• VRアプリ『京ちゃんと一緒』β版、宮永咲の場合

『な、頼むよ。今回だけ、今回だけだから』

咲「もう、京ちゃんはいつもそれなんだから。絶対次あるよね?」

『だってこんなの頼めるのお前しかいねーし』

咲「し、仕方ないなぁ。他の人に迷惑かけちゃ困るもんね」

『うし、いっただきまーす。レディースランチうめぇ。ん? どしたそんなじっと見て』

咲「見てなんかませーん、京ちゃんの自信過剰ー」

『はっはーん、お前もプリン食いたいんだろ。一口だけだぞ』

咲「え、えぇ?」

『あーん』

咲「あ、あーん」

『どうだ?』

咲「あ、甘い……」

京太郎「なあお前、さっきから何やってんの?」

咲「ふ、ふぇ!? 京ちゃんが二人!?」

京太郎「本物の俺だけでいいだろ。そんな偽物と違うってこと分からせてやるよ」

咲「あ、駄目、駄目だよ京ちゃぁん」

―――
咲「ふにゅ、しょんなの……あれ?……夢かぁ」

『朝だぞー、このねぼすけ』

咲「ないない。京ちゃんなんかにぐっときてなんかないんだから」

ならその赤い頬は何なのかと突っ込むだけの機能は流石の龍門渕製アプリにも未実装だった


カン

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2019年03月11日 01:36