和「最近須賀くんが落ち込んでいますね。女子は優勝、当人は初心者なのですから練習しても飛ぶだけですし
結局ネトマ……これでは部室にいる意味があまりにも。……伝手を当ってみますか」
玄『……ふんふん、分かったよ和ちゃん! 赤土先生も今年いっぱいまではいるし、お願いしてみる!』
和「申し訳ありません、初心者から育てる実績の方で知り合いは少なくて」
玄『うん、全然いいよ! でもどうして私に話を?』
和「穏乃は考えずに泊まり先も確保しないでしょうし、憧は確か男の方が」
玄『あー、二人ともそういう事あるよね。うちは来年お姉ちゃんも赤土先生もいないから全国行けるか自信ないし、暇だし
この松実玄にお任せあれ! お部屋は松実館の従業員部屋とかでお安くするからね!』
和「ええ、ありがとうございます。ご迷惑をかけてすみません」
玄『いいってことなのです! それでは、これからお仕事だからまたね!』
和「ふう、須賀くんが喜んでくれるといいのですが……」
阿知賀派遣の数週間後、『返さない!』と駄々をこねる阿知賀の面々と、『指導をお願いしただけで彼は清澄の部員です!』と相争う未来は流石ののどっちも予見していなかったという
『和の思いやりから始まった須賀京太郎の遅すぎる春、序章』 続きませんよ?
最終更新:2018年04月29日 23:13