ある日、仕事をしていると突然、ゆい姉さんから電話がかかってきた。ゆーちゃんの具合が悪くなったらしい。私はお父さんと一緒に、急いで病院に向かったのだった。
こなた「ゆーちゃん!しっかりして!ゆーちゃん!!」ゆたか「あ……お…ねぇ…ちゃん……」ゆい「先生!ゆたかは…ゆたかは助かるんですか!?」医師「できるだけのことはしました……しかし……」そうじろう「そんな………」ゆたか「おねぇ……ちゃん……」こなた「ゆー…ちゃん……?」
ゆたか「私……まだ…死にたく…ない……」こなた「大丈夫、絶対大丈夫だよ!私たちがついてるじゃない!」ゆたか「私が……こんな身体じゃなきゃ……お姉ちゃんたちに…こんな心配かけないのにね…」そうじろう「もういい、今は休んでなさい!」ゆい「そうだよ、絶対治るから!大丈夫だから…」ゆたか「こなたお姉ちゃん……私………」こなた「……」ゆたか「お姉ちゃん…みたいに…強く……なりた…い……」
その言葉を言い切ったところでゆーちゃんは目を閉じた。オシロスコープの波が…消えた。
こなた「ゆーちゃん……ゆーちゃん……?」ゆたか「…………」こなた「うわあぁぁぁあぁぁああああ!!!!ゆぅぅちゃぁぁあぁあああああん!!!!」ゆい「ゆたか…どうして……っ!!!」
このとき私たちは知らなかった。お父さんがなにやら先生にある頼みをしていたことを。
1週間後。ゆーちゃんのいなくなった泉家に、みなみちゃんが訪ねてきた。
みなみ「…失礼します…」こなた「みなみちゃん…ゆーちゃんのこと…」みなみ「……叔父さんに聞きました…ゆたかは…優しい子だった…」こなた「うん…」沈黙が続く。みなみちゃんも私も、悲しい気持ちは一緒なんだ。どんなに泣いたって、ゆーちゃんは戻ってこない…だけど…。
こなた「…みなみちゃん」沈黙を破ったのは私のほうだった。みなみ「泉さん……」こなた「ゆーちゃんを…ありがt」そういいかけたその時だった。
みなみ「!?」こなた「!!!!」
轟音と共にあたり一体が煙に包まれる。私たちには、何が起こったのかわからなかった。見る見る煙が晴れていく。そして轟音の主がだんだん明らかになっていく。
こなた「…ゆー…ちゃん…?」その小さい身体に赤い髪の毛を、見間違える筈がなかった。間違いない、一週間前に死んでしまったはずのゆーちゃんだ!
ゆたか「ただいま…こなたお姉ちゃん、みなみちゃん」こなた「あー…ゆーちゃん?…だよね?」私は何がなんだかわからなかった。どうして死んだはずのゆーちゃんが帰ってきたのか?しかも、驚いたのはそれだけじゃない。ゆーちゃんの耳の部分をよく見ると、人間のそれとは違う明らかに異質なものが…。
こなた「ゆーちゃん!いつの間にメイドロボ属性になったの!?」ゆたか「お、お姉ちゃん!?」みなみ「……よかった、ゆたかが戻ってきてくれて……」
ふと、お父さんが入ってきた。そうじろう「どうやら、処置は成功したようだな」こなた「お父さん!?」そうじろう「こなた、ゆーちゃんが最期に言った言葉…覚えてるな?」こなた「『強い身体になりたい…』っていう言葉だよね…?」そうじろう「ゆーちゃんには、生きてほしかった。俺もゆいちゃんもそう思っていた。だから…」
次の瞬間、お父さんは衝撃の事実を口にした。そうじろう「ゆーちゃんを…サイボーグにしてもらったんだ」
えぇぇぇぇぇ!ちょ、ちょっと待ってよ。ゆーちゃんがサイボーグって…?ゆーちゃん、あんたはどこまで萌えるんだっ、ぬおぉー!
そうだったのだ。ゆーちゃんは生まれつき身体が弱かった。だから今度生まれ変わる時は強い身体になりたいといっていたのだ。その結果、ゆーちゃんはちょっとやそっとじゃ壊れない丈夫な機械の身体になったという訳だ。まぁもっとも、その代償として胸は一生つるぺたのまんまになっちゃった訳なんだけども。こなた「でもさ、ゆーちゃん」ゆたか「?」こなた「いくら生き延びられたのが嬉しいからって、壁を突き破るのはどうかと思うよ?」ゆたか「…!?」
ゆーちゃんが後ろを振り向くと、壁には大きな穴があいていた。しかも、綺麗にゆーちゃんの形にだ。
ゆたか「ごごごごご、ごめんなさい!ごめんなさい!!」みなみ「…ユニーク」
<オワリ>
☆おまけ☆ゆたか(叔父さんの話だと、今の私ってサイボーグなんだよね…)ゆたか(ぼーっと歩いてたら権現堂堤に来ちゃったけど…一体どれぐらいのパワーが…)ゆたか(そこら辺の石を投げてみようかな…)
ガシッ キュイィィィィィンゆたか「えいっっ!!!!!」ビュゥゥゥゥン!!
(同時刻 茨城県猿島群五霞町 五霞工業団地)作業員A「な、なんだ…?」作業員B「…魔弾だッ 逃げろォォォ!!!!!!」ドガァァァァァァァァン ウーウー カンカンカンカン…
ゆたか「叔父さん…確かに強くなりたいって言ったけど…強くなりすぎ…orz」
さてさて、気になるその後はサイバー☆ゆーちゃん(総合)をチェックだ!
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