今、目の前にいる少女は誰だ
自身の胸に頭が届くかどうかと言う少女
インターハイが終わり、残りの夏休みを利用して訪れた奈良
和の友達であり同級生
さらには体を動かすことを好むと言うところから、性別を感じさせる事なく付き合える友人であると思っていた少女とはその日のうちに親友と言える仲になれたと思う
その日も共に山に登っていた。しかし今、その少女にねじ伏せられ、首元をその小さな舌が這い回っている
「しず……の……何を……」
キラキラと輝いていたはずの少女の大きな瞳は今、煮詰められた糖蜜のような情欲に濁りきっていた
「京太郎……やっぱり気づいていなかったんだね……インターハイ会場で、ほんの少しだけ会話したよね……その時からね……」
「ずっと京太郎の事が好きだったんだよ!」
これは夢なのか、現実なのか・ ・・。
暑い真夏の深山、過熱した少女の欲望は、遂に危険な領域(テリトリー)へと突入する。
続かない
最終更新:2018年04月29日 21:46