注)翌日設定です
咲「……今日、何もなく一日が終わった。うわーん、皆私のことが嫌いなんだ!」
ぐずぐずと泣き崩れる少女が一人、腫れぼったい目で翌日の学校へと向かう。
京太郎「よ、咲、おはよ。ってひでえ顔だな、ちょっと待ってろアイスノン持ってくるから」
咲「…………」(ぶすー
京太郎「ほれ、目のあたり冷やせ。可愛い顔が台無しだぞ」
咲「言いたいことはそれだけ?」
京太郎「うん?」
咲「ひどい、ひどいよ……っ。幼馴染の誕生日をスルーした上に謝りもしないなんて!」
京太郎「(ぽくぽくぽく、チーン)なあ咲、今日は何日だ?」
咲「昨日が誕生日だから、28日に決まってるじゃない!」
京太郎「ああ、そうだな。『9月』28日だな。で、お前の誕生日は『10月27日』だよな?」
咲「ほへ?」
京太郎「お前……自分の誕生日を一ヶ月も勘違いするなんて、なんてポンコツなんだ……」
咲「あう、あうあう」(おろおろ
京太郎「はー、ここまであれだと、ついてないと何やらかすか分かったもんじゃないな」
咲「うう、ごめんなさい」
京太郎「しゃーない、一生面倒見てやるよ」
咲「!? !? っっ!」
京太郎「これから9月28日は婚約記念日だ。今度は忘れるんじゃねえぞ、ポンコツ咲」
咲「う、うん! 京ちゃん、大好き!」(パアアア
咲き誇るような笑顔を浮かべる幼馴染を見て、締まらないプロポーズになったと感じつつ、これでもいいかと思う須賀京太郎であった。
カン
最終更新:2018年04月30日 19:49