咲「ねえ京ちゃん、部長って調子に乗ってるよね」
京太郎「いやそれはお前もいっ」
言いかけた言葉を幼馴染は唇でふさいで舌に軽く歯を当てる
『それ以上言うなら噛むよ?』の合図である
咲「京ちゃんは私だけのモノなの。あーもう、決勝でわざと負けようかな」
京太郎「それは和や染谷先輩が泣くだろ」
咲「和ちゃんは麻雀教えてるもんね、どっかの誰かさんは胸ばかり見ているようだけど」
ふいっと視線をそらし、しらばっくれる
咲「あ、そうだ。性的に襲っちゃおうよ生意気なタコスもそろえて」
京太郎「お前なあ」
咲「あの勝気な顔が京ちゃんに屈服して泣く姿を撮って、京ちゃんのモノにしてあげる」
くすくすと笑う顔は無邪気で、だからこそ怖い
咲「京ちゃんのためならナンデモできるよ、アイシテルから」
家族を失ってできた歪み。ブレーキの俺を無くせばどう転がるかわからない
京太郎「俺はお前だけいればいいよ」
咲「あは、京ちゃん好き、大好き。私ダケの京ちゃん」
あるいはこの彼女を放っておけない俺も壊れているのかもしれない
カン
最終更新:2019年03月11日 01:30