和「縁…談?お母さん、私まだ高校生なんですが…」

嘉帆「そうそう。相手の子、カピバラ飼ってる地元のお坊ちゃんなんだ」

和「興味ありません。今から結婚とか早すぎますし」

嘉帆「これが将来有望そうな子でね~。もうすぐウチに来るから準備してね♪」

和「!?」

~しばらくして~

京太郎「」

和「」

嘉帆「あら?ふたりとも固まってどうしたの。同級生で同じ部活なんでしょ?」

京太郎「ちょちょちょ、待って待って!なんで和が居るんだ?!」

和「そ、それはこっちの台詞ですから!どうして須賀くんが…!」

嘉帆「いやー、私が偶然会った京ちゃんのご両親と意気投合しちゃってね」

嘉帆「老後は長野に落ち着きたいって言ったら、いい土地とか物件紹介して貰って」

嘉帆「そのうち、子ども同士が同級生だって話になったからさ、いっそお見合いさせて」

和「話が飛躍しすぎでしょう!?どこからどうしてそうなるんですかッ!!」

京太郎「俺も親戚になるからご挨拶に行けって言われたけど…まさか縁談とかそんな話だとは…」

嘉帆「いやー、京ちゃんって調べたらなかなか優良物件だから、今のうちにツバ付けとこうかと」

京太郎「きょ、京ちゃん…!?」※嘉帆とは初対面です

和「ともかく…こんな強引な話はありえません!撤回して下さい!」

嘉帆「京ちゃんはどう?ぶっちゃけ見た目はともかく中身はめんどくさい娘だけど」

京太郎「いえ、はじめて逢った時から大好きです!!一目惚れでした!………あ」

和「っ…!?須賀…くん…」

嘉帆「なによー赤くなっちゃってさー?和も満更じゃなさそうじゃん」

和「しっ…知りません!!お母さんなんて嫌いですっ!!」

京太郎「の、和!すまん、ヘンなこと言って!待て、話を聞いてくれ!!」

嘉帆(むふふ…須賀さん家と示し合わせてちょっと突いてみたけれど…ホントに親戚になっちゃうかもね♪)

~一方、原村家のクローゼットに拘束され、話を聞いていた父親は…~

恵「────~~~~~~ッ!!!(娘はやらん!誰にもやらんぞ…!!)」

なお、京ちゃんと和が結婚して初孫ができるまで意地を張っていたという。

カン!

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最終更新:2018年04月29日 21:42