h120-61 - 咲-Saki- 京太郎SSまとめ

『京太郎は頑張り屋なんだから』

『負けても、仕方ないよ』

『大丈夫大丈夫！まだまだ次はあるよ！』

挫けるたび、その華奢な身体で、その貧しい胸板で、受け止めてくれた少女──穏乃。

『京太郎君は大切な同志ですのだ！』

『京太郎君は、あったかいね…♪』

常日頃から気に掛けてくれていた、おもち美少女姉妹の──宥と玄。

三人の美少女に惹かれながら、どうしてもその狭間、彼女たちへの不義理になると距離を取ろうとしてしまうジレンマ。

そのジレンマに気付きながら、言い出せない美少女三人。

そんな彼らに、ある日、ニュースが舞い込んでくる。

──一夫多妻制度の制定。

それは婚期を迎えても幸せを掴めない女性雀士たちの数の多さを鑑みた政府の打ち出した、最後の切札と呼ばれるべき制度。
複数の美少女を娶っても良い──京太郎の心を縛っていた倫理観を破り砕いた時、三人の美少女と京太郎は、何の躊躇いもなく結ばれた。
それを羨む美少女も──そして最後の一人の美少女も一緒に。

五人の美少女を侍らせながら、旅館の跡継ぎとして頑張るべく、京太郎の苦難の日々が始まるのだった。