2012年12月、46代の卒業口演のための合宿中に事件は起こった。

世界一の辛さを誇るとされる、アメリカはブレア社が開発したホットソース、その名は『デスソース』。

辛さはタバスコの20倍を優に上回り、世界中の辛いもの好きの間でも評判。

わずか数滴でも口に含んだが最後、口腔内に激痛が走り、食道はひりつくように熱気を帯び、下腹部がもやもやし始め、30分間は発汗が止まらなくなる。

何者かが工学部キャンパス内の合宿所に持ち込んだとされる本ソースは、時にはOBさんの差し入れのクッキーに忍び込まれ、はたまた二日連続で拘束中に熟睡していた某先輩の鼻腔に流し込まれるなど、ありとあらゆる形で数多の部員を無差別に苦しめ続けた。