決起


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豪華絢爛。
その言葉はきっと彼女の為に生まれてきたのだろう。
綺麗に纏められた黒髪、白を基調とした派手目の衣服、光り輝く肌。
この殺し合いに呼ばれても、彼女の輝きは失われておらず、信念を持った目は反逆の意志を持っている。
彼女は誰かに一方的に指図されたり、自分の考えと相反するものに対して徹底的に抗戦してきた。
魔物だろうと、悪の権化だろうと、大魔王であろうと屈する事なく立ち向かってきた。
それは人や世界を救うだとか、敵討ちだとかいう感情や使命感から来るものではない。
自分で決め、自分の意志に反せぬように行動してきただけである。
今再び彼女の意に反する者が現れ、彼女はそれを良しとしていない。
ならば、彼女が取る行動はたった一つであった。
「神だかなんだか知らないけれど、私に命令なんて百年早いわよ」
この殺し合い。いや、それを良しとしている「神」とやらへの反逆。
彼女、デボラはその意志を込めて力強く作った拳を天へ突き上げた。

意を決したところで、与えられた道具の確認を始めた。
殺し合いに向けての施しに近い形で支給された物を、神に抗い立ち向かう為に使うために。
食料や地図と言った「生きる」ために必要な力や知識を授ける物。
それに加えて「生き抜く」為の力を授ける物が袋から現れる。
一つ目は彼女が見慣れた美しく輝く爪だった。
爪と言っても鉄の爪のような籠手にかぎ爪をつけたものではなく、装飾用に用いられる爪を強化したものである。
これと両手を用い、手刀の原理で戦う彼女の我流の戦闘法である。
さすがに歴然の武器には劣るが、自分が使い慣れた武器を手にすることが出来た。
反逆へより近づける力となることは間違いない。
早速両手に装備し、手刀を作って軽く素振りする。
冒険の途中からは剣や槌を使っていたので長らく使っていなかったが、勘は鈍っていないようだった。
次に袋から取り出したのは、何本かの線でつながれた妙な形の物だった。
彼女が生まれてから今の今まで、こんな物体は見たことがなかった。
幼少期から結婚するまでは父の力もあり、欲しいものは勿論、興味の出た物は全て手に入れてきた。
結婚してから世界を駆け巡り、数々の冒険の日々を送るようになってからも、自分の知らない物や興味のある物は積極的に手に入れてきた。
あの世界と魔界で自分の知らない物など無いと思っていた。
しかし、今目の前には見たことすらない物資が存在している。
まだ、自分の知らないことがたくさんあるのだ。
それに恐怖することなく、彼女は付属の紙を手に取り、未知の物体を理解していく。
一通り目を通し終えた後、解説の通りに頭と左腕に装備する。
恐れることなく左腕のボタンをしっかりと押し込む。

「Hello world」
その瞬間、目の前に広がったのは見たこともない文字列であった。
未知の技術を目の当たりにし、彼女の好奇心はより高まっていく。
解説書が正しければ、この装着を用いることで魔物を呼び出して従えたり、他の魔物を仲間にしたり、魔物を詳しく調べることが出来るらしい。
本当に魔物を呼び出すという事が出来るのだろうか?
半信半疑で彼女は魔物を召還する操作を進めていった。
「SUCCESS」
全ての操作を終えてその文字が見えたと同時に、ゆっくりと体を構成していく何かがいた。
やがてそれは色と姿を手に入れ、魔物として彼女の目の前に現れた。
「私を呼び出したのは……貴様か」
羊のような頭、筋骨隆々の成人男性のような真っ赤な体。
彼女がかつて夫と旅をしていた道中で、仲間となった魔物と瓜二つであった。
「まあいい、私はそれを持つものに従うだけだ。私の名はメッサーラ、今後ともよろしく」
メッサーラはデボラが身につけている装置を指差した後、軽く一礼をした。

己の扱える武器、ひとまずの仲間、そして揺るがない意志。
彼女が神に抗うための土台は整った。
ここから、一つずつ組み上げていけばいい。
自分の家族や、この場にいる同志達と共に打ち砕いて行けば良い。
団結の力が大魔王をも打ち破る事は、彼女がよく知っていることだ。
不可能な事など、有りはしないのだから。

【デボラ@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
[状態]:健康
[装備]:ダイアモンドネイル@DQ5、アームターミナルB(仲間:メッサーラ)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:神に抗う。家族と合流。
[備考]:クリア後

006:力を求める乾いた魂 投下順 008:剣であった者/剣である者
006:力を求める乾いた魂 時系列順 008:剣であった者/剣である者
初登場 デボラ 017:"TALK"
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