照(インターハイで久しぶりに幼なじみと再会した、のだけれど)

京太郎「どうしたんです、照さん。こっちをジーっと見て」

照「っ、べつに」

照(か、かっこよくなってる! いやその昔から凄くかっこよくて素敵でやさしくてヒーローな私の京ちゃんだけど、なんか八倍くらいかっこよくなってるよー!)

京太郎「? それはともかく、お久しぶりです」

照(声もかっこいい! 声変わりしたんだ、すごく素敵! ああああ京ちゃんかっこいいよー!)

照「……うん、久しぶり」

照(私のばか! どーしてこうぶっきらぼうになっちゃうの!? なんかあのどーでもいいインタビューみたいにニコッと笑って抱きつきくらいしなさいよーって、抱きつきは無理無理無理ー!)

京太郎「いやまさか、照さんがインターハイチャンピオンだなんて……なんだか畏れ多いですね」

照「! そんなことない! 私は、前と、変わらない」

照(いつまでも変わらず京ちゃんが大好きだよー! あああ言えたらいいのになんで言えないのー! 淡ー! あわあわー! ちょっとその無神経なまでのコミュ力貸してー!)

京太郎「照さん……ありがとうございます。やっぱり、照さんは凄いですね」

照「ありがとう」

照(凄いのは京ちゃんだよー! 知ってるんだよハンドボールで県大会決勝まで行ったって! 凄いよカッコいいよ私の憧れだよー!)

京太郎「……それでその、照さん。咲には」

照「……私に妹はいない」

照(どーでもいいよその子のことは。そんなことより京ちゃん、京ちゃんー! 大好き、結婚してー!)

京太郎「そ、そうですか……俺の首突っ込めた話じゃないですし、アレですけど……また、昔みたいに仲良く遊びたいですね」

照「……」

照(二人で! 二人きりで仲良く遊ぼう! なんなら今からでも行けるからほら誘って! 誘って京ちゃん!)

京太郎「あ、それはそうと。せっかくですしLINEでも交換しません?」

照「うん」

照(LINE! つまりやり取りできる! これあれだよね、遠距離恋愛ってやつだよ! 逢えない分想いが高まるやつだよ!)

京太郎「……よし、これでいつでも連絡とれますね」

照「……待ってる」

京太郎「っ……、ズルいなぁ。分かりました、帰ったら早速、お話ししましょうね」

照「……うん」ニコ

京太郎「……」ポーッ

照(やった、やったー! 毎日京ちゃんとお喋り! 朝も昼も夜も京ちゃん尽くしだよ! インターハイチャンピオンになってよかった! 麻雀やっててよかったー!)


カン!