団体戦決勝の当日、原村和は一つの危惧を抱えていた

和(まずいですね、このまま決勝が終われば穏乃たちに呼ばれるのは確実。そうなると性格的に『清澄全員どうぞ』という流れになるのは必至。
  しかも須賀くんだけ外してもらったりなんかすると焼き肉の悲劇再びで私の心証が悪く……困りました)

咲(和ちゃん、大丈夫だよ)

和(咲さん、脳内に直接っ!? いやこんなオカルトありえません)

咲(そんなお約束台詞を言ってる時じゃないよ和ちゃん。でも大丈夫、私に任せて)

和(咲さん、何をするつもりなんですか?)

咲(つまりは阿知賀が和ちゃんに会いにくい空気を作ればいいんだよ。そうその為に……大将の全員を叩き潰せばいいんだよね)

和(咲、さん?)

咲(ふふふ、そうだよ。どうせお姉ちゃんと会うためにその予定だったんだから。ちょっと犠牲になる人数が増えるだけだよ)

和(咲さん? もしもし、咲さん? ……駄目ですね。もう私の話を聞いてくれません。でも都合がいいので放置しましょう)

京太郎「咲と和が何かアイコンタクトしている。これは何か作戦があるんですか、部長?」

久「さあ? 私は昨日のうちに思いつく対策は全部言ったし、その上で何か考えがあるなら好きにさせるわ」

優希「おい京太郎、タコス追加だじぇ!」

京太郎「へいへい。食いすぎて腹壊すんじゃねーぞ」

まこ「いつもすまんな」

戦意に満ちた控室で原村和は強く思う。

和(須賀くんと玄さんを会わせるわけにはいけません。色んな意味で危険すぎます!)


カン