『厄介なところを残してしまった』、宮永咲は胸の中で独り言ちる
咲「永水や宮守だったら京ちゃんを通してどうにでもできたのに」
幼馴染を使ってせっかく篭絡させた二校と、次でもまた当たる対戦校を思い比べる
咲「姫松は中核に京ちゃんの好みいないもんね」
京ちゃんは好みの女の子を食べられてお得、自分はもらってきた情報を受け取ってお得。
win-winの考えだと思いついたときは自分を褒めたくなったものだが、すべては自分の思い通りにはいかないらしい。
咲「あ、そういえば白糸台の大将って最近胸大きくなってるんだよね」
ふとした気づき。
麻雀で負けて、入れ込んでいた男に泣きついたらその男は他の女と通じて裏切っていると知る。
ああその筋書きは、なんて楽しそうなのだろう。
咲「ふふ、京ちゃんに頼もうっと」
まるで当然のように姉の傍にいる邪魔者の泣き顔を見れば、心がすっきりするに違いない。
咲「ねえ京ちゃん。京ちゃんだけは私のもの。絶対に離したりなんかしないから。ずっとずっと一緒だよ」
その愛が歪んでいるという自覚もなく、少女は愛しの幼馴染へと心を馳せる。
咲「いくらでもつまみ食いしていいよ。だから私を助けてね、京ちゃん」
カン
最終更新:2019年03月11日 01:28