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3 名前: ◆OW4jDecrBQ sage 投稿日:2007/12/10(月) 02:09:32 0
とあるスレを読んで、自分にはこんな精神を抉る様な文は書けないだろうな・・・と感じました。
って、んなことはどうでもいいねww
・・・このスレに、勇者ニートは帰ってきてくれるだろうか?

↓前スレ976の続きです


ロマリアは、かすかに雲の走る空模様。
国民の心模様とは裏腹の、澄み切った空気が流されている。

(カンダタ、ねえ・・・)
もちろん少年は、その男に対する義憤など感じていない。
少年は、もはや偉大なる勇者の子として生きてはいないのかもしれない。


ロマリアに着いてから、今日で1週間になる。
ここでは、大した情報は得られていない。が、定期的に冒険者が集まりそうな場が立っているようだ。
カンダタ討伐隊。

以前からロマリア~カザーブあたりで暴れまわっている盗賊団、カンダタ一味・・・

窃盗、強盗、人攫い・・・何でもやりますカンダタ一味*


人品の売買(難あり品もどうぞ)、暗殺もおまかせ*


噂では、ロマリア王の金の王冠さえも易々と盗み出したという。
・・・まさにやりたい放題な彼ら盗賊団の壊滅を目的に、討伐隊が幾度も召集されている。
と、いうことはつまり・・・まるで成果が出ていないことを意味している。
前回の第8回討伐隊も、あっさりと交信が途絶えた。カンダタによって殲滅されたのだろうという見方がほとんどのようだ。
国民にも、まるで期待されていないのがよくわかる。
それほどの力を持った一団を相手にできるほどのパーティなど、そうはいない。
もちろん、そんな力は俺にもない。
だが、数が揃えば強気になるのが人間というものらしい。
次回の討伐隊にも、すでに近隣の冒険者たちが何人も登録しているという。
ご苦労な話だ。
知らぬ間に芽生え、育った正義感に踊らされているだけだと、死んでも生まれても気付かないのだろう。
正義感・・・そんな物、いくら集めても。
そんな者たちを、いくら集めても。

俺は彼らとは違う。
あくまでも、別の目的のために参加するだけでしかない。
危なくなったら、逃げるだけだ。・・・いや、逃げ出してでも生き延びなければ。
こんなところで頓死するわけにはいかない。まだ、俺は死ねない。

俺は城の兵士が係を務める受付で名簿に記帳し、集合の日を待つことにした。
名簿を見た限り、今回もそれなりの規模になりそうだ。よく集まるものだ。
これなら、一人くらいは何か知っているんじゃなかろうか。兎に角今は、情報を集めないとどうにもできない。

集合は5日後の正午。それまでは、どこかブラブラしていようか。
俺は城を出て、武器屋地下の闘技場に入った。

・・・・・・

碌に当たらない予想屋の予想に殺意を覚えつつ外へ出た。
通りを横切り、宿屋へ入ろうとするとぬいぐるみのようなものを抱えた少女が佇んでいるのが見えた。
珍しい。カンダタ一味の所為なのか、ロマリアには女の姿自体少ないのだが。
10歳ほどに見える可愛らしい少女も俺に気がついたらしく、こちらに走り寄ってきた。
「ねえ、パパがどこか行っちゃったの。おにいちゃん知らない?」
・・・知るはずがない。俺は首を振って立ち去り、宿の一人部屋で寝転がった。寝転がったまま、袋から取り出した酒瓶に口をつけた。


20 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2007/12/17(月) 03:07:50 0
今年のクリスマスは、サンタに文才と時間をくれって頼み込んで、断られるんだ・・・
中止でもいいけど。

↓遅いわりに短いし、冗長な感もあるけど続きです


体温を奪いきった汗が、全身をじとりと包んでいる。
久々に、あの辛い夢で目覚めてしまった。

まだ辺りは薄暗かったが、俺は一口酒を飲んで外に出た。
外に出たはいいが・・・何もすることがない。
ロマリアには酒場がないので、冒険者が集まるような場がなく、城下の人々以外と会う当てがない。
どのみち、昨日の予想屋の所為で、もう遊んでいる余裕も無い。
あと4日…ここで待つのは、あまりに退屈だ。
仕方がない、北のカザーブにでも行ってみるとしようか。
俺は袋に薬草が入っていることを確認してから、城下を立ち去った。

急ぎの旅でもない俺は、草原を歩いてみたり森に入ったりしながら少しずつ北上した。
草原側は特に変わった様子はないのだが、森の中ではときおり元人間と思しき白骨や腐乱死体が転がっている。
自分はこうはならないようにと思ったが、俺が標的になる理由もなかった。
カンダタ一味、か。

夜も大分更けた頃、山あいのカザーブ村に辿り着いた。
大した苦労もなく着いたはいいが、すぐにここも暇を潰せる場所ではないことに気付く。
夜だというのに閑散とした、一人客が来ただけで嬉しそうに接客しだす酒場。
しかもここの酒は、きついばかりでうまみや香りに乏しいものだった。
カンダタ一味の所為でいろいろと苦労があるのだろうが、この酒の味では心地よく酔えそうにもない。
宿をとり朝を迎えたが、村人の話もさほど面白いものではなかった。
カザーブの名物だという鉄の爪も、俺には扱えない代物で、みやげ物とするにはあまりに無骨な代物。
ここにいても、得られるものもなければ楽しい時間が過ごせるわけでもない。
できる事といえば、適当に経験を積んでおくくらいか。

俺は村を出て、山道をブラブラしていた。
鞭を持つ右腕の肩に近い部分に、熱く痺れるような感覚があった。

後になって思えば、周囲への警戒がやや散漫だったと反省せざるを得ない。
低空を滑るように俺の背後に這い寄り、襲い掛かってきたのはキラービーの群れ。


22 名前:('A`)[] 投稿日:2007/12/18(火) 05:43:15 0
1人旅は麻痺したら終わりってのが辛いな

24 名前:('A`)[sage] 投稿日:2007/12/18(火) 14:09:43 O
>>20短くはないぞ

家族を殺され復讐の過程で関係無い他人を殺して
心境・性格がドライにスレてく勇者にゾクゾクする

25 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2007/12/19(水) 18:06:19 0
22
一人旅ってSFC版でしかやったことないんだけど、もしかしてSFC版は一人だと麻痺しない?
3,4周は一人旅したんだけど、麻痺はしたことがない。

24
1週間空いてあれだと、なんか短いような気がしたので。


↓続きです(ネタバレになっちゃうけど、これで終わりではないです)


俺は慌てて肩を刺すキラービーを振り払い、周囲を見渡す。
背後から、4,5匹のキラービーが飛びかかってきていた。
俺は何匹かを盾で制しつつ、1匹ずつ右手の鞭で打ち落とそうと身構えた。
が、右腕が思うように動かない。それどころか、俺の右手はすでに鞭を手放していた。
このままではまずい。
そう感じた瞬間、俺は走り出していた。
追い縋るキラービー共を盾で振り払い、また時々メラを放って牽制しながら走る。
ひたすらに走る。
俺は、まだ死ねない。
こんなところでは、死ねない。

俺は息も絶え絶えになりながら、必死に逃げ回った。
だが、キラービー共もしつこく追って来ていた。
そして・・・ついに捕まった。
前方に回りこまれ、足を止めたところで腿を突き刺された。
刺された腿が熱を帯びる。

もはや、逃げることもかなわないようだ。
この数では、メラで追い返すのも難しい・・・
俺は死ぬのか。
体の自由を奪われた俺は、このまま体を貪られていくのか。

何が勇者だ。
その器でない自分が、こんなところで死ぬのも道理なのかもしれない。

俺は死を・・・体中を捕食される苦痛を受け入れながらの死を覚悟して、俺は目を閉じた・・・

ごめん、爺ちゃん・・・


32 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 12:56:10 0

俺は、まだ生きている。


「あー、この人!」
「知り合いかい、ミリア?」
「こんな「びしょうじょ」がこまった顔ではなしかけてるのに、むしして行っちゃった人」

動かない体を少しずつ齧られていたそのとき、風の音が聞こえた。
それは、自分が思っていたよりもずっと強烈な、標的を切り刻む魔法の旋風。
体は動かなかったが、肉を貪る餓鬼共が引き剥がされたことは知覚できた。

「ほっといて帰ろーよ、こんな人」
「こんな人だからこそ、助けるんだよ。こういうときに助けられて、涙ながらに感謝して…
 もしかしたら、これからはやさしい人になれるかもしれないだろ?」
「ふーん、どうでもいいや」

どうやらこの二人…いや、この男が助けてくれたようだ。
見覚えのある可愛い女の子と、どこかで見たような理知的な顔つきをした頑強そうな男。

男は呪文で麻痺を解き、回復もしてくれた。
俺は涙も流さないし、善人になる気などさらさらないが、命を救ってくれたことには感謝せねば。
俺が感謝の言葉を口にするより前に、男は話し出した。

「一人旅は、どんな危険も見逃さないよう常に気を張ってなければ危ないぜ?
 切羽詰まったときは、キメラの翼で逃げるとか…常にリスクを回避できるように考えろ」
「ああ…ありがとう、助かりました」
「パパぁ、早く帰ろうよぉ」

二人は北へと歩き出した。
俺は20代半ばと見えるこの男が「パパ」と呼ばれていることに違和感を感じながら、頭を下げた。
違和感を感じながら、何かを忘れているようでもあり…
俺は慌ててリストに目を通す。
男とよく似た顔の下に、細かい字で注意書きがされていた。

「絶対に怒らせるな!」

そう書いてあった気がしたが、俺は人相書きを見た時点で居ても立ってもいられず、二人を追いかけていた。


34 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 16:43:02 0
おれに もっと クオリティがあれば・・・

35 名前:('A`)[] 投稿日:2007/12/25(火) 18:26:48 O
十分おもしろいよ
頑張って完結させてくれ

36 名前:('A`)[] 投稿日:2007/12/25(火) 18:26:58 0
いやそれはあまり気にしなくていい

37 名前:('A`)[] 投稿日:2007/12/25(火) 18:28:54 0
おお10秒差で俺の前にレスしやがって
これじゃ完結しなくていいって言ってるみてーじゃん
完結はしてくれ質云々よりそれが大事


39 名前:&color(blue){('A`)}[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 06:45:56 O
>>34
自分に物足りなさを感じているなら
それは見る側にとってありがたい事だ

勇者の末路、楽しみにしてるぜ

40 名前:('A`)[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:04:15 O
やっぱり完結するって事が大事だよな
小説スレで短編以外で完結したのは見たことがない

47 名前:('A`)[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 18:45:34 0
ちゃんと完結することは少ないのか…
おk、完結できるようがんばるよ

だが、>>46の股間うpは阻止せざるを得ない


↓続きです


俺は、自分の遥か前を行く二人を追いかけている。
前の二人は、こちらに気が付きつつもあえて無視しているかのようだった。
仲良さそうに手をつなぎ、のんびりと歩いているのが遠目に見える。

そろそろ日が落ちるかという頃、二人は北の森辺りに差しかかっていた。
俺は二人に追いつき、なにか話を聞き出そうと走り出そうとした。
その時右目の端に映ったキラービーをはたき落とし、そのまま追いかけようと…
鞭がない。
先ほど逃げ回っていたときに失くしてしまっていたことを、忘れていたのか。
自分の軽薄さには、全く呆れ返る。
しかし幸いにも、咄嗟に唱えたメラ一発でキラービーは怯んだ。
少し手間取ってしまったが、早く二人に追いつこう。

森へと駆け込んだ俺が目にしたのは、盗賊の群れ、それと対峙する男、そして盗賊に捕らえられた少女だった。
「やだっ! はなしてよっ!」
「ウへへへ…」「お前嬉しそうだな、そういう趣味だったのか?w」
「おにーさん、今なら身包み剥ぐだけで許してあげちゃうよ~?へっへっ」
「その金の腕輪、高く売れそうだねぇw」

大小さまざま、されど誰も例外なく小ずるそうな顔をした者達が十数人で男を囲んでいた。
彼らに見つからないように、木々の陰から慎重に近付いていく。
その途中で聞こえた男の声には、まるで動揺の色が感じられなかった。
「…その子が人質のつもりなら、さっさと離したほうがいいと思うんだ、俺は」
「あぁ?うるせーよ、お前。逆らうってんなら、殺るだけなんだけど?」
「男の相手なんかめんどくせーよ、そんなのより俺は早くこの子と…ハァハァ」「おいおいww」
「早いってww」「盛りすぎだよお前ww」

…あまり話がかみ合っていないようだが、どちらも余裕綽々なことだけは感じ取れる。
盗賊たちは数を頼みにしているのだろうが、男の真意はどうにも理解し難い。
なぜ、なぜそうまで余裕を持っていられる?
打つ手があるが故の冷静さなのか?
それとも、弱みを握られた男の精一杯のブラフなのだろうか?
俺は蚊帳の外で、ゆっくり考えをめぐらせようとしていた。


48 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2007/12/31(月) 18:46:19 0
名無しで書き込んじゃった、スマン


49 名前:('A`)[] 投稿日:2008/01/01(火) 14:13:10 O
どどどどうなる!?


50 名前: ('A`) [sage] 投稿日:2008/01/02(水) 05:01:59 0
49
我ながら、正直月並みな感。


↓続きドゾ(先に断っておきます、文中で「悪人正機」と言ってますが本来の意味とは違います)



「ぁぁ…可愛いねぇ…」
少女の胴に盗賊の手が伸びる。
「なぁ、いい加減そろそろ離」
「っ…さわんないでよぉぉ!!」
少女の叫び声、それとほぼ同時に薄暗い森全ての目を眩ませるような閃光が走った。


何も見えない。
何も見えない中で、周囲の空気が少し熱く、乾いたものに変わっていた。
息を吸えば、やや息苦しく感じるとともに、遠巻きに焦げた臭いがする。
耳を澄ませば、盗賊たちから漏れた、たじろいだような声が聞こえる。

徐々に視力が戻る。
眼を凝らすと、倒れこんだ少女を囲うように、むき出しの土が円形を成している。
円の縁では、焼け焦げた草が黒い仕切りを形作っている。
仕切りの外には、彼女の近くにいた盗賊らしき黒い塊が2つ転がっている。
嫌な光景だ。
そして彼女を捕らえていた盗賊は哀れ、跡形もなく燃え尽きてしまったようだ。

「あーあ…だから言ったのに」
男はそう言いながら、意識を無くした少女を優しく抱きかかえた。
もはや、彼を妨げようとする者もいない。盗賊たちはみな恐れ慄いている。
「悪人正機という言葉もある、抵抗しないなら見逃してやる…と言いたいところなんだが」
男は静かな口調を崩さぬまま、続ける。
「この子のことが、街で噂になりかねんのは少し困る。悪いがここで死んでくれないか?」
呪文の素養に乏しい俺にすら分かる、強烈な魔力の濃縮。
爆風と轟音が木々を薙ぎ倒す。
距離をとって隠れていた俺でさえ、その衝撃に押し倒された。
盗賊たちの命運は、完全に尽きたようだ…

51 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/01/02(水) 05:02:25 0
↑またやっちゃった・・・orz


52 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 14:23:00 0
まあ気にすんな

53 名前:('A`)[] 投稿日:2008/01/03(木) 01:03:00 0
うん。気にすんな

54 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 01:32:41 0
そして、気にすんな

55 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 05:32:27 O
半端に新しさを求めて続きが書けなくなる事もあるようだし

面白いから問題無し


103 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 02:31:11 0
お久しぶりです。
修論書いてたら、続きの流れをどうするか忘れちゃいました・・・
思い出しつつ書きました。
既に2月も1週間過ぎてるし、その割に短いですが、保守がてらということでひとつ^^;



倒れ来た木々の下敷きになっていた俺は、男に気付かれないようゆっくりと倒木を押し退けていく。
「そろそろ出てきたらどうだ、少年」
・・・お見通しか。
観念して出て行こうと、力いっぱい目前の障害物を跳ね除けた。
俺の眼前が開ける頃、戦慄きが聞こえた。
「ぅ、ひ、ひぃぃ」
ガサガサと草木を擦る音が聞こえ、蒼ざめた男がこちら側に走ってくる。
「・・・ちっ、やりにくい」
視界の奥では,赤く輝く火球が既に練り上げられている。
呟きとほぼ同時に現れた、俺のメラとは比べたくもない大きな火球が。
盗賊が近づく。
俺はとっさに、盗賊の足を引っ掛けた。
いかに敏捷で目ざとい盗賊といえど、肝をつぶして潰走するさなかに足払いをかわす事など・・・足元を見る余裕さえ無かっただろう。
「・・・!」
綺麗に転げた盗賊に、火球が迫る。
思わず視線を逸らし、息も止めていた自分がいた。

「少年、手を借りてしまったな」
少女を抱きかかえたまま十数人を容易く蹴散らした男が、淡々と語りかけてきた。
「こんな所まで尾けてくるとは、何か用でもあるのかな?」
「あ、ああ・・・訊きたい事がある。差し障りのない範囲でいいんだ」
「ふーん・・・ま、若者は迷走してこそだ」
困った相手だ、なにしろ力の差が大きすぎる。
最悪の事態を考えると、あまり核心を突くような質問はできない。
こちらの意図を察知されるようなことがあれば、向こうは簡単に口を封じることができる。
仮に、この男が何か関係しているとすれば、だが。
「手伝ってもらった恩もある・・・もう夜だし、家に来いよ」


104 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 02:37:38 0
前回の展開を忘れてたから戻って読んできた。
GJ

105 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 04:08:19 O
1ヶ月も中断してたのにまた書き始めてくれた
これはブラボーを贈らざるを得ねーし


106 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 05:25:20 O
毎回毎回続きが気になるのう。わしゃうれしゅうてクソもらしたわ


勇者ニートの富樫病が早く癒えますように

107 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:23:15 0
文系院生スレかと思った>修論とか書くから

111 名前:('A`)[] 投稿日:2008/02/11(月) 15:24:22 0
 [[ †]
ノリノ)リ)
!サ!'ヮソ|<ありえん(笑)
i∥†|J
∥__|
||


124 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/02/21(木) 05:23:52 0
ご無沙汰しています。
修論発表も無事に終わり、今の俺を悩ませるものは某ゲームのバージョンアップくらいですw


107
そのスレは見たことありますが、いまいち内容はわかりません。
ま、D進しないし、そもそも書き込んでもスレ違い。

111
「馬車内の空気が最悪です」のほうが好きだってさ

ありえん(笑)


115
120
書かないか


書いててなんか微妙な気がしますが、続きを貼ります
125 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/02/21(木) 05:25:41 0
森の奥はすっかり暗転しきっている。
男は少女を抱きかかえ,その横を俺が松明を持って歩く。
(どうやって話を進めていくか・・・)
その一点が思考を支配しきっているせいか,俺は口を開かなかった。
男も,特に何かを喋る事もなく歩き続ける。

「ま,入れよ」
気が付くと,やや開けた草むらの奥に家が建てられていた。
二人の住まいにはやや大きな,簡素な木造の家。
見た目にはそれだけの印象だったが,どうも妙な感覚がしてならない。
といっても,それはこの男と会った時、感じたものとよく似ているが。

「随分無口なんだな,不味かったか?」
ひとまず少女を寝かせ,二人で夕食を取っていた。
考えが纏まりかけのところで悩み続けている俺には,飯の味はよくわからない。
飯の味など知らないが,言葉が聞こえたのをきっかけにこちらの考えは纏まった。
「・・・いや,こんな味の肉を食った事がなくて」
今は兎に角,この男と友好を深めるのが最善だろう。
そう・・・首尾よくこの男の力を借りられれば,大抵の事を難なく為せるはずだ・・・
「昨日焼き殺したバリイドドッグの・・・冗談だw 東で獲れる熊の肉だ,この辺りでは珍しいかもしれんな」
淡々と話す男の表情からは,そんな俺の思惑などはどうでもいい,そう言っているかのような印象を受けた。

「なぁ,1ついいかな? 何でこんな所に住んでるんだ?」
大方飯が片付いたあたりで,話を切り出した。
「あー、ここより西に変な村があるのは知っているか?」
話を逸らされたか? この程度のことで?
「知らないか・・・村があるんだが,そこの人間は何故か皆眠っているんだ。普通に起きて、何かをしている体勢のままで」
・・・どうでもいい。俺からすれば実にどうでもいい話だが,付き合わざるを得ないか。
「やれるぜw」
「何を?」
「・・・歳のわりに,冷めてるんだな」
俺の反応にはご不満だったらしい。一呼吸置いて,話を続ける。
「その村,見たところ相当強力な呪がかけられていてね,興味が湧いたから近くに住んで調べてるんだ。それだけだよ」
「なるほど・・・それにしてもあんた、随分呪文に詳しいみたいだな」
「詳しいだけじゃないぜ、魔力を持ったものは大体感じられる。人でも物でもな」
「どうりで」
「お前がいたのもお見通し、というわけだ」

これ以外にも、いろいろな話題で語り明かした・・・というよりは、話を聞いていただけといったほうが適切かもしれないが。
西の島国、エジンベアにあるという名酒、はるか南の滅んだ村、肉の美味い魔物・・・
男の話す様子、またこれまでの態度から推し量るに、この男が理由もなく人に危害を加える人物ではないように思えた。
もちろん、表面的な付き合い一日で全てが理解できるはずもないことはわかっているが。

(・・・のお・・・の・・・おい・・・る!)

突然男が不似合いな、慌てた様子で叫んだ。
「まずい、間に合わん! 伏せろっ!」
衝撃を感じた。そしてそれに気付いた時には既に、家の枠組みが崩れ落ちて来ていた。

「・・・大丈夫か?」
暗がりの中、瓦礫を押し退けて伸びをする。
語りかける声は、やはり淡々としていた。
「済まんな。最近こいつも落ち着いてたから、家組みに防御を施してなかったんだ」
「大丈夫だけど・・・こいつ? 外から襲われたんじゃないのか?」
「いや、こいつの癖というかなんと言うか・・・とにかく済まなかった」
家屋全壊の犯人が眠ったまま男にしがみ付いている、その姿に何故か少女の、肉親への思慕とは異質な何かを感じた気がした。

夜も遅く、家を直すのも面倒だということで3人でロマリアの宿屋に飛んだ。
スケールが違う、と言ってしまえばほんの一言だが・・・
一体なんなんだ、この二人は。


126 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 15:40:58 0
先が読めぬ


132 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/02/26(火) 06:00:09 0
126
先が読めないってのは、必ずしもいいことなのかな?
もしかしたら、話がきちっとまとまってないために混乱させてるだけなのかもしれない


↓続きですよ


ロマリアの宿。
いろいろなことがありすぎて混乱しているのか、部屋のベッドの中でもなかなか寝付けなかった。
「眠れないのか・・・ひとつ、話に付き合うか?」
俺は男の側を向いて頷く。男は続ける。
「お前さん、なにか思いつめてることがあるな? すぐに感じたよ、昔は占いなんぞもよくやってたからな」
俺は答えない。
答えなくとも、この男は続けるだろう。
「何があったのかまでは知らんが・・・そうだな、大抵の物事には理由があるものだ」
「・・・だが、理由などなくとも酒は美味い」
そう言って、小瓶を投げて寄こす。
「美味い酒を飲んで、今日は終わりにしよう」

・・・甘みが舌に胸に溶け込んで、そこからじんわりとした痺れが拡がっていくような。

「そういえばお前、もしかしてアリアハンの出か?」
まだ俺が眠れないでいることを解っているかのような言葉。
「そうだけど、それがどうかしたか?」
「そうか・・・いや、お前が昔の知り合いに似てる気がしてな。ポカパマズって奴なんだが」
それがどうかしたのか。
「そんなことはどうでもいいか、今日はもう寝よう」
男がそう言い終わるやいなや、俺の意識は遠のいていた。

・・・

「おい、こんな時間まで寝ようとは言ってないぞw」
声が聞こえた気がしたが、俺はまだ眠っていたい・・・
!?
眠っていたかったはずの頭、体・・・いや、俺そのものが急激にその欲求を失った。
「相当疲れていたのはわかるが、流石に寝すぎだ」
男はそう言いながら、窓の外、既に南西に移っている太陽の光を指差す。
「ちょっとこいつが心配になってきたから、俺は帰るよ。明るいうちに家も直さないと面倒だ」
と、凶暴な眠り姫を抱きかかえ、立ち去ろうとした。
「待ってくれ!」
「お? 宿代なら払っておいたぞ、心配ない」
「いや、その・・・」
俺はかしこまりながら、いつの間にか口走っていた。
「アンタを見込んで、頼みたいことがあるんだ・・・」


 ニア 「強くなりたい・・・俺を強くしてくれないか」
     「俺にはやるべきことがあるんだ、俺に力を貸して欲しい」
     「どうしても聞きたいことがある、帰る前に教えて欲しいことが」
     「占いが得意だって言ってたよな、ひとつ頼む」



久しぶりに、選択肢を用意してみました。
よろしければ反応ください。


133 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 18:08:39 0
「その娘を僕にください」

134 名前:('A`)[] 投稿日:2008/02/26(火) 21:09:40 0
無難に
「強くなりたい・・・俺を強くしてくれないか」

135 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/02/27(水) 00:41:28 0
>>133
ワロスwww

じゃあこれもありで >「その娘を僕にください」

136 名前:('A`)[] 投稿日:2008/02/28(木) 02:09:02 O
ニア「~聞きたい事がある~」

137 名前:('A`)[] 投稿日:2008/02/29(金) 11:06:54 O
 ニア 「強くなりたい・・・俺を強くしてくれないか」
     「俺にはやるべきことがあるんだ、俺に力を貸して欲しい」
この二つを一つに纏めて下さい。

138 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/03/01(土) 09:48:07 0
回答ありがとう


なんかバラバラぽ?
とりあえず、続きをまとめてみます。

139 名前:('A`)[] 投稿日:2008/03/01(土) 13:52:56 O
楽しみである


150 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/03/06(木) 04:21:01 0
141
イイヨイイヨー


負けじと投下

昼下がり、宿屋に力を願う声がか弱く木霊する。
少年に力は無く、少年は力を欲する。
偉大なる勇者の面影を残す少年、彼は勇者と呼ばれはしない。
心に真っ直ぐな熱を持たない者を、誰が勇者と呼ぶものか。


「俺は、強くなりたい・・・俺を強くしてくれないか」
その言葉を聞いていたのかいなかったのか、男は黙って俯いて・・・少女の寝顔を見つめていた。
その視線を外さぬまま、男は呟き、歩を進めた。
「強い・・・とは、どういう状態を表すのか? 如何な基準を以って、強いと言うのか?」
「ち、ちょっと待って」
「あたっ!」
宿の客を突き飛ばしてしまったことにも気付いていないのか、未だ男は視線を移していない。
「おい、どこ見て歩・・・ん? み、水鏡先生?」
「・・・ん、誰だっけ?」
「いやいや、以前息子のことで世話になった者ですよ」
「覚えてないな・・・用があるので、済まないが」
言い終わると、男は片手で少女を支えつつ、もう一方で俺の手を掴んで飛んでいた。

「捕まると面倒だから、勝手に帰らせてもらったよw」
バギ系の呪文の応用なのか、瓦礫の中に小さな竜巻を起こし、そこから丸太だけを取り分けている。
作業のさなか、男が話し始める。
「強くなりたい、ね・・・理由とかは後の話題にするとして、まずは質問だ
 お前の欲しい「強さ」ってのは何だ。晩飯までに考えて、答えろよ」

日が沈む。
草むらに、住むには困らないだけの小屋ができ、そこで食事を摂っている。
「俺には、やるべきことがある」
俺が力を求める理由、勿論それはひとつしかない。それを、思い切って男に洗い浚い話すことにした。
この男の力を借りるだけでもできれば、上出来なのだが。

・・・酒の味もわからない、重い時間が流れていた気がする。

「俺にもっと力があれば・・・いや、力を持たなければ、今の俺じゃ」
「つまり、お前が欲しいのは物理的な、単純な力・・・か、考えも単純だな
 試験としては惜しくも落第ってところだが、友の頼みだ、受けてやろうw
 だが、実際にお前を強くできるかどうかは疑問だな」
途中、男はグッと酒をあおって、
「ふぅ・・・はっきり言うと、お前に高度な呪文を扱う素養は期待できない。
 かと言って、武器の扱いくらいはもう覚えてるんだろ? ここいらで一人旅してんだからな・・・
 となると、あとは実戦経験を積むのが一番だろうな」
と、どこか諦めたような口調で締めた。
「鍛えてはくれない、と?」
「どれだけ死線をくぐり抜けたか、というのも冒険者には大きな要素な」
男は立ち上がり、ついて来るよう促す。

151 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/03/06(木) 04:23:34 0
まだ肌寒い風の中、二人で外のガラクタを漁っている。
「俺に出来るのは、良い武具をやることと、実戦の手助けをすることくらいだろうな」
「・・・手助け? ついて来てくれるのか?」
「やっておかなければいけないことがあるから、少し待ってもらうがな
 それはそれ、さっさと剣を見つけようか」
ありがたい話だ。
この男程の力があれば、この世に不可能なことのほうが少ないくらいだろう・・・
と、それはそれ。
今はまず、男の言う剣を見つけ、さっさと小屋に戻ろう。
なんでも、以前拾った剣の中に魔力を宿した業物があったらしい。
今では瓦礫の中に押し込まれているその剣を、俺にくれてやると言う。
・・・・・・・・・
「んー、この辺だな・・・それはそうと、訊きたい事があるって言ってたよな。俺に何を訊きたかったんだ?」
「さっきの話なんだが、あの日あんたもアリアハンに、酒場にいたんだろ? 何か知らないかと思って」
ダラダラと雑談しながらの作業。その話題は、場の空気とは似付かぬ重大なものになっていた。
何かの切っ先が指先を刺す。
薄く血が滲むのを感じながら、その原因となったものを慎重に掘り出してみる。
剣としては見慣れない、奇妙な形に膨れた刀身を持つ、鍔の無い剣。
「お、それだ。形は不恰好に映るかもしれないが、切れ味は保証するよ・・・どうだ? 格好悪いから嫌、か?w」
「いや・・・ありがとう、使わせてもらう」

簡素な寝室で、軽く酒を酌み交わす。
「あの日は、昔の知り合いに会いに行ったな。ついでに、酒をいろいろ貰ってきたw
 元気そうだったし、昔とはまるで感じが違ってたな。なんだか、本当に安心したよ」
「そうだったのか」
「元は器量のいい女なのに、昔は暗~く悲愴な感じがプンプンしてて勿体無い感じだった・・・良い女になってたよ」
男の言う「知り合い」が酒場のお姉さんのことのような気がして、それが俺の中で勝手に確信めいたものに変わった時・・・
何かが左胸を少し捩った気がした。
「じゃ、俺はやることがあるから・・・お前は先に寝ててくれ」

変な夢を見た。
どこかの建物の裏、逞しくなった俺と、お姉さんが恋人同士のように佇んでいる。
二人は誰に急かされるわけでもなく、自然に振り向いて互いを見つめる。
俺は目を閉じた。きっと、お姉さんもそうしていると信じながら。
暖かいものを真直に感じる・・・触れるのか、俺は。
体全体から湧き上がるその心地良さに身を委ねようとした刹那。
「ちょ・・・アンタ、何やってんのよっ!!」
現実に身を引き戻された心地。声の向きに目をやるが、誰もいない。
・・・この声、どこかで聞いた気がするが・・・誰だっけか?
それを思い出すことができないまま、目覚めを迎えた。

152 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 13:34:49 O
おうおう
絶妙な切り方しくさって
何がどうなったか気になるじゃないか


171 名前:('A`)[] 投稿日:2008/03/30(日) 01:02:18 O
まだ?

173 名前:('A`)[] 投稿日:2008/03/31(月) 07:26:21 O
おーい、オルテガの息子ヤァーイ

174 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20:33:48 0
ごめんなさい(´;ω;`)
「もうすぐ就職」のストレスなのか長文が書けなくなってました。
mixiの仲間内日記ですら,しばらく書けませんでした・・・ひたすら遊んで現実逃避してましたよw

会社こわいお・・・欝だお・・・


      • そんなこと,このスレでは関係ないですねww
↓もしかしたらおかしな所があるかも・・・続きです


別段変わりなく目を覚ました俺の傍には、声の主は居ない。
横にいつもの男が寝ているのみ。

部屋のテーブルの上には朝食らしきサラダとパン、紙切れが置かれている。
紙切れに目をやる。
『もりもりたべやさい』
無心で握り潰して、朝食を平らげる。
随分クセのある、ドレッシングの味付けが気になった。

それにしても、妙な夢だった。
あれは、誰だ? どこかで聞いた声なのに、とんと思い出せないのがもどかしい。
「夢は過去や未来を映し出すことがある、まぁ頭に角が生える夢でもなければ気にするな」
何を言っているんだ、この男は。寝ぼけるようなタマでもない癖に。

「で、どこか行く当てはあるのかな? 行き先は任せるぞ、俺はただの保護者だからな」
いつもの男が話しながら、小屋の周りに奇妙な粉を振りかけて回る。
男の目つきから察するに何か重要な作業のようだが、それなら何故俺に話しかけるのだろう。
どうでもいいことだが。
「しばらく寂しい思いをするんだ、それなりに面白いものを見せてもらわないとなw」
「・・・カンダタの討伐隊に参加する」
それにしても、やけに体が軽い・・・気がする。


「・・・我が王国の面子にかけて、是非とも賊どもを討ち果たし、我が黄金の冠を奪還して欲しい! 諸君らの奮闘に期待する!!」
王の演説を聴く数十人のやや後ろに、目立たぬように立っている。
「どうも、無理してるように見えるな」
男の言葉を無視して、辺りの冒険者たちの顔ぶれを確かめる・・・
周囲にリストの人間は見当たらない。
とはいえまだハズレと決まったわけではない。機を見て尋ねてみれば、少しは情報も得られるだろう。
そう楽観的に考えていた。

「ええと・・・アレンさんと、バヤンさんだね。パーティを組む相手を呼んでくるから,待っててくれ」
どうやら,城側で編成を決めていたらしいが,誰が来ようと構わない。
俺はただ,情報が欲しいというだけでここにいるのだから。

しばらく俯いていた俺の背後から,足音と兵士の声が聞こえた。
「この4人で組んでくれるかな」
「えっ・・・なんでアンタがここに」「久しぶりだね,アレン君」
この声は。

175 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 21:17:48 0
mixiですらコミュニケーションを恐れる喪もいるんだ
自信をもて

177 名前:('A`)[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 17:00:23 O
>>174
そんな時でも話を投下してくれるなんて嬉しいね
君に安息が訪れるよう祈るよ

しかし、この先主人公がどうなるのかゾクゾクするぜ
話の繋げ方ウメェし


184 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/04/11(金) 00:11:25 O
携帯からこんばんは、お久しぶりです。
会社は、なんとかやって行けそうです…かろうじて。

いろいろと妄想はしているものの、形にする時間が足りなくて時間がかかりそうです(´・ω・`)
…クオリティも心配ですがw



↓つづき


あの二人だ。
今の俺に、再会を喜ぶような心などはないが。
「この4人でパーティを組んでもらうので、しばらくここで話でもしててください…おっと、あなたたちはチームωですので、よろしく」
それだけ言い終えて、兵士は去っていった。

「で、こんな所で何してるの?」
「あ、いやその」この女、いきなり返答に困る質問をしてくれる。
すぐさま口を開いてフォローを入れてくれる、いつもの男。
「修行だよ、修行…それ以上の理由が必要なのかな?」
そうすると、ここでも
「はい? あなたは、アレンとどんなご関係で?」
と冷たく突っかかる。
「まあまあ。パーティを組んでるうちくらい、仲良くしようよ、レンちゃん。…気持ちはわかるけど」
彼女の言う通りだった。ここでも、終端に刺々しさを感じるが。

互いに簡単な自己紹介をしていると、先程の兵士が学者風の男を伴って戻ってきた。
「チームωの皆さん、皆さんには最も重要な

185 名前: ◆OW4jDecrBQ [sage] 投稿日:2008/04/11(金) 00:40:35 O
ミスった(´・ω・`)



「チームωの皆さん、皆さんには最も重要な役に回っていただきます」
学者風の男がそう切り出すと、彼の言葉は水流のように絶え間なく続いていた。
「他のチームが、あなた方に先だって正面から攻撃を仕掛けます。賊軍の目が完全に正面に向いた辺りで裏口から進入し、直接カンダタを叩いて下さい。
…2チームをカンダタ強襲に振り向けていますが…『ω』の名が示すように、あなた方にこそ期待しています。
彼らに終末を、悲劇的結末を与えるのは最終文字を冠するあなた方です」
「つまり、大勢で陽動して隙を作るから、なんとかカンダタをやっつけてこい、と」
そう言うマリエの表情が、辺りに柔らかい光を向ける。
「そうです。…もし敵いそうになければ、出来る限りカンダタを足止めしてもらえれば十分です。
私の見立てでは、真正面からぶつかってもなんとか勝てるだけの戦力が今回集まってくれています」

皆がその言に納得するだろう空気が形づくられ、それを切り裂く言葉が生まれる。
「甘いな、甘過ぎる推測だ」
そう言ったように聞こえたが、俺にははっきりとは届かなかった。

あまりにまずい状況になっていたようだ…何の収穫もないかもな、このままでは。
よりによって、本隊と離れてしまうとは…ついてない。



(ここで、一旦視点を変える。)


「おれ、シャーマン、なまえ、オバンドー」
けだもの達の拠る、シャンパーニュの塔。
けだもの達の首魁たるカンダタの許に、風変わりな男がやってきた。
「おれ、カンダタに、あう。サマンオサおう、おれに、たのんだ。おまえ、よろしく」



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