいねぇよ・・・俺は正真正銘てめぇの意思で痛みに耐え、進化を望んだ・・・サカキ如きも主人とは思っちゃいねぇよ・・・!!ふりをしてるだけだ・・・!!」
ピカチュウ「なるほど・・・面白い・・来いッッ」
ピカチュウさんとニドキング、2度目の戦いが始まる。


距離を取り、睨み合うピカチュウさんとニドキング。
ニドキングが雄叫びとともに豪腕を振るう。
ニドキング「ウオォォォォォォォッッ!!」
早くはないが凄まじく重い一振りにピカチュウさんの表情が曇った。
コンクリートで固められた床に、30cmはあろう大穴が開いた。
体重の軽いピカチュウさんは風圧で吹き飛ばされるが、くるりと体勢を立て直し、壁を蹴りもとの間合いに戻った。
ピカチュウ「フン・・・でかいの持ってんじゃねぇか・・・」
ニドキング「当たり前だ・・・今度は目潰しなんぞさせん・・・もずくのように骨抜きにしてくれる・・・ッッ!!」
さすがに捕まるのはまずいと思ったらしくピカチュウさんは影分身を使う。
見る見るうちにピカチュウさんの影が1体、2体と増えていく。
ピカチュウ「六回積んだ・・・もう貴様の攻撃は俺様には当たらぬッッ・・・」
ニドキングは周りを取り囲むピカチュウさんの影分身にもあわてる様子はなかった。
ニドキング「俺にそんな小細工が通用すると思っていたのか・・・!?舐めるなッッ!!」


ニドキングの口から冷たく黒い霧のようなものが噴出される。
ニドキング「ハァ・・ァァ・・ァ」
部屋全体を包んだこの霧はピカチュウさんの影に作用し影を消し飛ばした。
ピカチュウ「チッ・・・味な真似を・・・だが、こうでなくては面白くないッッ」
お互い決まれば即死確定の攻撃を持つ。持久戦はありえない。
ピカチュウさんは全精神力を開放し赤黒い雷を身体にまとう。
それを見たニドキングはこういう。
ニドキング「なるほど・・・それが貴様の本気というわけか・・・」
ニドキングも角の先に全神経を集中し、角の先には光の弾がバチバチと音を立てる。
サカキ「やめろ・・ニドキング・・そんなモンぶっ放せば・・・施設がぶち壊れるだろうがッッ!!」
サカキのこの言葉がニドキングの破壊光線の威力を物語っていた。
しかし集中したニドキングに、サカキの言葉は届きはしなかった。
煌びやかな遊戯施設はすべて停電し、街一体が地鳴りと雷鳴に包まれる。
二人が目を見開いた一瞬の出来事だった。
ニドキングの光球はピカチュウさんの身体をあと数ミリのところで外し、後ろの壁から後の施設を跡形も無く吹き飛ばした。
この時点で勝負は決まった。
ニドキングは攻撃の反動で動けなくなる。
ニドキング「俺の全霊は・・・貴様に傷ひとつつけること・・・叶わなかったか・・・俺の負けだ・・・幕を引くがいい」
ピカチュウさんは人に取り込まれず、石に飲み込まれなかったニドキングに敬意を表し、こういった。
ピカチュウ「貴様の中に漢を見た・・・俺の血肉となりて、我が友ライチュウの魂と共にこの心の中・・・息づくが良いッッ!!」
ニドキング「さらば・・・我が生涯最大の友よ・・・最期がおまえで・・よか・・っ・・」
ニドキングが息を引き取った後、ピカチュウさんはニドキングの亡骸を雷に変え、その身体に宿した。
こうしてピカチュウさんとニドキングの宿命に幕が引かれた。


サカキ「ち・・・ちくしょう・・ちくしょうッッ!!近寄るな・・・近寄るんじゃあねぇ・・・」
手ごまを失い、発狂するサカキは銃を手にその照準をサトシへ向ける。
サカキ「て・・手を上げて、右の壁にその忌々しいネズミを貼り付けさせろ・・・お前は左の壁だ・・・一瞬でも他の動きを見せたら撃つ。」
サトシ「・・・本気か?」
サカキ「君も相打ちは望まないだろう・・・苦渋を舐めてやるといっているんだ・・・まったく、子どもにここまでやられるとはプライドが傷つくよ・・・ククク・・・・アーッハッハッハッ・・・!!」
人語を理解するピカチュウさんは事の重大さを理解し、サトシの指示を待つ。
サトシ「ピカチュウ・・・そっちの壁にくっついてくれ・・」
渋々ピカチュウさんは言うことを聞いた。
ピカチュウさんは思った。『さん』をつけていない・・・後でおしおきだ、と。
同じくしてサトシも反対の壁に背をつけた。
広いモニタールームは半分から後ろが全て消し飛んでいるため、サカキの逃走は容易なものだった。
サカキ「君の事はロケット団のブラックリストに載せておく・・・我々に楯突いたことを地獄の底で後悔するんだな・・・」
サカキは銃を向けながらゲームコーナーを後にした。
こうしてゲームコーナーでの戦いは終わった。


サトシ「エリカさん・・大丈夫ですか?」
縄を解き口枷をはずす。
エリカ「はい・・・なんとか大丈夫です。ありがとうございました。」
サトシ「よかった・・・」
先の戦闘を見てエリカが言う。
エリカ「それ程の実力・・・間違っていたらすみませんが・・あなた、マサラタウンのサトシ・・・ですか?」
サトシ「はい」
エリカ「では、タマムシにはジム戦をしに・・?」
サトシ「そうですが、今の状態じゃあ・・・無理かと思います・・ピカチュウさんの電撃で入り口ごとジムを壊しちゃったんで・・・すみません」
エリカ「いえ・・・命を助けていただいたんですもの・・そのくらいは多めに見ますわ。・・・それより、何かわけありのご様子かと。」
サトシ「・・・ちょっと」
エリカ「失礼しました・・・深く問うのはやめておきます。聞いたところですと、シルフに用がありそうですわね・・ヤマブキのゲートを通れるようにしてさしあげます。それが私の精一杯のお礼です。それと・・また後日、ジムにおいで下さい。受けて立ちますわ。」
やはり女だてらにジムリーダー、どうやらピカチュウさんと交えてみたいらしい。
サトシ「はい!」
ピカチュウ「なかなかどうして骨のある女よ・・・そのときを楽しみにしておるぞッッ!!」
エリカからゲート通行証を受け取り、サトシとピカチュウさんはヤマブキシティへと向かうのであった。