咲(私は、京ちゃんに連れられて麻雀部に入って、支えられて優勝した)

咲(お姉ちゃんとも仲直りできて、友達も信じられないくらいたくさん出来た)

咲(でも私は、京ちゃんに何もしてあげられなかった…何ひとつ、返せなかった)

───

咲「─という訳で京ちゃん!私の一生をプレゼントするから大事にしてね?」

京太郎「咲…お前、自分のオカルトでついに頭の中にまでお花が咲いて…」

咲「違うよ?!い、今までのお礼に、本気で京ちゃんのお嫁さんになろうと…!」

京太郎(…こいつ、よく見たらお洒落な服着て化粧まで…ったく)

京太郎「あのなぁ…俺は別に見返りが欲しくてやった訳じゃないぞ」

京太郎「そもそもお前を連れてったのはカモにしようとしたからだし」

京太郎「部長のいびりに負けず留まったのは、和が可愛かったからだ」

京太郎「だいたい、今のお前みたいなポンコツが嫁になっても苦労するわ」

咲「」

京太郎「…だから、咲が責任を感じる必要なんて無いんだよ」

京太郎「俺は、お前が俺以外の友達と仲良くなって、笑顔になれただけで十分だ」

咲「京、ちゃん」

京太郎「だから、慣れないことして震える咲を見るのは辛い」

京太郎「お前は、お前でいいんだよ。遠慮したり背伸びしたりしなくてもさ」

咲「………うん」

咲(でも京ちゃん…わたし、ホントに京ちゃんのことが好きだから)

咲(大人になって、綺麗になって、花嫁修業もして、京ちゃんの隣に立てるよう頑張るよ)

咲「…その時まで、離してあげないからね?」

こうして、ふたりはこのあと滅茶苦茶幸せになりましたとさ

カン!

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最終更新:2018年04月28日 23:00