美穂子「ごめんなさい須賀君」

霞「私達も反対したのだけれど……」

竜華「昨年度個人上位陣揃い踏みには抵抗できひんかったんよ……」

京太郎「ちょ、マジですか!? せっかく皆さんと仲良くなれたのに!」

淡「そだよ! なんでキョータローを奪られる話になってるわけ!?」

和「全くです。本人の同意もなしに転校なんて認められるはずがありません」

宥「そうなんだけど、瑞原先輩達が売り言葉に買い言葉で約束しちゃったんだって」

玄「で、でもほら! 私達が勝てばいいんだよね?」

智紀「できると思う?」

絹恵「部長たちの様子からしてもう既にボコられた後やろしなあ」

小蒔「zzz」

京太郎「ああっ、唯一対抗できそうな小蒔さんは寝てるし……!」

一同*1

京太郎「うっ、うぅぅっ! やだよ、俺行きたくねーよ……。ここに、皆と居てぇよ……!」

由暉子「本当に、そう思っていますか京太郎君」

京太郎「……ユキ?」

由暉子「一つだけ、京太郎君を私達に留める方法はあります。しかし」

京太郎「あるのか! だったら俺はなんでもするぞ!」

竜華「ほんまにそんな方法あるん、ユキちゃん?」

由暉子「はい。ただ、私達だけでなく京太郎君にかなりの負担がかかります」

淡「キョータローは何でもするって言ってたじゃん」

霞「ひとまずどんな案なのか聞いてみないとなんとも言えないわね」

玄「そうですね! 由暉子ちゃん、とりあえず何をすればいいのか教えてくれるかな?」

由暉子「はい。既成事実を作ります」

和「……えっ」

絹恵「えっと、聞き間違いしてもうたかな。き、既成事実?」

由暉子「はい。孕みます」

智紀「何を?」

由暉子「赤ちゃんをです」

美穂子「えっと、誰のかしら」

由暉子「京太郎君と私達の赤ちゃんをです」

淡「何言ってr 小蒔「良い考えです」 霞「小蒔ちゃん!?」

小蒔「護りきれぬと言うのなら、先に奪ってしまえば良いでしょう」

京太郎――ハッ。なんだ夢か。そりゃそうだよなぁ。小蒔さんがそんな」

宥「あったかそう……」 玄「お姉ちゃん!?」

宥「玄ちゃんは、嫌?」 玄「えっ、えっ? えっと、別に嫌じゃないけど……」

宥「じゃあ決まり。石戸さん。場所を用意してもらってもいい? 邪魔が入らないようにしないと」

霞「……はあ。あなたって変なところで頑固よね。分かりました。すぐに用意させますから。小蒔ちゃんもそれでいい?」

小蒔「はい。和。淡。貴方たちはどうしますか?」

和「あの、私達だけですか……? 先輩方に聞かなくてもいいんでしょうか?」

淡「私はまあ、いいよ。キョータローのことは別に嫌いじゃないし! 奪られるくらいなら私のものにするんだから!」

竜華「和ちゃん、うちらはええんよ。責任もあるし、覚悟も決めとったから」

美穂子「久には悪いけど……私って結構欲張りだから」

和「そう、ですか。分かりました。私も覚悟を決めます……! 須賀君! いえ、京太郎君。私を抱いてください!」


突然の嵐に斃れる草木あればますます伸びる草木あり。
御餅梨女子はこのまま座しているのか。御餅山女子は波乱の中、孕んでしまうのか……。
カメのみぞ知ることである。


カンッ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2018年04月30日 19:57

*1 (これは駄目かも